寝具コラム by Koala Sleep Japan2025年1月24日読了目安時間: 11

【素材別】マットレスにお漏らしした時の掃除方法!洗えない場合も紹介

松本 恭
コピーライター / 上級睡眠健康指導士

「健康の秘訣はぐっすり眠ること」がモットーで、これまでウォーターベッド、ウッドスプリングベッド、西式健康枕、ハンモックなどさまざまな寝具の寝心地を追求してきた睡眠マニア。偶然出会ったコアラマットレス®︎の快適さに感銘を受け、メンバーとして参加。上級睡眠健康指導士としての知識を通して、より多くの人に快眠を届けたいと願っている。

夜、一緒に寝ていた子どもがぐずりながら「おねしょしちゃった…」と起こしてきた。あるいは、忙しくてかまってあげられなかった猫ちゃん、ベッドに入ると報復でお漏らししていた。

 

大丈夫、マットレスにお漏らしするのはよくあることです。したがって、対応方法もしっかりあります。

 

上級睡眠健康指導士でコアラマットレス社員の松本が、マットレスの素材別、経過時間別の対応方法を解説します。

 

マットレスにお漏らしした場合

まず、子どもがマットレスにお漏らしするのは、多くの人が考えるよりもよくあることです。

 

というのも、4~6歳の子どもの4人に1人がおねしょを経験しています。4~12歳の子どもの場合でも、6人に1人の割合です。おねしょは成長過程でよく起こることであって、子どものせいではありません。したがって、まずお子様に「怒ったりがっかりしたりしていないこと」を伝えて落ち着かせてあげましょう。

 

また、一説によると、実に猫の診察相談の約90%が「ウチの猫が、私のベッド/高級ハンドバッグ/絨毯でお漏らししたんです。何か病気でしょうか?」という内容なのだとか。*

 

相手が落ち着いたらすみやかにマットレスの掃除に取り掛かる必要があります。マットレスのお漏らし対応で大事なのは、

 

・とにかく早く掃除する

・手順に従い、段階ごとに適した薬剤を使用する

 

この2点です。

 

*トイレトレーニング済みの犬でも、強い不安や加齢により、飼い主のベッドでお漏らしをするのもよくあることです。

 

とにかく早く掃除

お漏らしをなるべく早く掃除するのが大切なのには、理由があります。

 

尿は95%が水分ですが、残りの部分である尿素は、肝臓で生成される老廃物です。尿自体はあまり臭いがきつくないのですが、放置する時間が長くなれば長くなるほど、臭くなります。それは、尿中の尿素が細菌によって分解されてアンモニアが発生してしまうからです。

 

また、犬や猫の尿には異性を誘惑する「フェロモン」も含まれています。特に猫の尿に含まれている「フェリニン」というアミノ酸化合物は空気に触れると分解され、アンモニアとはまた別の悪臭を生み出します。

 

したがって「悪臭を発生させない」「発生した悪臭の素を取り除く」ために、できるだけ早く掃除にとりかかることが重要となります。

 

掃除は

 

  • 尿をできるかぎり取り除く
  • 残ってしまった尿からアンモニアなどが発生しないよう薬剤で中和・分解する
  • 乾かす

 

という手順で行います。

 

お漏らしにすぐ気が付いて緊急対応する場合の手順と必要な道具は次のとおりです。

手順 方法 用意するもの
1 尿をできるかぎり取り除く 乾いたタオルを使って、何度も押し付けて尿を吸い取る ・乾いたタオル
*乾湿両用掃除機を持っている人は、それを使って湿気を吸い取ってもOK
2 残ってしまった尿からアンモニアなどが発生しないよう薬剤で中和・分解する 基本は、汚れた部分に薬剤(できればクエン酸)をスプレーでかけ、水拭き、から拭き
詳しくは【マットレスの素材別】お漏らし掃除の方法を参照。
・軽く絞ったタオル
・水
・スプレーボトル
・クエン酸/セスキ酸ソーダ/お酢など
3 乾かす 風を当てて乾かす
詳しくは【マットレスの素材別】お漏らし掃除の方法を参照。
・乾いたタオル
・ドライヤー、布団乾燥機など(マットレスの素材により使用には注意が必要)

掃除開始までに時間がたって汚れがこびりついてしまった場合は、手順1の前に「汚れを浮かせる」という手順が追加で必要となります。

お漏らし掃除に必要なものは?

