寝具コラム by Koala Sleep Japan2025年5月19日読了目安時間: 9

上級睡眠健康指導士監修|分厚いマットレスのおすすめとは?快適な寝心地を選ぶポイント

石川 恭子
リテールスペシャリスト / 上級睡眠健康指導士

コアラマットレス®︎のショールームで、お客様が「運命のマットレス」に巡り合えるようお手伝いしているカリスマコンシェルジュ。お客様の眠りの悩みに耳を傾ける中で、今すぐ活用できる睡眠の知識を届けたいと上級睡眠健康指導士の資格を取得。コアラ®︎のマットレスを通じて、毎日眠ることが待ち遠しくなるワクワク感を提供したい。

朝起きた時にぐっすり眠れた感じがしない、腰や背中が痛い……もしかしてマットレスのせい?と考えたことはありませんか。マットレスの厚みで睡眠の質が変わる、という話はよく耳にしますよね。

そこで、上級睡眠健康指導士でコアラマットレス社員の石川が、分厚いマットレスについて、徹底解説。分厚いマットレスはいったい何センチなのか、という基本情報から、厚みごとの特徴、選び方、おすすめの分厚いマットレスまで紹介します。

分厚いマットレスとは?一般的な厚みと定義

マットレスの厚みは製品によって本当にさまざまですが、「分厚いマットレス」とは、具体的に何cmくらいの厚みのあるマットレスを指すのでしょうか。日本国内の規格にしろ、国際的な規格にしろ、マットレスの厚みに関する明確な基準はありませんが、一般的な認識として、マットレスの厚みは10cm程度が最低ライン、と考えられています。

一方、厚みが17cm以上あり、商品説明などで”極厚マットレス”と呼ばれるタイプが「分厚いマットレス」に当たります。こういったマットレスはクッション性が高く、耐久性にも優れていることが多いです。ただし、厚みが増すぶんマットレスの重量も増すので、その分価格にも反映されています。購入時の搬入、あるいは模様替えでの移動の際には、注意が必要です。

マットレスの平均的な厚さ

平均的なマットレスの厚さは10~15cm程度です。多くの人はマットレスの厚みを選ぶ際に、住宅環境やベッドフレームの種類、寝そべった時の硬さの好みを反映して選ぶ傾向があり、「睡眠の質」を第一に挙げる人はまだまだ少ないようです。10~15cmくらいの厚みがあれば、十分に快適に眠れる場合がほとんどですが、体重が重い方や腰痛持ちの方は、やや厚めのマットレスを選ぶことでより安定した寝姿勢を維持しやすくなります。

分厚いマットレスは何cmから?

先ほど説明したとおり、17cm以上の厚みのマットレスが「分厚い」「極厚」と表現されることが多いです。中にはなんと30cm近い厚さのマットレスもあります。これだけの厚さがあると、寝転んだときに包み込まれるような寝心地を得られる反面、本体の重さもかなりのものとなります。また、厚さがある=マットレスの中に湿気がとどまりやすいため、湿気管理にも気を配る必要があります。

厚み別に見る分厚いマットレスの特徴

マットレスの厚みは大まかに7つのカテゴリに分けられます。7cm以下、8~9cm、10~14cm、15~19cm、20~24cm、25~29cm、そして30cm以上(超分厚いタイプ)です。各カテゴリは寝心地や扱いやすさに違いがあり、メリット・デメリットがあると言えます。たとえば7cm以下は薄型のため取り回しが楽ですが、体重を支えきれずに寝心地に影響してしまう場合もあるでしょう。一方、20cmを超えるような厚みのマットレスでは、寝心地は向上するものの本体がかなり重たくなります。また、厚みのあるアッとレス内に湿気がこもらないよう、定期的なメンテナンスが必須となります。

では、それぞれの厚みごとに、もう少し詳しく説明していきましょう。

厚み7cm以下マットレスとの違い

7cm以下のマットレスは軽量で扱いやすく、折りたたんで収納できる製品もあります。厚さが薄い=軽量のため、マットレスが軽量なほうがいい二段ベッドや折りたたみベッドに使われることも多いです。硬めの寝心地を好む人にはおすすめできますが、その一方、腰痛や肩こりの軽減には不向きです。

こういった薄手のマットレスと分厚いマットレスとの一番大きな違いは、身体の沈み込みや体圧分散の度合いです。マットレスが薄いため、いわゆる「底付き感」(寝そべった時にベッド床/床の硬さを感じてしまう状態)が出やすいというデメリットがあります。これにより、睡眠が浅くなったり、背中や腰の痛みが起こってしまう場合があるのです。

