寝具コラム by Koala Sleep Japan2024年6月18日読了目安時間: 9

【上級睡眠健康指導士監修】マットレスの血液シミを落とす8つの方法【自宅にあるものでOK】

松本 恭
コピーライター / 上級睡眠健康指導士

「健康の秘訣はぐっすり眠ること」がモットーで、これまでウォーターベッド、ウッドスプリングベッド、西式健康枕、ハンモックなどさまざまな寝具の寝心地を追求してきた睡眠マニア。偶然出会ったコアラマットレス®︎の快適さに感銘を受け、メンバーとして参加。上級睡眠健康指導士としての知識を通して、より多くの人に快眠を届けたいと願っている。

マットレスに鼻血、擦り傷による血や生理の経血などが付着して困ったことはありませんか?また「時間が経ってしまったけど血液シミって落ちるの?」と不安を感じている人もいるかもしれません。

この記事では、マットレスに付いた血液シミを落とす効果的に落とす方法8つについて、上級睡眠健康指導士でコアラマットレス社員の松本が紹介します。

血液にはタンパク質が多く含まれるため、時間とともに凝固して落としづらくなります。そのため、汚れを見つけたらできるだけ早く染み抜きするのがポイントです。ぜひこの記事を参考に、気になるシミを早めに落とすことをおすすめします。

 

マットレスに付いた血液シミを落とす8つの方法

【注意ポイント!】
本記事で紹介している方法は、マットレスの表面やマットレスのカバー(側生地)に付着した血液シミを取り除く方法です。
もしも血液がマットレスの内側まで染み込んでしまっている場合は、汚れを取り除くことは極めて困難です。この場合、思い切って買い替えてしまうことをおすすめします。

 

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では、マットレス表面に付いた血液シミを落とす具体的な方法を紹介します。

 

【マットレスに付いた血液シミを落とす8つの方法】

  1. 「水」に濡らしたタオルで拭き取る
  2. 「塩」をペースト状にしたものを擦り付ける
  3. 「メイク落としシート」を使う
  4. 「食器用洗剤」を使う
  5. 「重曹」を振りかける
  6. 「セスキ炭酸ソーダ」を振りかける
  7. 「オキシドール」を使う
  8. 「酸素系漂白剤」を使う

 

このように、手強い血液シミではありますが、さまざまな方法でシミを落とすことができます。単一の方法では完全に落とすことができなくても、複数の方法を組み合わせるときれいにに落とせることもあります。

これらの8つの方法は、後に紹介するものほど洗浄力が強くなるのですが、比例してマットレスへのダメージも大きくなる傾向があることを覚えておきましょう。

ではそれぞれの方法について、詳しい手順を見ていきましょう。

※ ここで紹介する方法は、マットレスを劣化・損傷させる可能性があります。ご自身の判断で行ってください。

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「水」に濡らしたタオルで拭き取る

血液汚れについては、できるだけ早い対処が大切です。血液が乾燥して固く凝固する前なら、水できれいに汚れが落ちる場合があります。付着したばかりの血液シミについては、水に濡らしたタオルを固く絞ったもので、トントン叩くように何度も拭ってみましょう。途中でタオルに汚れが移ったら、きれいなタオルに取り替えて続けます。

 

【用意するもの】

  • 廃棄してもよいタオルかキッチンペーパー(2枚以上)
  • ドライヤー

 

【手順】

  1. 乾いたタオルで血液シミを拭き取る。
  2. 濡らしたタオルを血液シミに押し当て、血を湿らせる(乾いている場合)。
  3. 別の乾いたタオルを使って、薄まった血液シミを吸い取る。
  4. 血液シミが無くなるまで手順2、3を繰り返す。
  5. ドライヤーの冷風でマットレスを乾かす。

 

血液の成分はタンパク質なので、熱を加えると凝固します。水を使う場合は、30℃以下のぬるま湯か冷水で汚れを落としましょう。

マットレスを乾かす際も、同様の理由からドライヤーの温風ではなく冷風で乾かしてください。

 

「塩」をペースト状にしたものを擦り付ける

血液中に含まれるタンパク質には酸性の性質があります。そのためアルカリ性の塩を使うと中和反応を起こし、血液シミが落ちやすくなります。

このあと紹介する重曹などと比べると洗浄力は弱いですが、マットレスへのダメージは比較的少ない方法です。

 

【用意するもの】

  • 廃棄してもよいタオル2枚(キッチンペーパーでも可)
  • ドライヤー
  • 掃除機

 

