マットレスの処分方法は、自治体のごみセンターで粗大ごみとして回収してもらったり、マットレスを買い替える際にショップに引き取ってもらうなど、およそ7つのパターンが一般的です。
本記事では、上級睡眠健康指導士でコアラマットレス社員の石川が、7つの処分方法の「費用」や「作業の手間」について詳しく解説し、さらにマットレスの素材や種類による処分しやすさの違いなども説明します。
マットレスの処分方法7パターンとそれぞれの費用について解説
マットレスの処分方法7パターンの費用と手間は、以下のとおりです。
内部に金属バネが含まれるスプリングマットレス(コイルマットレス)は、自治体による処分(※の項目)では受け入れてもらえない場合があります。その場合は、他の4つの処分方法を検討してください。
【マットレスの処分方法7パターンの比較】
安さ | 手間 | 迅速性 | |
家庭ごみとして処分※ | ◎ | 〇 | 〇 |
自治体の処分場への持ち込み※ | 〇 | △ | ◎ |
自治体の粗大ごみ回収※ | 〇 | 〇 | △ |
買い替え時の引き取り | △ | ◎ | △ |
不用品回収業者の回収 | △ | ◎ | ◎ |
リサイクルショップの買い取り | ◎ | ◎ | △ |
フリマサイトや地域情報サイトでの譲渡 | ◎ | △ | △ |
※ 自治体による処分
以下では、それぞれの処分方法について詳しく解説します。
自分で処分する方法
自分で処分する方法としては下記の2つがあります。
- 家庭ごみとして処分する
- 自治体の処分場まで持ち込む
家庭ごみとして処分する
薄型のマットレスであれば、ハサミやカッターで切断したり、分解して分別したりすることで、通常のごみとして処分できる場合もあります。
例として、東京都渋谷区と神奈川県横浜市のごみのルールを紹介します。
【ごみ出しルール】
ごみ出しルール | |
渋谷区 | おおむね45Lのごみ袋で4袋(束)以上をまとめて処分する場合は有料(1袋300円) |
横浜市 | 「折りたたんだ状態で一番長い辺が50cm未満」のマットレスは、燃やすごみとして無料で処分可能 |
このように、地域差はあるものの、家庭ごみとして処分することで費用をかけずに済むケースもあります。
なお、分解して小さくしたとしても、マットレスを家庭ごみとして処分できないエリアもあります。お住まいの地域の自治体に電話などで問い合わせてみましょう。
【メリット・デメリットまとめ】
メリット |
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デメリット |
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自治体のごみ処分場まで持ち込む
自治体が指定するごみ処分場まで、自分で持ち込んで処分する方法もあります。
費用としては上記の家庭ごみとしての処分費用か、もしくは下記のように「粗大ごみ」としての処分費用が必要です。以下は、東京都渋谷区と神奈川県横浜市の例です。
【粗大ごみとして処分する際の費用】
渋谷区 |
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横浜市 |
|
メリットは自分で処分場まで運搬するため、処分費用が比較的安価という点です。
当然、マットレスを運ぶための人手や車が必要になります。また地域によっては土日・祝日が休業していることもあるため、希望するタイミングで処分できない場合もあります。
【メリット・デメリットまとめ】
メリット |
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デメリット |
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処分を依頼する方法
処分を依頼し、引き取りに来てもらう方法としては下記の3つがあります。
- 自治体に粗大ごみ回収を依頼する
- 買い替え時に引取りを依頼する
- 不用品回収業者に回収を依頼する
自治体に粗大ごみ回収を依頼する
自力で粗大ごみセンターまでマットレスを搬入することが難しい場合、自治体の粗大ごみ回収サービスで引き取ってもらうこともできます。
一般的に、この方法は粗大ごみとしての処理手数料に加えて、運搬料がかかる場合が多いです。
注意したいのは、回収してもらうには自宅前まで運ぶ必要がある場合が多いこと。マットレスを自力で移動するのが難しい人にとっては不向きかもしれません。
なかには粗大ごみ収集に対応していない自治体もあります。お住いの自治体の公式サイトを確認しましょう。
【メリット・デメリットまとめ】
メリット |
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デメリット |
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買い替え時に引き取りを依頼する
