寝具コラム by Koala Sleep Japan2025年1月20日読了目安時間: 6

マットレスの上に敷くもの:種類別に役割と配置方法・選び方を解説

睡眠環境を整えるには、寝具選びが重要です。「マットレスが大事!」ということは知っていても、マットレスの上に敷くものについては意外と知らない人も多いかもしれません。しかもその種類や役割はさまざまなため、「敷きパッドとシーツはどう違うの?」「敷く順番はどうすれば良い?」などと迷う人も多いのではないでしょうか。

 

この記事では、上級睡眠健康指導士でコアラマットレス社員の石川が、マットレスの上に敷く寝具の種類と役割から、選び方のポイント、敷く順番まで詳しく解説していきます。

 

マットレスの上に敷くアイテムの種類と役割

マットレスの上に敷く寝具はそれぞれ異なる役割があるため、適切に使用すると快適な睡眠環境を整えることができます。以下に代表的なものをまとめました。

 

アイテム 役割
敷きパッド
  • 好みの感触に調整する
  • 温度調節をサポートする
  • マットレスの汚れを防ぐ
シーツ
  • マットレスの汚れを防ぐ
  • 肌触りを調節する
  • 見た目を整える
ベッドパッド
  • マットレスの汚れを防ぐ
  • マットレスの劣化を防ぐ
  • 寝心地を良くする
マットレストッパー
  • 寝心地(硬さ)を調整する
  • マットレスのへたりを補う
マットレス保護カバー(プロテクター)
  • マットレスの汚れを防ぐ
  • マットレスの劣化を防ぐ

 

敷きパッド:寝心地を調整

敷きパッドは、寝心地と温度の調節をサポートします。厚みのあるタイプはクッション性が増すため、硬めのマットレスに敷くことで柔らかさを補完できます。

 

また、季節に応じて素材や厚みを選べば、年間を通じて快適な睡眠環境を整えることができます。たとえば、夏は吸湿性の高い綿素材や冷感素材を、冬は保温性の高いウール素材などを選ぶと良いでしょう。

 

シーツ:快適な睡眠を支える

シーツには、寝汗や汚れからマットレスを守り、肌触りを良くする役割があります。特に肌触りは快適な睡眠環境に欠かせない要素のため、素材選びは重要です。シーツに使用される主な素材の特徴は以下のとおりです。

 

素材 特徴
綿(コットン)
  • 吸水性と通気性が良い
  • 柔らかい肌触り
  • 敏感な肌の人向け
ポリエステル
  • 乾きやすく洗濯に強い
  • 手入れが簡単で便利なシーツを求める人向け
リネン
  • 吸湿性、通気性が良い
  • さわやかな肌触りで暑がりの人向け
テンセル
  • 吸湿性、放湿性が高い
  • シルクのように滑らかで柔らかい肌触り
  • 肌触りを重視する人や汗をよくかく人向け

 

たとえばコアラマットレスでは、吸湿性や通気性が良いGOTS認証の「オーガニックコットンシーツ」や、シルクのような滑らかさと優れた耐久性をもつテンセル™リヨセル繊維を使った「ボックスシーツ」を取り揃えています。

 

ベッドパッド:マットレスの保護を強化

ベッドパッドは、主にマットレスの保護を目的に使用されます。撥水加工や防水機能を備えているベッドパッドも多いため、寝汗や汚れからマットレスを守ってくれます。

 

また、マットレスの硬さや感触を調整し、寝心地を補完する役割ももっています。適度なクッション性により、マットレスの特性を損なわずに寝心地を改善できることがあります。

 

ベッドパッドについては、「マットレスにベッドパッドは必要ない場合も|敷きパッドとの違いも解説」の記事で詳しく解説しています。

 

マットレストッパー:寝心地の改善

マットレストッパーは、マットレスにプラスして寝心地を改善するための寝具です。主に、硬すぎるマットレスを柔らかくしたり、逆に柔らかすぎるマットレスにサポート性を加えたりする目的で使用されます。主な素材には以下の種類があります。

 

高反発ウレタン:体を支える力が強く、寝返りがしやすい

低反発ウレタン:体圧を分散し、体にフィットする

ラテックス:柔らかさと弾性を兼ね備えている

 