一般的に、マットレスは厚みが増すにつれ、より身体にフィットし、身体が沈み込んでも底付きしなくなる反発力も増加します。

厚み8~9cmのマットレス

薄型マットレスの中でも少し厚みが増え、寝心地の向上を狙ったタイプがこの8~9cmの厚みのタイプ。床置きで寝る場合でも底つき感を感じることが少ないギリギリの厚さであり、折りたたみ式としても扱いやすいのが特長です。ただし、マットレスにしっかり身体を支えてもらいたい人には、もう少し厚いタイプがおすすめです。

厚み10~14cmのマットレス

この厚みのマットレスは、一般的に家庭で最も選ばれやすいカテゴリと言えます。適度なクッション性があり、取り回しもしやすく、手を出しやすい価格帯のものが多いです。体格が良く、ある程度の体重がある方でもしっかり支えてくれ、ベッドフレームの上に置いても安定感を感じられるため、マットレスを初めて導入する人にも人気があります。

厚み15~19cmのマットレス

10~14cmよりもさらに厚みが増したこのカテゴリのマットレスの中身素材には、高反発や低反発、コイル入りタイプなどがありますが、しっかりと身体をサポートしてくれる厚みです。ベッドの上での寝返りが比較的スムーズになり、身体の沈み込みを適度に抑えてくれるので腰痛持ちの方に人気があります。

厚み20~24cmのマットレス

20cmを超えると、マットレスは「かなり分厚い、極厚」と表現されます。こういった極厚マットレスのメリットは、やはり、より一層身体の負担軽減ができることです。これは特に、「横向き寝」の寝姿勢を好む方が実感できるでしょう。横向きの理想的な寝姿勢とは、「体の軸が床と平行」になっている状態です。マットレスが柔らかすぎて腰が沈み込んでいたり、反対に柔らかさが足りず腰が持ち上がっていたりすると、腰や背中の痛みにつながることがあります。マットレスの中身素材にもよりますが、20cm以上の厚みがあれば、理想的な横向きの寝姿勢を保つのがたやすくなります。横向き寝の寝姿勢の方はこちらの記事も参考にしてみてください。

ただし、厚み20cm以上のマットレスは、厚みの分、湿気がこもりやすくなる分、定期的な裏返しが必要だったり、重量が増す分、模様替えや引っ越しでマットレスを移動する際に意外と労力がかかったり、といった注意点があります。

20㎝以上の厚みがあるマットレスの中でも、寝心地とメンテナンスのしやすさで定評があるのが、「コアラマットレスプラス PLUS」です。身体の曲線に合わせてバランスよく体圧を分散する5ゾーン設計と包み込むような寝心地なのにしっかり身体を支えてくれる3層構造で、至福の寝心地を実現できます。

また、マットレスカバー自体を外して丸洗いできるため、清潔な状態を保つことができます。   厚み25~29cmのマットレス

25cmを超える厚みのマットレスは、その寝心地から「ディープマットレス」と呼ばれることも。クッション性はさらに高まり、一段とラグジュアリーな寝心地を味わえます。構造はより複雑となり、高反発素材と低反発素材、あるいは複数のコイル層を組み合わせたハイブリッドタイプが主流です。

厚み30cm以上の超分厚いマットレス

30cm以上のものは、「超分厚いマットレス」と言われるカテゴリに入ります。ホテルのような極上の寝心地を求める人が選ぶのは、こういったタイプでしょう。極厚ならではの高い体圧分散効果を得られますが、重量がかなりあるためベッドフレームの強度や、湿気がこもりやすい点への対策を行う必要があります。

分厚いマットレスのメリット・デメリット

分厚いマットレスは身体をしっかり受け止めてくれるため寝心地が良い一方で、コストや重量の増加などの懸念も忘れてはいけません。実際に購入する前や使い始める前に、メリットとデメリットを理解しておくことも大切です。

高いクッション性による寝心地の良さ

分厚いマットレスの最大の魅力は、高いクッション性による身体へのフィット感、そして快適な寝返りが打ちやすい点です。実は、寝心地の良さを決める重要な要素として「寝返りを自由に打てる」ということがあります。

想像してみてください。ただただ柔らかすぎるマットレスや、床に敷いた薄い敷布団の上では寝返りが打ちづらいですよね。マットレスがしっかり身体をサポートする力を反発力といいます。分厚いマットレスには反発力がしっかり備わっているものが多く、寝返りを自由に打ちやすいのです。これによって、朝起きたときの疲労感や腰、肩の痛みを大幅に軽減できる可能性があります。

搬入や移動時の注意点

厚みが増すとマットレス自体の重量も重くなり、搬入経路や引っ越し時の負担が倍増します。エレベーターや階段での搬入の有無を事前に調べておくなど、設置までの流れをよく計画することが大切です。

