寝具コラム by Koala Sleep Japan2024年5月21日読了目安時間: 8

【上級睡眠健康指導士監修】マットレスの正しい保管方法とは?注意点やNGな方法もご紹介

長期間マットレスを保管しなければならなくなり、「マットレスはどうやって保管すればいい?」と悩んでしまったことはありませんか?また、いつも使っているマットレスの保管方法に困っているという人もいるでしょう。

マットレスは正しい方法で保管しないとカビが発生したり、ヘタってしまったりして、使いたいときにすぐに使えなくなる場合があります。

この記事では、マットレスの正しい保管方法や注意点、NGな保管方法について、上級健康睡眠指導士でコアラマットレス社員の松本が解説します。

 

マットレスの保管方法3つ|注意点もあわせて紹介

マットレスを自宅で保管するには、押し入れやクローゼットに収納したり、物置や部屋の隅に立てかけたりして保管することになります。

※ マットレスを立てかけて収納する方法については「」でも解説しています。

 

その際、保管方法として以下の3つが挙げられます。

 

【マットレスの保管方法】

  • カバーなどで覆わず、そのまま保管する
  • 圧縮袋を使って小さく圧縮する
  • 収納ケース(収納袋)に入れて収納する

 

これらの方法にはそれぞれ注意すべきポイントがあり、不適切な保管方法を選択してしまうと、思っても見なかったような悪影響が出てしまいかねません。以下で詳しく見ていきましょう。

 

カバーなどで覆わず、そのまま保管する

もしマットレスを毎日使用しているなら、圧縮袋や収納ケースを使わず、押し入れやクローゼットに収納したり、部屋の隅に立てかけたりして保管しても問題ありません。

大切なポイントは、マットレスをしっかりお手入れすることです。「マットレスの掃除・お手入れ方法6選|頻度や注意点についても解説」でも説明していますが、適切なお手入れを行い、清潔に扱うことでマットレスを長寿命に保つことができます。

長期間保管する場合は、カビやダニの栄養となる埃(ほこり)の付着を防ぐため、この後紹介する収納ケースなどのカバーで覆って保管してください。

 

圧縮袋を使って小さくする(ただし3つのリスクがある)

圧縮袋を使うとマットレスの厚さを薄くして保管できるため、収納スペースを削減できます。収納に悩んでいる人に人気の対策です。

ただし、圧縮袋を使った保管方法には、リスクが3つあることに留意しておきましょう。

 

【マットレスに圧縮袋を使用するリスク】

  • 密閉されるのでカビが発生しやすい
  • 製品の保証から外れる場合がある
  • マットレスがへたってしまう可能性も

 

内部が密閉される圧縮袋は、カビの発生リスクが高まることに要注意です。

また、一度マットレスを圧縮してしまうとメーカーの保証対象から外れてしまったり、マットレスがヘタって(劣化して)しまう原因にもなりかねません。詳しくは「マットレスは圧縮できる場合もあるがリスクも|圧縮方法や注意点を詳しく解説」をご参照ください。

 

収納ケース(収納袋)に入れる

収納ケースを使えば、マットレスに悪影響を及ぼすことなく、清潔な状態で保管できるためおすすめです。

収納ケースの製品を選ぶポイントは「通気性能」です。マットレスを密閉すると、収納ケースの中に湿気が溜まり、カビの発生リスクが高まるためです。

ただし、マットレスの収納ケースはあまり多く市販されていません。そのため、代用品としてマットレスプロテクターを活用するのもいいかもしれません。

本来マットレスプロテクターはマットレスを汚れから守るための寝具アイテムですが、マットレスを清潔に保管するためにも役立ちます。

 

自宅にマットレスの保管場所がない場合、保管サービスの活用を

自宅にマットレスを保管するスペースがない場合は、保管サービスを利用するのも一つの方法です。ここでは2種類の保管サービスをご紹介します。

 

