マットレスの寝心地(硬さ)を調整したい、マットレスの凹みに対策したい、
腰痛を予防したい、マットレスを汚したくない……。
マットレスや敷き布団を2枚重ねで使う場合、さまざまな理由があると思います。しかし結論から言えば、これには問題があり、おすすめできる使い方ではありません。
本記事では、上級睡眠健康指導士でコアラマットレス社員の松本が「マットレスや敷き布団の2枚重ね」以外で、寝心地の悪さを解消する方法やマットレスの汚れを防ぐ寝具を紹介します。
目次
マットレスや敷布団の2枚重ねがNGな理由3つ
マットレスの上にさらにマットレスを重ねたり、敷き布団とマットレスを重ねて使うことはおすすめできません。
その理由はこちらです。
【マットレスや敷布団の2枚重ねがNGな理由】
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マットレスや敷布団は重ねて使うことを想定していない
マットレスは一台で使うことを想定してつくられており、マットレスに横たわった際に理想的な寝姿勢を保てるよう設計されています。
ところが、マットレスや敷き布団を重ねて使うと、体圧分散性能や反発力など本来の機能が発揮できません。
これにより、寝姿勢が崩れて腰や背中などの痛みにつながったり、快適に眠れなくなったりする可能性があるのです。
カビが発生しやすい
私たちは、寝ているときにコップ一杯程度の汗をかいています。このため、マットレスや敷き布団に湿気が滞留しがちです。
湿気はマットレスの劣化を早め、カビの原因となる危険な要因です。マットレス製品の多くは、湿気を効果的に逃がすために通気性を高めた設計を採用しています。
しかし、マットレスの上にトッパーや敷き布団を重ねてしまうと、マットレス本来の通気性が発揮できず、結果として湿気が滞ってしまいます。これがカビの原因になります。
アレルギー症状や呼吸器系の疾患を引き起こす原因ともなるカビが、健康を損なう危険があるということは広く知られているとおりです。
劣化しやすい
マットレスの素材であるウレタンやラテックス素材には、水に触れると分解される性質があります。またスプリング部分が金属コイルでできているコイルマットレス(スプリングマットレス)は、水濡れすると錆びてしまいます。
マットレスを重ね使いすることで湿気が溜まり、結果としてマットレスを劣化させ寿命を縮めてしまう可能性があるのです。
マットレスの寝心地を改善する方法は2通り!
「腰痛にならないよう事前対策したい」「マットレスのへこみを解消したい」という悩みに参考になるのが以下の記事です。
- 腰痛対策したいなら
→「マットレスの腰痛対策について徹底解説!腰痛につながる4つの原因とは?」 - へこみ対策したいなら
→「マットレスのへこみの原因4つと対処法4つを紹介!へこみは元に戻せない」
また、腰痛といった問題はないものの、寝心地に違和感があるという場合は、「マットレストッパーを使う」「マットレスを買い替える」の2通りの対策が考えられます。
マットレストッパーを重ねる
マットレストッパーとは、マットレスの寝心地を改善するための寝具です。
マットレストッパーには大きく分けて「低反発素材」と「高反発素材」の2種類あり、状況に合わせて使い分けるのが一般的です。
【マットレストッパーの使い分け】
マットレスの問題点 | マットレストッパーの使い方 |
マットレスが硬い場合 | 低反発素材のマットレストッパーを重ねて、柔らかい寝心地にする |
マットレスが柔らかい場合 | 高反発素材のマットレストッパーを重ねて、体が沈み込むのを抑える |
マットレスのヘタリが気になる場合 | 使用しているマットレスと同じ素材(低反発/高反発など)のマットレストッパーを重ねて、ヘタリを緩和する |
上記のうち「マットレスが柔らかい場合」と「マットレスのヘタリが気になる場合」については、マットレストッパーを使っても寝心地が改善されない可能性があります。
詳細については「マットレストッパーは必要?おすすめできない2つの理由とは」で解説しています。
マットレス自体を買い替える
マットレストッパーを使っても、寝心地がよくならないという場合は、マットレスの買い替えを検討することをおすすめします。
以下は、マットレスを買い替えるための参考記事です。
- マットレスの処分を検討する場合
→「マットレスの処分方法7パターンについて解説!処分しやすいマットレスも紹介」