マットレスのお漏らし掃除をする、となったときに、真っ先におうちの中にあるかどうかを探してほしいのは洗剤ではありません。「クエン酸」です。尿が分解されて発生したアンモニア臭を消すには酸性の物質で中和させる必要があるからです。クエン酸は100円ショップなどでも手に入りやすい材料なので、掃除用にストックしている方も多いはず。アンモニア臭対策としてベストなのはクエン酸です。

 

ただし、クエン酸以外にもお漏らし掃除に使える材料があります。効果も交えて説明します。

お漏らし掃除に必要な材料

・クエン酸

クエン酸には除菌や消臭効果があり、特にアンモニア臭に強いのが特徴です。クエン酸は酸性なので、尿に含まれているアルカリ性のアンモニア臭を中和・分解してくれます。

・セスキ炭酸ソーダ

クエン酸がない場合はセスキ炭酸ソーダで代用も可能です。セスキ炭酸ソーダもアンモニア臭を消臭する効果があります。セスキ炭酸ソーダも100均で手に入りやすい材料です。

・お酢

上記2つとも手元にない場合は、お酢を使うのもOK。お酢も酸性です。お酢だけでは強すぎるためお酢と水を1:1で割って薄めたものを使用しましょう。

 

クエン酸もセスキ炭酸ソーダも、スプレーボトルに入ったものが100均やホームセンターで売られています。粉の状態のものを使う際は、製品のパッケージに従って水で薄めてください。

 

マットレスの掃除方法については、この記事「マットレスの黄ばみの落とし方|4つの原因ごとに対処しよう」や「マットレスの染み抜き方法について解説!時間が経った場合にも効果的な落とし方を4種類に分けて紹介」も参照してください。

 

【マットレスの素材別】お漏らし掃除の方法

マットレスは中身の素材ごとに適切なお掃除の仕方があります。大きく分けて、「水洗いできるか、できないか」が鍵となります。

 

中身素材 素材の特徴 水洗いできる?
スプリング(コイル) 内部に金属でできたバネがある 水で丸洗いできない。拭き掃除などで汚れを落とす
ウレタン クッションやマットレスの素材として一般的。プラスチックの一種 水洗いできないものが多いが、マットレスカバー(側生地)など外側を水洗いできる製品もある
ラテックス ゴムの木から取れる樹液が原料 水で丸洗いできない。拭き掃除などで汚れを落とす
ファイバー プラスチック樹脂の繊維が複雑に絡み合った構造 水で丸洗いできる製品が多い

 

したがって、お漏らしのあるマットレスの中身素材が何で、水洗いできるかどうかをまず確認しましょう。購入したサイトや取扱説明書で確認できるはずです。また、製品表示タグに記載があるはずですが、もし「購入先を忘れてしまった」「切り取ってしまった」「経年劣化してタグが見えない」という場合は、水洗いは避けるようにしましょう。

 

季節で寝心地を選べるマットレス・カバーが洗濯機で洗えるからいつまでも清潔

 

では、中身素材別にお漏らし掃除の方法を説明します。

 

【中身素材別】お漏らし掃除方法

1.スプリング(コイル入り)マットレス

スプリング(コイル入り)マットレスは、中身のコイル部分を外側の生地が縫製され一体型となっているため、外して洗えないことがほとんどです。外側の生地の上から汚れた部分を掃除する必要があります。

次のような手順でお掃除を進めましょう。

 

スプリングマットレスのお掃除の手順
  1. 染み込んでいない分は乾いたタオルで軽くたたくようにしてふき取る
  2. クエン酸水(など)で濡らし、軽く絞ったタオルで叩きながら拭く
  3. 水拭きする
  4. から拭きする
  5. 風を当てて乾かす

ドライヤーやふとん乾燥機で乾かす際には熱風を当てないように注意してください。熱いほうが早く乾くような気がするかもしれませんが、熱風は中身素材の変質や変形につながります。必ず冷風に設定して使うようにしましょう。

2.ウレタンマットレス・ラテックスマットレス

ウレタンマットレスやラテックスマットレスの中身素材は水に弱いため、水で丸洗いできないませんが、マットレスの外側の生地を外して洗える製品もあります。側生地が外せるものは取り外して洗濯し、中身の素材は濡れタオルで掃除します。

