模様替え、部屋替え、引っ越しなどで、新しい部屋にベッドを置く必要が出てきた……そこではた、と考えるのが「シングルベッドって置ける？」ということ。たとえば4畳半の部屋にシングルベッドを置いて、狭すぎたり不便が出てきたりしないのでしょうか？ベッドは大きい家具なので、できれば動かす前に対策を考えておきたいですよね。

そこで上級睡眠健康指導士でコアラマットレス社員の松本が、何畳あればシングルベッドを置けるのか、また置いた際の具体的なレイアウトについて、徹底解説します。

シングルベッドのサイズ

シングルベッドは大人1人用に設計されたサイズのベッドです。これがどんな大きさか、シングルサイズのマットレスと畳と比較してみましょう。シングルサイズのマットレスの幅は97cm、縦195cmが一般的ですが、メーカーによっては幅が100cmのものなどもあり、若干サイズが変わることもあります。

シングル	幅97cm×長さ195cm	1.9平方メートル
畳 1畳分	約幅91cm×長さ181cm	1.62平方メートル

畳のサイズも、地方によってさまざまですが、ここでは不動産業界で部屋のサイズを示すときに基準としている「1畳＝1.62平方メートル」として計算しています。

表のとおり、シングルベッドのマットレス自体、畳 1畳よりも少しだけ大きいのです。ベッドの場合はこれにフレームの幅やヘッドボードの幅などが加わるため、このサイズよりももう少し大きくなります。

日本人の身体の幅の平均が約50cmと言われているので、シングルベッドには約47cmのゆとりがあります。ぐっすり眠るには「身体の幅＋50cm」あるのが理想とされているため、シングルベッドは平均的な体格の大人1人が寝るのに十分だと言えます。

マットレスのサイズと寝心地については、こちらの記事も参考にしてみてください。

シングルベッドは何畳あれば置ける？

それでは、シングルベッドは最小何畳あれば置けると思いますか？「シングルベッドのサイズが1畳より少し大きいだけなら、うーん、2畳あれば置けるってこと？」という計算は早合点かもしれません。部屋には、扉を開け閉めしたり人が出入りできるような生活導線が必要です。ということで、シングルベッドを置ける最小サイズの部屋は「3畳」が正解です。

ここで、3畳、4.5畳、6畳、8畳の部屋にシングルサイズのベッドを置いたレイアウトを詳しく見ていきましょう。シングルベッドのフレームはマットレスよりも大きいので、ベッドサイズを100cm×200cmで計算しています。

3畳

3畳の部屋にシングルベッドを置くとこんな感じになります。置く場所とドアの開閉部分に注意しつつも、小さめの机なら置けそうですね。3畳の部屋にシングルベッドを設置する際、気を付けたいのは、ベッド周りに人が入れるスペースを確保すること、です。ベッド周りにスペースがないと、シーツを替えるのがおっくうになったり、掃除をするのに苦痛を感じるようになってしまいます。

下の表は部屋の面積とベッド（マットレス）が占める面積を比較したものです。部屋の面積の4割以上がベッドとなりますが、寝室専用としての使用なら、問題はありません。ビジネスホテルのシングルルームでも小さめの部屋を想像してみると、わりと近いかもしれません。

3畳=4.86平方メートル

シングルベッド=2平方メートル

・部屋の1/ 2.5がベッド

4.5畳

一人暮らしの1DKでよくある4.5畳の部屋の場合、寝室としての使用に限定される広さだった3畳に比べて余裕が生まれます。

4.5畳=7.29平方メートル

シングルベッド=2平方メートル

・部屋の1/3ほどがベッド

とはいえ、ソファーなど大きめの家具を置くのは厳しい感じ。一人用ソファやローテーブルなど、扉の開閉や生活導線を考慮しつつ、小さめの家具を配置することはできそうです。

