監修者
石川 恭子
コアラマットレス®︎のショールームで、お客様が「運命のマットレス」に巡り合えるようお手伝いしているカリスマコンシェルジュ。お客様の眠りの悩みに耳を傾ける中で、今すぐ活用できる睡眠の知識を届けたいと上級睡眠健康指導士の資格を取得。コアラ®︎のマットレスを通じて、毎日眠ることが待ち遠しくなるワクワク感を提供したい。
マットレスに生えたカビは、健康被害にもつながるため早めの対処がおすすめです。カビは自然消滅しないため、カビを除去するかマットレスを買い替えるか、いずれかの対策が必要です。
「ひどくなったら対処しよう」と思って放置すると、カビがさらに広がってしまいます。この記事では、上級睡眠健康指導士でコアラマットレス社員の石川が、マットレスのカビ対策を説明します。
マットレスのカビの除去法4選
マットレスのカビの除去法としては、以下のケースごとに4つの方法があります。
【マットレスのカビの除去方法】
ケース | 除去法 |
簡単に済ませたい、もしくは殺菌のみをしたい | 消毒用エタノールで殺菌する |
カビのにおいを取り除きたい | 重曹を使う |
黒ずみを落としたい | カビ取りスプレーを使う |
自分の力ではどうしようもない場合 | クリーニング業者に依頼する |
それぞれの除去法について、以下で解説します。
※ ただし、以下で紹介する内容は「コアラマットレス」を含むウレタン素材のマットレスにおいて、効果が期待できません。また、身体への影響を考えると、一度カビが発生してしまったマットレスを使うことは推奨いたしかねることにご留意ください。 |
①消毒用エタノールで殺菌する|簡単に済ませたい場合
「とりあえずカビを殺菌したい」という場合は、消毒用エタノールを使う方法があります。
※ エタノールの使用によるマットレスの劣化については保証できません。マットレスが劣化する可能性があることを必ずご了承の上、お試しください。本記事はエタノールの使用を推奨するものではありません。 |
用意するもの、および手順は以下のとおりです。
【用意するもの】
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※1)エタノールは濃度80%のものを使ってください。無水エタノール(99%)だと揮発してしまい拭き取ることができません。また、濃度70%以下だと水分が多すぎてカビの原因になります。
【手順】
①カビの発生部分に、湿る程度まで消毒用エタノールを噴射する。 ②1時間ほど放置する。 ③タオルをぬるま湯に少し浸け、軽くしぼる。 ④そのタオルで、噴射した箇所をトントンと叩くように拭き取る。(※1) ⑤風通しのよい場所の壁に立てかける、もしくはドライヤーの冷風で乾燥させる。(※2、3) |
※1)こするとカビが広がってしまうため、必ず叩くようにしてください。※2)水分が残っているとカビの再発につながるため、必ず乾燥させてください。※3)マットレスは熱に弱いものが多いため、温風ではなく冷風を当ててください。
ただし、この方法による効果はあくまで「殺菌」のみです。カビのにおいを取り除きたい場合や、黒ずみを落としたい場合は、以降で紹介する方法をお試しください。
②重曹を振りかける|カビのにおいを取り除きたい場合
カビのにおいを取り除きたい場合、重曹を振りかける方法があります。
用意するものと、具体的な手順は以下のとおりです。
【用意するもの】
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【手順】
①カビの発生箇所に重曹を振りかける。 ②1日ほど置いておく。 ③重曹を掃除機で吸い込む。(※1) |
※1)マットレスを傷めないために「弱」モードで掃除機をかけてください。
③カビ取りスプレーを使う|黒ずみを落としたい場合
カビの黒ずみを落とすためには、市販されているカビ取りスプレーを使います。
※ なかには色柄物を脱色させる製品もあるため、使用前に必ず製品情報を確認してください。また、使用する際は脱色するリスクを理解したうえでご使用ください。
用意するものと手順は以下のとおりです。
【用意するもの】
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【手順】
①カビの発生箇所に、カビ取りスプレーを噴射する。(※1)
②スプレー後、30分放置する。 ③カビが残っている場合、①②を繰り返す。(※2) ④カビが消えたら水拭きする。 ⑤風通しのよい場所の壁に立てかける、もしくはドライヤーの冷風で乾燥させる。(※3、4) |
※1)多少湿る程度が目安。大量に使うと塩素臭が消えにくくなります。※2)1~4回程度繰り返せばカビはなくなるとされます。※3)水分が残っているとカビの再発につながるため、必ず乾燥させてください。※4)マットレスは熱に弱いものが多いため、温風ではなく冷風を当ててください。
