マットレスの黄ばみは目立ちますよね。お気に入りのマットレスだとなおさらです。黄ばみは放置していると落としづらくなるので、早めの対策が重要です。
この記事では、上級睡眠健康指導士でコアラマットレス社員の松本が、マットレスの黄ばみの4つの原因と、黄ばみを放置することの悪影響、効果的な黄ばみの落とし方などを詳しく解説します。
マットレスの黄ばみの原因は大きく分けて4つあり、原因がわからない場合でも、ここで紹介する対策法のいずれかが当てはまるはずです。
目次
マットレスの黄ばみの原因4つ
マットレスの黄ばみの原因として考えられるのは、主にこれらの4種類です。
【黄ばみの原因】
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黄ばみの原因は、主として「汗」「おねしょ」「洗剤の洗い残し」などによる汚れです。これらが酸化した結果、黄色く変色することで「黄ばみ」になります。
黄ばみの原因についてよくわからないという場合でも、上記のいずれかによると考えられます。
また、黄ばみには、汚れではなく「紫外線(日光)」が原因のケースもあります。紫外線に当たることでマットレスが変色して黄ばむのです。
紫外線による黄ばみの場合、着色した「黄ばみ」を落とすことはできませんが、マットレスの衛生上問題があるわけではないため、引き続き使用することが可能です。
ただし、直射日光が当たる場所にマットレスを配置すると、素材の劣化につながるため、なるべく日光が当たらない場所に設置することをおすすめします。
マットレスの黄ばみを放置することによる悪影響
たとえマットレスが黄ばんだとしても、マットレスが使えなくなるわけではありません。
しかし、マットレスに付着した黄ばみに対して対策せず、そのまま放置していると不愉快な臭いが発生し、睡眠を妨げてしまうことがあります。
黄ばみを見つけたら放置せず、なるべく早急に対処しましょう。以下は一般的な黄ばみの落とし方です。
マットレスの黄ばみの落とし方
黄ばみを落とす場合のポイントは、黄ばみの原因に対し、化学的に反対の性質を持つもので落とすことです。
【マットレスの黄ばみの落とし方】
黄ばみの原因 | 黄ばみを落とすには |
汗・よだれ・皮脂汚れ | 「重曹」を使う |
おねしょ(尿) | クエン酸を使う |
洗剤(アルカリ性)の洗い残し | クエン酸を使う |
洗剤(酸性)の洗い残し | 「重曹」を使う |
たとえば「酸性」の汚れである汗に対しては、「アルカリ性」の重曹が効果的です。反対に尿は「アルカリ性」なので、黄ばみを落とすのには「酸性」のクエン酸が適しています。
以下で「用意するもの」と「手順」についてさらに詳しく解説します。
※ 以下で紹介する方法によるマットレスの劣化・損傷については保証いたしかねます。製品表示ラベルなどを確認し、問題がないことを確認したうえで実施してください。 |
「汗・よだれ・皮脂汚れ」による黄ばみは重曹で
「汗・よだれ・皮脂汚れ」などの酸性の汚れには、アルカリ性の重曹を使うのが効果的です。
「用意するもの」と「黄ばみを落とす手順」を以下にまとめました。
【用意するもの】
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【黄ばみを落とす手順】
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マットレスは熱が加わると劣化する製品が多いため、乾燥させるときは直射日光やドライヤーの温風を避けてください。
「おねしょ(尿)」による黄ばみはクエン酸で落とそう
おねしょ(尿)はアルカリ性のため、酸性のクエン酸を使うのが効果的です。また、クエン酸には消臭効果もあるため、おねしょの嫌な臭いの除去も期待できます。
ただし、ここで紹介する方法はあくまでマットレス表面の黄ばみを落とす方法です。
残念ながら、おねしょの汚れがマットレスの内側まで染みている場合は除去することができません。この場合、カビの発生につながることがあるため、マットレスの買い替えを検討することをおすすめします。
【用意するもの】
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【黄ばみを落とす手順】
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「洗剤の洗い残し」による黄ばみは重曹・クエン酸のどちらかで落とそう
シーツなどリネン類の洗剤の洗い残しも黄ばみの原因になることをご存知ですか?この場合も、洗剤と反対の性質を持つものを使えば黄ばみを落とすことができます。
【洗剤の洗い残しによる黄ばみの落とし方】