- 新しいマットレスを購入する場合
→「寝心地がよい快適なマットレスの選び方とは?タイプやサイズ別に徹底解説!」
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マットレスや敷き布団に重ねて使う寝具アイテム6選
お気に入りのマットレスを長期間快適かつ清潔に使うためのおすすめの寝具をご紹介します。わずかの手間でマットレスの寿命が伸び、より快適な睡眠環境をつくることができるアイテムばかり。ピンときたら、ぜひ取り入れてみてください。
【マットレスや敷き布団に重ねて使う寝具アイテム】
寝具 | 役割 |
シーツ |
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敷きパッド |
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ベッドパッド(コイルマットレス向け) |
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マットレストッパー |
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保護カバー/マットレスプロテクター |
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アンダーマットレス(敷き布団専用) |
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シーツ|マットレスの汚れを防ぐ
パリッと洗い上がったシーツに飛び込むのは最高の気分です。マットレスを保護し、快適に眠るための寝具がシーツです。
【シーツの役割】
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シーツの役割のひとつに汚れを防ぐことがありますが、比較的生地が薄いため、寝汗・皮脂汚れなどを完全に防ぐことはできません。
しかし、かさばらず洗濯しやすいことがシーツのメリットでしょう。
またシーツの素材によって肌触りが異なり、綿(コットン)なら温かみがありつつも、さっぱりとした肌ざわり、麻(リネン)ならシャリッと爽やかな感触など、好みや季節に応じて素材を変えて肌ざわりを楽しむことができます。
敷きパッド|好みの感触に調整
敷きパッドの主な役割は以下の3つです。
【敷きパッドの役割】
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敷きパッドの役割はシーツに近いですが、違いは中材が詰まっている点です。シーツにはないクッション性があり、汚れ防止効果も比較的高いといえるでしょう。
また冷感加工や温感加工が施された製品も多く、季節によって使い分ければ快適な睡眠環境づくりに役立ちます。
肌ざわりよくお手入れ簡単!ベッドパッドが一体になったボックスシーツ
ベッドパッド|寝心地の改善(コイルマットレス向け)
ベッドパッドの主な役割は以下の2つです。
【ベッドパッドの役割】
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内部に金属でできたスプリングが詰まったコイルマットレスは、上部にベッドパッドをあわせて使うことで柔らかな肌当たりに調節できます。
コイルマットレスは水洗いできないため、マットレスに汗が染み込んだり、おねしょなどの水分が付着したりすることを防ぐためにも、ベッドパッドが役立ちます。
マットレストッパー|寝心地の調整
マットレストッパーの主な役割は以下の2つです。
【マットレストッパーの役割】
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マットレストッパーには大きく分けて「低反発素材」と「高反発素材」があり、以下のように使い分けるのが一般的です。
【マットレストッパーの使い分け】
マットレスが硬い場合 | 低反発素材のマットレストッパーを重ねて、 肌当たりを柔らかくする |
マットレスが柔らかい場合 | 高反発素材のマットレストッパーを重ねて、体の沈み込みを抑える |
マットレスのヘタリが気になる場合 | 使用中のマットレスと同じ素材(低反発/高反発)のマットレストッパーを重ねて、ヘタリを緩和する |
