寝具コラム by Koala Sleep Japan2025年5月29日読了目安時間: 10

6畳の部屋にベッドを置きたい!レイアウトと快適空間づくりのすべて

目次

監修者

石川 恭子
リテールスペシャリスト / 上級睡眠健康指導士

コアラマットレス®︎のショールームで、お客様が「運命のマットレス」に巡り合えるようお手伝いしているカリスマコンシェルジュ。お客様の眠りの悩みに耳を傾ける中で、今すぐ活用できる睡眠の知識を届けたいと上級睡眠健康指導士の資格を取得。コアラ®︎のマットレスを通じて、毎日眠ることが待ち遠しくなるワクワク感を提供したい。

一人暮らしの部屋でよくある「部屋が6畳の広さしかないからベッドが置けない!」問題。限られたスペースを必要なものに割り振っていくと、ベッドを置くのが難しい、となりがちです。でも、「寝よう」と思ったときに布団を敷いたりすることなく、さっと眠れるベッドって最高ですよね。

そこで上級睡眠健康指導士でコアラマットレス社員の石川が6畳の部屋にベッドを置く方法について考えました。6畳の部屋の基本情報を確認後、6畳の部屋に置けるベッドのサイズ、配置前に確認すべきポイント、ベッド周りの収納活用術、狭く見えないインテリアやレイアウトなど、6畳にベッドを起きたい人のための解決方法を探ります。

6畳の広さってどれくらい?

6畳の部屋ってなんで一人暮らしの物件でこんなにたくさんあるんだろう、というくらいありますよね。実は、6畳という部屋の広さが一般的になったのは明治時代以降のことで、床の間があるいわゆる座敷(客間)が6畳だったことから、この広さが部屋の基本の広さとして定着したのだとか。歴史を知ると、6畳の広さも悪くないものかもしれません。

実は6畳の面積は約9平方メートルですが、広さに幅があります。これは元となる畳の大きさが地域によって違うからです。6畳の広さはワンルームや一人暮らしにちょうどよく、また寝室によく使われる広さです。いずれの場合もスペースに限りがあるため、コンパクトさを活かしたレイアウトが重要となります。

6畳の部屋は何㎡になる?具体的な寸法をチェック

畳には、京間・中京間・江戸間・団地間というサイズがあり、どの畳を基準にしているかによって、6畳の広さが違ってきます。使われている畳の種類を不動産業者に確認するとよいでしょう。

名称 畳のサイズ 1畳の面積 6畳の広さ
京間(西日本) 191cm×95.5㎝ 1.82平方メートル
10.92平方メートル
中京間(東海) 182cm×91㎝ 1.66平方メートル
9.96平方メートル
江戸間(東日本) 176cm×88㎝ 1.54平方メートル
9.24平方メートル
団地間(全国) 170cm×85㎝ 1.45平方メートル
8.7平方メートル

こういった地域による畳の違いとは別に、不動産業界では1畳を1.62平方メートルと規定しており、6畳は「6畳×1.62=9.72平方メートル」を基本としています。形は約2.7m×3.6mの長方形が多いようです。

このように、「6畳」といっても実際の広さや形状はさまざまなので、家具を置く前に正確な寸法を測り、レイアウトプランを立てることが重要となります。特に、ベッドを置く場合、ベッドが幅ギリギリだと壁づたいに外気温の影響を受けたり、マットレスの通気性が悪くなりカビやダニの原因となるなど、問題が生じることもあるため、壁とベッドの間隔も考慮する必要があります。

寝室やリビングとして使うメリット・デメリット

寝室専用で6畳の部屋を使う場合、ベッドをメインとし、ホテルライクでシンプルな空間を作れます。6畳をリビングとして使う場合、配置する家具が多いと動線が窮屈になりがちです。6畳の広さは無限大ではないため、部屋の用途を明確にしてレイアウトを考えることが大切となります。

ワンルームと1Kの違いと部屋の特徴

ここで改めて「ワンルーム」と「1K」の違いをおさらいしておきましょう。

ワンルーム
居室とキッチンの間に仕切りがなく自由度が高いが、生活エリアと就寝スペースが近い
1K
居室とキッチンとの仕切りがあり、料理のにおいが付きにくい

ワンルームの場合も1Kの場合も、キッチンの配置や収納スペースの広さは物件により異なります。それぞれの物件の配置はどうなっているか、注目して選ぶのが大切です。

6畳に合うベッドサイズと選び方

それでは、6畳にベッドを置く場合、どんなサイズのベッドを置けばいいかを見ていきましょう。最大どのサイズまで置けると思いますか?ちなみに、マットレスの長さは「ロングタイプ」以外はどのサイズのベッドでも195㎝が基本となっているので、ここで挙げるのは「ベッドの幅」です。また6畳のサイズは不動産業界の基準にしたがって9.72平方メートルで計算しています。

