寝具コラム by Koala Sleep Japan2025年4月23日読了目安時間: 8

フローリングに布団を敷いて快適に眠るためにはどうしたらいい?フローリングに布団を敷くメリットとデメリットを紹介!

松本 恭
コピーライター / 上級睡眠健康指導士

「健康の秘訣はぐっすり眠ること」がモットーで、これまでウォーターベッド、ウッドスプリングベッド、西式健康枕、ハンモックなどさまざまな寝具の寝心地を追求してきた睡眠マニア。偶然出会ったコアラマットレス®︎の快適さに感銘を受け、メンバーとして参加。上級睡眠健康指導士としての知識を通して、より多くの人に快眠を届けたいと願っている。

部屋の広さ、収納問題、予算など検討した結果、ウチの寝具はやっぱりフローリングに布団かな……そう決意したものの、「腰が痛くなるんじゃないか」「フローリングのほこりが気になる」「寝返りが打ちにくいのかな?」と、ベッドとは違う睡眠環境のことが気になりませんか?

そこで上級睡眠健康指導士でコアラマットレス社員の松本が、フローリングに布団を敷いて快適な睡眠を得るための基礎知識、メリット、デメリットとリスク、フローリングに布団で寝る際に気になる湿気とカビの対策、日々のお手入れ方法、おすすめの敷布団の選び方など、詳細に解説します。

フローリングに直接布団を敷くのはアリ?基礎知識をおさらい

より細かく言うと、「フローリングに布団を敷いて寝る」のはアリ。でも「フローリングに直接布団を敷く」のはあまりおすすめしません。理由は、直接布団を敷くと、寝具の大敵「湿気」による問題が起こることが多いからです。

フローリングに布団を敷く際の最大の懸念は、床との接触面での湿気の蓄積です。人が睡眠中一晩にかく汗の量はコップ1杯程度、と言われています。本来、敷布団はその汗でできる湿気を受け止めて外に逃がすのが役割なのですが、敷布団の下がすぐフローリングだと、湿気は敷布団の下に逃げることができず、布団の中にとどまってしまいます。

布団の通気性不足は、結露やカビの発生といった問題を引き起こす可能性があります。また、冬場は床からの冷気も寝心地に影響を与えます。

一般的にある「和ふとんは寒い」という印象は、実は断熱の問題です。他にもよくある「和ふとんはカビっぽい」という印象は、湿気と通気性の管理がうまくいかなかった布団、ということなのでしょう。

フローリングに布団を敷く主なメリット

注意点の説明から入ったので少し気が引けたかもしれませんが、ご安心ください。フローリングに布団を敷くスタイルには、ベッドにはないメリットがあります。

主なメリットとして、次の3点が挙げられます。

  • 室内スペースを有効活用できる
  • 転落リスクが低い
  • 手入れも簡単

では、それぞれについて説明します。

生活スペースを広く使える

ベッドは大型家具であり、シングルベッドでも畳1畳強の面積を占めます。ベッドフレームがないことで、その分使えるスペースが広がります。

また、ワンルームでベッドを置く場合、家具のレイアウトや間仕切りで工夫しないと、寝室感が出てしまうことがあります。ベッドがないことで、日中は部屋を多目的に使うことができます。

落下の心配がなく安全

布団で寝る就寝スタイルの場合、高さがないので、寝返りによるベッドからの転落リスクがありません。小さな子どもや体力の衰えた方にとって、安心感が高い寝床といえます。

布団の手入れがしやすい

睡眠環境を快適に保つには、湿気によるカビが発生しないようにするため、日々のメンテナンスが大事なのですが、ベッドだと、週に1度はマットレスを立てて通気したり、ベッド下の空間からカビの原因となるほこりをきれいに掃除する手間がかかります。布団の場合は、上げ下ろしの際にベランダに干したり、布団乾燥機を使って手軽に湿気を飛ばすことができます。