【手順】

  1. 塩(30g)と水(15g)を2:1の割合で混ぜて、ペーストをつくる。
  2. 塩ペーストを血液シミに擦り付ける。
  3. 5~10分ほど放置する。
  4. 濡らしたタオルで血液シミを叩き、汚れを取る。
  5. 血液シミが落ちるまで手順2~3を繰り返す。
  6. 血液シミが取れたら、乾いたタオルで水分を取り除く。
  7. ドライヤーの冷風でマットレスを乾かす。
  8. 塩を掃除機で吸い取る。

 

塩ペーストの水が多くなるとマットレスの奥まで浸透してしまい、錆などの原因になりかねません。水と塩の割合は必ず守ってください。

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「メイク落としシート」を使う

メイク落としシートは、油性の化粧品を効果的に落とすためのクレンジング剤です。血液にも脂質が含まれるため、血液シミを落とすのためも役立ちます。

 

【用意するもの】

  • メイク落としシート(リキッドタイプのもの)
  • 廃棄してもよいタオル(キッチンペーパーでも可)
  • ドライヤー

 

【手順】

  1. メイク落としシートで血液シミの部分を叩く。
  2. タオルを当てて汚れを吸い取る。
  3. 血液シミが落ちるまで手順1,2を繰り返す。
  4. ドライヤーの冷風でマットレスを乾かす。

 

【注意ポイント!】
メイク落としシートには、大きく分けて「オイル」と「リキッド」の2種類あります。
オイルタイプのメイク落としシートを使うと、油分がマットレスに付着してしまうため、必ずリキッドタイプを使ってください。

 

「食器用洗剤」を使う

キッチンで使う食器用洗剤には、食べ物汚れなどのタンパク質を分解する力があるため、タンパク質を含む血液シミを落とす場合にも役立ちます。

 

【用意するもの】

  • 水(100ml)
  • 食器用洗剤
  • 歯ブラシ
  • 廃棄してもよいタオル(2枚以上)
  • ドライヤー

 

【手順】

  1. 水100mlに食器用洗剤を1~2滴たらし、混ぜ合わせて洗浄液を作る。
  2. 歯ブラシに洗浄液を浸けて、血液シミを叩く。
  3. 血液シミが浮き出てきたら、タオルで拭き取る。
  4. 血液シミが落ちるまで手順2、3を繰り返す。
  5. 血液シミが落ちたら、水に濡らして固く絞ったタオルで洗剤を拭き取る。
  6. ドライヤーの冷風でマットレスを乾かす。

 

洗浄液は、30℃以下のぬるま湯か冷水で作ってください。熱湯を使ってはいけない理由は、血液は熱が加わると固まって落ちにくくなるためです。

 

「重曹」を振りかける

血液中に含まれるタンパク質は酸性なので、アルカリ性の声質を持つ重曹を使うことで、中和反応が起きて血液シミを落としやすくなります。

 

【用意するもの】

  • 重曹
  • 廃棄してもよいタオル2枚以上(キッチンペーパーでも可)
  • ドライヤー

 

【手順】

  1. 濡らしたタオルを血の汚れ部分に押し当て、血液シミを湿らせる。
  2. 重曹を血液シミの部分に振りかける。
  3. 10分ほど放置する。
  4. 濡らしたタオルを押し当て、血液シミを吸い取る。
  5. 血液シミが無くなるまで手順2~4を繰り返す。
  6. ドライヤーの冷風を当ててマットレスを乾かす。
  7. マットレスが乾いたら、掃除機で重曹を吸い取る。

 

血液に含まれるタンパク質は、熱を加えると凝固してしまうため、30℃以下のぬるま湯か冷水を使ってください。

また、掃除機を使う際には、衛生面を考慮して清潔なアタッチメントに取り替えましょう。

 

「セスキ炭酸ソーダ」を振りかける

セスキ炭酸ソーダはアルカリ性の性質を持ちます。酸性である血液中のタンパク質を分解するため、血液シミが落ちやすくなります。

 

【用意するもの】

  • セスキ炭酸ソーダ
  • スプレーボトル
  • 廃棄してもよいタオル
  • ドライヤー
  • 掃除機

 