 

  1. 染み込んでいない分は乾いたタオルで軽くたたくようにしてふき取る
  2. クエン酸水(など)で濡らし、軽く絞ったタオルで叩きながら拭く
  3. 水拭きする
  4. から拭きする
  5. 風を当てて乾かす

 

布団乾燥機やドライヤーで乾かす際は、必ず冷風に設定して使うようにしましょう。

 

「側生地を外して洗える」ウレタンマットレスとは、「コアラマットレスプラス PLUS」のように自分好みの寝心地になるよう、中のコンフォートレイヤーを取り出して調整できるようになっている製品です。マットレスの側生地にファスナーがついており、上部の側生地を洗濯できます。

 

しっかり洗濯できるような仕組みは、たとえば猫がお漏らししてしまった場合などに、とても嬉しい機能です。猫の尿にはフェリニンというフェロモン成分が含まれており、少しでもその成分が残っていると、猫を惹きつける要因になるからです。

3.ファイバーマットレス

ファイバーマットレスは丸ごと洗える素材のマットレスです。マットレス自体も軽量なものが多いため、側生地は取り外して洗濯、マットレス本体は自宅のシャワーなどで洗うことができます。

 

  1. 染み込んでいない分は乾いたタオルで軽くたたくようにしてふき取る
  2. 風呂場などに運び、マットレス本体にクエン酸水を吹きかける
  3. ぬるま湯で洗い流す
  4. から拭きする
  5. 扇風機で風を当てる、陰干しするなどしてしっかり乾かす

 

丸洗いできるファイバーマットレスの場合も、高温のお湯や温風はNGです。ファイバー素材は熱に弱いため、変質する可能性があるからです。

 

マットレスのお漏らし掃除まで時間がたった場合

マットレスのお漏らし掃除は臭くなる前に、早ければ早い方がいい。でも気づくのが遅れた、すぐには時間がとれなかった、などで時間が経ってしまう場合もあります。そんなときは次のような手順でお掃除を進めましょう。

重曹をかけて汚れを浮かす

 

※ 重曹を使うことによりマットレスが劣化するリスクもあります。必ずご自身の判断で行ってください。

 

お漏らしがシミになってしまった場合は、重曹水を使って取り除くのが効果的です。

用意するものは以下のとおりです。

 

  • 重曹(小さじ2杯程度)
  • 水(200ml)
  • スプレーボトル
  • タオル(キッチンペーパーでも可

 

シミを落とす手順は以下のとおり。

 

  1. スプレーボトルに水(200ml)と重曹(小さじ2杯程度)を入れて混ぜ合わせ、重曹水を作る
  2. シミが付着している箇所に重曹水をスプレーし、タオルで軽く叩きながら水気を吸い取る
  3. シミや臭いがなくなるまで1と2の手順を繰り返す
  4. 室内の風通しのよい場所に置いて乾かす(扇風機やドライヤーの冷風でもOK)

 

マットレスのお漏らし部分に重曹水を少量振りかけて、しばらく放置。その後、タオルで叩くと汚れが落ちやすくなります。

クエン酸を吹きかけ臭い対策

※ クエン酸を使うことによりマットレスが劣化するリスクもあります。必ずご自身の判断で行ってください。

 

お漏らし後、臭くなるのはアンモニアの発生が原因です。アンモニアを分解するために一番いいのがクエン酸。時間が経ってしまった場合でも、試してみてください。用意するのは以下のとおりです。

 

  • クエン酸(小さじ1杯程度)
  • 水(200ml)
  • スプレーボトル
  • キッチンペーパーやティッシュペーパー
  • 使い捨て可能なタオル×2枚

 

クエン酸を吹きかける手順は、以下のとおり。

 

  1. スプレーボトルにクエン酸と水を入れて「クエン酸水」を作る
  2. クエン酸水を念入りにスプレーして、5分ほど放置する
  3. もう一枚のタオルをスプレーした箇所に押し当てて水気を取る
  4. においが気にならなくなるまで手順2、3を繰り返す
  5. 室内の風通しのよい場所に置いて乾かす(扇風機やドライヤーの冷風でもOK

 