フローリングに布団を敷くデメリットとリスク

では、フローリングに布団を敷くスタイルのデメリットを挙げてみると、主なデメリットは4つです。

  • 湿気からカビが発生しやすい
  • 床から寒さが上がってくる
  • 寝そべった時に感じる底付き感
  • ほこりの吸引などのリスク

こういったデメリットを軽減するには、適切な対策とメンテナンスが必要となります。対策方法を知るには、それぞれのデメリットの詳細を知っておくことが大事です。

カビ・結露の危険性

睡眠中の寝汗などが原因で敷布団の下層にこもった湿気が冷たいフローリングに反応すると、結露を引き起こすことがあります。布団の湿気を飛ばしたり、窓の結露の対策を取ったり、というメンテナンスをしないでいると、カビが発生することも。

寒さや底付き感

冬のフローリングの床はとても冷たくなること、体感的に知っていますよね。実は畳と比べるとフローリングは断熱性が低いため、気温の影響をうけやすいのです。したがって、フローリングに布団を敷くと熱が奪われやすく、冬場は床からの冷気が伝わりやすい、というデメリットがあります。

「底付き感」というのは、寝具が薄すぎて体の重さを支えきれず、床の硬さを感じることを指します。底付き感を感じるということは、睡眠時に背中のS字カーブをキープできないということであり、その結果、腰が痛くなったり、深く眠れなかったりします。

ほこりを吸いやすい環境

部屋の床面には日常的にほこりや微細なゴミがたまりやすいため、寝返りなどの動きでそういったものが舞い上がり、ほこりを吸い込みやすい状況になります。

フローリングに布団を敷くときの湿気・カビ対策

フローリングに布団を敷くスタイルで寝る場合、快適な睡眠環境を手に入れるには、通気性の確保が鍵となります。通気性がない状態だと、カビのリスクが高まるからです。対策として、除湿シート、すのこマット、置き畳などを活用することで、カビのリスクを減らせます。

除湿シートを活用する

布団の下に除湿シートを敷くと、寝ている間に発生した湿気を効率よく吸収してくれます。先ほどもいいましたが、寝ている間、一晩にかく汗の量はコップ1杯程度ほどあります。除湿シートがあれば、布団から排出された湿気が布団に戻されずに済みます。

すのこマットを敷く

すのこマットとは、すのこ状に間が空いたロール状のふとんマットのことです。床と布団との間に空間を作れるすのこマットは、通気性を確保できる代表的な方法です。

置き畳や畳マットを取り入れる

和の風合いを部屋に取り入れたい場合は、置き畳や畳マットが便利です。畳は断熱性に優れた床材であり、通気性も優れています。同じ室内に畳とフローリングがある場合、室内の気温が変化しても畳の表面の温度はほとんど左右されませんが、フローリングの表面は気温の上下に伴って変化するのだとか。

畳は空気をほどよく通してくれ、足触りも柔らかくなるため、冷たさを和らげる効果も期待できます。

快適な睡眠を実現するための防寒・底付き感対策

ベッドの快適さに慣れた後で和ふとんで寝ると感じることが多い「底付き感」。これは、布団の厚さが足りないため睡眠時に背骨が自然なS字カーブを描けず、不自然にフラットになってしまうため起こります。よくわかるように、敷布団とベッドマットレスの厚さを比較してみましょう。敷布団は一般的に5cm〜10cm前後、一方ベッドマットレスは20cm〜35㎝前後。敷布団はベッドマットレスの半分以下の厚さしかないので、底付き感を感じやすいのです。

これを解決するには、薄型マットレス、カーペット、ラグなどを使用すること。床の冷たさや硬さを緩和し、寝心地を改善できます。

薄型マットレスとの併用

敷布団の下に厚みのある薄型マットレスを敷くことで、背骨のS字カーブが描けるよう、必要な厚みを補う方法です。通気性やクッション性が上がり、床の硬さを抑えられます。

カーペットやラグを活用する

フローリング全面に敷くカーペットやラグには断熱性があります。したがって、フローリングからの冷気の伝わりを抑えて足元を暖かく保ってくれます。

さらにプラスするなら、敷布団の下にさらにもう一枚敷布団を敷く、あるいは敷布団の下にマットレスを敷くなどすれば、底付き感も軽減しやすくなります。

フローリングに直接布団を敷くときの日々のお手入れポイント

冒頭で「フローリングに直接布団を敷くのはあまりおすすめしない」といいましたが、さまざまな理由でフローリングに直接布団を敷くのがベストだと選択する場合もあるかと思います。「除湿シートはコストがかかる」「薄型マットレスの収納場所がない」「カーペットやラグはむしろダニとかが気になる」などの理由です。