マットレストッパーについては、「【上級睡眠健康指導士監修】マットレストッパーは必要?おすすめできない2つの理由とは」の記事で詳しく解説しています。

 

マットレス保護カバー(プロテクター):清潔を保つ

マットレス保護カバー(プロテクター)には、ダニやカビ、アレルギー物質からマットレスを守る役割があります。防水機能を備えている製品も多く、寝汗などがマットレスに浸透するのを防いでくれます。マットレス保護カバーを選ぶ際には、次のポイントを確認しましょう。

 

防水性:寝汗などの水分をマットレスまで通さない

通気性:通気性の良い素材が使用されている

抗菌・防臭機能:清潔さを保つため、これらの機能がついていると望ましい

 

たとえばコアラマットレスのマットレス保護カバーは、これらのポイントを満たしています。また「標準タイプ」と「クールタイプ」があるので好みに合わせて選ぶことができます。

 

マットレスの上に敷く正しい順番

マットレスの上に敷く寝具は、正しく組み合わせて、適切な順番で配置することが大切です。順番を守ることで、それぞれの機能を最大限に活用することができます。

 

基本的な順番は以下のとおりです。

(下から順に)

  1. マットレス
  2. マットレス保護カバー(プロテクター)
  3. マットレストッパー
  4. ベッドパッド
  5. シーツ
  6. 敷きパッド

 

ただし、すべての寝具を使用する必要はありません。たとえば、防水シーツを使用する際は、マットレス保護カバーを省ける場合があります。自分の好みや目的、マットレスの状態に応じて必要な寝具を選択してください。

 

間違った敷き方が引き起こすこと

 

マットレスの上に敷く寝具の誤った使用は、快適な睡眠環境を損なうだけでなく、マットレス自体に悪影響を及ぼす可能性があります。ここでは、間違った敷き方によるリスクを紹介します。

 

間違った敷き方によるリスク

寝具を重ねすぎたり順序を間違えたりすると、以下のような問題が発生する可能性があります。

 

1:臭いや湿気による寝心地の悪化

湿気がたまることによってマットレスがへたる場合があり、寝心地の悪さにつながります。また、皮脂汚れなどがたまると異臭の原因となり、快適な睡眠環境が損なわれる可能性があります。

 

2:ダニやカビの発生リスク

湿気がマットレスにたまるとダニやカビが繁殖しやすくなるため、アレルギーなど健康への影響も懸念されます。

 

3:マットレス本来の役割が果たされない

マットレストッパーやベッドパッドを間違った方法で敷くことにより、マットレスの体圧分散性や反発力など本来の機能が発揮されない場合があります。それによって、寝姿勢が崩れたり、快適に眠れなくなったりする可能性があります。

 

一方で、たとえばコアラマットレスは、トッパーやパッドを使わなくても快適な寝心地を提供できるように設計されています。マットレスそのものにそうした機能が備わっている場合は、別の寝具を重ねなくても良い場合があります。

 

マットレスの上に敷布団を敷くリスク

マットレスの上に敷布団を敷くことは、次のリスクにつながるためおすすめできません。

 

  1. マットレスの機能が失われる
  2. 寝姿勢が悪くなり腰など体に負担がかかる
  3. 湿気がたまりやすくなり、マットレスが劣化しやすくなる
  4. 湿気によってカビやダニが発生しやすくなる

 

マットレスの上に敷布団を敷くのがNGな理由については、「マットレスと敷布団を一緒に使うのはNG!寝心地が悪いときにやるべきことは?」の記事で詳しく解説しています。

 

【悩み別】マットレスの上に敷くアイテムの選び方

マットレスの上に敷く寝具は、それぞれの悩みやライフスタイルに合わせて選択するのがポイントです。ここでは、具体的な悩み別におすすめの寝具の組み合わせを紹介します。

 

シンプル派におすすめ

シンプルな構成を好む人には、最小限のアイテムでマットレスを保護しつつ、睡眠環境を整える組み合わせがおすすめです。マットレスの上にシーツを1枚敷くか、マットレス保護カバーを1枚使用すると、マットレスを汚れから守りつつ通気性を確保できます。マットレス保護カバーが防水性を備えていればさらに安心です。

 

順番例:

1:マットレス

2:マットレス保護カバー

3:シーツ

 

