布団を回収する4つの方法|費用や手間、シーンに合わせた選び方を解説
寝具コラム by 石川 恭子2026年5月26日読了目安時間: 6

布団を回収する4つの方法|費用や手間、シーンに合わせた選び方を解説

石川 恭子
リテールスペシャリスト / 上級睡眠健康指導士

コアラマットレス®︎のショールームで、お客様が「運命のマットレス」に巡り合えるようお手伝いしているカリスマコンシェルジュ。お客様の眠りの悩みに耳を傾ける中で、今すぐ活用できる睡眠の知識を届けたいと上級睡眠健康指導士の資格を取得。コアラ®︎のマットレスを通じて、毎日眠ることが待ち遠しくなるワクワク感を提供したい。

「不要になった布団を回収してほしいけれど、どこに頼めばいいのかわからない」「粗大ごみ、不用品回収、引き取りサービスの違いが複雑で迷う」「できれば安く、できれば手間なく処分したい」と感じていませんか。

布団はサイズが大きく、運び出しも面倒なため、普通のごみのように気軽には捨てられません。さらに、自治体ごとにルールが異なり、無料で出せるのか、回収費用がかかるのかも分かりづらいのが実情です。

本記事では、上級睡眠健康指導士の資格を持つコアラマットレス社員の石川が、布団を回収・処分する主な4つの方法を整理し、それぞれの特徴や向いているケースをわかりやすく解説します。自治体の粗大ごみ回収、不用品回収業者の利用、買い替え時の引き取りサービス、リサイクル回収を費用感や手間・注意点の観点から比較します。

布団を回収してもらう4つの方法

環境省のデータによると、令和6年度の家庭系ごみ排出量は2,117万トンにのぼります。※1

石川 恭子
石川 恭子
家庭からのごみを正しく分別・処分することがますます重要になってきているからこそ、適した処分方法を知っておくことは大切です。

布団の処分方法は主に4つあります。費用や手間、対応できるシーンが異なるため、まずは各方法の概要と特徴を把握しておきましょう。

1. 自治体のごみ回収

自治体の粗大ごみ回収は、布団の処分方法としてもっともスタンダードな方法です。多くの自治体では布団は粗大ごみに分類されており、自治体のウェブサイトや電話、専用アプリで事前に申込みを行った後、指定された収集日に指定場所へ出す流れになります。

料金は自治体によって異なりますが、東京都杉並区では布団・羽毛布団がそれぞれ400円※2、大阪市では布団・毛布(4枚まで)が200円※3です。1枚あたり100〜500円程度が一般的な相場であり、後述する民間の不用品回収業者と比べると大幅に安く処分できる点が最大のメリットです。

なお、自治体によっては布団を50cm未満(金属部分があれば30cm未満)のサイズに裁断できれば、可燃ごみとして出せるところもあります。住んでいる自治体が該当すれば、手間はかかりますが、処分費用を実質ゼロにしたい場合の選択肢として覚えておくと役立ちます。

一方で、申込みから収集日まで2〜4週間かかる場合があること、自分で布団を指定場所まで持ち出す必要があることはデメリットとして挙げられます。急いで処分したい場合や、体力的に運び出しが難しい場合は、次に紹介する不用品回収業者の利用も検討しましょう。

2. 不用品回収業者

不用品回収業者は、最短即日で自宅まで回収に来てもらえるのが最大のメリットです。自分で布団を運び出す必要がなく、部屋の中まで搬出してくれる業者も多いため、高齢の方や一人では運べない方にとって大きな助けになります。

費用は業者やトラックの積載量によって異なりますが、軽トラックパックで8,000〜15,000円、2tトラックパックになると25,000〜39,000円程度が目安です。布団1枚だけのために呼ぶと割高になりやすいため、他の不用品とまとめて依頼するか、複数枚の布団を一度に処分したいときに活用しましょう。

一般廃棄物収集運搬業の許可を持つ業者か、自治体と提携している業者を選ぶことが重要です。無許可で営業する悪質な業者も存在し、回収後に高額な追加料金を請求されるトラブルが後を絶ちません。依頼前に必ず料金体系を明確にしてもらい、見積もりを複数社で比較することをおすすめします。

3. 販売店・メーカーの引き取り

新しい布団や寝具を購入する際に、古い布団を引き取ってもらえる販売店があります。新品の購入と引き取りが同時に完結するため、搬出の手間がかかりません。

たとえば昭和西川では、55,000円(税込)以上の注文で、袋に入れば何枚でも無料で引き取ってもらえるサービスを展開しています。自社製品でなくても対応可能な場合があり、買い替えを検討している方にとってはコストパフォーマンスの高い選択肢です。