【手順】

  1. 濡らしたタオルで血液シミを叩いて湿らせる。
  2. セスキ炭酸ソーダを血液シミの部分に振りかける。
  3. 5~10分ほど放置する。
  4. 濡らしたタオルで血液シミを拭き取る。
  5. 血液シミが落ちるまで、手順2~4を繰り返す。
  6. 乾いたタオルを押し当てて水気を取り除く。
  7. ドライヤーの冷風でマットレスを乾かす。
  8. 乾いたら掃除機をかけて、セスキ炭酸ソーダを吸い取る。

 

上記は粉タイプを使う前提で説明していますが、スーパーや100円ショップなどでスプレータイプのセスキ炭酸ソーダを手に入れることも可能です。

スプレータイプのセスキ炭酸ソーダを使う場合は、手順1と2を省略し、マットレスのシミに直接スプレーしてください。

ここで紹介している方法は、マットレスが乾くとセスキ炭酸ソーダが粉末となって散乱するため、最後に必ず掃除機でセスキ炭酸ソーダを吸い取ってください。掃除機を使う際には、衛生面を考慮して清潔なアタッチメントに取り替えましょう。

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「オキシドール」を使う

本来オキシドールは傷口の消毒に使う薬剤ですが、血液に含まれるタンパク質を分解する働きがあるため、血液シミを落とすのにも効果があります。

 

【用意するもの】

  • オキシドール
  • 歯ブラシ
  • 白いタオル数枚(丈夫なキッチンペーパーでもOK)
  • ドライヤー

 

【手順】

  1. 歯ブラシにオキシドールを浸け、血液シミを叩く。
  2. 濡らしたタオルを当てて、血液シミを吸い取る。
  3. 血液シミが落ちるまで、手順1、2を繰り返す。
  4. ドライヤーの冷風でマットレスを乾かす。

 

マットレスの素材によっては、オキシドールによって生地が傷んだり、色落ちしたりすることがあります。カバーに色や模様のあるマットレスに使う際は、目立たない場所で事前に色落ちしないかどうかテストしてください。

色落ちが気になる場合は、水で2倍に薄めるのもよいでしょう。

 

「酸素系漂白剤」を使う

ここまで紹介した方法では落としきれない頑固な血液シミについては、酸素系漂白剤を使ってみてください。

ただし、強力なシミ落とし効果がある漂白剤を使うことにより、マットレスの側生地を傷めてしまう可能性があることにご留意ください。

 

【用意するもの】

  • 酸素系の漂白剤
  • タオル3枚以上
  • ドライヤー

 

【手順】

  1. 酸素系漂白剤を水で溶かし、洗剤水を作る。
  2. 水で濡らして固く絞ったタオルに洗浄水を付ける。
  3. 血液シミに叩くようにしてなじませる。
  4. もう1枚の濡れタオルで上からたたき、汚れを移し取る。
  5. 血液シミが取れるまで、手順3、4を繰り返す。
  6. 乾いたタオルで水気を拭き取る。
  7. ドライヤーの冷風でマットレスを乾かす。

 

【注意ポイント!】
漂白剤には塩素系と酸素系の2種類があります。より反応の強い塩素系漂白剤は、マットレスにダメージを与え、新たなシミの原因になります。必ず作用が穏やかな酸素系漂白剤を選ぶようにしてください。

 

マットレスクリーニングを業者に依頼する方法も

血液の汚れが頑固で、どうしても自力でシミを落としきれない場合は、マットレスクリーニング業者に依頼することも検討できます。

マットレスクリーニング業者はリンサーという汚れ落とし専用の機器を使うため、ホームクリーニングでは落とせない血液シミも落とせる場合があります。

ただし、ウレタンやラテックス素材のマットレスの場合、マットレスクリーニング業者にも受け付けてもらえないケースがほとんどです。

その理由は、ウレタンやラテックス素材には、水に触れると劣化する「加水分解」という性質があるためです。クリーニングの際に使うリンサーは、洗浄水をマットレスに吹き付けるため、ウレタンやラテックス素材には向きません。

 

【マットレスクリーニングができる素材・できない素材】

マットレス素材
クリーニング可能
  • コイル(スプリング)
  • ファイバー
クリーニング不可能
  • ウレタン
  • ラテックス

 

マットレスクリーニングの費用や作業内容などは「マットレスのクリーニング代の相場は?サービス内容や所要時間についても解説」で解説しています。

 

この機会にマットレスを買い替えるのもあり?|判断のポイントとは

タンパク質を多く含む血液シミを放置すると、細菌が増殖して不快な臭いが発生します。また、水分が多い血のシミはカビが発生する原因にもなります。このように、血液汚れを放置すると、快適な睡眠が損なわれるだけではなく、衛生面でもさまざまな問題があります。

