睡眠コラム by 石川 恭子•2026年9月26日•読了目安時間: 4 分

暑気あたりとは?夏バテ・熱中症との違いと対処法をわかりやすく解説

石川 恭子
リテールスペシャリスト / 上級睡眠健康指導士

コアラマットレス®︎のショールームで、お客様が「運命のマットレス」に巡り合えるようお手伝いしているカリスマコンシェルジュ。お客様の眠りの悩みに耳を傾ける中で、今すぐ活用できる睡眠の知識を届けたいと上級睡眠健康指導士の資格を取得。コアラ®︎のマットレスを通じて、毎日眠ることが待ち遠しくなるワクワク感を提供したい。

「暑気あたりって、そもそも何と読むのだろう」
「夏バテなのか熱中症なのか、自分では判断がつかない」
「だるさが抜けないけれど、病院に行くほどなのか迷う」

暑気あたりとは、夏の暑さで体調を崩すこと全般を表す言葉です。正式な病名ではないため、指している症状の重さも人によって違います。

軽い夏バテを指す場合もあれば、頭痛や吐き気が出ている状態を指す場合もあります。後者は熱中症の可能性があるため、軽く見てはいけません。

この記事では、暑気あたりの意味と夏バテ・熱中症との違い、暑さで体調を崩したときの対処法を解説します。

医療機関を受診すべきかの判断軸もまとめているので、ぜひ最後までご覧ください。

暑気あたりとは?読み方と意味

暑気あたりの読み方は「しょきあたり」で、「暑気中り」「暑気当たり」と表記されることもあります。

辞書では、夏の暑さのために体をこわすこと、あつさあたりと記されています。※1

注意したいのは、暑気あたりが医学上の正式な病名や診断名ではないことです。暑さによるだるさや食欲低下を指すこともあれば、熱中症に相当する症状を指して使われることもあります。

暑さが原因で体調が悪いときは、「暑気あたり」という言葉だけで片付けず、実際に出ている症状を確認してください。

3種類のコアラマットレスを比較

暑気あたり・夏バテ・熱中症の違い

暑気あたり・夏バテ・熱中症は、意味の位置づけがそれぞれ異なります。

  • 暑気あたり:夏の暑さによる体調不良を指す日常語※1
  • 夏バテ:夏に続く倦怠感や食欲低下を指す俗称
  • 熱中症:暑熱障害による症状の総称※2

暑気あたりと夏バテには医学的な診断基準がないため、「暑気あたりは軽い」「夏バテより急に起こる」といった区別はしません。

一方、熱中症には日本救急医学会による重症度分類があります。環境省は、暑熱環境にさらされた状況下での体調不良はすべて熱中症の可能性があると示しています。※2

暑い環境で症状が急に現れた方は、暑気あたりという言葉で済ませず、熱中症を疑って対応してください。

暑さで体調を崩したときに確認したい症状

暑さで体調を崩したら、どの症状が出ているかを確認しましょう。熱中症は、症状別に重症度が定義されています。※2

重症度 主な症状
Ⅰ度
(軽症)
・立ちくらみ(熱失神)
・筋肉のこむら返り(熱けいれん)
Ⅱ度
(中等症)
・全身の倦怠感や脱力
・頭痛、吐き気、嘔吐、下痢(熱疲労)
Ⅲ度
(重症)
・高体温、意識障害
・けいれん、臓器の障害(熱射病)

