寝具コラム by Koala Sleep Japan2025年4月28日読了目安時間: 7

ミニマリストの寝具選び:必要最低限で快適な睡眠を手に入れる方法

松本 恭
コピーライター / 上級睡眠健康指導士

「健康の秘訣はぐっすり眠ること」がモットーで、これまでウォーターベッド、ウッドスプリングベッド、西式健康枕、ハンモックなどさまざまな寝具の寝心地を追求してきた睡眠マニア。偶然出会ったコアラマットレス®︎の快適さに感銘を受け、メンバーとして参加。上級睡眠健康指導士としての知識を通して、より多くの人に快眠を届けたいと願っている。

モノに縛られず、不要なものを減らし、すっきりした空間でシンプルな暮らしをする。海外でも日本でも、そんなミニマリストの暮らし方に賛同する人が増えています。

でもミニマリストの場合、寝具はどうすればいいのでしょうか?というのも、「素敵なインテリア」とされる寝具やベッド周りのアイテムって、クッションやベッドスプレッド、ベッドスローやラグまでてんこ盛りのフルセットであり、ミニマリストとは真逆の方向です。とはいえ修行僧ではないので、薄いせんべい布団だけで寝るのも、寝心地や睡眠の質を犠牲にしすぎている気がしますよね。

そこで、上級睡眠健康指導士でコアラマットレス社員の松本が、ミニマリストの寝具について考察。ミニマリストが好む寝具のスタイル、ベッドを置かないスタイルのメリットとデメリット、ミニマリストの寝具で季節を快適に過ごす方法など、「持たない」暮らし方の寝具を徹底解説します。

ミニマリスト寝具のメリットとは?

ミニマリストとは「余分なものを持たないことを徹底する」ライフスタイルですが、まず初めに「ミニマリスト」について、ちょっとおさらいしてみましょう。「より少ないものでシンプルに暮らす」という考え方は、世界のさまざまな国で何世紀も前から存在していました。日本では、心身を清めるために質素な生活を送り、物質的な欲求から離れる禅の修行がそれに当たります。

ライフスタイルとして「ミニマリスト」という言葉が爆発的に広がったきっかけは、アメリカ人の作家、ライアン・ニコデマスとジョシュア・フィールズ・ミルバーン。自分の人生を自分の手に取り戻そうとして、1か月毎日1個づつモノを手放していく様子を記録した「The Minimalists」というウェブサイトを2010年に立ち上げたことがきっかけです。このあたりの物語はNetflixの『今求められるミニマリズム』という番組で詳細に描かれているので、見た方もいるでしょう。

前置きが長くなりましたが、ミニマリストが望むライフスタイルは、寝具においても同様。寝具を減らすことで、次のようなメリットが得られます。

  1. 部屋がすっきりして掃除が楽になる
  2. 厳選したアイテムで寝心地を高められる
  3. 引っ越しや模様替えが簡単になる

ベッドを置かないスタイルの長所と短所

ミニマリストが寝具で「何か1個モノを減らす」ことを考えた際、最初に手放したいなと思うのは、ベッドフレームかもしれません。ベッドフレームは大型家具であり場所を取っているけれど、その機能はあまり知られておらず、なくてもよさそうに思えるからです。

ベッドを置かないことで部屋を広く使え、視界がすっきりする、というメリットがあります。一方、ふとんやマットレス直置きなどに移行した場合、寝具の手入れや片付けに手間がかかり、カビやホコリ対策が必要となるというデメリットがあります。

ベッドを置かないスタイルのメリット・デメリットをもう少し詳しく見ていきましょう。

部屋を広く使える利点

ベッドフレームをなくすメリット。それは、空間を有効活用できる、ということです。ベッドフレームは頻繁に動かすことを想定していない家具ですが、それがなくなることで、確実に部屋は広くなり、模様替えもしやすくなります。

定位置にどん、とあるベッドがなくなることで、掃除がしやすくなり、開放感も増します。スペースの広さはそのまま精神的なゆとりにもつながり、ゆとりを感じられる住環境が作れます。

寝具を敷きっぱなしにできないデメリット

一方、ベッドフレームをなくして床に直接布団を敷く場合、寝具を敷きっぱなし(いわゆる万年床)にはできません。なぜかというと、人は寝ている間、一晩にコップ1杯もの汗をかくからです。床に直接布団を敷くと、人から発生した湿気を逃がすすき間がないため、カビやダニの発生リスクが上昇してしまいます。同様に、床から伝わる冷気による底冷え対策も必要。毎日布団を上げる習慣が必要となるのです。

ミニマリストが選ぶ4つの代表的スタイル

できるだけ持ち物を減らしたいミニマリストが好む寝具スタイルとして、布団、マットレスのみ、折りたたみベッド・ソファーベッド、寝袋や簡易寝具という4種類があります。各スタイルには特色とメリット・デメリットがあります。