【マットレスを保管できるサービス】

  • 引っ越し業者の一時預かりサービス
  • トランクルーム(レンタル倉庫サービス)

引っ越し業者の一時預かりサービス

引っ越しの際、数日〜数週間だけマットレスを預かってほしいといったニーズにおすすめなのは、引っ越し業者の一時預かりサービスです。

利用する引っ越し業者によって利用条件やサービス内容、料金が異なるため、業者を確定する前に確認しておくことをおすすめします。

 

トランクルーム(レンタル倉庫サービス)

引っ越し以外でマットレスの保管サービスを検討している場合は、トランクルーム(レンタル倉庫サービス)を活用しましょう。

トランクルームサービスを選ぶ際に必ず気を付けるべきポイントは、「空調設備の有無」です。空調設備が備わっていない保管サービスではマットレスにカビが発生してしまい、大切なマットレスを再び使うことが困難になります。

また、レンタル倉庫サービスには自分で持ち運ばなければならないサービスと、自宅まで集荷してくれるサービスの2通りあります。マットレスが大きすぎて自力で運べない場合は、集荷サービスを提供する業者を選びましょう。

 

マットレスを保管する際のカビ対策4つ

ここからはマットレスを保管する際に取り組んでおきたいカビ対策について説明します。

特に下記のような環境では、カビの発生リスクが高いといえます。

 

【カビの発生リスクが高い建物の特徴】

  • コンクリート造りの建物
  • マンションやアパート、または戸建ての1階

 

コンクリート造りの建物は気密性が高く、湿気がこもりやすいためです。また、マンションやアパート、戸建てなどの1階は、地面からの湿気を取り込みやすく、さらにプライバシーや防犯上の理由から窓を開けづらいため、湿気がこもりやすくなります。

衛生面から、カビが生えてしまったマットレスは使用することをおすすめできません。健康を守るためにも、しっかりとカビ対策をしましょう。

マットレスのカビ対策について、4つのポイントで説明します。

 

【マットレスを保管する際のカビ対策】

  • シーツや敷きパッドは取り外す
  • マットレスの湿気を取り除く
  • 押し入れやクローゼットには、除湿シート・すのこを敷く
  • マットレス保管後もカビ対策は忘れずに行う

 

シーツや敷きパッドは取り外す


もし、1日でもシーツや敷きパッドを使っていたとしたら、マットレスと一緒に保管せず、必ず取り外しましょう。

「1日使っただけだから、洗う必要はないのでは?」と思うかもしれませんが、わずか1日の使用でも、シーツや敷きパッドには眠っているときの寝汗が染み込んでいます。その寝汗からカビが発生する可能性があるのです。

マットレスを保管する前に、必ずシーツや敷きパットを取り外すようにしましょう。

 

マットレスの湿気を取り除く

マットレスの保管前に、カビの原因となる湿気を取り除きましょう。マットレスの湿気を取り除くには2つの方法があります。

 

【マットレスの湿気を取り除く方法】

  • 風通しのよい場所で陰干しする
  • 布団乾燥機を使う

 

マットレスの湿気を取り除く際に、注意すべきポイントは「熱」です。

ウレタンやコイル素材など、マットレスに使われている素材は熱によって劣化することがあります。

そのため、マットレスを干して湿気を取り除くときには、直射日光を避け、半日からおよそ1日ほど陰干ししましょう。

布団乾燥機の使用も検討できますが、マットレスの中には布団乾燥機が使えないものもあります。また、使えても温度や時間に制限がある製品もあります。

マットレスに布団乾燥機を使う際の注意点については「マットレスに布団乾燥機を使う際の注意点2つ|使えない場合の対処法も紹介」の記事で解説しています。

 

押し入れやクローゼットでは、すのこ・除湿シート・除湿剤を設置する

すのこは押し入れの通気性を確保し、除湿シートや除湿剤は湿気を吸収してくれるためカビ予防につながります。

ただし、すのこや除湿シート、除湿剤を設置するだけではカビ対策として十分とは言えません。次に紹介する対策もあわせて行ってください。

 