価格への影響

分厚いマットレスは原材料や中身素材の構造が複雑になりがちなため、価格設定が高めなものが多いです。品質やブランド力、抗菌・防臭などの追加機能の有無によっても価格差が出るので、予算と相談しながら選びましょう。

湿気・カビリスクへの対策

厚いマットレスほど通気性を確保する工夫が必要になります。頻繁に風通しを行ったり、床置きの場合はすのこや除湿シートを使うなどして湿気対策を徹底することで、カビやダニの発生リスクを抑えられます。

分厚いマットレスを選ぶ際のポイント

床置きかベッドフレームか、コイルタイプかノンコイルタイプかといった基本的な選択から、体格やスペース、好みの硬さなどを総合的に考える必要があります。ここでは主な視点として5つのポイントに分けて解説していきます。

床置きかベッドフレームかを考慮する

マットレスを床に直接敷く場合、通気性の確保が難しくなりがちですが、フレームを使うよりも初期費用を抑えられる利点があります。一方、ベッドフレームと組み合わせると、床とマットレスの間に空間ができるため通気性が高まり、厚みのあるマットレスでもカビのリスクが低減しやすくなります。

マットレスの大敵は「湿気」です。マットレスに湿気がこもるとカビやダニの発生リスクが高まるため、マットレスメーカーでは床への直置きは推奨されていません。マットレスを床置きするなら、そのデメリットを理解した上で、すのこなどである程度の通気性を確保するなどの対策をするのがおすすめです。詳しくはこちらの記事「マットレスの床置きはダメ?デメリットと直置きする場合の対策」を参照してみてください。

コイルタイプとノンコイルタイプの選び方

分厚いマットレスに使われているマットレスの中身素材は、主にコイル素材とノンコイル素材(主にウレタン素材)に分けられます。コイル素材はマットレスの中に金属のスプリングコイルが入っているものであり、ノンコイル素材には、ウレタン、ラテックス、ジェルなどの素材があります。ウレタンとは性質の違う高密度のポリウレタンフォームを重ねたものです。

コイルタイプは弾力や通気性に優れ、耐久性が高い一方で、ノンコイルタイプは体圧分散性能が高く、折りたたみができるものもあります。分厚いマットレスの場合、ポケットコイルなどの複数層構造で快適性を追求した製品も多いので、自分の寝心地の好みに合うものを選びましょう。

コイルタイプ
ノンコイルタイプ
(ウレタンの場合)
ゆれ・きしみ音が気にならない ×
手頃な価格 ×
高い通気性(蒸れにくい)
耐久性
寝心地(かたさ)

体格・体重との相性をチェックする

体格が大きい方や体重が重めの方ほど、コイルの硬さや反発力があるマットレスのほうが良い寝姿勢を保ちやすい傾向にあります。また、柔らかすぎる素材を選ぶと腰が沈み込みすぎてしまう可能性もあるため、あらかじめ試し寝をして、感触を確かめることがおすすめです。

寝室のスペースとレイアウト

分厚いマットレスはボリュームがあるので、部屋のスペースを圧迫する場合があります。寝室の動線や家具の配置などをあらかじめ確認し、設置後の生活動線が窮屈にならないかをシミュレーションしておくと、失敗を防ぎやすくなります。

硬さや素材による違い

一口に分厚いマットレスといっても、高反発や低反発、ラテックス、ジェル素材など、実に多様な種類があります。それぞれの素材によって寝心地の特性や価格帯が変わるため、優先したい要素が何かを明確にしたうえで選ぶことが大切です。

おすすめの分厚いマットレス一覧

ここでは高反発、ポケットコイル、ボンネルコイル、そしてハイブリッドタイプといった4種類を挙げて、分厚いマットレスの中でも代表的なカテゴリーを紹介します。それぞれの特徴を把握し、自分に合った一枚を探してみてください。

高反発タイプの分厚いマットレス

高反発は身体が沈み込みすぎず、寝返りが打ちやすい特徴があります。分厚い高反発マットレスは耐久性も兼ね備えているため、長期的に使えるモデルが多く、腰や背中に負担をかけにくいのが魅力です。

ポケットコイルタイプの分厚いマットレス

ポケットコイルはコイルが独立して配置されており、身体のラインに合わせてしなやかにサポートしてくれます。分厚いタイプでは多層構造になっていることが多く、表面の柔らかさと内部のしっかりした反発力を両立するモデルが増えています。

ボンネルコイルタイプの分厚いマットレス

ボンネルコイルは連結されたコイルによって面で支える仕組みを持ち、比較的硬めの寝心地を好む方に向いています。分厚いボンネルコイルマットレスは価格が比較的抑えられていることも多く、しっかりとした反発が欲しい人に人気があります。