プロのクリーニング業者でも対応できない汚れや、どうしても落としきれない頑固な血液シミが付いたマットレスについては、新しいマットレスに買い替えることをおすすめします。

ここでは一般的なマットレスの買い替えを判断するポイントを紹介します。

 

【マットレスの寿命を判断するポイント】

  • 朝起きたら体が痛む
  • マットレスが劣化してヘタっている
  • 以前より体が沈み込む
  • コイルがきしむ音がする

 

上記のような兆候が見られるなら、マットレスが寿命に達していると考えていいでしょう。

マットレスを買い替える際は、以下の記事もあわせてご覧ください。

理想の寝姿勢が保てるマットレスはこちら!!

 

【万が一の汚れにも安心!】保護カバーやマットレスプロテクターでマットレスの血液シミを防ごう

血液がマットレスの内部まで浸透してしまうと、水で丸洗いできるマットレスを除いて、汚れを除去するのは困難です。

また、マットレスの血液シミはプロのマットレスクリーニング業者でも完全に落としきれない場合があります。

マットレスを長く使うには、汚れる前に準備しておくことが大切です。水濡れやおねしょ、血液汚れなどのトラブルに備えて、「保護カバー」や「マットレスプロテクター」といった寝具を活用することをおすすめします。

「保護カバー」や「マットレスプロテクター」は、耐水性能を持つ製品が多く、汚れ防止に特化した寝具です。これらを使えば、起こってほしくない汚れトラブルが発生しても安心です。

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【よくある質問】マットレスはコインランドリーで洗える?

マットレスはコインランドリーで洗うことはできません。同様に自宅の洗濯機を使って洗うこともできません。

ウレタン素材のマットレスは加水分解される性質を持ち、水に濡れると劣化してしまいます。

またマットレスが水を吸収することで重量オーバーとなり、洗濯機を故障させるおそれもあるからです。

 

まとめ:マットレスの血液シミは自宅にあるもので効果的に落とそう|買い替えの検討も

マットレスの血液シミの落とし方について再度まとめました。

 

【マットレスに付いた血液シミを落とす8つの方法】

  1. 「水」に濡らしたタオルで拭き取る
  2. 「塩」をペースト状にしたものを擦り付ける
  3. 「メイク落としシート」を使う
  4. 「重曹」を振りかける
  5. 「食器用洗剤」を使う
  6. 「セスキ炭酸ソーダ」を振りかける
  7. 「オキシドール」を使う
  8. 「酸素系漂白剤」を使う

 

マットレスの血液汚れを発見した場合、まずは自宅にあるものでシミ抜きを試してみてください。

もし一つの方法では完全に落とすことができなくても、この記事中で紹介した方法を組み合わせることで落とせることもあります。シミを見つけ次第、すぐ実践してみてください。

もし血液シミが頑固にこびりつき、どうしても汚れ落としできない場合は、マットレスの買い替えもご検討ください。血液がマットレスに染み込むと腐敗して不快な臭いを放ったり、カビが発生する原因になり、健康な睡眠が損なわれかねません。快適な睡眠環境を整えるためにも、血液で汚れてしまったマットレスは買い替えるのがおすすめです。

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お客様からのメッセージ

 

2024年4月30日
★★★★★
新生活必需品でしょ!

コアラマットレスは新生活の必需品です!購入してから寝心地が格段に向上しました。柔らかさと支持力のバランスが絶妙で、毎晩快適な睡眠を提供してくれます。満足度MAXです!

2024年5月11日
★★★★★
選べて嬉しい。

NEW コアラマットレスを私と娘のために2つ購入しました。 硬さが選べ、私は柔らかめ、娘は硬めを選びました。
それぞれに合ったものが選べて良かったです。
睡眠不足が続いていましたが、使い始めて1週間ほど経つと、グッスリ眠れる日が出てきて昼間も身体が楽になりました。
また、購入前に不安な事を問い合わせたところ、丁寧に答えていただき、安心して購入できました。

2024年4月30日
★★★★★
腰が痛く無い

腰痛持ちで前のマットレスは10年ぐらい使用しへたりがあり、毎朝起きると腰が痛かったのですがコアラに変えた日の朝ぜんぜん痛みが無かったのにはこんなにも違うのかと思った
腰痛持ちの方にお勧めです

 

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