目次
監修者
石川 恭子
コアラマットレス®︎のショールームで、お客様が「運命のマットレス」に巡り合えるようお手伝いしているカリスマコンシェルジュ。お客様の眠りの悩みに耳を傾ける中で、今すぐ活用できる睡眠の知識を届けたいと上級睡眠健康指導士の資格を取得。コアラ®︎のマットレスを通じて、毎日眠ることが待ち遠しくなるワクワク感を提供したい。
新しい枕カバーを選ぼうとしたとき、「43×63cmと書かれているが自分の枕に合うのだろうか」と迷ったことはありませんか。私も、高さのある高反発枕に買い替えた際、表記どおりの43×63cmカバーを購入したものの、枕の厚みが想定よりも大きくてカバーが窮屈になり、毎晩の着脱がしにくかった経験があります。
枕カバーのサイズ選びで失敗する原因の多くは、縦横の寸法だけを見て厚みや形状を考慮しないことにあります。
本記事では、上級睡眠健康指導士でコアラマットレス社員の石川が、枕カバーの一般的なサイズ一覧を整理したうえで、自分の枕に合うカバーの選び方、実寸の測り方、素材・洗濯表示の確認まで一通りご説明します。サイズ選びの迷いを順序立てて解消できる内容ですので、購入前の判断基準としてお役立てください。
枕カバーの一般的なサイズ一覧
まず、枕カバーを選ぶ際にもっとも基本となる情報として、市場で一般的に流通しているサイズの全体像を把握しておきましょう。サイズの選択肢は複数あり、それぞれ対象となる枕や用途が異なります。以下の表に、国内で主に取り扱われている代表的なサイズをまとめました。
| サイズ区分 | 一般的な寸法 | 主な用途・特徴 |
|---|---|---|
| 標準サイズ | 43×63cm | 日本国内でもっとも普及しているスタンダード |
| 大判サイズ | 50×70cm | ホテル仕様・海外ブランド・肩まで支える大きめ枕向け |
| 小さめサイズ | 35×50cm | 子ども用枕やコンパクトな低反発枕などに多い |
| セミロング | 43×90cm | 1人でゆったり使う場合や少し長めの枕向け |
| ロングサイズ | 43×120cm | 2人用枕や抱き枕として使用するタイプ |
それぞれのサイズ区分の特徴について、さらに詳しく見ていきましょう。
もっとも一般的なのは43×63cm
日本国内でもっとも流通量が多い標準サイズです。市販されている多くの枕サイズであり、デザインや素材の選択肢が豊富というメリットがあります。
ただし、枕自体の厚みや素材の弾力によっては、43×63cmのカバーが窮屈に感じられる場合があります。標準サイズの表示があっても、厚みや形状の確認を行うことが大切です。
大きめの50×70cmと小さめの35×50cm
ゆったりとした寝心地を求める方に人気なのが、ホテル仕様とも呼ばれる50×70cmの大判サイズです。海外ブランドの枕や、肩口まで支えるタイプの枕に多く採用されており、寝返りを打っても頭が落ちにくい安心感があります。その分、寝室での存在感も大きくなるため、部屋の広さや他の寝具との相性を事前に確認しておきましょう。
一方、子ども用やコンパクトな収納を重視する枕には35×50cmの小さめサイズが使われることがあります。特定の部位を支える高機能な低反発枕にも採用されることがあるため、体格や枕の機能性に合わせて使い分けることが賢い選択です。
セミロングとロングサイズ
1人でゆったり使いたい場合や、2人で1つの枕を共有する場合には、ロングタイプのカバーが必要です。43×90cmのセミロングや43×120cmのロングサイズが代表的で、抱き枕として使われることも少なくありません。
標準サイズのカバーでは対応できない寸法であるため、専用カバーを慎重に選ぶ必要があります。対応商品の数が限られており、取り寄せやオーダーが必要になるケースも想定しておきましょう。
関連記事:上級睡眠健康指導士監修|枕の寿命の目安ってどれくらい?買い換える時の留意点についても解説!