6畳

6畳の部屋にシングルベッドを配置すると、こうなります。テレビ台、ローテーブル、ソファや椅子なども置くことができます。

6畳=9.72平方メートル

シングルベッド=2平方メートル

・部屋の1/4ほどがベッド

このくらい余裕があると、いわゆる外資系高級ホテルやデザインホテルのような「ホテルライク」な部屋づくりも視野に入れられそうです。部屋にゆとりを生むには、TV台を置かないタイプのTV（プロジェクターや壁掛けタイプ）を選択する、部屋のコーナーをうまく使って導線部分に広いスペースを確保する、などの工夫も大事です。

8畳

都内で8畳のワンルームだと、スペースにはかなり恵まれていると言えますが、シングルベッドを置くとどうなるでしょうか。

8畳=12.96平方メートル

シングルベッド=2平方メートル

・部屋の1/6ほどがベッド

このくらい余裕があると、二人掛けのソファーやフロアスタンド、あるいは食卓兼デスク替わりのテーブルなども置けちゃいますね。

シングルベッドがおすすめな人

一人用の寝具＝シングルベッド、と思いがちですが、シングルベッド以外にも選択肢はあります。たとえば、ゆったり寝たいからセミダブルにする、あるいは恋人のお泊りが多いからもっと思い切ってダブルにする。仮眠用だからソファーベッドにする。または、そもそもベッドではなくて布団にする、などです。

さまざまな選択肢がある中で、シングルベッドはどんな人におすすめなのでしょうか。

部屋のスペースが少ない人

部屋が狭くて大きいベッドが置けない場合は、大人の一人用としては幅が小さいシングルベッドをおすすめします。シングルベッドは、セミダブルやダブルベッドに比べてスリムなので、部屋のスペースを取りにくいからです。

一応、シングルベッドよりも幅が狭い「セミシングル」というサイズもあるのですが、幅が85cmとシングルベッドより12cmも狭くなっているため、体格が小さめの人やお子様におすすめします。シングルサイズに慣れている大人だと、窮屈に感じるかもしれません。

「部屋の中の圧迫感を減らしたい」ということであれば、マットレスの幅を狭くするのではなく、ベッドの高さ自体を低くできるようなベッドフレームを選ぶとよいでしょう。それでも、持ち物が多い／部屋の造作的にベッドの圧迫感が前面に出やすいといった悩みがある場合は、ソファーベッドや折りたためる敷布団にしてみるのもおすすめです。

たとえば、この「コアラソファーベッド Cushy」のように、収納引き出し付きのソファーベッドなら、お部屋の収納問題も解決できます。

昔ながらの日本の布団と違い、マットレスの寝心地でありながら畳めるふとんの形をした「コアラフトン OASIS」も、省スペースの解決策となるでしょう。

一人暮らしの人

一人暮らしの人はシングルベッドを選ぶ傾向があります。特に、首都圏や大阪、名古屋など、交通至便性が高いエリアでは家賃も高額である分、一人暮らしの部屋のサイズも小さめです。都内の一人暮らしとしてよくある6畳ワンルームの部屋の場合、生活に必要なTV台やテーブルを置いても、ベッドがシングルサイズなら窮屈になりにくい、と言えます。

引っ越しが多い人

転勤や配置換えで数年ごとに引っ越すことがわかっている場合、シングルベッドなら狭い物件でも配置しやすく、レイアウトの選択肢が広がります。大きいベッドの場合、引越しの際に追加費用が発生したり、新しい物件に持っていってみたもののエレベーターに入らなかったりなど、処分や買い替えになった……というケースも耳にします。

住む期間が決まっている学生や転勤の多い社会人は、コンパクトなシングルサイズのベッドを選んでおくのがベストアンサーと言えるでしょう。

頻繁に部屋の模様替えをする人

インテリアが好きで、何か気分を変えたい→模様替えしよう！となる人にも、シングルベッドがおすすめです。これは、大きいサイズのベッドに比べて移動しやすいためです。また、インテリアの印象を手っ取り早く変えるには、クッションなどのリネン類を変えるのがおすすめですが、シングルベッド用のリネン類は種類もデザインも価格帯も豊富なため、気軽に模様替えに取り組みやすい、という利点もあります。