布団のメリット・デメリット

布団は畳むと収納しやすく部屋を広く使える一方、床の冷たさや湿気の影響を受けやすい、というデメリットがあります。布団で寝る場合、布団と床の間に敷きパッドやラグを併用するのをおすすめします。また、この寝具スタイルの場合、寝具に湿気がたまりやすい→カビやダニなどが発生しやすいという弱点があるため、週に1度は布団を干すか、布団乾燥機で湿気を飛ばす、というケアが必要です。

加えて、布団自体に抗菌加工を施しているものがおすすめです。たとえば「コアラフトン OASIS」は、微生物の増殖を防ぐため、ウレタンフォームと側生地には抗菌加工が施されています。カバーはファスナーで取り外せ、お洗濯も簡単。敷き布団をより長く、清潔に保つことができます。

マットレスのみで寝る場合のポイント

いわゆるミニマリストの寝具のイメージにぴったりなのが、マットレスのみで寝るという寝具スタイルです。マットレスのみのスタイルは確かにモダンでシンプルであり、高品質なマットレスを選ぶと寝心地も良いはずです。しかし、ベッドフレームがないこのスタイルでは、マットレスと床の間に湿気が溜まるリスクがあるのは、布団を床に敷いて寝るのと同じです。人が一晩にかくコップ1杯分の汗から発生する湿気を、マットレスをある程度床から上がった位置に置くことで逃がしてあげるという対策が必要となります。実はマットレスを床に直置きすると、マットレスがカビてマットレスを損なってしまう可能性が高くなるのです。詳しくは「マットレスの床置きはダメ?デメリットと直置きする場合の対策」をチェックしてみてください。

マットレスの下に通気性を確保してカビや虫害のリスクを回避するには、すのこベッドフレームにマットレスを置くスタイルが一番おすすめです。コアラには「MIRAIKUSTOM ミライカスタムベッドフレーム」という、ベッド床がすのこ状になった、究極的にシンプルなデザインのベッドフレームがあります。「コアラマットレスプラスとMIRAIKUSTOM ミライカスタムベッドフレーム セット」なら、同じブランドのセットアップなので、互いの機能を最大限に引き出します。このセットがなぜミニマリストなスタイルにぴったりなのかは、「まとめ」の後で詳しく説明します。

折りたたみベッド・ソファーベッドの活用法

折りたたみベッドやソファーベッドは使わないときに収納できたり別の家具として使えるメリットがあるため、ミニマリストのライフスタイルに合っていると言えます。しかし、折りたたみベッドは寝心地や耐久性の面から推奨されない場合があり、睡眠の質という観点からデメリットが多いのです(詳しくはこちらの記事で解説しています)。

ソファーベッドは「座る」「眠る」という2つの機能を1つにギュッと詰め込んだ家具であり、どちらの機能をより重視して味付けしているかで、寝心地がずいぶん違います。つまり、「眠る」を重視したソファーベッドを選択すれば、通常のベッド同様の上質な睡眠を手に入れることができるのです。そのためには、インテリアブランドのソファーベッドではなく、マットレスブランドのソファーベッドを選ぶのがおすすめです。また、ソファーベッドは日中はソファーとしても使われ、目にする機会が多いため、デザイン性も重視したいものです。

たとえば、世界中から評価されているコアラマットレスにも、ソファーベッドがあります。背もたれと座面を手前に倒すだけでわずか5秒でベッドに早変わりする「コアラソファーベッド CUSHY」は、上質なファブリックを使用、シンプルなデザインなので、ワンルームに置いてもすっとなじみます。

寝袋や簡易寝具を取り入れる場合

究極のミニマリストの場合、寝袋やコットなど、持ち運びのできるアウトドア寝具を普段使いする、というスタイルもあります。コンパクトに収納できるというメリットはありますが、寝心地の好みは分かれます。寝袋は「快適使用温度」があり、外気温に合わせて中素材やその厚さが違うのは、通常の布団と同じです。したがって、季節に合わせた素材選びが重要です。こういったアイテムは連続して長期間使用することを想定していない場合もあるので、そういった使用にも耐えうる本格的なアウトドア製品を選ぶなど、使用耐性も考慮しましょう。

季節ごとに快適に過ごすための寝具選び

ミニマリストなスタイルで暮らすには、持つモノを最低限にしたい……とはいえ、季節により適切な寝具は異なります。特に夏と冬は気温や湿度の変動が大きいため、季節に合った素材や温度調整を行うことが必要であり、そのための寝具を持っておくことをおすすめします。季節に合った寝具を使うと、冷暖房器具を使う頻度を下げることができる上、睡眠の質自体も向上します。

夏の寝具対策:通気性と肌触り

夏は麻や綿など通気性の高い素材を選び、冷感マットや涼感敷きパッドを活用すると、就寝中の冷房使用を抑えられます。すのこで布団下・マットレス床下の風通しを良くするのも、涼しく眠るためのポイントです。

冬の寝具対策:保温性と暖房効率

特に布団を敷いて寝る場合についてですが、床からの冷気をいかにシャットアウトするかがポイントとなります。まず、保温性の高い掛け布団や毛布を選びましょう。布団の下に断熱シートを敷いたり、電気毛布を使用することで底冷え対策をしましょう。ヒーターや加湿器の併用、就寝前に湯たんぽやふとん乾燥機で布団温めを行うのも効果的です。