注意点として「マットレスが柔らかい場合」と「マットレスのヘタリが気になる場合」については、マットレストッパーを使っても寝心地が改善されないケースがあります。
マットレストッパーについては「マットレストッパーは必要?おすすめできない2つの理由とは」で詳しく説明しています。
保護カバー/マットレスプロテクター|汚れを防ぐ
マットレスは毎日使っているうちに、どうしても汚れてしまいます。汚れや汗などの水分は、マットレスを劣化させ、寿命も短くなってしまうので注意が必要です。
おすすめしたいのは、できればマットレスを購入したタイミングで保護カバーやマットレスプロテクターも同時に使うことです。
これらの製品の多くには耐水加工が施されており、お子様のおねしょやペットのトイレトラブルの際にも安心です。
なかには、バクテリアやカビを防いだり、カビの汚れや臭いを軽減するなど、衛生面に配慮した製品もあります。アレルギーなどが気になる場合にとくにおすすめです。
アンダーマットレス|敷き布団の寝心地の改善
アンダーマットレスの主な役割は以下の2つです。
【アンダーマットレスの役割】
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旅館などに泊まったときに、敷布団の下に三つ折りのマットレスを敷いて使った記憶のある人もいることでしょう。これがアンダーマットレスです。
敷き布団の寝心地を改善したり、底付き感を解消したり、床からの冷気を遮断するという効果が期待できます。
敷布団に重ねて使うことを想定している寝具なので、マットレスではなくアンダーマットレスを使うことをおすすめします。
まとめ:マットレスや敷き布団の2枚重ねはNG|寝心地が悪い場合は買い替えも検討を
マットレスや敷き布団を2枚重ねて使うことは、3つの理由からおすすめできません。
【マットレスや敷布団の2枚重ねがNGな理由】
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今使っているマットレスの寝心地に満足できない場合は、マットレスを重ねて使うのではなく、新しいマットレスに買い替えることを推奨します。
微調整のためにマットレストッパーなどを使っても、これらは高機能なマットレスよりも劣化が速いため、結果としてコストパフォーマンスが期待できません。また、どうしても寝心地が劣ってしまいます。
毎日の暮らしを豊かにし、仕事などで高いパフォーマンスを発揮するために、上質な睡眠環境を整えることはとても大切です。今使っているマットレスの寝心地に納得できないなら、寝具を見直してみるのもいいでしょう。
パートナーが寝返りしても気付かない驚きの振動吸収。さらに「かため」と「ふつう」で選べる2つの寝心地のマットレス
マットレスの買い替えを検討しているなら、こちらの記事もご参照ください。
- マットレスの処分を検討する場合
→「マットレスの処分方法7パターンについて解説!処分しやすいマットレスも紹介」
- 新しいマットレスを購入する場合
→「寝心地がよい快適なマットレスの選び方とは?タイプやサイズ別に徹底解説!」
お客様からのメッセージ
2024年4月3日
★★★★★
NEWコアラマットレスを購入。2パターンある硬さを自由に切り替えできる点に魅力を感じてこちらを選択。これを使ってから中途覚醒の回数が激減した。個人的には硬さ普通の方が好みだったので寝返りのしやすさも加味して、オリジナルのセミダブルでも良かったかも。
2024年2月26日
★★★★★
オールシーズン快適ですふつうの硬さがお気に入りです。季節によって変えられるのもいいところ。夫婦で使っています。
2024年2月21日
★★★★★
家族で使う方におすすめです。小さい子どもと一緒に寝ても身体が痛くならないマットレスを探していました。コアラマットレスは硬さが大人にも子どもにも丁度良く、子どもは熟睡してくれるし、大人は身体が痛くならず調子が良いです。
監修者
松本 恭
「健康の秘訣はぐっすり眠ること」がモットーで、これまでウォーターベッド、ウッドスプリングベッド、西式健康枕、ハンモックなどさまざまな寝具の寝心地を追求してきた睡眠マニア。偶然出会ったコアラマットレス®︎の快適さに感銘を受け、メンバーとして参加。上級睡眠健康指導士としての知識を通して、より多くの人に快眠を届けたいと願っている。