漂白剤でシミ抜きする

※ 漂白剤を使うことによりマットレスが劣化するリスクもあります。必ずご自身の判断で行ってください。

 

オキシクリーンなど酸素系漂白剤でシミ抜きする方法もあります。酸素系漂白剤は水に触れるとシュワシュワと泡が出ますよね。この泡はさらに分解されて「水」と「酸素」に分かれるのですが、この時にシミや黄ばみなどの色素も一緒に分解して汚れを剥がすように落とす仕組みとなっています。用意するのは以下のとおりです。

 

  • オキシクリーンなどの酸素系漂白剤(小さじ1杯程度)
  • 濡れタオル
  • 使い捨て可能なタオル1枚

 

手順は次のように進めます。

 

  1. オキシクリーンなど漂白可能な洗剤を濡れたタオルに含ませる
  2. おねしょ部分に叩き込むようにして拭く
  3. もう一枚のタオルを叩いた場所に押し当てて水気を取る
  4. 手順3、4を繰り返す
  5. 室内の風通しのよい場所に置いて乾かす(扇風機やドライヤーの冷風でもOK)

 

水拭き、乾拭き、乾燥

それぞれの手順でも説明しましたが、大事なことなので強調しておきます。水拭き、から拭き、乾燥という手順を行わずにそのまま終了してしまうと、マットレスの劣化につながる可能性があります。

 

お漏らしの掃除をしたら、必ず「水拭き、乾拭き、乾燥」を行いましょう。

 

汚れの種類別染み抜き方法については、こちらの記事「マットレスの染み抜き方法について解説!時間が経った場合にも効果的な落とし方を4種類に分けて紹介」も参照してください。

 

マットレスのお漏らし掃除【NGなこと】

通常の掃除で使う「お湯で洗う」「洗剤で洗い流す」「ファブリーズなどの消臭スプレーをかける」というお掃除の仕方、お漏らしで汚れてしまったマットレスには通用しません。なぜなら、

 

・マットレスは素材によっては熱に弱いものがある

・お漏らしの尿の性質に合った方法で掃除する

 

という2点が、マットレスの場合は重要となってくるからです。

熱いお湯で洗う

実は尿にはたんぱく質が含まれています。高たんぱく質である卵の白身で考えればすぐわかると思いますが、たんぱく質はある程度の熱を加えると固まります。尿のたんぱく質の場合、70度以上の熱湯がかかると固まってしまう場合があります。

 

「猫のおしっこの臭いは熱湯で消える」という噂もありますが、これは真実ではありません。

 

また、マットレスは素材によって耐熱温度が違います。素材によっては、変形や劣化につながる可能性もあります。

 

したがって、マットレスを丸洗いする際は必ず40度以下のぬるま湯で洗うようにしましょう。

消臭スプレーをかける

臭いがする汚れ→シュッと消臭スプレー、というアクションはもはや定番となってきました。しかしお漏らしの場合、尿が残った状態でファブリーズのような消臭スプレーをかけると、尿と消臭スプレーに入った成分が合わさって、より臭いが増すことも。

 

マットレスのお漏らしでは、クエン酸などの酸性のスプレーで尿を中和しふき取る、つまり汚れを落とし切る手順を最初に行いましょう。

直射日光に当てる

クエン酸などをスプレーし乾拭き、あるいは水で丸洗いした後のマットレスを、早く乾かしたいからといって、直射日光に当てるのは避けましょう。マットレスは基本的に直射日光NGのものがほとんどです。

 

乾かす場合は基本陰干しで。扇風機など冷風がでるものも併用すると、時短になります。

 

マットレスの掃除を減らすお漏らし対策グッズ

一番最初に「マットレスにお漏らしするのはよくあることであり、お漏らしした子ども・人・ペットのせいではない」とお伝えしました。とはいえ、汚れたマットレスの掃除はなかなか手間のかかる家事です。今度の手間を省く意味でも、対策グッズの導入を検討するのもおすすめです。

防水カバー

防水カバーには、マットレスそのものを耐水加工を施した生地で覆ってしまう防水マットレスカバーと、マットレスの上にセッティングするマットレスプロテクターの2種類があります。いずれのタイプでも、マットレスにとって通気性は非常に大事なので、耐水加工を施しつつ、通気性も確保できるような素材を選びましょう。

