寝具コラム by Koala Sleep Japan2024年7月25日読了目安時間: 6

【上級睡眠健康指導士監修】マットレスの下に敷くもの4選|清潔に長持ちさせる設置方法を紹介

石川 恭子
リテールスペシャリスト / 上級睡眠健康指導士

コアラマットレス®︎のショールームで、お客様が「運命のマットレス」に巡り合えるようお手伝いしているカリスマコンシェルジュ。お客様の眠りの悩みに耳を傾ける中で、今すぐ活用できる睡眠の知識を届けたいと上級睡眠健康指導士の資格を取得。コアラ®︎のマットレスを通じて、毎日眠ることが待ち遠しくなるワクワク感を提供したい。

「マットレスは床に直接置いていいの?」「マットレスの下には何か敷いたほうがいいの?」といった疑問をもつ人もいるのではないでしょうか。

マットレスを清潔な状態で長持ちさせるためには、正しい設置方法を知っておく必要があります。マットレスが適切に設置されていないと、カビが発生したり、マットレスの寿命が短くなったりするためです。

そこで本記事では、マットレスの下に敷くものや、NGな設置方法などについて、上級睡眠健康指導士でコアラマットレス社員の石川が解説します。

 

マットレスの下に敷くもの4選

はじめに、マットレスの設置方法の基本として、20㎝を超える厚みのある「ベッドマットレス」は、床に直接置くべきではないことを覚えておきましょう。

マットレスを床に直接置くとカビが発生しやすくなるため、毎日立てかけて干す必要があります。しかし、先のようなベッドマットレスは15kg以上あるものが多く、毎日の上げ下ろしは体に負担がかかってしまうからです。

続いて、マットレスの下に敷くものを4つ紹介していきます。全てを取り入れる必要はありませんが、マットレスを設置する環境に応じて取り入れましょう。

 

【マットレスの下に敷くもの】

  • ベッドフレーム
  • すのこマット
  • 除湿シート
  • コルクマット

 

ベッドフレーム|通気性に優れたものがおすすめ

マットレスの下に敷くものの代表例は、ベッドフレームです。特に、通気性に優れたすのこタイプのベッドフレームがおすすめです。

通気性に優れたベッドフレームを置くと、マットレス下に空間が生まれます。すると次のようなメリットがあります。

 

【通気性に優れたベッドフレームを使うメリット】

  • 睡眠中のムレ感を抑制する
  • カビの発生を抑制する
  • マットレスの寿命を延ばす

 

私たちは寝ている間にコップ1杯ほどの汗をかいています。通気性の悪いベッドフレームは湿気がこもりやすいため、ムレて寝苦しさを感じたり、カビが発生しやすくなったりします。また、湿気が滞留するとマットレスの劣化を早めることにつながります。

快適な環境で眠るためにも、マットレスの寿命を延ばすためにも、通気性のよいベッドフレームを選びましょう。

通気性の高いすのこ板を使用して湿気をしっかり逃がす「コアラのベッドフレーム」

 

すのこマット|部屋を広々感じられる

すのこマットはフレームがなく、高さも低いため、狭い部屋でも空間を広く見せることができます。また軽量のため、引っ越しや模様替えの際に移動させやすい点も魅力です。

ただしベッドフレームほど高さがなく、湿気が滞留しやすいデメリットがあります。ベッドフレームの場合、マットレスを立てかけて干す頻度は月に1度ほどで構いませんが、すのこマットの場合は1週間に1回程度の頻度で干す必要があります。

 

除湿シート|必ずしも必要ではない

除湿シートは、汗によるムレや梅雨時期のジメジメとした湿気を吸収してくれるアイテムです。

しかし、除湿シートは睡眠環境を整えるのに必須のアイテムではなく、むしろ除湿シートを使うことで悪影響を及ぼすこともあります。その理由をシーン別に解説します。

 

通気性に優れたベッドフレームにマットレスを置く場合、除湿シートなしでも問題ない

すのこタイプのような通気性に優れたベッドフレームを使用する場合は、除湿シートを敷かなくても問題ありません。湿気がたまりづらい構造のため、ムレやカビ・ダニの対策として十分なためです。

むしろ除湿シートを敷いてしまうと、マットレスやベッドフレーム自体の通気性を妨げる可能性があります。メーカー公式サイトの情報や取扱説明書を確認したうえで、除湿シートを活用するか判断してください。

ちなみにコアラマットレスのマットレスは、通気性に優れた構造になっているため、除湿シートの使用は推奨していません。

 

畳に折りたたみマットレスを敷く場合も、除湿シートなしで問題ない

畳の上で折りたたみマットレスを敷く場合、除湿シートはなくても構いません。畳には調湿機能が備わっているので、湿気を吸収・放湿してくれるからです。

ただし、多湿な環境では畳とマットレスの底面に湿気がたまってしまうこともあります。部屋の湿度環境に応じて、除湿シートを使用するかどうか判断しましょう。

 

フローリングに折りたたみマットレスを敷く場合は、除湿シートを活用してもよい

フローリングには畳のような調湿機能がないため、除湿シートの活用が推奨されるケースがあります。特に下記のような環境では、除湿シートの使用をおすすめします。

 

【湿気がたまりやすい環境】

  • コンクリート造りの建物
  • マンションやアパート、戸建ての1階

 

コンクリート造りの建物は、気密性が高く湿気がこもりやすい傾向にあります。また、マンションやアパート、戸建ての1階はプライバシーを守るために窓を閉めがちになり、湿気がたまりやすくなります。

ただし、一晩でカビが繁殖する可能性は低いため、毎日マットレスを立てかけて湿気を取り除くのであれば、必ずしも除湿シートの必要はありません。

 

コルクマット|床冷え対策に効果的

部屋の床冷えが気になる場合、コルクマットを使うのも一つの方法です。保温性が高いため、床からの冷気を和らげてくれます。加えて調湿機能もあるため、カビ対策としても効果的です。

ただし、コルクマットの上にマットレスを敷く場合も、敷いたままにせず毎日立てかけて湿気を取り除くようにしましょう。

 

床(フローリング・畳)にマットレスを直接置くデメリット

マットレスの直置きは基本NG?フローリングに寝る場合、おすすめの対策とは?