自分に合う枕カバーサイズの選び方
枕の厚みや形状によって実際に必要なカバーの大きさが変わるためです。購入前に何をどの順番で確認するかを整理します。
基本は枕の表記サイズを確認する
まず基本のステップとして、枕本体のラベルや商品ページに記載されている対応サイズを確認しましょう。ただし、表記サイズだけで即決するのは危険です。
中綿のボリュームが減ってサイズ感が変わっていたり、メーカーごとに計測方法が異なったりする場合がある点に注意しましょう。表記サイズはあくまで大まかなサイズを把握するために参考にするという考え方がおすすめです。
厚みと形状でフィット感は変わる
同じ43×63cmの枕であっても、高さのある枕や中心がくぼんでいる独自形状の枕は、装着したときの感触が大きく異なります。ボリュームの多い羽毛枕や高反発枕の場合は、カバーの生地が引っ張られるため、数値上は合っていても体感としてきつく感じやすいです。
サイズ選びの失敗の多くは、縦横の寸法だけを見て厚みを考慮しないことが原因です。枕のボリューム感まで含めて、少し余裕を持たせたほうがよいのかタイトに仕上げたいのかを事前に決めてから選ぶと、ミスマッチを減らせるでしょう。
ぴったりめとゆったりめの違い
枕カバーの装着感には、個人の好みも反映されます。ホテルのようにピシッとした見た目を重視するなら、余りが出にくいぴったりめのサイズや、伸縮性のある素材を選んでください。
洗濯時の着脱のしやすさや、枕のふんわりとした柔らかさを活かしたいのであれば、少しゆったりめのサイズが適しています。ファスナーのない封筒式カバーは少し大きめのほうが着脱しやすく扱いやすいため、封筒式を選ぶ場合は余裕のあるサイズを意識してみてください。
枕カバーサイズの正しい測り方
枕のラベルが消えている場合や古い枕でサイズがわからなくなっている場合でも、正しく計測すれば最適なカバーを選択できます。今使っているカバーを起点にする方法もあわせて紹介します。
枕本体の縦横を測る手順
枕のサイズを測るときは、枕を平らな場所に置いた状態で行います。測るときのポイントは、端から端までの直線距離ではなく、枕のカーブ(ふくらみ)に沿わせるようにしてメジャーを当てることです。
まず枕の長辺の中央付近で、左端から右端までのふくらみに沿って計測します。次に短辺も同様に、上端から下端までのふくらみに沿って測ります。この手順で計測した数値を実寸として、市販の枕カバーの対応サイズと照らし合わせましょう。
高さがある枕は厚みも確認する
厚みのある枕や低反発素材の枕は、縦横の数値だけではカバーが収まらないことがあります。特に高さが10cm以上ある枕の場合は、その厚みがカバーの生地をどのくらい消費するかを意識しないと、「表記サイズは合っているのに入らない」という事態になりかねません。
計測した実寸が標準サイズとほぼ同じであっても、厚みのある枕ならワンサイズ上のカバーを検討するか、マチ(側面)がついているタイプを選ぶのが得策です。厚みを考慮に入れてからサイズを選ぶ習慣が、買い直しを防ぐうえで非常に有効です。
いま使っているカバーを基準にする方法
現在使用している枕カバーのサイズ感に満足しているなら、そのカバー自体を測るのがもっとも確実な方法です。カバーを裏返し、縫い目から縫い目までの距離を直線で計測します。新しく購入する際に、今のカバーの寸法を基準として「もう少し余裕が欲しい」「もう少しタイトにしたい」と比較できるため、特殊な形状の枕を使っている場合や、気に入ったカバーと同じ感触を再現したい場合に非常に実践的な方法です。
サイズ以外で確認したい素材と洗濯表示
枕カバーは家庭用品品質表示法の対象品目であり、繊維の組成や洗濯方法の表示が義務付けられています。※1
購入後に後悔しないためには、品質情報の確認もしっかり行うことが大切です。
素材表示で乾きやすさと扱いやすさを判断する
商品ラベルにある繊維の組成表示を確認しましょう。綿(コットン)100%は吸湿性に優れて肌ざわりがよく、ポリエステルが含まれているとシワになりにくく乾きが早い傾向があります。シルクのようなデリケートな素材は、肌や髪への摩擦を抑える効果が期待できる一方、お手入れには手間がかかります。
商品名や外観のイメージだけで判断せず、繊維の組成表示を確認しておくと、自分の生活スタイルに合った素材を選びやすいです。洗濯の頻度が高い家庭では、ポリエステル混紡のカバーを選ぶと日常のお手入れが楽になるでしょう。