 

マットレスカバーはマットレスを覆うことで、カビ、微生物やバクテリアの増殖も抑制されるため、清潔な就寝環境を保つ効果もあります。

 

通年使える「コアラマットレス保護カバー」の素材は、通気性に優れたゼロカーボンのテンセル™リヨセル繊維。TPU(熱可塑性ポリウレタン)耐水加工が施されているので、突然のおねしょやペットのトイレトラブルにも最適です。また、突然のトラブルが起こっても、マットレスの上半部だけ、取り外して洗濯できます。

 

耐水加工で夜も安心、お手入れも簡単なマットレスカバー

 

もうひとつのタイプ、マットレスプロテクター(保護カバー)はマットレスの上、シーツの下にストラップなどで固定する防水の薄型マットです。このタイプの場合も防水性能だけでなく、通気性も重要です。

 

たとえば熱帯夜でもひんやりと心地よい「コアラマットレス保護カバー(クール)」の場合、表地にはペットボトル原料のリサイクルポリエステル、裏地にTPU(熱可塑性ポリウレタン)加工を施しており、マットレスをおねしょや汗からガードします。

表面に通気孔のあるファブリックでさらりとした寝心地

 

また、ペットが猫の場合、マットレスをガードするのではなく、ベッド自体にビニールのカバーをかけてしまうことも有効です。猫はビニールのような感触があまり好きではないため、遠ざける効果が期待できます。

熱帯夜も快眠できる耐水加工の冷感プロテクター・ペットの粗相や子どものおねしょにも安心

防水シーツ

防水加工を施している耐水性のあるシーツも、備えておくと安心なアイテムです。防水シーツは介護用のものが商品展開が多く、デザインや機能で選ぶことができます。

 

防水シーツには主に次の3つがあります。

 

防水タイプ シーツの内部に水分を吸収できる素材を使用、漏れないように閉じ込める。裏面に防水加工を施している。
撥水タイプ 生地に水分をはじく撥水加工を施しており、通気性は優れているが、水分は吸収されないため、すぐにシーツ交換や掃除の必要がある。
使い捨てタイプ 紙や吸水素材で作られているシーツ。

 

おねしょズボン・パンツ

おねしょズボン・おねしょパンツは、内側にある肌触りの良いコットン素材が水分を吸収、その外側に水分を逃さず通気性は高いTPU(熱可塑性ポリウレタン)加工を施した生地、さらにその外側に通常のコットン生地、という吸収力+防水性+通気性を兼ね備えた就寝ウェアです。子ども用だけではなく、大人用もあります。

 

ベッドシーツやマットレス、掛布団まで汚れるのを防ぐとこができます。使い捨てのおむつと違い、何度も洗って使えるタイプが人気です。

 

子どものお漏らしを減らすための対策

寝ている間の子どものお漏らしは、珍しいことではありません。子どもの膀胱は容量が小さいこと、自分でトイレに行くタイミングを計りにくいからです。おもらしの頻度が「5歳以上で1か月に1回以上の頻度でおねしょすることが3か月以上つづく」というのが夜尿症の定義です。おねしょが頻繁な場合は、専門医に相談してみることをおすすめします。

 

まずは親子で次に挙げる3点に気を付けてみましょう。

寝る前にトイレに行く習慣をつける

おねしょとは、寝ている間に尿が作られて膀胱がパンパンになってしまい、貯めきれずに漏らしてしまうことです。寝る直前に膀胱を空っぽにしましょう。そうすれば、就寝中の夜間に尿が作られても、子どもの膀胱の容量を越えずにすみます。

 

また、朝起きた時には膀胱はいっぱいになっています。朝起きてすぐに、トイレに行く習慣も同時につけましょう。

夕食から寝るまでは3時間以上あける

水分を摂ってからどのくらいでそれがおしっこに変わるか、ご存知でしょうか。ずばり、3時間以内です。したがって、寝る前に飲んだ水分は就寝後3時間で尿になります。おねしょをしないためには、寝る直前の水分摂取を制限と共に、食事も早い時間に終わらせることが大事です。食事自体にも水分が多く含まれているためです。

 