マットレスを毎日立てかけて湿気を取り除くのであれば、フローリングや畳に直接置いても構いません。

ただし、マットレスを床に直接置くと以下のようなデメリットがあります。

 

【マットレスをフローリングや畳に直接置くデメリット】

  • カビの発生リスクが高まる
  • マットレスの劣化を早める
  • 床からの冷気が伝わりやすい

 

カビの発生リスクが高まる

私たちは寝ている間にコップ1杯ほどの汗をかいていて、その汗はマットレスに吸収されています。マットレスを床に直接置くとマットレスにたまった汗が放出されにくくなるため、カビの発生リスクが高まってしまいます。

カビを吸い込むと、呼吸器系の疾患やアレルギー症状などの健康被害を引き起こす可能性があるため、カビが発生してしまったマットレスの使用は避けましょう。

 

マットレスの劣化を早める

マットレスに使われるウレタンやラテックス素材は、水分によって分解される性質をもっています。また、コイル(スプリング)マットレスの内部に敷き詰められている金属コイルは、湿気によって錆びる可能性があります。

マットレスを床に直接置くと湿気がたまりやすくなるため、マットレスの劣化を早めてしまうことになります。

 

床からの冷気が伝わりやすい

壁や床、窓の断熱性能が弱いと床冷えすることがあります。

床冷えした環境では、寝付きが悪くなったり睡眠の質が低下したりして、疲れが取れにくくなることがあります。

 

マットレスの下に敷き布団を敷く・2枚重ねがNGな理由

マットレスの下に敷き布団を敷くことや、マットレスを2枚重ねにすることもNGです。その主な理由は以下の3つです。

 

【寝具の重ね使いがNGな理由】

  • マットレスや敷布団は重ねて使うことを想定していない
  • カビが発生しやすい
  • 劣化しやすい

 

マットレスや敷布団は重ねて使うことを想定して設計されていないため、寝姿勢が崩れて体の痛みを引き起こすことがあります。

詳しくは「マットレスや敷布団の2枚重ねはNG!寝心地が悪い場合の対処法とは?」の記事で解説しています。

 

【Q&A】マットレスに関するよくある質問

マットレスの下は畳でもよい?

マットレスは畳の上で使っても問題ありません。

畳の上でマットレスを使う際の注意点については、「畳の上でマットレスを使う際に知っておくべきこと|ベッドマットレスの直置きはおすすめしない」の記事で詳しく解説しています。

 

マットレスの下が濡れるのはなぜ?

マットレスの下が濡れる主な原因は結露です。冬に窓ガラスが濡れているのと同じ現象で、マットレスが濡れることがあります。

寝てる間にかく汗はマットレスにたまります。その汗が床とマットレスの間にたまると、冬場の窓ガラスと同じように結露を起こし、マットレスが濡れます。

マットレスが濡れるのを防ぐには、通気性に優れたベッドフレームやすのこマットを使うのが効果的です。

 

マットレスの下にカビが生えてしまった場合の対処法は?

マットレスの下にカビが生えてしまったら、以下の方法で対処しましょう。

 

【マットレスのカビの対処法】

  • 消毒用エタノールで殺菌する
  • 重曹を使う
  • カビ取りスプレーを使う
  • クリーニング業者に依頼する

 

手順については「マットレスのカビ対策について解説|除去法4選と今日からできる予防法5選」の記事で詳しく解説しています。

 

まとめ:マットレスは正しく設置し、清潔に長持ちさせよう

マットレスを正しく設置すると、ムレ感の少ない快適な睡眠環境を整えられるだけでなく、マットレスを長持ちさせることにつながります。

またこの記事で紹介したマットレスの下に敷くものや、マットレスの下に敷くもの4選の内容も参考にして、必要なアイテムを見つけてください。

 

【マットレスの下に敷くもの】

  • ベッドフレーム
  • すのこマット
  • 除湿シート
  • コルクマット

 

新しいマットレスの購入を検討している場合は、「寝心地がよい快適なマットレスの選び方とは?タイプやサイズ別に徹底解説!」を参照ください。

“そよ風”を感じるような爽快な寝心地「New コアラマットレス BREEZE」

 

お客様からのメッセージ

 

2024年7月4日
★★★★★
布団だけどベット!?

寝心地最高でした。ふとんなのにベッドのようにしっかりしています。

2024年5月31日
★★★★★
とても良いです。

前回は自分が腰痛があり使ってみたら良かったので義母が腰痛で困っていたので母の日のプレゼントにしました。1ヶ月たちますが少し良くなったと喜んでいます。とても良かったです。

2024年3月23日
★★★★★
腰痛改善、朝までグッスリ

買って良かったコアラ布団!
1年前から起き上がれない位の腰痛になり、腰のあたりにバスタオルを敷いて寝ていましたが、段々とまた痛くなり、布団買い換えを検討。  以前後輩がコアラマットレス買ったというのを思い出し、サイトを観たところ、120日間のお試しが出来るとのことだったので布団購入決めました。 2、3日は余り変化なかったのですが、気がつくと腰痛が無くなり、夜中の寝返りもちゃんと出来ているようで朝までグッスリでした。 こちらの布団にして良かったです。