ハイブリッドタイプの分厚いマットレス

高反発素材と低反発素材の両方を組み合わせたり、複数のコイル構造を組み合わせたタイプがハイブリッドタイプです。分厚いモデルではそれぞれの素材や構造の強みを活かし、柔らかな体当たり感としっかりとした支えのバランスを実現できる点が特徴となっています。

たとえば、「コアラマットレスプラス PLUS」はハイブリッドウレタンマットレスですが、身体に一番近いトップ層は包み込むように心地よいコンフォート層、その下にバランスのとれたサポートを行う中間層、一番下には耐久性に優れたベース層と3層構造になっています。その上、コンフォート層は裏返すことで「かため」「ふつう」と、自分好みの寝心地を選べる仕組みになっています。

分厚いマットレスを長持ちさせるメンテナンス方法

日々の快適性を保つには、使用方法だけでなく定期的なケアも欠かせません。湿気やカビを防ぎ、マットレスの性能を長く維持するためのコツを覚えておきましょう。

定期的なローテーションと湿気対策

マットレスは常に同じ箇所に荷重がかかってしまうと、へたりや形崩れの原因になります。数か月に一度、頭と足を逆にしたり上下を裏返したりするローテーションを行うことで、分厚いマットレスでもより長く快適さを保てます。また、定期的に通気を行い、湿気がこもらないよう注意しておきましょう。

シーツやカバーの活用ポイント

マットレス保護用のシーツやカバーを活用すれば、汚れの付着を抑え、表面を常に清潔に保ちやすくなります。洗濯がしやすいものを選ぶと清潔感を保つだけでなく、ダニやカビの発生リスクを下げる効果も期待できるため、衛生的にもメリットが大きいと言えます。

マットレス保護用シーツ/カバーは「マットレスプロテクター」「マットレス保護カバー」などの商品名で販売されていることが多いです。マットレス用の保護カバーはベッドパッドと同じような形状と役割を担っていますが、よりマットレスの寿命を保つことを考えて開発されていると言えます。

熱帯夜も快眠できる耐水加工の冷感マットレスプロテクター

まとめ

まとめると、分厚いマットレスとは、次のような特徴があり、メリット・デメリットがあります。

  • 分厚いマットレス=17cm以上の厚みのあるマットレス
  • 分厚いマットレスがおすすめの人=体格が大きめの人、寝心地にこだわる人
  • メリット=寝心地が改善、デメリット=重い、価格が高め、通気性を確保するメンテナンスが必要

マットレスは厚くなるほど理想の寝心地を実現できる可能性が高まりますが、厚いほど値段が高くなる傾向があり、またマットレスを裏返すなどの定期的なメンテナンスを行って湿気を飛ばすことが必要であるため、自分のライフスタイルとのバランスを考えて、ベストな厚みのマットレスを選びましょう。

もし、「至高の寝心地を体験したい」「腰が痛くないマットレスが欲しい」など、今よりワンランク上の分厚いマットレスを探しているのなら、「コアラマットレスプラス PLUS」をチェックしてみてはいかがでしょうか。このマットレスは、身体を包み込んでうっとりするような寝心地ですが、けっして沈み込まずに身体を支えてくれます。洗えるマットレスカバーは裏返せば夏冬の温度に対応できる2WAYタイプ、好みの硬さに切り替えもできる、といった、さまざまなバランスがとれているマットレスです。

お客様の声

★★★★★

これからの睡眠時間が楽しみです!

ずっと布団だったので、子供も大きくなりベットにし、マットレスを使おうと思いました。2種類で迷ったけれどプラスの方を購入!カバーが取り外せて洗えたり、硬さが違うマットレスを入れ替え出来るので、長く見たらこちらがお得だなと思いました!まだ数日なんですが、ぐっすり寝れます。子供達はこれじゃないとダメと言って気に入っています。成長期なので睡眠の質を上げられればと思い買ってよかったです!

 

★★★★★

買って良かったです

Xやインスタで数々のメーカーのマットレスが出てくるので、ずいぶんと悩みました。コアラにしよう!と決めてからもどのマットレスにするか悩み、みなさんのレビューでプラスに決めました。ノーマルなものとの比較はできませんが、柔らすぎず、あまり沈まない寝心地が自分好みで良かったです。細やかなメールやプレゼントなど、購入してから届くまでもワクワクさせていただきました。

 

★★★★★

最高

実店舗で試さず、ネットで購入しました。結論、寝心地が良すぎて最高です。おまけのコアラも可愛かったです。