洗濯表示を見れば洗い方のおおよそがわかる
枕カバーは直接肌に触れるため、頻繁な洗濯が必要です。洗濯表示はJIS L 0001に基づいて定められており、家庭の洗濯機で洗えるか、塩素系漂白剤は使えるか、乾燥機の使用が可能かといった情報が記号で示されています。※4
記号は洗濯・漂白・乾燥・アイロン・クリーニングの順に並んでいるため、ラベルを確認するだけで日常ケアのポイントが一目でわかります。
時短を重視するなら乾燥機対応の表示があるかどうかを確認してください。お気に入りのデザインでも、手洗いのみの表示であれば毎日の使用では不便を感じる可能性があります。
品質表示を確認すると購入後の失敗を防ぎやすい
品質表示ラベルには、繊維の組成や洗濯方法のほかに、表示者(メーカーや販売元)の情報も含まれています。家庭用品品質表示法では、枕カバーについて繊維組成・家庭洗濯等取扱方法・表示者情報の記載が必要とされており、これは万が一製品に問題があった際の問い合わせ先として重要な役割を果たします。※2
公的なルールに基づいて正しく表示されている商品は、それだけで一定の信頼性の証と言えます。安価な製品では表示が不十分なものも見受けられますが、長く安心して使うためには品質表示が丁寧に記載されているかどうかを選定基準の一つにすることをおすすめします。
関連記事:枕の種類を徹底比較!素材・サイズ・高さで失敗しない選び方と快眠への近道
特殊な枕や合うサイズが見つからないときの対処法
ここまで一般的な枕カバーの選び方を整理してきましたが、波型や体圧分散型といった特殊な形状の枕や、海外サイズの枕を使っている場合は既製品のサイズ一覧に当てはまらないことがあります。なお、枕カバーのサイズ表記は法令上の必須表示ではなく、メーカーが自主的に設けている基準です。※3
表示の名称だけで判断せず、実寸を必ず確認してください。
変形枕や高機能枕は実寸優先で選ぶ
波型の低反発枕などは立体的な構造をもつため、対応サイズの表記が曖昧になりがちです。このような場合は、名称よりも実寸と商品説明の2点に注目してください。メーカーによっては「○○社製枕に対応」という互換情報を記載していることがあります。
情報がない場合は、計測した縦・横・高さの各寸法をもとに、伸縮性の高いニット素材や両端が開いている筒形タイプのカバーを選ぶと、特殊な形状にも柔軟にフィットしやすくなります。
変形枕や高機能枕の場合は、素材の伸縮性と形状の自由度を優先して選ぶことが、失敗を減らすうえで有効です。
既製品で合わないなら対応サイズの幅を見る
既製品でフィットするものが見つからない場合は、「35〜50cm×50〜70cm対応」のように対応サイズに幅を持たせている多機能カバーを検討してみましょう。これらの多くはストレッチ素材を使用しており、多少のサイズ違いや形状の歪みを吸収してくれます。ファスナー式ではなく生地を内側に折り込む封筒式のカバーも、サイズの融通が利きやすいです。
既製品の中で無理にぴったりを探すよりも、素材や仕様の特性を活かして「合わせにいく」という発想を持つと選択肢が大きく広がるでしょう。
枕選びから見直したい人への内部リンク導線
どんなカバーを試してもサイズがしっくりこない場合や、今の枕での寝心地自体に違和感がある場合は、カバーではなく枕そのものを見直すタイミングかもしれません。枕の高さや素材、自分に合った寝姿勢の保ち方は、快眠に直結する大切なテーマです。
まとめ:枕カバーはサイズ表記だけでなく実寸と表示情報で選ぶ
枕カバー選びで失敗を防ぐには、一般的なサイズ一覧を参考にしながらも、最終的には自分の枕の実寸と厚みを正確に把握することが大切です。
また、素材表示や洗濯表示といった品質情報を公的な根拠に基づいて確認することで、日常のお手入れでのストレスを減らせます。今回紹介した測り方やチェックポイントを活用して、手持ちの枕にぴったり合うカバーを見つけてください。
・参考
※1 家庭用品品質表示法 対象品目一覧 | 消費者庁
※2 寝具類の品目別品質表示の手引き(まくらカバー) | 消費者庁
※3 家庭用品品質表示の運用通達(サイズ表記は法令上の必須表示ではない) | 消費者庁
※4 繊維製品の表示について(洗濯表示 JIS L 0001) | 消費者庁