収納とお手入れがポイント! ミニマリスト流メンテナンス術

少ない寝具を長く使うには、丁寧なメンテナンスが鍵となります。

  • シーツや布団の定期的な洗濯・クリーニングを行う
  • 収納場所の湿気対策を行う
  • 劣化が見られたら早めに対処する

シーツやカバー類は「人から出る汗やはがれた皮膚などから寝具本体を守る」のが最大の役目。したがって、週に1度は交換、洗濯しましょう。布団の丸洗いは年に1度程度、とされています。寝具類のアイテムの洗濯・クリーニング頻度は以下のとおりです。

シーツ、布団カバー、枕カバー 週に1回
ベッドパッド、保護シート 月に1回
布団本体 年1回
毛布 月に1回
タオルケット 週に1回

また、布団の収納はとにかく湿気に注意することが大事です。押し入れにしまう場合は湿気が少ない上段を使い、すのこ板を敷くなどして、直接棚板と布団が触れ合わないようにしましょう。布団にたまった湿気を飛ばすため、週に1度は布団を干すか、布団乾燥機で乾かします。

カバー類が薄くなってきたり、縫い目がほつれてきた場合は、早めに対処することが大事です。薄くなったカバーは「人から出る汗やはがれた皮膚などから寝具本体を守る」ことができないため、布団本体を損なう可能性が高くなるからです。

シーツが少し破れたくらいであれば、当て布をして繕うこともできます。ただし、大きく破れている場合や、枕カバーなど寝方によっては顔に当たる部分は、顔や体に跡がついてしまうため、おすすめしません。いさぎよく断捨離しましょう。

寝具をもっとコンパクトにする収納テクニック

使わない季節の寝具は、洗濯後よく乾燥させてから布団圧縮袋など、湿気を含まないように空気を遮断してしまうのがおすすめです。布団圧縮袋の活用や折りたたみ式寝具の適切な収納で、部屋の中に寝具が見えない状態にしておくと、圧迫感を減らせます。収納付きベッドを選ぶのも効果的な方法です。

不要寝具の処分や買い替えの判断基準

表面のへたりや汚れが深刻な場合は買い替えのタイミングです。客用として購入したけれどここ数年使っていない、子どもが成長してサイズアウトしたため長期間使用していない、などの寝具は、今後の必要性を再検討し、適切な方法で処分することをおすすめします。

まとめ:必要最低限の寝具で豊かな睡眠を手に入れよう

ミニマリストの寝具選びでは、質の高いアイテムを厳選することが重要です。季節に合わせた使い分けとメンテナンスで、少ない寝具でも快適な睡眠環境を作れます。

ミニマリストのスタイルとは、「モノはより少なく、シンプルに」暮らすということですが、それは「ロングライフなモノを選ぶ」ということと繋がっています。もし、今の寝具スタイルから、よりシンプルでロングライフな寝具スタイルへと変えようとしているのなら、「コアラマットレスプラスとMIRAIKUSTOM ミライカスタムベッドフレーム セット」を検討してみてはいかがでしょうか。

MIRAIKUSTOM ミライカスタムベッドフレーム」はベッドフレームの脚を3通りに調節できるため、お子さまと添い寝をする時期は低く、お子さまが1人で寝られるようになったら高くすることができます。高さは簡単に調節でき、高くすることでロボット掃除機や引き出し収納などを収納できる十分なスペースも確保できます。また、フレームを2台並べてもマットレスに余分な隙間ができないシンプルなデザインです。

コアラマットレスプラス PLUS」は低反発と高反発を組み合わせた独自素材クラウドセル™を20%増量することで、さらに快適なサポートと通気性を実現しました。好みの硬さに調整できるコンフォートレイヤーと、夏涼しく、冬暖かいリバーシブル仕様のカバーにより、「ちょうどいい」寝心地を自在に選ぶことができます。

同ブランドのベッドフレーム+マットレスを使うことで、互いの実力を十分に引き出すことができるのがこのお得なまとめ買いセットです。

お客様の声

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買ってよかった

私がこちらの商品の購入以前に使用していたマットレスがへたっていたのもありますが、毎日のように感じていた身体のコリや寝覚の悪さが無くなりました。デスクワークなのも合わさって毎日身体中痛かったりコリから頭痛がある日もあったのでそれらが改善され仕事に身が入りとても助かっています。まだ使用して2週間ほどですが購入して本当によかったです。

 

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組み立ても簡単

組み立ても不安になるくらい簡単でした。使わない脚はベッドに固定できるので収納場所も考えなくていいです。

 

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シンプルかつ必要十分な機能と高品質

ダブルサイズのローベッドで通気性の良いシンプルなフレームを探していました。

工具も不要で簡単に組み立てられ、品質も良く高さも3段階で調整できるので、ニーズが変わった時にも対応でき長く使えそうでとても良いなと思いました。