価格を抑えたい人

就寝スペース周りの出費を抑えたい場合にも、シングルベッドはおすすめです。単純に他のサイズよりも小さい＝その分材料費がかからない＝安いのと、市場に出回っている商品が多く、価格競争も行われているため、価格帯もお値ごろ商品から高額商品までバラエティに富んでいます。展示品セールなどでお値打ち品を探してみるのもおすすめです。

また、ベッド本体だけではなく、シーツやベッドパッドの種類も豊富であり、こちらも価格競争、デザイン品質競争が行われているため、お手頃価格のものに出会える確立が高いようです。

ベッドサイズは自分の体格に合ったものを

ここまで部屋のサイズに合わせてベッドを選ぶ話をしてきましたが、注意しておきたい点があります。それは、「睡眠の質」です。ベッドを小さくし、部屋のスペースを確保するのも大事ですが、マットレスの大きさは寝心地にダイレクトに関わってくる部分でもあります。

この記事の初めのほうで、快適な睡眠のために必要なマットレスの幅は「体の幅＋50cm」とお伝えしましたが、これは、寝返りが自由に打てるゆとりがないと、睡眠の質の低下を招きかねないからです。大柄な人はセミダブルも選択肢に入れてみましょう。

シングルベッドはサイズと目的を考えて設置しよう

まとめると、「シングルベッドは何畳から置ける？」という質問に対する答えは次のとおりです。

・シングルベッドは3畳の部屋から設置できるが、その場合は寝室専用がおすすめ

・シングルベッドで生活導線を確保するには4.5畳以上を推奨

また、限られたスペースでは次の3つの工夫を検討してみましょう。

・ベッドの高さを低くして圧迫感を抑える

→「ミライカスタムベッドフレーム」のように、ベッドの高さを調整できるベッドフレームを検討してみるのはどうでしょうか。

・収納スペースがあるベッドを選ぶ

→「コアラアーバンベッドフレーム」のように、ベッドの下に収納ケースを設置できるフレームを選択するのがおすすめです。

・ソファーもベッドも置きたい場合は2in1のソファーベッドも

→わずか5秒でソファからベッドに変身する「コアラソファーベッド CUSHY」なら、ソファ⇔ベッドの切り替えが頻繁でもストレスにならないはずです。

寝心地を追求したい人には、マットレスブランドのシングルベッドをおすすめします。ベッドとマットレスは同じ設計思想の元で作られた同じブランドのもののほうが、互いの機能を引き出し合い、単品で使うよりもひとつ上の寝心地が実現できるからです。

コアラマットレスには、マットレスとのお得なセットもあります。世界中で高く評価され愛されている「オリジナルコアラマットレス」と、ライフスタイルによってベッドの高さを調整できる「MIRAIKUSTOM ミライカスタムベッドフレーム」のセットです。

コアラマットレスの真価を体感できる、お得なセット

 

お客様の声

★★★★★

最高の寝心地

初めての引越しにつき、マットレス選びに悩んでいましたが、店舗で実際に寝心地を試して即決しました。実際に使用してみても、睡眠中の寝苦しさは全くなく、硬すぎず柔らかすぎずなクッションが最高です。

 

★★★★★

買ってよかった

底つき感が全くなく、寝起きの腰の鈍痛から解放されました！私は体重50kg、夫は65kgほどですが、どちらも寝心地に満足しています。

 

★★★★★

腰痛持ちの方にもオススメ

以前使っていた敷布団だと腰痛が和らがなかったので、引越しを機にコアラに変えました。最初の数日は硬いかな…？と思いましたが、使い続けるうちにフィットするようになり、腰痛も和らぐようになりました。