④クリーニング業者に依頼する|自分の力ではどうしようもない場合
自分の力ではどうしようもない場合は、クリーニング業者に依頼するのも一つの手段です。
マットレスのクリーニングについては「マットレスのクリーニング代の相場は?所要時間やサービス内容についても解説」の記事で解説しています。
ただし、ウレタンやラテックス素材のマットレスは、クリーニング業者が対応しない場合がほとんどです。コストや労力を考えると、クリーニングを頼むよりマットレス自体を買い替えたほうがよい場合もあります。
マットレスを買い替えるかの判断のポイントについては、本記事の「マットレスの買い替えを判断するポイントは?」で解説しています。
【注意】キッチンやお風呂場で使う「塩素系漂白剤」は使わないように
これらは非常に強力な酸化力と殺菌力があり、皮膚に触れたり吸い込んだりすると人体への悪影響があるためです。
マットレスのカビの繁殖につながる3つの原因
マットレスにカビが繁殖しやすいのは、以下3つの条件が影響しています。
【カビの繁殖につながる3つの条件】
- 温度が20~30℃
- 湿度が60%以上
- 髪の毛やフケ、皮脂の付着
温度が20~30℃
カビが繁殖しやすいのは20〜30℃で、そのなかでも25~30℃が最も繁殖しやすいといわれています。マットレスは人が寝ることで温められるため、カビが繁殖しやすいのです。
湿度が60%以上
カビは湿度が60%以上になると活発化します。さらに70℃、80℃と湿度が上昇するにつれ、繁殖力が増します。
人は寝ている間にコップ一杯程度の汗をかいているため、マットレスの内部は湿度が高くなりやすく、カビにとっては好都合な環境なのです。
髪の毛やフケ、皮脂の付着
使用するうちに、マットレスには髪の毛やフケ、皮脂などが付着します。これらがカビにとっての養分となり、繁殖を促します。
マットレスのカビをそのままにすると危険?体への悪影響とは
カビによる人体への悪影響として、下記のような健康被害が挙げられます。
【カビによる健康被害】
- 呼吸器系のアレルギー
- 気管支ぜんそくや過敏性肺臓炎
- 小児アレルギーの発症
特に、免疫力の弱い子どもや高齢者は影響を受けやすく、重い症状につながることがあります。
カビが発生したマットレスは使用せず、カビを除去するか、またはマットレスを買い替えるか、いずれかの対策を必ずおこなってください。
マットレスの買い替えを判断するポイントは?
ここまでマットレスのカビの除去方法について紹介してきましたが、カビが発生してしまったら、マットレスの買い替えを検討する人も多いでしょう。
カビ以外にも、マットレスの買い替えを判断するポイントとして、以下が挙げられます。
【マットレスの買い替えを判断するポイント】
- 朝起きたら体に痛みがある
- 以前より体が沈み込むようになった
- マットレスにへこみができている
- コイルがきしむ音がする
- カビやダニが発生している
上記が当てはまるようであれば、マットレスの寿命に達している可能性があります。買い替えることを検討しましょう。
マットレスの買い替えの判断については「マットレスの寿命は何年?買い替えの目安や長持ちするマットレスの特徴を解説」で詳しく解説しています。
マットレスのカビの予防法
ここからは、カビの予防法として「カビの予防対策5つ」と「カビ予防になる寝具アイテム4つ」について紹介していきます。
【今日からできる】カビの予防対策5選
今日からできるカビの予防対策として、以下の5つが挙げられます。
【カビの予防対策5選】
- こまめに部屋を換気する
- 朝起きたら掛け布団をめくっておく
- マットレスと壁の間を10cm以上あける
- マットレスを壁に立てかけて通気する
- 週に1回シーツや敷きパッドを洗濯する
どれも簡単に実践できる内容なので、ぜひ毎日の習慣に取り入れてください。
こまめに部屋を換気する
可能であれば毎朝、起きたら窓を開けて換気しましょう。
換気によって、カビの餌になるホコリを外に出すことができるためです。
また、寝てる間に部屋にたまった湿気も放出できるため、カビが発生しづらい環境を作ることができます。
朝起きたら掛け布団をめくっておく
掛け布団がマットレスを覆った状態では、寝ている間に溜まった、寝汗によるマットレス内の湿気が放出されず、カビの原因となってしまいます。
朝起きたら、掛け布団をめくったり、椅子などにかける習慣をつけることをおすすめします。
マットレスと壁の間を10cm以上あける
マットレスの設置方法として、壁との間を10cmほど空けることをおすすめします。
壁とマットレスとの間に隙間ができることで、マットレスの側面からも湿気を逃がせるため、カビ防止効果が期待できます。
週に1回シーツや敷きパッドを洗濯する
週に1回程度は寝具を洗濯しましょう。シーツや敷きパッドにはカビの栄養分となる、髪の毛やフケ、皮脂が付着しているためです。
