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監修者

五藤 良将
千葉県立東葛飾高校卒、防衛医科大学校医学部卒。その後に自衛隊中央病院、防衛医科大学校病院、千葉中央メディカルセンターなどの勤務を経て2019年9月に継承開業に至る。
- 免許・資格
医師免許、日本抗加齢医学会専門医、日本内科学会認定医、日本旅行医学会認定医、日本医師会産業医、スポーツドクター、日本美容内科学会評議員
「雨の日になるとどうしてこんなに眠いんだろう…」と感じたことはありませんか?
実はこれは多くの人が経験する現象で、ウェザーニュースの天気痛調査2023によると、日本人の約7割が「天気痛」や「気象病」を自覚しているというデータがあります。※1
低気圧による眠気やだるさ、頭痛は、単なる気のせいではなく、医学的にも裏付けられた体の反応なのです。
そこで本記事では、低気圧で眠くなる原因を科学的に解説し、すぐに実践できる対処法から根本的な改善につながる睡眠環境づくりまでご紹介します。特に「仕事や勉強に集中できない」「天気に左右されず体調を安定させたい」と考えている方に役立つ内容です。是非参考にしてください。
なぜ低気圧で眠くなる?気圧変化が体に与える3つの影響
低気圧の日に眠くなる背景には、体の生理的な反応があります。2024年の研究によれば、気圧が5hPa以上変化すると、自律神経系に影響し、心拍数や拡張期血圧に変化が現れることが報告されています※2。
ここでは大きく3つの要因を整理します。
自律神経の乱れによる副交感神経の優位化
低気圧になると自律神経が乱れます。交感神経が優位になり、めまいや頭痛、関節痛などの症状を感じやすくなる一方で、逆に副交感神経優位になると眠気やだるさ、うつ症状を感じやすくなります。つまり副交感神経が優位になると、体が「休息モード」に入るため、体がリラックス状態になり眠気を感じやすくなるのです。
日中に必要なのは交感神経の働きですから、交感神経がしっかり優位になっていれば集中力や活力が維持されます。しかし低気圧時にはこのバランスが崩れ、体が「休むモード」に引き込まれてしまうため、仕事中でも眠気に襲われる可能性があるのです。
酸素濃度の低下による脳への影響
気圧が下がると、大気中の酸素濃度が相対的に低下します。標高の高い山に登ると酸素が薄く感じられるのと同じイメージですね。
脳は酸素を非常に多く必要とする器官で、酸素が少しでも不足すると眠気やだるさを感じます。実際に「雨の日は集中できないし頭がぼんやりする」と感じる人は、低気圧による脳の酸素不足が原因であることが少なくありません。深呼吸で酸素を取り込むことが有効な対策になります。
内耳の圧力センサーが引き起こす天気痛
耳の奥にある「内耳」は、気圧の変化を敏感に感知するセンサーの役割を果たしています。気圧が下がると前庭神経を介して自律神経に影響を与え、頭痛やめまい、眠気といった「天気痛」が引き起こされます。
特に台風など大きな気圧の変化がある時は、この反応が強く出る人が多いとされます。内耳の血流を良くするケアは、天気痛対策としても有効です。
関連記事:【医師監修 】寝ても寝ても眠い女性必見!原因と改善策を徹底解説
今すぐできる!低気圧による眠気の対処法

「今日は低気圧の影響なのか眠くて仕方ない…」というとき、すぐにできる対処法を知っておくと安心です。耳マッサージや深呼吸、仮眠など代表的な4つの実践方法をご紹介します。
耳マッサージで内耳の血流を改善
耳全体を軽く引っ張ったりくるくると回すようにマッサージしたりすると、内耳周辺の血流が促進されます。リンパ液の流れの改善も期待できるでしょう。片耳につき約3分程度でOKですから、仕事や家事の合間に取り入れてみましょう。簡単な方法で頭がスッキリできる方法です。
深呼吸で酸素を取り込む
低気圧の時は酸素が薄くなり、気付かないうちに酸欠状態になっている場合があります。鼻からゆっくり息を吸って口から細く長く吐き出す「腹式呼吸」を5分ほど行ってみてください。脳に酸素がしっかり行き渡ります。特に眠気を感じたときに実践すると、頭がクリアになりやすいです。
軽い運動やストレッチ
肩や首を回したり、背伸びをしたりするストレッチも、全身の血流が良くなり緊張がほぐれて自律神経が切り替わりやすくなります。特にデスクワークが中心の人は、1時間に1回は立ち上がって体を動かすとよいでしょう。
20分の仮眠でパフォーマンスを回復
睡眠不足気味の人は、昼に20分程度の仮眠(パワーナップ)を取るだけで、集中力が上がり作業効率の改善が期待できます。長く寝すぎると逆効果なので、15〜20分後にアラームを設定するのがおすすめです。
低気圧による眠気やだるさは“気合い”や“根性”の問題ではなく、自律神経・酸素供給・内耳といった明確な生理学的メカニズムに基づく反応です。
だからこそ、耳マッサージや深呼吸といった即効性のある対処に加え、
・十分な睡眠時間
・質の高い深睡眠
・体を正しく支える睡眠環境
を整えることで、天気に左右されにくいコンディションを作ることができます。
睡眠は「削るもの」ではなく、「整えることで人生の質を底上げする投資」です。
雨の日でも、忙しい日でも、安定した集中力とパフォーマンスを保つために??
今日からぜひ、ご自身の睡眠環境を見直してみてください。
根本改善には睡眠の質向上が必須!日本人の睡眠不足の実態