使用した洗剤 | 黄ばみを落とすには… |
アルカリ性 | クエン酸(酸性)を使う |
酸性 | 重曹(アルカリ性)を使う |
黄ばみ落としの手順については、それぞれ『「汗・よだれ・皮脂汚れ」による黄ばみは重曹で落とそう』と『「おねしょ(尿)」による黄ばみはクエン酸で落とそう』を参照してください。
※ 重曹とクエン酸を混ぜて使うと、汚れを落とす性質を打ち消し合ってしまうため、効果がありません。またクエン酸(酸性)と塩素系の洗剤・漂白剤を併用すると、塩素ガスが発生して非常に危険なため、絶対に同時に使わないようにしてください。 |
クリーニング業者への依頼も検討を|ただし依頼できないケースも
「自分で黄ばみ落としするのが面倒」「試してみたけれど黄ばみが取れない」といった場合は、マットレスクリーニング専門の業者に依頼することを検討するのもおすすめです。
この場合、自分で黄ばみ落としするより予算が嵩むこと、そしてすべてのマットレスをクリーニングしてもらえるわけではないということに気をつける必要があります。
【マットレスクリーニングの可否について(素材別)】
クリーニングできる素材 |
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クリーニングできない素材 |
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ウレタンやラテックス素材のクリーニングが困難な理由は、熱に弱いことにあります。クリーニング作業では高温スチームを使って黄ばみを落とすことになりますが、ウレタンやラテックス素材には使えないためです。
マットレスクリーニングを業者に依頼する場合、下記のような料金の相場となっています。
【マットレスクリーニング業者の料金相場】
マットレスのサイズ | クリーニングの料金相場 |
シングル | 9,000~12,000円程度 |
セミダブル・ダブル | 10,000~15,000円程度 |
クイーン・キング | 14,000~19,000円程度 |
ベビー・キッズ | 7,000~20,000円程度 |
マットレスのクリーニングについては「マットレスのクリーニング代の相場は?サービス内容や所要時間についても解説」で詳しく解説しています。
マットレスの買い替えも検討しよう|買い替えの目安とは?
マットレスに黄ばみができたといっても、必ずしも買い替えを検討しなければならないというわけではありません。
ただし、黄ばみから不愉快な臭気が発生したり、寝汗などが原因でカビが生えたりしたという場合は、健康上の理由からも、また精神衛生上の理由からもマットレスの買い替えを検討することを推奨します。
なお、マットレスの一般的な「寿命」と「買い替えの目安」としては以下のとおりです。
【マットレスの寿命】
素材 | 寿命(耐久年数) | |
ウレタン | 低反発ウレタン | 3~5年程度 |
高反発ウレタン | 6~8年程度 | |
一般ウレタン | 1~3年程度 | |
ハイブリッドウレタン(低反発+高反発) | ~10年程度 | |
コイル | ボンネルコイル | ~8年程度 |
ポケットコイル | ~10年程度 | |
樹脂素材 | ファイバー | 6~8年程度 |
ラテックス | 6~8年程度 |
【マットレスの買い替えの目安】
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マットレスの寿命や買い替えの目安については「マットレスの寿命は何年?買い替えの目安や長持ちするマットレスの特徴を解説」の記事でさらに詳しく解説しています。
【簡単!】マットレスの黄ばみ予防5つ
ここからはマットレスの黄ばみを予防する方法を5点紹介します。
【マットレスの黄ばみ予防】
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上記の予防法を実践すれば絶対に黄ばみが発生しないとまでは断言できませんが、清潔にメンテナンスすることで、マットレスの寿命を伸ばし、確実に長持ちさせることができます。おすすめの対策なので、ぜひ日常のお手入れルーティンに取り入れてください。
保護カバーやマットレスプロテクターを使う
保護カバーやマットレスプロテクターは、マットレスの汚れや水濡れ防止に役立つ頼もしいパートナーです。
シーツや敷きパッドよりも、汚れ防止の効果が期待できます。
耐水加工されている製品なら、お子様のおねしょやペットの粗相などのトラブルの際も、マットレスに染み込むことなく安心です。
大切なマットレスを長く清潔に使うために役立つ寝具なので、ぜひ活用することをおすすめします!
