睡眠コラム by Koala Sleep Japan2026年1月14日読了目安時間: 3

【医師監修】冬に布団をかけると暑い、かけないと寒い…その原因と今すぐできる対処法

読者の皆様こんにちは♪

今回の記事では、「布団をかけると暑いのに、外すと寒い」
この多くの人が経験している“睡眠中のモヤモヤ問題”について、原因と今日からできる対処法を、できるだけやさしく解説します。

夜中に暑くて布団を蹴飛ばし、しばらくすると寒くて目が覚める。
「結局どうすればいいの?」と半ばあきらめている方も多いのではないでしょうか。

実はこれ、あなたの体や感覚がおかしいわけではありません。
原因はとてもシンプルで、「部屋」ではなく布団の中の環境にあります。

なぜ「暑い」と「寒い」が同時に起きるのか

多くの人が勘違いしやすいのですが、
私たちが寝ているときに感じている暑さ・寒さは、室温そのものではありません

ポイントは「寝床内環境(しんしょうないかんきょう)」

寝床内環境とは、
**体・寝間着・布団に囲まれた“布団の中の空間”**のこと。

この空間には、快適とされる目安があります。

  • 温度:32〜34℃前後
  • 湿度:50%前後

ここからズレると、体は一気に不快を感じやすくなります。

起こりがちな悪循環

  1. 布団をしっかりかける
  2. 体の熱がこもる
  3. じんわり汗をかく
  4. 布団の中の湿度が上がる
  5. 「ムワッ」と暑く感じる
  6. 無意識に布団をはねのける
  7. 汗が冷えて、今度は寒くなる

これが、
「かけると暑い → 外すと寒い」現象の正体です。

部屋の温度が原因とは限らない

「じゃあエアコンをつければいい?」
と思いがちですが、それだけでは解決しないことが多いです。

室温は“寝具込み”で考える

睡眠環境では、

  • 部屋の温度
  • 寝間着
  • 掛け布団・毛布

これらをセットで考える必要があります。

一般的には、寝具を使う前提で
室温13〜29℃程度の幅でも、
布団の中が快適に保たれていれば問題ないとされています。

つまり、
「部屋は少し涼しいけど、布団の中は快適」
という状態が理想なのです。

布団・毛布の素材で「ムレやすさ」は大きく変わる

同じ部屋、同じ温度でも、
「暑くて眠れない人」と「ちょうどいい人」がいます。

その差を生む大きな要因が、素材です。

暖かさよりも大事なポイント

それは
「湿気を逃がせるかどうか」

  • 吸湿性:汗を吸う力
  • 放湿性:湿気を外に逃がす力
  • 通気性:空気が通る力

これらが弱いと、
布団の中はすぐにムレて暑くなります。

特に化学繊維が多い寝具は、
軽くて扱いやすい反面、
湿気がこもりやすい傾向があります。

本多洋介 医師
本多洋介 医師
「布団をかけると暑い、外すと寒い」というお悩み、よく理解できます。記事で解説されているように、この問題の核心は寝床内環境(布団の中の温度32?34℃、湿度50%前後)のバランスにあります。
特に重要なのは、室温よりも「湿気のこもりやすさ」です。化学繊維の寝具は軽くても湿気が逃げにくく、体温で温められた空気がムレて不快感を生みます。
今夜からできる対策として、薄い寝具を重ねて使い、暑ければ1枚外す調整法をお勧めします。また、首・胸・背中は熱がこもりやすいため、首元を少し開けるだけでも快適さが変わります。
完璧な環境を目指す必要はありません。「調整できる状態」を作ることが、実は良質な睡眠への近道です。小さな工夫から始めてみましょう。

布団を買い替えなくてもできる対処法

ここからが一番大切なパートです。
高い寝具を買わなくても、今夜からできる工夫はたくさんあります。

①「全部かける」をやめる

  • 足元だけ掛ける
  • お腹だけ掛ける
  • 上半身は軽く、下半身を重点的に

体は、首・胸・背中がこもると暑く感じやすいです。
逆に、足元は冷えやすい。

「全身均等」より「部分調整」を意識しましょう。

② 薄い寝具を重ねる

  • 分厚い布団1枚 → ✕
  • 薄い毛布+薄い掛け布団 → ◎

重ねておくと、
暑いときは1枚外すだけで調整できます。

コアラマットレスの「ウルトラライト掛け布団」は空気のように軽く布団の中を涼しく保ちます。

他の布団はこちら

③ 首元を密閉しない

首元をぎゅっと覆うと、
熱と湿気が逃げ場を失います。

  • 首元を少し開ける
  • フェイスタオルをクッション代わりに使う

これだけでも、体感はかなり変わります。

実は「暑さ」の正体は湿度かもしれない

「暑い」と感じているのに、
温度計を見るとそこまで高くない。

そんなときは、湿度を疑ってみてください。

目安は40〜60%

  • 湿度が高い → ムレて暑い
  • 湿度が低すぎる → 冷えやすい・喉が痛い

特に冬場の加湿しすぎは、
「寒いのに暑い」という矛盾を生みやすくなります。

まずは湿度計で、
今の状態を知ることが第一歩です。

体質による違いも大きい

家族と同じ布団なのに、自分だけつらい」
それも珍しくありません。

末端冷え性の人の場合

  • 手足が冷える
  • 放熱がうまくいかない
  • 体の中心に熱がこもる

この場合、
全身を温めるより、手足を温めるほうが効果的です。

  • レッグウォーマー
  • 薄手の靴下
  • 足元用ブランケット

「快適」を目指しすぎなくていい

最後に、とても大切なことをお伝えします。

睡眠環境は、
毎日100点である必要はありません。

  • 暑くなったら調整できる
  • 寒くなったら戻せる

この「揺らぎに対応できる状態」こそが、
実は一番眠りやすいのです。

まとめ

  • 問題は布団そのものではない可能性も
  • 鍵は「寝床内環境(温度+湿度)」
  • 部分調整・重ね使い・湿度管理が効果的
  • 自分の体質に合う形でOK

「またうまく眠れなかった…」
そんな夜があっても大丈夫。

今日できる小さな工夫から、
少しずつ自分に合う形を見つけていきましょう。