月に1回マットレスを壁に立てかけて通気する
月に1回を目安に、マットレスを風通しのよい場所の壁に立てかけることをおすすめします。
マットレスをそのままにしていると、内部にたまった寝汗による湿気が放出されづらいためです。これはカビ予防として効果的な対策です。
カビ予防になる寝具アイテム4選
ここではカビ予防になる寝具を紹介します。
【カビ予防になる寝具アイテム4選】
- 通気性に優れたマットレス
- 通気性に優れたベッドフレーム
- 簡単にお手入れできる、折りたたみマットレス
- カビの繁殖を抑える、保護カバーやマットレスプロテクター
通気性に優れたマットレス
通気性のよいマットレスは、マットレス内部に湿気が溜まにくく熱も逃がしやすいため、カビ予防としてもおすすめできます。
コアラマットレスは、無数の気泡を入れることで内部の空気の流れをコントロールする独自のテクノロジーを搭載しています。これにより、マットレスにこもりがちな湿気や熱を逃がすことでムレによる不快感を解消し、快適な寝心地に。
一年を通じていつでもさらりとした爽やかな眠りを実現したマットレス
※ たとえ通気性のよいマットレスでも、カビ対策を怠ればカビの発生につながりかねません。カビ対策は忘れずにおこなってください。
通気性に優れたベッドフレーム
通気性に優れたベッドフレームとは、すのこベッドなど、床板に穴が空いているものを指します。カビ予防につながる理由は下記の2点です。
【カビ予防につながる理由】
- 床板の穴から湿気を放出できるため。
- ベッドフレームの下に、湿気を逃がせる空間が生まれるため。
マットレス(ベッド)の下に空間があり、かつ床板に穴が空いているとマットレスに吸収された寝汗が蒸散しやすくなります。つまりカビ予防につながります。
3段階に高さ調節できるシンプルでスタイリッシュなデザインのベッドフレーム
ベッドフレームを使わずマットレスを床に直置きしたいなら、次に紹介する折りたたみマットレスがおすすめです。
簡単にお手入れできる、折りたたみマットレス
「ベッドフレームを置くスペースがない」「分厚いマットレスを持ち上げるのが難しい」といった場合には、折りたたみマットレスがおすすめです。
ベッドマットレスの場合15kgを超えるような製品が多く、一人で動かすのが困難なことがあります。
しかし、折りたたみマットレスであれば持ち運びがしやすいよう、軽め(10kg以内)に設計されているのが一般的です。
このタイプは、折りたたんで立てかけることで、簡単に空気を通すことができるのもポイントです。
折りたたみマットレスについては「折りたたみマットレスの3つのデメリットを徹底解説|簡単にできる対策をすれば問題なし!」の記事で詳しく解説しています。
カビの繁殖を抑える、保護カバーやマットレスプロテクター
シーツとは別に、マットレスを汚れなどから守るために使われる、保護カバーやマットレスプロテクターといった寝具があります。
これらの寝具には、カビの繁殖を抑制する効果のある加工が施されているものもあります。
大切なマットレスをずっと使うために。マットレスの汚れやカビの繁殖を防ぐ保護カバー
まとめ:カビが発生したらマットレス買い替えを検討するのがおすすめ|予防法もしっかりチェック!
マットレスのカビの除去と予防について、さまざまな角度から確認しました。
一度カビが発生してしまったマットレスを使い続けることは、健康上おすすめできません。マットレスにカビが生えてしまった場合は、買い替えを検討しましょう。
新しくマットレスを買い替える場合は、「寝心地がよい快適なマットレスの選び方とは?タイプやサイズ別に徹底解説!」で解説しているマットレスの選び方を参考にしてください。
この記事で紹介したカビの予防法を実践して、快適な睡眠ライフを過ごしてください。
お客様からのメッセージ
2023年4月25日
★★★★★高級ホテルのような快適なマットレス
適度な硬さでとても快適です。
コアラマットレスに変えてから以下が変化したように思います。
・睡眠時間が少し長くなった
・隣で寝がえりしているのが気にならなくなった
・腰痛が少し改善した
夜眠ったり、ベッドでゴロゴロするのが楽しみになりました。
1人だけでなく2人でベッドを使用している方には特におススメです。
2023年4月24日
★★★★★ピッタリ
マットレスが分厚いためサイズが合うカバーはなかなか無いと思います。外せば小さく折り畳め、洗濯機にも入れられるので清潔に使えると思います。
2023年4月9日
★★★★★マットレスを入れ易く、お気に入り。
マットレスを長く使うことが出来るのではと購入しました。レビューを読ませて頂き、深めタイプを購入しました。
非力な私ですが1人でマットレスを入れる事もできました。またマットレスを固め、普通と入れ替える時も楽でした。購入して良かったです。