それでも、大丈夫。毎日の布団の上げ下ろし、定期的な掃除と換気が、衛生的な睡眠環境を維持するカギとなります。

毎日の布団の上げ下ろし

「めんどくさい」と感じだしたら、ぐずぐずと敷きっぱなしになってしまうのが和布団。朝、起きたらすぐに布団を上げ、風通しのよい場所に立て掛けることを習慣づけましょう。

定期的な掃除と換気

敷布団をどかしたタイミングで床の拭き掃除を行って、部屋全体のほこりや細菌の繁殖を抑えましょう。部屋の換気も定期的に行い、湿度を適切にコントロールすることでカビの発生を抑制できます。

おすすめの敷布団&関連アイテムの選び方

では、上級睡眠健康指導士としておすすめできる敷布団の条件について説明します。睡眠環境が整う敷布団とは、次のとおりです。

  • 体圧分散性に優れている
  • 洗濯しやすい
  • 抗ダニ機能がある

通気性や断熱性の問題を解決するには、敷布団がフローリングに密着していない状態にすることが一番です。もし可能なら、すのこベッドや折りたたみベッドの導入の検討をおすすめします。

体圧分散性に優れた高品質敷布団

耳慣れない言葉かもしれませんが、「体圧分散性」とは、寝ているときに体にかかる圧力を分散させる性質のことです。簡単に言うと、体圧分散性が優れた寝具の場合、寝ている最中に身体のどこか一か所(たとえば腰など)で自分の体重を支えるようにならないのです。

睡眠中の腰や肩に負担をかけないようにするには、内部構造がしっかりした敷布団を選ぶことが大切です。ウレタンフォームなど、体圧が分散されやすい素材なら寝返りがしやすく、睡眠の質を向上しやすいでしょう。

たとえば、「コアラフトン OASIS」は、ゾーニングと表裏入れ替えで硬さや寝心地を自分好みに調節可能。3つのブロックは、それぞれ側面によって「ふつう」「かため」「ややかため」「しっかりかため」まで硬さのレベルが異なるので、入れ替えることで自分好みの寝心地にできます。

丸洗い可能・抗ダニ機能付きの布団

ダニやほこり対策として、洗濯機で簡単に洗えるタイプや抗ダニ・抗菌機能があるものを選ぶと衛生的です。

先ほど例に挙げた「コアラフトン OASIS」の場合、微生物の増殖を防ぐため、ウレタンフォームと側生地には抗菌加工が施されています。側生地はファスナーで取り外せ、お洗濯も簡単。敷き布団をより長く、清潔に保つことができます。

夏は涼しく冬は暖かい、リバーシブルカバー仕様の次世代敷き布団「コアラフトン OASIS」

すのこベッドや折りたたみベッドで通気性UP

敷布団を床直置きするよりも、すのこベッドや折りたたみベッドを使うと床との距離が生まれ、湿気が逃げやすくなります。

ここで「すのこやすのこマットレスじゃダメなの?」という疑問も上がると思います。すのこやすのこマットレスはフローリングに敷布団直置きよりはベターですが、それでもまだ床からの距離が近すぎるので、通気性問題を完全には解決できないのです。詳しくはこちらの記事「すのこにマットレスってどうなの?下に敷くおすすめも紹介」を読んでみてください。

おすすめなのは、ベッド床がすのこ状になっているすのこベッド。「MIRAIKUSTOM ミライカスタムベッドフレーム」のようなタイプです。

MIRAIKUSTOM ミライカスタムベッドフレーム」の高さは簡単に調節でき、高くすることでロボット掃除機や引き出し収納などを収納できる十分なスペースも確保できます。ベッドフレームの脚を3通りに調節できるため、お子さまと添い寝をする時期は低く、お子さまが1人で寝られるようになったら高くすることができます。

湿気の多い日本の夏に、優れた通気性のすのこベッドフレームを

布団の寿命を延ばすためのメンテナンス術

ここまで布団の大敵は湿気とカビ、という話を繰り返ししてきました。布団の寿命を延ばすにも、湿気とカビ対策がとても大事です。つまり、メンテナンス術は次の2つとなります。