家具販売店やマットレスメーカーでマットレスを買い替える際、引き取りを依頼して、不要なマットレスを処分することもできます。
ただし無料の引き取り処分に対応している販売店は多くありません。下記のように有料の場合がほとんどで、その費用もさまざまです。
【各販売店の引取サービスについて】
作業範囲 | 費用 | |
A社 | 配送+引き取り | 4,000円程度 |
B社 | 配送+引き取り | 5,000円程度 |
C社 | 配送+引き取り | 8,000円程度 |
以下は、この方法の注意点です。
【買い替え時の引取りの注意点】
- 「購入商品と同サイズ・同数に限る」といった条件があることが多い。
- 一部の販売店では引き取りサービスを行っていない。
なお、コアラマットレスでは「配送+組み立て+引き取り」サービスを提供しています(東京都限定)。新しいマットレスのセッティングに加え、不要なマットレスの引き取りや梱包材の撤去を行う人気のサービスです。
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【メリット・デメリットまとめ】
メリット |
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デメリット |
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不用品回収業者に回収を依頼する
不用品回収(廃品回収)業者は、自治体で回収を断られるコイルマットレスでも回収を受け付ける場合がほとんどです。また、マットレスの運び出し作業から依頼できるため、マットレスを自力で移動させられないという人でも安心です。
デメリットとしては、依頼可能な作業が広範囲な反面、他の処分方法より費用が高止まりする傾向があるということ。引き取りだけでも10,000円程度かかる場合もあります。
「費用は気にせず、すぐに処分したい」「品目を問わず処理したい」という場合に利用するとよいでしょう。
【メリット・デメリットまとめ】
メリット |
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デメリット |
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売却するor無料で譲る方法
売却したり、無料で譲ったりする方法としては下記の2つが人気です。
- リサイクルショップに買い取ってもらう
- フリマサイトや地域情報サイトを使って譲る
リサイクルショップに買い取ってもらう
リサイクルショップに買い取りを依頼して、マットレスを処分する方法もあります。
買い取ってもらえれば、収益を得つつ処分できるのが大きなメリットです。寿命の長い有名ブランドのマットレスであれば、万単位の金額の査定が見込める場合もあります。
ただし、マットレスは直接肌に触れる製品であることから、とくに中古品は敬遠されがちということも念頭に置いておきましょう。
【買い取ってもらいやすいマットレス】
- 大手寝具メーカーや人気ブランドのマットレス
- 使用年数が浅い(5年未満程度)
- 「シミ」「カビ」「臭い」などがない
- 「ヘタリ」「へこみ」がない
- 新品または新品同様のマットレス
このようなマットレスは比較的買い取ってもらいやすいため、処分方法の一つとしてリサイクルショップに買取を依頼するのもおすすめです。
【メリット・デメリットまとめ】
メリット |
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デメリット |
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フリマサイトや地域情報サイトを使って譲る
リサイクルショップでの買い取りが不可能なマットレスでも、フリマサイトや地域情報サイトを使えば処分できることもあります。
特に地域情報サイトは「無料かつ近くなら引き取りたい」人がいることも多く、リサイクルショップより処分できる可能性が高いでしょう。
デメリットとしては、引き取ってくれる人がすぐ見つかるかどうか不透明なことです。すぐ処分したい場合は適していないでしょう。また引き取ってくれる相手とのやり取りや配送手続きなど、ある程度の手間を覚悟する必要があります。
【メリット・デメリットまとめ】
メリット |
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デメリット |
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【マットレスの素材・種類別】処分のしやすさと処分方法の違い
ここからは新たにマットレス購入を考えている人を対象に、マットレスの「素材」と「種類」を切り口に、処分のしやすさの違いについて説明します。
【マットレスの処分のしやすさの違い】
分類 | 処分のしやすさ | |
素材 |
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処分しやすい |