そもそも日本人が低気圧による眠気に耐性がない背景には、慢性的な睡眠不足という問題があります。経済協力開発機構(OECD)が世界33カ国を対象に行った調査によると、日本人の平均睡眠時間は先進国の中でも睡眠時間が最も短いことがわかっています。※3
国際比較でもわかるように、日本人は睡眠時間が短く慢性的な睡眠不足に陥っている人がおおいため、低気圧による眠気をもたらす可能性も高まると言えます。日頃から睡眠時間の確保はもちろん、睡眠の質にも意識していきましょう。
世界と比べて1時間以上短い日本人の睡眠時間
先ほどのOECDの調査によると、日本人の平均睡眠時間は7時間22分と世界平均8時間28分より1時間以上短いことがわかっています。※3
また、厚生労働省が2019年に行った「国民健康・栄養調査」では、50代では約50%の人が1日の平均睡眠時間が6時間未満にまで短縮される傾向があり、睡眠不足が深刻な社会課題になっているのです。※4
睡眠不足が自律神経を乱し天気痛を悪化させる
慢性的に睡眠が不足すると、自律神経のバランスが崩れて気圧変化に敏感になります。その結果、低気圧の影響と相まって眠気や頭痛がより強く出やすくなるのです。最低でも7時間以上の睡眠を確保することが、天気痛の予防につながるでしょう。
質の良い睡眠でパフォーマンス向上効果
アスリートを対象にした研究では、7時間睡眠の場合に睡眠時間を46〜113分延長しただけで身体的・認知的パフォーマンスを向上する上で効果的であると報告されています。※5
睡眠時間の確保によって集中力や注意力が向上することは、一般の人を対象にした研究でも多く報告されており、質の良い睡眠は仕事や学習の効率も高めてくれると言えるでしょう。
低気圧に負けない体づくり!睡眠環境を整える3つのポイント

睡眠の質を高めるためには、寝室環境の整備も欠かせません。特に全身を支えるマットレスは睡眠の質をサポートする睡眠のパートナーですから、自分の体に合ったマットレスを選ぶことは非常に重要です。マットレスをはじめとした寝具選びや生活習慣の観点から、寝室環境の整え方を具体的に3つご紹介します。
体圧分散に優れたマットレスで自律神経を整える
体圧分散に優れたマットレスを選ぶと、睡眠中の体の負担を減らし、深い睡眠に入りやすくなります。深い睡眠を確保することが自律神経を整えるためにも重要です。
例えばコアラマットレスのクラウドセル™技術は、ラグジュアリーな寝心地をもたらす素材のコンフォートレイヤー、バランスの取れたサポートを実現する中間層、耐久性にすぐれたベース層の3層構造が特長です。さらに、体の重みがかかる腰部は適度な硬さに、肩や脚の部分は体圧をやさしく受け止めるよう柔らかめに設計された竹炭配合の5ゾーンサポートが、体の部位ごとに最適な硬さで支えるため、自律神経の安定にもつながります。
コアラマットレスは自宅で使用できる120日間トライアルがあるため、実際に使ってみて使用感を体験してみるのもよいでしょう。
温度・湿度管理で快適な睡眠空間を作る
寝室は温度18〜25℃、湿度50〜60%を保つのが理想とされています。通気性の良い寝具を選ぶのに加えて、季節に応じた温度調整を行うことが快適な眠りを得られる寝室づくりの近道です。
規則正しい生活リズムで体内時計を整える
毎日同じ時間に寝起きする習慣は、体内時計を安定させ、自律神経を整えます。特に朝の光を浴びることは効果的で、夜の眠気が自然に訪れるリズムを作ってくれます。遮光1級カーテンで真っ暗にするよりは、遮光2級程度のカーテンを採用してうっすら朝日が感じられる環境に整えるのがおすすめです。
まとめ:低気圧による眠気は睡眠環境の改善で根本から対策できる
低気圧で眠くなる原因は、自律神経の乱れや脳の酸素不足、内耳の影響といった科学的な要因によるものでした。対処法としては、耳マッサージや深呼吸、仮眠などが即効性を発揮しますが、根本的に改善するには、日々の睡眠時間や睡眠の質を改善し、慢性的な睡眠不足を解消することが大切です。そして、睡眠の質を改善するためには睡眠環境の見直しが欠かせません。
マットレスなどの寝具や寝室環境を整えると同時に、規則正しい生活を送ることが低気圧に負けない体を作るコツです。コアラマットレスの120日間トライアルを利用して、自分に合った寝具を探すのも有効です。
「雨の日は眠くて仕方ない」という悩みを、日々の睡眠環境の改善から根本的に解決していきましょう。
参考
※3 ウェルネス総合研究所 不眠大国ニッポン 日本人の睡眠課題について
※5 The Impact of Sleep Interventions on Athletic Performance: A Systematic Review