シングルベッドの特徴と配置のポイント

シングルベッドの場合、幅約97~100cmと6畳に最適なサイズです。

6畳=9.72平方メートル シングルベッド=2平方メートル
・部屋の1/4ほどがベッド

このくらい余裕があると、デザインホテルのような「ホテルライク」な部屋づくりもできそうです。ただし、シングルベッドは体格の大きい人や寝返りの多い人には窮屈に感じることもあるので、そういった場合はもう少し幅の広いサイズを検討しましょう。

セミダブルベッドは本当に置ける?使い勝手を検証

「2人用」と誤解されがちなセミダブルベッドは、基本、「ゆったり眠れる1人用」のベッドです。幅約120cmで1人なら余裕のある睡眠環境を実現できます。もちろん、週末などに恋人が泊まりに来る場合は、2人で眠ることもできます。

6畳=9.72平方メートル セミダブルベッド=2.34平方メートル
・部屋の1/4弱がベッド

ベッド以外のスペースは限られるが、壁側に寄せて中央に空いたスぺ-スを作れば、動線を確保できます。セミダブルベッドは1人が広めに使う場合に特におすすめです。セミダブルサイズについてさらに詳しく知りたい方は「6畳の部屋にセミダブルベッドを置くコツとレイアウト術を解説」の記事もチェックしてみてください。

ダブルベッドを置く場合の注意点

ダブルベッドは幅約140cmで、6畳に置く場合はベッド中心のレイアウト=寝室メインの部屋となります。ドアやクローゼットが開閉できるだけの余裕を確保する必要があります。ベッドの高さが低いロータイプを選ぶと、圧迫感を軽減できるでしょう。

6畳=9.72平方メートル ダブルベッド=2.73平方メートル
・部屋の3割弱がベッド

6畳にダブルベッドを置く場合は「6畳部屋にダブルベッドは可能?配置アイデアと広く見せるコツ」の記事も参考にしてください。

クイーンベッドは6畳でも可能か?レイアウトの工夫例

幅約160cmのクイーンベッドは2人用のベッドですが、本当に6畳に置けるかどうか、見てみましょう。

6畳=9.72平方メートル クイーンベッド=3.12平方メートル
・部屋の3割強がベッド

ダブルと比べてたかが20㎝広くなっただけとも言えますが、されど20cm。一般にベッド周りの通路として必要な幅は50cmとされています。ダブルでは通行可能だったベッドの脇も、クイーンを置くことで通路が極端に狭くなる可能性がある、ということです。とはいえ、作り付け以外の収納家具を最小限にし、壁面収納を活用すればクイーンサイズも置くことができます。ただし、前もって部屋のサイズをきちんと計測し、生活動線を考慮したレイアウト設計をしておくことが大事です。

キングベッドを置くなら?想定される問題点

もしかしてキングベッドも6畳に置くことができるのでしょうか?キングベッドは幅約180cm以上で、マットレス長が195㎝なので、正方形に近い形をしています。キングサイズのベッドは大人2人+子ども1人が寝ることができるため、ファミリーで使うこともできるサイズです。とはいえ、それだけ大きいため、6畳の部屋の大部分を占領します。

6畳=9.72平方メートル キングベッド=3.51平方メートル
・部屋の4割弱がベッド

キングベッドの場合、クローゼットやドアの開閉に支障が出る可能性が高いと言えます。したがって部屋に置く他の家具を極力減らす必要が出てきます。

配置前に確認したい3つのポイント

理論上はキングサイズまで6畳の部屋に設置できる…ということで、いよいよベッドを設置する勇気が沸いたでしょうか。いざベッドを設置することになった場合、確認しておきたいポイントが3つあります。

ドア・窓・クローゼットの位置を把握する

同じ6畳でも地域によって広さは違いますし、部屋の形も長方形や正方形、あるいは壁芯のでっぱりがあるなど、さまざまです。したがって実際にベッドを設置する部屋の間取りを事前に数値で把握することが大切です。メジャーでしっかり計測しておくことをおすすめします。