具体的には、就寝の3時間前までに夕食を済ませ、その後水分摂取を控えることが理想です。

季節に合った睡眠環境を整える

子どもの身体は大人より敏感です。親子で同じ部屋に寝ている場合、親の活動音やベッドサイドのライトなどが、深い睡眠に入る妨げとなったりするので注意しましょう。

 

また、膀胱は身体が冷えると敏感になります。寒い季節だけでなく、夏の冷房も冷えの原因となるので、室内の気温に合わせた寝具を使うようにしましょう。

 

マットレスの汚れが落ちない場合はクリーニング店へ

お漏らしのあったマットレス、どうしても汚れが落ちない場合は、「マットレスクリーニング」を頼んで、プロの手に委ねることもできます。

 

参考マットレスクリーニング代の相場は?サービス内容や所要時間についても解説

 

マットレスクリーニングは通常、業者が自宅を訪れて作業を行います。日数はかかるようですが、宅配型のサービスもあります。

 

サービスはマットレスのサイズによって決まることが多く、シングルサイズで9,000円~12,000円程度です。

 

素材によっては、クリーニングに出すことができないものもあります。マットレスの素材は品質表示タグや取扱説明書、または購入履歴などから確認しましょう。

 

クリーニングできる
  • スプリング(コイル)
  • ファイバー
クリーニングできない
  • ウレタン
  • ラテックス

 

ウレタンやラテックス素材は、水や熱に弱いため、水濡れすると加水分解して劣化します。また、クリーニング作業では高温スチームを使って汚れを除去するため、熱に弱いウレタンやラテックス素材には適していません。

 

詳しくはマットレスクリーニングについて解説したこちらの記事をご覧ください。

 

マットレスのお漏らしは素早く対応しよう!

夜中に気付くことも多いマットレスのお漏らし。ついつい放置して「明日の朝対応しよう…」となりがちですが、

・尿中の尿素などが細菌によって分解されて悪臭の素が発生すると、臭くなるため、素早い対応をおすすめします。

 

ベストな緊急対応は次のとおりです。

手順 方法
1 尿をできるかぎり取り除く 乾いたタオルを使って、何度も押し付けて尿を吸い取る
2 残ってしまった尿からアンモニアなどが発生しないよう薬剤で中和・分解する 基本は、汚れた部分に薬剤(できればクエン酸)をスプレーでかけ、水拭き、から拭き
3 乾かす 風を当てて乾かす

 

ご紹介したヒントで、心地よい睡眠が得られる環境を再び整えられますように。

 

もし、ご紹介した対処方法をすべて試したけれど、汚れが落ちない、臭いがする、という場合は、買い替えも選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。たとえば、残った汚れが元でカビが発生し、マットレスの質が損なわれた場合。また、ペットが、人間ではまったく感じ取れないレベルでフェリニン成分などの尿の汚れを感知し、何度も粗相を繰り返す場合などです。

 

コアラには、マットレスのカバーそのものを外して洗濯できるマットレスがあります。「コアラマットレスPLUS」がそれです。

 

理想の睡眠環境をカスタムで作ることができるよう、マットレスのレイヤーを自分で入れ替えることができるようになっています。

 

気になる汗や汚れをさっぱり洗えるウォッシャブル仕様のカバーが人気のマットレス

 

お客様の声

2025年1月23日

★★★★★

包まれるような寝心地

以前別のブランドで20万くらいした柔らかめマットレスで失敗した経験があります。店頭で試し1番ふかふかのものを選んだのですが、柔らかすぎたため腰を痛めてしまいました。コアラマットレスのことを知り、今回思い切って購入させていただいたところ、元々硬めを使用していたため、私には硬さは全く感じず、包まれるような寝心地で、久しぶりに幸せな感覚です。

 

2025年1月4日

★★★★★

かためがよかった

オフトンを使っていましたが、引越しのタイミングで買い替えました。厚みも十分で、満足しています。最初は「ふつう」に設定されていましたが、個人的には「かため」でちょうどよかったです。

 

2025年1月23日
★★★★★

ぐっすり眠れる

 

柔らかすぎず固すぎない、ちょうどいい寝具合の寝具です。初めて夜にどきどきしながら寝た時、横になって瞬時に朝でした。それくらいぐっすり眠れました。元気に生きるために、必要な寝具です。

 

ウレタンフォームに竹炭を配合することで、温度調節効果を高めより衛生的に