  • 布団乾燥機や天日干しで湿気を飛ばす
  • フローリングの拭き掃除で布団と寝室の衛生を保つ

メンテナンスの理由や頻度について解説します。

布団乾燥機や天日干しで湿気を飛ばす

一時期「布団干しや布団叩きには意味がない」ということが話題となりましたが、これは「ダニを死滅させるには布団が20分以上50℃以上の温度になることが必要であり、天日干しではこのような高温にならない」ということに起因しています。しかし、こまめに布団を干すことで内部にこもった湿気を逃がすことができ、その結果としてダニやカビの発生を抑えられるため、布団干しはやはり必要です。

湿度の高い日や梅雨期は、布団乾燥機を活用しましょう。布団干しの頻度ですが、週1~2回、午前10時~午後2時の間に干すのがおすすめです。朝や夕方は湿度が高いためです。

週1回程度のフローリング拭き掃除

日常の掃除は掃除機やフロアワイパーなどを使用した乾拭きでOKですが、週1回程度はフローリングの拭き掃除をおすすめします。布団を敷く床面にほこりや汚れが蓄積すると、湿気やにおいの原因になりがちだからです。

拭き掃除はフロアワイパー+ウェットシート、または中性洗剤を薄めたもので雑巾がけを行います。

【まとめ】フローリングに布団を敷いて快適空間をつくろう

フローリングに布団を敷くスタイルのメリットとデメリット、適切な対策と日々のケアを行うことで、快適で健康的な睡眠環境を作ることができます。快適な睡眠環境を作る方法をまとめてみます。

  • 布団とフローリングの間に断熱・湿気・通気対策となるようなものを入れる。
  • 布団の湿気を逃がすため、週1~2回は布団を干す/布団乾燥機を使う。
  • フローリングはこまめに掃除し、週1回は拭き掃除を行う。
  • 底付き感が出ないよう、体圧分散性に優れた敷布団を選ぶ。
  • 丸洗い可能な布団や防ダニ加工のある布団を選ぶ。

もし、布団を新しく購入することを検討しているようなら、これらの条件に当てはまる「コアラフトン OASIS」がおすすめです。

日本のお部屋に合うようにつくられた持ち運びやすい三つ折りタイプ。使わない時には押し入れにしまえるコンパクトなデザイン。立てかけた状態で陰干しできるので、湿気対策も楽々。もちろん、来客時の布団としてもぴったりです。

厳格な耐性試験をクリアしている布団なので、安心の5年保証。商品に不備があった場合、保証期間中であれば無料で交換または返金できるので、安心して長く使うことができます。

 

お客様の声

★★★★★

寝心地をカスタマイズできるのが最高すぎる

正直、めちゃくちゃよかったです。

私はコアラマットレスも持っていますが、来客用に購入しました。

試しに寝て見たところ少し柔らかいかな?と思い、試しにパーツをひっくり返して再度寝てみたところ、ちょうどいい硬さになっていることを確認しました。

来客の方は普段と違う環境で寝なければならないため、布団の硬さが調整できて寝心地を自分用にカスタマイズできるといったところは非常に利点であり、家庭に一つ持っていて損はないと思います。

持ち運びできるのも、洗いやすいのもGOOD。今後も愛用したいと思います!

 

★★★★★

さすがコアラフトン!

感動の寝心地です!朝までぐっすりなのでしっかり疲れが取れてるようです!

 

★★★★★

折りたたんで立てかけられるのがよい!!!

ふとんを床に直置きな我が家。

定期的にふとんの乾燥はかけるけど、毎回ふとんや床にもしカビが生えていたら…とドキドキ冷や冷やしている生活が続き、一大決心をしてコアラフトンを購入。生地がしっかりしていて3つ折りにして自立して立てて保管できるので本当にストレス軽減されてよかったです。

寝心地はもちろん、大満足。硬さの調整もできるみたいなので、ゆっくり自分の一番を探したいと思います。

優れた体圧分散が理想的な寝姿勢をサポートし、快適な眠りへと誘うふとん