その際、扉やタンスの引き出しなどの開閉でベッドを置けない箇所を把握しておきましょう。扉を開閉しても支障がないか確認しておきます。

また、窓からの風通しや採光も考慮したい項目です。窓際にベッドを設置してみると掃き出し窓のガラスが外気温に影響されて意外に寒いとか、結露でマットレスが湿っぽくなるなどのトラブルも考えられます。ただ部屋にいるだけでは気にならなかったちょっとしたカーテンのすき間から、車のヘッドライトが差し込んでまぶしくて目が覚める……というのもよく聞く話です。

優先したい家具を決めてからドラフティングする

6畳という限られたスペースで快適に過ごすには、重視する家具をリストアップし、優先順位をつけるのが大事です。すべてを詰め込むことはおすすめしません。

図面や、「ルームプランナー」などのアプリで事前にドラフティング(下書き)しておくと、家具が入らない、などのトラブルを避けられます。まずは、必要最低限の家具から始め、暮らしながら使い勝手を体験し、本当に必要なものだけを買い足していく方法なら、失敗を避けられます。

動線を確保して歩きやすい空間を作る

通路は、人が通れる幅(最低50cm以上)を確保しましょう。「自分はやせ型だし、ちょっと斜めになれば通れる」と思っていても、それを毎日何度も繰り返すと苦痛になります。ベッドから各所への移動経路を考慮しましょう。実際の部屋の形状に合わせた動線を考えることが大事です。

ベッド周りの収納活用術

ベッドって大きいですよね。6畳に置くのに一番一般的なシングルベッドでも、畳1畳以上のサイズ感です。6畳の部屋では、この約1畳の周りをデッドスペースにするのはもったいない。ベッド周りのスペースを収納場所として活用しましょう。

収納付きベッドを選ぶメリットと注意点

収納付きベッドはベッド下に引き出し収納があるタイプやベッド床を跳ね上げてトランクルーム的な収納ができるタイプなど、種類も豊富です。こういった収納付きベッドを導入すれば、6畳で足りない収納スペースを確保できます。

ただし、注意点も。収納を備えているため、ベッド自体の高さが増し、圧迫感を感じることがあります。引き出し式は引き出すスペースが必要なため通路の幅は大きめに取る必要があります。

ベッド下スペースを最大限に使うコツ

収納が付いていないタイプのベッドでも、ベッド下のスペースには収納ボックスや薄手のケースを置いて季節外の小物や衣類の収納として活用しましょう。ベッド下はマットレスから湿気が抜ける場所であるため、ホコリが溜まりやすい場所ですが、その対策として防塵カバーを使用するとよいでしょう。ベッド下って意外に目に入る場所なので、見た目をスッキリさせるため、収納ボックスの色を統一するのがおすすめです。

クローゼットや壁面との組み合わせで圧迫感を減らす

ベッド周りの(ベッドに座っても頭が当たらない高い位置に)壁面収納を設置すると床面が広く見えます。壁に直接取り付けるのは賃貸だと難しい場合もありますが、最近は伸縮ラックの収納も種類が豊富です。ベッドの真上に収納するものは軽いものだけとして、使用頻度に応じて収納場所を分けましょう。地震が起きても壁面収納のものが落ちてこないよう、突っ張り棒タイプのものを選び、棚の扉も振動で開かないようにロックを付けるなど、安全性とデザインのバランスを見るのが大事です。

快適な睡眠をもたらすマットレス・寝具の選び方

ベッドのサイズが決まったら、あとはどんなマットレスを選ぶか、です。ベッドだからといって必ずしも布団より寝心地がいいわけではありません。そのマットレスが自分に合っているかどうかで、睡眠の質が左右されます。では、どんなマットレスや寝具を選べばいいのでしょうか?

自分に合ったマットレスはどう選ぶ?