ただし、販売店の引き取りサービスは新しい寝具の購入が前提となることがほとんどです。単独での回収には対応していない場合が多く、引き取り対象の商品や枚数制限も店舗によって異なります。購入予定の店舗に事前に「古い布団も引き取ってもらえるか」「費用はかかるか」「何枚まで対応可能か」を確認してから利用しましょう。

4. リサイクル・資源化

布団の処分は「捨てる」だけではありません。特に羽毛布団は資源化できる素材として、リサイクル回収に対応している店舗が増えています。

羽毛(ダウン)はダック1羽から約10グラムしか取れない貴重な素材であり、良質な羽毛を産出する国は限られています。こうした背景から、不要になった羽毛布団を回収して羽毛原料として再生し、新しい羽毛布団や羽毛使用製品として国内で循環利用する取り組みが広がっています。たとえば杉並区では、粗大ごみとして収集された羽毛布団が羽毛原料として再生され、国内で循環利用されていることを公式に案内しています。※4

関連記事:布団の処分方法を徹底比較 安く簡単に捨てるコツと自治体確認のポイント

【シーン別】布団回収の選び方

石川 恭子
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処分方法の概要を理解したうえで、次は自分の状況に合った選び方を探っていきましょう。

代表的な6つのシーンごとに、向いている処分方法を整理します。

シーン1. 羽毛布団を処分したいとき

羽毛布団は、通常の布団と比べて選択肢が豊富です。

リサイクル回収の条件に合わない場合や、近くに対応店舗がない場合には、自治体の粗大ごみとして出す方法でも問題ありません。粗大ごみとして回収された羽毛布団がきちんと資源化する杉並区のように、多くの自治体でも適正に処理されています。まずはお住まいの地域で無料リサイクル回収が利用できるかどうかを確認するところから始めてみてください。

シーン2. できるだけ費用を抑えたいとき

費用を最優先で考えるなら、自治体の粗大ごみ回収が第一候補です。1枚あたり100〜500円前後で処分でき、自治体によっては4枚まとめて200円という料金設定もあります。

さらに費用を抑えたいなら、布団を裁断して可燃ごみとして出せる自治体のルールを確認してください。このルールが使える場合は、実質的にごみ袋代のみで処分が可能です。ただし、自治体回収は申込みが必要で収集日まで日数がかかること、自分で布団を持ち出す必要があることは念頭に置いておきましょう。費用の安さと引き換えに、ある程度の手間と待ち時間が発生します。

シーン3. 重くて運び出せない・すぐ処分したいとき

体力的に布団の運び出しが難しい場合や、急ぎで処分したい場合は、不用品回収業者への依頼が最も現実的な解決策です。最短即日で自宅まで回収に来てもらえ、室内からの搬出にも対応している業者が多いため、手間をかけずに処分できます。

費用の目安は、軽トラックパックの一括回収で8,000〜15,000円程度です。複数枚まとめて処分したいときはパック料金のほうが割安になることが多いため、他の不用品もあわせて依頼すると効率的です。なお、複数社の見積を比べること、自治体提携の業者を選ぶことを忘れないようにしましょう。

シーン4. 新しい布団に買い替えるとき

新しい布団の購入と同時に古い布団を処分したいときは、販売店の引き取りサービスが最も効率的です。搬出や別途回収の手間がなく、一度の購入手続きで古い布団を手放せます。

ただし、引き取り条件(購入金額の下限、対象商品の種類、引き取り枚数など)は店舗によって異なります。購入を決める前に、引き取り可否・費用・条件を事前に確認しておくとスムーズに進められます。対応していない場合でも、自治体の粗大ごみ申込みを引越し日や模様替えの日程に合わせて早めに行うことで、タイミングよく処分できます。

シーン5. 引越しとセットで処分したいとき

近いうちに引越し予定がある方は、引越し業者の不用品引き取りオプションを活用してみましょう。引越しと同時に処分できるため、搬出を一度で済ませられるメリットがあります。

ただし、引越し業者によって不用品引き取りへの対応可否や費用が大きく異なります。引越しの見積もりを依頼する際に「布団の引き取りが可能か」「費用はいくらか」を必ず確認するようにしてください。対応していない業者も少なくないため、複数の業者に問い合わせてみてください。

シーン6. 大量に処分したいとき

実家の整理や遺品整理、引越しなどで複数枚の布団をまとめて処分したいケースでは、不用品回収業者での一括搬出か、自治体の粗大ごみ申込みをまとめて行うかの2つが主な選択肢になります。