マットレス保管後もカビ対策は忘れずに行う

マットレスの保管中も定期的にお手入れをしなければ、カビの発生リスクが高まります。特にカビの発生リスクが高いのが、コンクリート造りの建物やマンションやアパートの1階です。

保管後も1か月に1回を目安に、以下のカビ対策に取り組みましょう。

 

【マットレス保管時のカビ対策】

  • 扇風機やサーキュレータで風を当てる
  • 収納したマットレスを取り出して陰干しする
  • 除湿機をかける

 

少し面倒に感じるかもしれませんが、いったんマットレスにカビが発生すると、見た目にも、衛生的にも問題があります。清潔な状態で保管するためにも、カビ対策はしっかり行いたいものです。

 

NGなマットレスの保管方法3つ|ヘタリを防ごう

ここからはNGなマットレスの保管方法について紹介します。

 

【NGなマットレスの保管方法】

  • マットレスをソファとして使う
  • 保管中のマットレスの上に物を置く
  • マットレスを無理に折り曲げて保管する

 

上記の方法で保管するとマットレスがヘタってしまい、寝心地が悪化したり体の痛みを引き起こしたりすることがあります。大切なマットレスをずっと使い続けるために、正しい保管方法を守りたいものです。

以下で詳しく見ていきましょう。

 

マットレスをソファとして使う

折りたたみマットレスをソファ代わりに使う方法が紹介されていることがありますが、マットレスの上に日常的に座っていると、ヘタリを生じてしまう原因になりかねません。

マットレスのヘタリは寝姿勢のバランスが崩れて腰痛などの体の痛みを招く恐れがあるため、折りたたみマットレスをソファ代わりに使うことは避けましょう。

もし「部屋が狭いため、スペースを有効に使いたい」「来客用のマットレス(ベッド)を準備しておきたい」なら、おすすめはソファーベッドです。

コアラソファーベッド CUSHY

日中はソファとして、夜間はベッドとして使用できるため、狭いスペースも広々と使えます。友人や親戚が泊まる場合のスペアベッドとしても便利です。質の高いソファーベッドなら、スペアベッドでもぐっすり快適に眠ることができるでしょう。

ふんわり快適なソファーが、わずか5秒でベッドに早変わり!

ソファーベッドのメリットや商品選びのポイントについては「マットレスをソファ代わりに使うのはNG!部屋のスペースを有効に使うには?」でも解説しています。

 

保管中のマットレスの上に物を置く

保管中のマットレスの上に物を置くことは避けましょう。マットレスの上に物を置くと、重みでマットレスが劣化したり、ヘタったりするためです。

また、現在使っているマットレスを上に重ねて保管する方法も、ヘタリの原因となるためおすすめできません。

 

マットレスを無理に折り曲げて保管する

折り畳めるように設計されていないマットレスを無理に折り曲げると、折り目の部分が潰れてそこからヘタってしまいます。

折りたためないマットレスは、折り曲げずに保管しましょう。

 

【Q&A】マットレスの保管方法に関するよくある質問

ここではマットレスの保管方法や収納に関するよくある質問にお答えしていきます。

 

毎日マットレスを収納したい場合はどうすればいい?

マットレスを毎日収納したいなら、折りたたみマットレスを活用するのがおすすめです。

折りたたみマットレスであればコンパクトにできるので、押し入れやクローゼットに収納できるでしょう。また部屋の隅に置いてスペースを確保するのにも役立ちます。

季節に合わせて「ひんやり」と「あったか」を切り替えられる折りたたみマットレス

 

マットレスを丸めて収納できる?