マットレスの役割は主に次の5つがあります。

  • 背骨の自然なS字カーブを保てるように、寝姿勢をサポートする
  • 体圧を分散して、腰や背中に負担が集中しないようにする
  • 硬く冷たい床から体を保護する
  • 寝返りがスムーズにできるようにする
  • 湿気や熱を調整する

つまり、この5点を実現できるマットレスを選べば、それが「自分に合っているマットレス」ということになります。チェックすべきことは次のとおりです。

1. 硬さ:体型や睡眠姿勢に合うもの

2. 反発力:寝返りをサポート

3. サイズ:睡眠スタイルに合うもの

4.耐久性:長く使える品質

5. 保証:期間や試用を確認

詳しくは「自分に合うマットレスはどれ?種類や選び方のポイントを徹底解説」の記事を確認してみてください。

季節ごとに布団・寝具を使い分けるポイント

布団や寝具も、季節や温度に合ったものを使うことで睡眠の快適性が変わります(一年中同じ寝具を使用できる住環境の人はまれです)。収納スペースが限られる場合は、100均などでも手に入る圧縮袋を活用しましょう。夏は通気性の良い麻や綿素材のシーツがおすすめです。冬の上掛け布団は保温性の高い羽毛やウール素材を選びましょう。

夏でも冬でも、上掛け布団以外に毛布やタオルケットを用意して、その日の気温や体調に合わせて調整できるようにしておきましょう。

アレルギー対策に防ダニ・抗菌素材も検討しよう

聞くとびっくりする人も多いのですが、人は一晩にコップ1杯もの汗をかきます。したがって、寝具やマットレスは「人が寝ることで高まった湿気にどう対処するか」という機能がとても大事です。なぜなら、湿気の多い状態はカビやダニなどが好む環境だからです。

そこで、もとから絶つ対策として、防ダニや抗菌加工されている寝具を選びましょう。また、定期的なメンテナンスもとても大事です。日光に当てたり掃除機をかけるなどのお手入れをすることで、ダニやカビの害を遠ざけることができます。こういったことは、健康や快適性のための投資として考えましょう。

6畳を広く見せるインテリアテクニック

ここまでの説明で、ベッドとベッド周りをどうするか、またどうベッドを配置するかが見えてきたことだと思います。そこで、インテリア。自分らしさを醸し出しつつ、6畳を広く見せるテクニックについてです。

ロースタイル家具で目線を下げて開放感を演出

同じ広さの6畳の部屋でも、床座(和室やアジアンテイストの部屋)と、椅子座(椅子を使った西洋スタイルの部屋)だとどちらが広く見えるか、想像してみてください。はい、床座です。視線を低くすると、部屋はより広く見えるのです。

そこで、背の高い家具を減らしロータイプの家具を選ぶことで開放感を出しましょう。座椅子やクッションを活用して床に近いライフスタイルを楽しむのがおすすめです。床座、といっても必ずしも「和風」ではなく、タイや韓国、あるいはLA風など、さまざまなスタイルがあります。ただし、足腰に不安がある場合、床での長座で痛む場合もあるので、不向きかもしれません。

壁面収納や上部空間を活かして空間を有効活用

床面をすっきりさせるため、壁面や天井近くの空間を活用しましょう。賃貸で壁取り付け型の収納はちょっと……という場合でも、突っ張り棒型の縦長の収納を壁に固定して使うことができます。

壁に鏡やアートを飾って視線の行き場を作るのもおすすめです。鏡はガラス製のものではなく、軽量な樹脂製のものもあります。

照明計画で圧迫感を軽減し、リラックスできる雰囲気に

部屋やライティング次第で、広くも狭くも見える、とご存知でしょうか?天井に明るい1灯を設置して部屋全体を照らすのではなく、30w程度の複数の照明を組み合わせて陰影を作り奥行きを出すと、雰囲気が出ます。

スマートフォンのアプリで調整できるスマート電球など、調光機能付き照明なら、用途に合わせた明るさに調整することもできます。もともとJISの規格でも寝室に必要な明るさはリビングに推奨される明るさの1/5とされています。明るすぎると睡眠に影響もあるため、ベッド周りは暗めの小さなライトを配置しておくと便利です。

色使いで奥行きを出す:明るい色・アクセントカラーの取り入れ方

壁や床の色が選べる場合、明るい色で統一すると広く見せることができます。最近白っぽい床が人気なのは、その方が広く見える効果がある、ということもあるでしょう。

自分の好きなアクセントカラーを1~2色取り入れると、部屋の雰囲気に奥行きが出ます。大きな家具は落ち着いた色にし、季節感や自分らしさはあくまで小物で表現するのがおすすめです。