腰痛や寝心地が気になる人におすすめ

腰痛やマットレスの硬さが気になる人は、寝心地を調整する寝具がおすすめです。低反発や高反発のトッパーや厚みのあるベッドパッドを活用して、マットレスの寝心地を調整しましょう。ただし、一時的に寝心地を調整することはできますが、マットレスで腰痛が改善することはありません。腰痛がある場合は早めに医療機関を受診してください。

 

使用例:

1:マットレス

2:トッパー or ベッドパッド

3:シーツ

汚れやダニが気になる人におすすめ

マットレスを清潔に保ちたい人やアレルギー対策が必要な人には、防水性や抗菌機能を備えた寝具がおすすめです。防水加工が施されたマットレス保護カバー、ベッドパッド、シーツ、敷きパッド(抗菌防臭加工付き)の中から好みに合わせて選びましょう。

 

使用例:

1:マットレス

2:マットレス保護カバー

3:ベッドパッド(オプション)

4:シーツ

5:敷きパッド

 

季節に合わせたい人におすすめ

季節の変化に合わせて睡眠環境を整えたい人には、以下のような方法がおすすめです。

 

  • 冬は保温性の高い素材、夏は接触冷感素材の敷きパッドを使う
  • 夏場は軽量で通気性の良いトッパー、冬場は保温性のあるトッパーを使う
  • 夏はさらっとした綿素材、冬は暖かみのあるフランネル素材などのシーツに変更する

 

たとえばコアラマットレスでは、季節に応じてカバーを切り替えられる「コアラマットレスプラス PLUS」や「コアラマットレスシュプリーム SUPREME」をラインアップしています。

 

使用例:

1:マットレス

2:マットレス保護カバー

3:マットレストッパー(オプション)

4:シーツ

5:敷きパッド

 

マットレスの上に敷くものを正しく選んで快適な睡眠を

マットレスの上に敷く寝具の適切な選択は、睡眠環境を整えるポイントの1つです。それぞれに異なる役割があるため、正しく組み合わせることで、快適な睡眠環境をつくることができます。

 

寝具を敷く基本的な順番は、マットレスの上から、マットレス保護カバー、トッパー、ベッドパッド、シーツ、敷きパッドの順です。ただし、すべての寝具を使用する必要はないので、自分の好みやマットレスの状態に合わせて選択しましょう。

 

また、マットレスの寝心地が気になる場合は、マットレスの買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。たとえば「コアラマットレスプラス PLUS」は、以下のような特徴をもっています。

 

  • 季節に応じて裏返せるカバー
  • 取り外し可能で洗えるカバー
  • 体圧分散性に優れた3層5ゾーン設計
  • 高品質な素材の使用

 

「寝心地が気になる」「季節に合わせたい」などのニーズに合わせて、マットレス自体やマットレスの上に敷く寝具を見直し、理想的な睡眠環境を整えてみてはいかがでしょうか。

 

自分好みの寝心地にカスタマイズできる「コアラマットレスプラス PLUS」

 

お客様の声

 

2025年1月6日

最高の寝心地

めちゃくちゃ寝やすいです。正直あんまり期待してなかったんですが買って大正解でした。体を包み込んでくれるような柔らかさがありながら適度に硬くて本当に素晴らしいマットレスです。一度元のマットレスで寝てみましたがもうコアラマットレスでしか寝れない体になってしまいました。

もっと早く買っておけばよかったです。素晴らしいマットレスを開発してくれてありがとうございます。

 

2025年1月4日

かためがよかった

オフトンを使っていましたが、引越しのタイミングで買い替えました。厚みも十分で、満足しています。最初は「ふつう」に設定されていましたが、個人的には「かため」でちょうどよかったです。

 

2025年1月1日

人生が変わりました!

原宿のショールームで寝心地を体験させて頂き、悩んだ末に硬さが調整できるコアラマットレスプラスを奮発して購入させて頂きました。

高反発の硬い面が私にはしっくりきました。

今まで寝付きが非常に悪く睡眠不足に悩まされてきたのですが、これはストンと落ちるように寝てしまいます。

今まで悩んでいたのが嘘みたいです、、寝起きも最高で早朝に目が覚めるようになりました。

もっと早くこのコアラマットレスと出会いたかったです。

また頑張って働いて実家の母へプレゼントしようと思います。

 

自分好みの寝心地にカスタマイズできる「コアラマットレスプラス PLUS」