圧縮袋を使ってマットレスを圧縮し、ロール状に丸めることは技術的に不可能ではありません。
※ 交互配列のコイルマットレスや、ボーダーワイヤー付きのマットレスは丸めることができません

しかしマットレスを圧縮させると、ヘタったり、保証の対象から外れてしまうなどのリスクがあるためおすすめできる使い方ではありません。

マットレスの圧縮については「マットレスは圧縮できる場合もあるがリスクも|圧縮方法や注意点を詳しく解説」で詳しく解説しています。

 

マットレスを保管する場所がない場合はどうしたらいい?

自宅に保管スペースがなく、保管サービスの利用も難しい場合は、思い切って処分するのも一つの選択肢です。

マットレスによっては、買い取ってもらえるケースもあります。詳しくは「マットレスの処分方法7パターンについて解説!処分しやすいマットレスも紹介」をご参照ください。

 

まとめ:マットレスは正しい方法で清潔に保管しよう

マットレスの保管方法と、保管中のカビ対策についてまとめておきます。

 

【マットレスの保管方法】

  • カバーなど被せず保管する
  • 圧縮袋を使って小さくする(ただし3つのリスクも)
  • 収納ケース(収納袋)に入れる

 

【マットレスを保管する際のカビ対策4つ】

  • シーツや敷きパットは取り外す
  • マットレスの湿気を取り除く
  • 押し入れやクローゼットでは除湿シート・すのこを敷く
  • マットレスを収納した後も月に1回を目安にカビ対策する(サーキュレーター等で風を送る・陰干しする・除湿器をかける)

 

マットレスを保管する場合、大切なことは適切なメンテナンスです。マットレスを保管中、メンテナンスをせず放置しているとカビやヘタリが発生してしまい、再び使用することが困難になることもあります。

使いたいときにすっきり清潔な状態で気持ちよくマットレスを使うためにも、この記事で紹介した正しいマットレスの保管方法を試してみてください。

抗菌加工でずっと清潔な折りたたみマットレス

 

お客様からのメッセージ

 

2024年4月27日
★★★★★
四十肩も改善

私は40代ですが昨年ガンの手術をした際に、病院のベッドのマットレスに感激したのを機に自宅で使う敷布団の購入を考えはじめ、コアラ布団のレビューを見て思い切って購入しました。
ホームセンターで購入したすのこベッドの上にハード面を上にして敷布団をしいて毎日快眠生活を送ってます。使用して1年経過し敷布団のせいかわかりませんが四十肩も改善しましたし、腰とお尻の中間あたりが少し黒ずんでましたが今は薄くなってきてます。
敷布団のよさを物語ってますね。
身内にも使ってほしいとの思いからこの度、中学にあがった姪っ子にも購入しプレゼントしました。部活でへとへとになって帰宅して寝るのが楽しみって言ってくれてます。
これからもお世話になりますのでよろしくお願い致します。

2024年4月12日
★★★★★
腰が痛くない!難点は、子どもと取り合いになること。

厚手の三つ折りマットレスは以前より使用しておりましたが、コアラフトンはそれらと同じくらいの厚みにも関わらず、底つき感が無く、本当に快適に寝られます。
腰の痛みも感じなくなりました。
ただ一つ難点なのが、子どももこのふとんの良さに無意識のうちに気づいており、いつもこちらに寝てしまうこと。
私もそっちに寝たい…取り合いです。

2024年4月1日
★★★★★
深い睡眠

60歳を過ぎた頃から眠りが浅く、夜中に目覚めて寝られなくなることが多くなりました。コアラ布団とコアラ枕を購入したところ、以前よりよく眠れて睡眠が深くなり、朝起きたときスッキリしています。

 

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監修者

松本 恭
コピーライター / 上級睡眠健康指導士

「健康の秘訣はぐっすり眠ること」がモットーで、これまでウォーターベッド、ウッドスプリングベッド、西式健康枕、ハンモックなどさまざまな寝具の寝心地を追求してきた睡眠マニア。偶然出会ったコアラマットレス®︎の快適さに感銘を受け、メンバーとして参加。上級睡眠健康指導士としての知識を通して、より多くの人に快眠を届けたいと願っている。