ベッド以外のレイアウトアイデア

6畳にベッドを置くことを検討したけれど、最終的にベッド以外の睡眠スタイルを選択した場合のレイアウトについて、ちょっとしたコツを紹介します。

ソファベッドやデイベッドを使ったスペース節約術

ソファーベッドは普段はソファ、就寝時はベッドとして使える多機能家具であり、省スペースです。デイベッドはいわばベッド型のソファーですが、昼間はカバーやクッションなどを置いてベンチやソファ代わりにできます。

いずれの場合もフォールディングできたり、移動しやすいタイプのものが模様替えの際にも便利です。

布団派なら?フロアスタイルで和モダンにまとめる

布団のいいところは、朝起きて布団を畳めば日中はスペースを広く使える点です。布団がない空間でも、和モダン風にまとめると、布団を敷いたときに違和感がなく、落ち着いた空間になります。ただし、布団の収納場所を確保することが大事です。部屋に押し入れが付いていればそこにしまえますが、押し入れにはすのこや湿気吸収パッドを敷くなどして、布団に湿気がこもったままにならないようにしましょう。

ロフトベッドで上下を使い分け、作業空間を確保

ロフトベッドは上部を寝室、下部をデスクスペースに分けて使えるベッドです。そのためかなり場所は取りますが、ワンルームでも二層構造で空間を活用できます。

ただし、睡眠中に落下しないように上部の柵をきちんと設置して安全性を保ち、また、起き上がった時に頭をぶつけないよう、天井高との兼ね合いに注意が必要です。

テレビボードやデスクを配置するときの注意点

ホテルの部屋で考えるとわかるとおり、居室に最低限必要な家具として、テレビやデスクがあります。6畳の部屋に設置する場合の注意点について解説します。

テレビとの最適視聴距離と安全性を考える

テレビは近年「視聴はスマホやPCでいいや」という人も増えていますが、Netflixなどストリーミングサービスのコンテンツが充実するにつれ、「やっぱり大画面で好きな番組を思いっきり見たい」と、一人暮らしならではの大画面サイズを導入する人も。その場合、画面サイズに応じた視聴距離を確保(32インチなら1~1.2m程度)することが大事です。テレビはできる限り壁寄りに配置し、配線やコードの整理に注意しましょう。コード類を隠す専用のインテリアボックスも販売されているのでチェックしてみてください。

ベッドとワークスペースの距離感を保つコツ

リモートやハイブリッドで仕事する人が増える中、画面に映る場合があることも考慮し、デスクはできればベッドと部屋の対角線上に配置しましょう。ベッドという私的空間から離れることで、気分転換しやすくなります。ロフトベッド下にデスクを設置するのも効果的です。寝室とワークデスクは、必要な照明の明るさが違います。照明環境やコンセントの位置も考慮しましょう。

コンパクトデスクや昇降式テーブルでレイアウトを自在に

折りたたみ式や昇降式のデスクを活用すると、6畳の部屋が有効に使えて便利です。昇降式デスクは、スタンディングデスクとして使う人もいますが、高さがワンタッチで調整できるデスクで、書き物や食事など多用途に使うことができます。こういった「一人二役」的な家具を取り入れると、レイアウトの柔軟性が高まります。

よくある質問(Q&A)

6畳にベッドを置くことを検討している人から寄せられた質問のうち、よくある疑問をご紹介します。

Q1:6畳の部屋にクイーンベッドを置くと後悔しない?

通路や収納スペースが限られますが、2人で寝る快適さは魅力的です。生活動線や収納計画を事前にアプリなどでシミュレーションすることが後悔しないかどうかの決め手になります。必要に応じて他の家具を削減するという選択も、検討の余地があるでしょう。

Q2:家族3人で寝る場合、ベッド2台を並べても大丈夫?

シングル2台やダブル+シングルなどの組み合わせは可能です。ただし、シングル2台だと幅が約200cm、ダブル+シングルだと幅が約240cm。一般的な形の6畳の部屋だと、横幅がほぼすべてベッドで埋まってしまう可能性もあります。実際の部屋の形状やドア・クローゼットの位置を確認することをおすすめします。また、子どもの成長も考慮したレイアウトを考えましょう。

まとめ

6畳の部屋は一般的な広さの部屋であり、スペースは限られていますが、圧倒的に狭い部屋、というわけではありません。ベッドの種類や収納スペースの工夫、レイアウトの工夫で、自分らしい快適な空間を作ることができます。ここで紹介したちょっとしたコツやアイディアが、理想の住まいと快適な睡眠環境の実現に役立つことを願っています。