重症度を判断するポイントは、次の3点です。※2

  • 意識がしっかりしているか
  • 水を自分で飲めるか
  • 症状が改善したか

意識がはっきりしないときは、ためらわず救急車を呼んでください。水を飲めない、休んでも症状が改善しないときも、様子を見ずに医療機関を受診しましょう。※2

また、発熱や消化器の症状が続く場合は、感染症など別の原因も考えられます。

暑気あたりを感じたときの対処法

暑い環境で体調を崩した場合は、休養や食事で様子を見る前に、熱中症を想定した応急処置を以下の3ステップで行ってください。

  1. 涼しい場所へ移動して体を冷やす
  2. 自力で飲める場合は水分と塩分を補給する
  3. 回復しない場合は医療機関へ相談する

1. 涼しい場所へ移動して体を冷やす

暑気あたりが疑われたら、まず風通しのよい日陰やクーラーの効いた室内へ避難します。移動したら衣服をゆるめ、体を冷やしてください。※3

次の3か所に冷たいものを当てることで、効率よく体温を下げられます。※3

  • 前頚部(首の前面)の両側
  • 脇の下
  • 脚の付け根

当てるのは、自動販売機やコンビニで買える冷やしたペットボトルや氷でかまいません。※3

とにかく体温を下げることを優先してください。

なお、エアコンの設定温度を決まった数値に固定する必要はありません。自分の体調を見ながら、涼しい環境を確保しましょう。

2. 自力で飲める場合は水分と塩分を補給する

自力で飲み物が飲めるなら、冷たい水分をとってください。大量に汗をかいた場合は、塩分も補える経口補水液やスポーツドリンクがおすすめです。※3

ただし、吐き気があって飲めないときは、無理に飲まないでください。誤って水分が気道に入るおそれがあります。

自力で水分補給ができない場合は、医療処置が必要です。我慢せず、速やかに救急車を呼びましょう。

3. 回復しない場合は医療機関へ相談する

涼しい場所へ移動して体を冷やしても症状が改善しないときは、熱中症の中等症以上が疑われます。この際は、すぐに病院へ行ってください。※2

くれぐれも、暑さによる一時的な疲れと自己判断して、様子を見るのは避けてください。そのまま体調が悪化する可能性があります。

また、症状が軽くなっても、その日は無理な運動や屋外作業を控えて休みましょう。

暑さによる体調不良を防ぐ方法

熱中症などの暑さによる体調不良は、予防法を知っていれば防げます。※4

暑気あたりにならないために日常生活で意識したいのは、以下の3つです。

  1. 屋外は日陰、屋内はエアコンで暑さを避ける
  2. のどが渇く前に水分をとる
  3. 体調が悪い日は無理をせず休憩する

1. 屋外は日陰、屋内はエアコンで暑さを避ける

屋外では日向を避けて日陰を歩き、日傘や帽子を活用します。暑い日は無理な外出を控え、こまめに休憩を取ってください。※4

屋内で過ごす際も、我慢せずエアコンや扇風機を活用してください。「室温28℃」は目安であって設定温度ではありません。温湿度計で実際の室温を確認しながら、自分が快適に過ごせる設定にしましょう。※4

ただし、室温を下げすぎて24℃を下回ると、外気温との差が大きくなり、部屋を出入りする際の負担になります。※4

自分の体調と室温の両方を見て、臨機応変に調整してください。

2. のどが渇く前に水分をとる

暑いときの水分補給は、のどが渇く前に行いましょう。唇が乾いていたら、水分補給が必要なサインです。

暑い場所へ行く前から飲んでおくこと、時間を決めてこまめに飲むことがポイントです。大量に汗をかく運動や作業では、水分だけでなく塩分の補給も考慮してください。※4

梅干しなど、特定の食品を食べるだけでは熱中症を防げません。日常的な水分と塩分の補給を大事にしてください。

3. 体調が悪い日は無理をせず休憩する

次のような体調不良がある方は、暑気あたりになりやすくなります。※4

  • 睡眠不足
  • 食事量の低下
  • 二日酔い
  • 発熱や下痢

体調が万全でない日は、屋外での行動や激しい運動はなるべく控えましょう。こまめに休憩を挟み、無理のない範囲での活動に抑えてください。

また、体調を整えるためには、しっかり睡眠を取ることが大事です。睡眠だけで暑気あたりを防げるわけではありませんが、暑さに負けにくい体をつくる土台になります。

もし暑さで眠れない日が続いているなら、以下の記事も参考にしてみてください。

関連記事:【医師監修】夏バテで眠れない原因と対策|暑い夜でも睡眠の質を整える方法を解説

寝床の蒸れで目が覚めるなら、寝具の通気性も見直してみましょう。コアラマットレス公式サイトの対象商品は、120日間のトライアル制度で気軽に試せます。

暑気あたりに市販薬や漢方を使ってもよい?

暑気あたりは正式な診断名ではないため、「暑気あたりに効く薬」を一律に選ぶことはできません。五苓散(ごれいさん)や清暑益気湯(せいしょえっきとう)といった漢方も、体質や症状、服用中の薬によって使えるかどうかが変わります。

市販薬を選ぶ際は、必ずパッケージや添付文書を読んでください。とくに、次に当てはまる方は、使ってはいけない薬がある点に注意しましょう。※5

  • 病気の治療を受けている
  • ほかの薬を飲んでいる
  • 妊娠中・授乳中である
  • 薬や食物のアレルギーがある

もし、効果が不十分なときや症状が悪化したときは、ただちに使用を中止して医師の診断を受けてください。※5

暑気あたりで医療機関へ相談したい目安

暑気あたりで以下の症状が出ている方は、熱中症の疑いがあるため速やかに病院を受診してください。

  • 頭痛、吐き気・嘔吐がある
  • 強い倦怠感や脱力がある
  • 集中力や判断力が落ちている
  • 体を冷やしても症状が改善しない

発熱や下痢、腹痛などが続く場合でも、暑気あたりや夏バテと決めつけるのは危険です。感染症や食中毒など別の原因も考えられるため、内科へ相談しましょう。

受診するときは、いつからどんな症状が出たかを伝えられるようにしておくとスムーズです。

まとめ:暑気あたりは熱中症との違いを確認して対処しよう

暑気あたりは夏の暑さで体調を崩すこと全般を表す言葉です。

暑い環境で頭痛や吐き気、強い倦怠感が現れたときは、熱中症の疑いがあります。以下の手順を参考に、対処しましょう。

  1. 涼しい場所へ移動して体を冷やす
  2. 自力で飲めるなら、水分と塩分を補給する
  3. 症状が改善しないときは医療機関へ相談する
  4. 水分を飲めない、意識がおかしい、けいれんがあるときは救急車を呼ぶ

なお、暑い時期は、日中の疲れを夜に持ち越さないことも肝心です。寝室の環境が悪く眠りが浅くなっているなら、コアラマットレス公式サイトも参考にしてみてください。

対象商品には120日間のトライアル制度があるので、ぜひ気軽に試してみましょう。

・参考

※1 精選版 日本国語大辞典「暑気中り」(コトバンク)
※2 環境省「
熱中症環境保健マニュアル Ⅱ-1 どんな症状があるのか」
※3 環境省「
熱中症環境保健マニュアル Ⅱ-3 熱中症を疑ったときには何をするべきか」
※4 環境省「
熱中症環境保健マニュアル Ⅲ-1 日常生活での注意事項」
※5 独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)「
Q6 市販のくすり(一般用医薬品・要指導医薬品)を使用する場合、どんなことに注意したらよいですか?」