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処分しづらい | |
種類 |
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処分しやすい |
|
処分しづらい |
ウレタン・ラテックス・ファイバー素材のマットレス|処分しやすい
「ウレタン」「ラテックス」「ファイバー」の3つの素材が処分しやすいのは、下記2つの理由からです。
【ウレタンなどの素材が処分しやすい理由】
- ハサミやカッターなどで切断できる
- ごみ処理センターに受け入れてもらいやすい
これらの素材は、ハサミやカッターなどで切り分けて小さくすることで、家庭ごみとして処分できます。切断できない場合でも、ごみ処理センターに持ち込んだり、自治体の粗大ごみとして出すことができます。
処分しやすさという観点では、ウレタン・ラテックス・ファイバー素材のマットレスがおすすめです。
これら3つの素材の特徴については、「マットレス7種類の特徴やメリット・デメリットを解説!後悔しない選び方とは」で解説しています。
コイル(スプリング)素材のマットレス|処分しづらい
上記とは対照的に、コイル(スプリング)素材のマットレスの処分は困難です。
【コイル素材が処分しづらい理由】
- 自治体によっては、処分を受け付けていない
- 自力で解体するのが難しい
一部の自治体では、コイルマットレスを「適正処理困難物」に指定し、処分を受け付けていない場合があります(横浜市など、受け付けている自治体もあります)。
つまり自治体によっては「粗大ごみ回収」や「処分場への持ち込み」そのものができないのです。コイルマットレスの処分を検討している場合は、お住いの自治体に問い合わせることをおすすめします。
これらのマットレスも、分解できれば家庭ごみとして処分できる場合もありますが、さまざまな素材(カバー・クッション材・金属コイル等)から構成されているため、作業に慣れていない人には時間と労力がかかります。
コイルマットレス素材のマットレスは処分しづらいということは覚えておきましょう。
折りたたみマットレス|処分しやすい
マットレスの種類は大きく2つに分けられます。
【マットレスの種類】
マットレスの種類 | 厚さ(目安) |
ベッドマットレス | 15cm以上 |
折りたたみマットレス | 10cm以内 |
折りたたみマットレスは厚みが10cm以内に収まるものが多く、ベッドマットレスと比べると切り分ける作業も容易です。
重量も、ベッドマットレスに比べて軽く、一人で持ち運べる重量が一般的であることから、切り分けたりせず、ごみ処分場に持ち込むことも可能です。
処分のしやすさを考慮すると、折りたたみマットレスは有効な選択肢の一つといえます。
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折りたたみマットレスについては「折りたたみマットレスの3つのデメリットを徹底解説|簡単にできる対策をすれば問題なし!」で詳しく解説しています。
脚付きマットレス|処分しづらい
反対に、処分しづらいマットレスの種類として代表的なものが脚付きマットレスです。
脚付きマットレスとは、マットレス自体に脚やフレームが取り付けられているタイプのマットレスです。マットレスとは別にベッドフレームを用意しなくていいため、シンプルライフを好む人に人気ですが、処分はやや面倒です。
脚やフレームが木製の場合、切断にはノコギリが必要です。また、脚付きマットレスは内部構造がコイルであることも多く、自治体によっては処分を断られることもあります。
シンプルで便利な脚付きマットレスですが、処分という観点からはおすすめしづらいマットレスだといえます。
まとめ:新たにマットレスを購入するときは処分方法もしっかりチェック!
一部の自治体では、コイルマットレスの処分を受けて入れていません。
その場合、買い替え時に店舗に引き取ってもらうか、不用品回収業者に依頼しなければならないこともあり、処分費用が高くなる傾向があります。
マットレスを購入する際は「処分のしやすさ」も考慮して選べば、ライフスタイルが変わり処分したくなった場合も安心です。
マットレスの選び方については「寝心地がよい快適なマットレスの選び方とは?タイプやサイズ別に徹底解説!」の記事で解説しています。
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2024年1月27日
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他にも、カビが生えないところが期待通り。
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自分の寝返りや起き上がりで相手を起こしてしまうことも少なく、夫婦で使うには本当に最高なベッドだと思います。
購入して本当に満足しています。