通気性のよいベッドフレームを使う
ベッドフレームを使う際は、すのこタイプのベッドフレームなど、通気性の高い製品がおすすめです。
マットレス内部に溜まる寝汗による湿気を、フレームの床板から逃がすことができるため、マットレスを清潔に保ち、長持ちさせることができます。
3段階に高さが調節できるシンプルかつスタイリッシュなデザイン
毎日掛け布団をめくって通気する
朝起きたら、掛け布団をめくったり、椅子にかけたりして通気しましょう。
掛け布団をかけたままの状態だと、睡眠中に溜まった寝汗による湿気を放出できず、カビやダニの原因となります。
朝起きたらきれいにベッドメイキングするのも気持ちよいものですが、マットレスの湿気対策という観点からは、掛け布団はめくったり干したりするのがベストです。
週に1回はシーツなどのカバーを洗濯する
毎日眠っているベッドでは、シーツなどのカバーに汗やよだれ、皮脂汚れなどが想像以上に付着しています。そのまま放置しているとマットレス本体の黄ばみを引き起こす原因にもなります。
最低でも週に1回は、シーツなどのカバーを洗濯しましょう。
月に1回マットレス・掛け布団を陰干しする
マットレスや掛け布団に溜まった湿気を逃がすため、月に1回は風を通しましょう。この場合、天日干しは避け、陰干しの風通しのよい場所に立てかけておくのがおすすめです。
マットレスの素材は直射日光に弱く、太陽の光で劣化するためです。またマットレスの側生地(マットレスを覆っているカバー)や掛け布団の側生地が紫外線で劣化することも考えられます。
マットレスが重くて立てかけることができない場合は、マットレスとベッドフレームの間に本や雑誌などを挟んで隙間を作り、扇風機やサーキュレーターなどでマットレス底面に送風してください。
まとめ:マットレスの黄ばみは原因ごとに対処しよう|黄ばみ予防も大切!
大切なマットレスは、できれば黄ばませることなく使いたいものですが、万一黄ばんでしまったら、それがどのような理由によるものか推定して、以下の黄ばみ落としを試してみてください。
【マットレスの黄ばみの落とし方】
黄ばみの原因 | 黄ばみを落とすには |
汗・よだれ・皮脂汚れ | 「重曹」を使う |
おねしょ(尿) | クエン酸を使う |
洗剤(アルカリ性)の洗い残し | クエン酸を使う |
洗剤(酸性)の洗い残し | 「重曹」を使う |
なお、マットレスの黄ばみから悪臭が発生していたり、おねしょが内部まで染み込んでしまっている場合は、マットレスを買い替えることをおすすめします。
人生の約3分の1を占める睡眠は、日中の集中力や生活の質に大きく影響します。睡眠環境を見直すことで、さまざまなパフォーマンスが向上し、QOLも向上するはずです。
以下はマットレス買い替えを検討する場合に役立つ参考記事です。
- マットレスの処分方法
→「マットレスの処分方法7パターンについて解説!処分しやすいマットレスも紹介」
- 新しいマットレスの選び方
→「寝心地がよい快適なマットレスの選び方とは?タイプやサイズ別に徹底解説!」
自宅でじっくり120日間トライアル!納得するまで寝心地が試せるマットレス
お客様からのメッセージ
2024年2月25日
★★★★★
最高!!!
めちゃくちゃ良かった。最初はなかなか体に合わなかったのか、実感湧きにくかったがだんだんコレじゃないと寝れないくらいになって、体が違う
2024年3月6日
★★★★★
これは本当にいいんだな!
決して安くないマットレスからの買い替えです。展示品で寝心地を確かめてからネットで買いました。
新タイプのマットレスは表面のパッドがかためとふつうと選べるモノ。
シングルでコンパクトに巻かれているとはいえ重量は23kg!
まぁ、そうか!と思いながら説明動画を参考に膨らむのをじーっと見守りました。3日間は完全に膨らまないようだけど、3時間ほどでほぼほぼ大丈夫そうだったのでその日のうちに寝てみました。
気になる匂いはなく、当然スプリングはないので弾みませんが、本当に全ての衝撃を吸収している!
まずは、ふつう面で寝ています。
腰が痛くない、寝返りがラク、本当にラク。
あとは、どのくらい持つかですね。
2024年1月27日
★★★★☆
素晴らしい寝心地です
シングルのコアラNewマットレスを二つ購入しました。
夫婦+子供二人の計4人で使用してます。
これまでよりぐっすり眠れるようになり、寝起きの満足感が大きく変わりました。
現在、固さがふつうの面を使用して寝ていますが、やや隣の人の振動が気になります。
CMで見るようなワインが倒れないような振動の吸収性能は、商品の種類や固さの種類によって変わるのかもしれません。
全体としては非常に満足しています。
監修者
石川 恭子
コアラマットレス®︎のショールームで、お客様が「運命のマットレス」に巡り合えるようお手伝いしているカリスマコンシェルジュ。お客様の眠りの悩みに耳を傾ける中で、今すぐ活用できる睡眠の知識を届けたいと上級睡眠健康指導士の資格を取得。コアラ®︎のマットレスを通じて、毎日眠ることが待ち遠しくなるワクワク感を提供したい。