自治体回収は費用を抑えられますが、申込みから収集まで日数がかかることと、自分で指定場所へ持ち出す必要があります。川崎市のようにスプリング入りを除く布団・マットレスを5枚まで1個として出せる自治体もあります。※5

枚数が多い場合は1枚ずつではなくまとめて申込むほうが費用を節約できます。事前に複数社の見積もりを比較することをお忘れなく。

関連記事:布団の処分方法まとめ 粗大ごみか可燃ごみか迷わない手順と費用の目安

自治体で布団を回収してもらう際の注意点

石川 恭子
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自治体の粗大ごみ回収は費用が安くて信頼性も高い方法ですが、「自治体によってルールが違う」という点が分かりにくいものです。

確認が必要な項目について、実例をもとに整理します。

注意1. 品目名と料金を自治体サイトで確認する

布団の品目名は、自治体によって表記が異なる場合があります。「布団」「羽毛布団」「寝具類」「毛布」など、同じような品物でも品目名が分かれていることがあり、料金もそれぞれに設定されています。

前述したように、杉並区では「布団」と「布団(羽毛布団)」が別品目として登録されており、どちらも400円と明記されています。※2

同じ品物でも自治体によって表記や料金の組み合わせが異なるため、口コミや他の記事の情報だけで判断せず、必ず居住する自治体の公式品目一覧を確認してください。

注意2. 束ね方やサイズで扱いが変わることがある

布団の出し方によって、粗大ごみとして扱われるか、可燃ごみとして出せるかが変わることがあります。川崎市では「解体や折りたたむことにより処理手数料が異なることがあります」と公式に案内しており、出し方次第でかかる料金が変わる仕組みです。※5

また、布団を小さく裁断することで可燃ごみとして出せる自治体もあります。目安として50cm未満(金属部分があれば30cm未満)に収まれば可燃ごみ扱いになる場合がありますが、裁断が難しい場合には、ひもやテープでしっかり束ねてから粗大ごみとして出しましょう。どちらの方法が自治体のルールに合っているかは、各自治体の「粗大ごみの出し方」ページで確認してください。

注意3. 1回に出せる枚数は自治体によって異なる

布団を複数枚まとめて処分したい場合、1回に出せる枚数のルールも確認が必要です。川崎市では、スプリング入りを除く布団・マットレスは5枚まで1個として1つの手数料で出すことができ、散乱しないようひもやテープで束ねることが求められています。※5

大阪市では布団・毛布を4枚まで1つの手数料でまとめられる設定です。※3

このように、まとめて出せる枚数の上限は自治体ごとに異なります。複数枚を処分する場合は、品目ごとの料金だけでなく「何枚まで1個として出せるか」も合わせて確認しておくことが大切です。

注意4. 申込みから回収までの流れを確認しておく

自治体の粗大ごみ回収は、事前申込が必須です。申込み方法は、インターネットや電話、チャットボット、郵送など自治体によって異なりますが、基本的な流れは「①申込み→②粗大ごみシール(処理券)の購入→③指定収集日に指定場所へ出す」の3ステップです。

申込みから実際の回収まで、早くて1~2週間、長い場合は4週間前後かかる場合があります。引越しや模様替えなど、期日が決まっている場合は余裕を持って早めに申込みを行いましょう。収集曜日や指定場所も自治体・地域によって異なるため、申込み完了後に届く案内をしっかり確認してから布団を持ち出してください。

まとめ|費用や手間を比較し、状況に合った布団の回収方法を選ぼう

布団の回収・処分方法には、自治体の粗大ごみ回収、不用品回収業者、販売店の引き取り、リサイクル・資源化の4つがあります。どの方法が自分に合っているかは、費用・手間・スピード・環境への配慮のどれを優先するかによって変わります。

まずは住んでいる自治体の公式サイトで、布団の品目名、料金、出し方のルールを確認することから始めてみてください。それだけでも、「粗大ごみで出すべきか」「可燃ごみとして裁断できるか」「何枚まとめて出せるか」といった疑問の多くが解消されます。

より快適な眠りのために新しい布団への買い替えを検討している方は、[布団の選び方や素材の違いについての記事]もあわせてご参照ください。

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参考文献

※1 一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和6年度)について | 環境省
※2 ごみと資源の品目別分け方・出し方(ふ)|布団 | 杉並区
※3 粗大ごみ処理手数料一覧 | 大阪市
※4 羽毛布団の資源化について | 杉並区
※5 粗大ごみの出し方 | 川崎市