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監修者

松岡 雄治
地方国立大学医学部卒業後、横浜市内で初期臨床研修を経て、関東の基幹病院で勤務中。
資格:医師国家試験合格、睡眠コンサルタント、睡眠検定1級
暑い日に下痢が起こると、「熱中症の症状なのか」「自宅で様子を見てもよいのか」と不安になる方もいるでしょう。下痢は熱中症の代表的な症状ではありませんが、暑さによる体調不良とともに現れることがあります。一方で、食中毒や胃腸炎など、別の原因にも注意が必要です。
この記事では、熱中症と下痢の関係や自宅でできる対処法、医療機関を受診する目安を解説します。脱水を防ぎ、安全に対処するための参考にしてください。
熱中症による下痢の特徴と続く期間
熱中症では、めまいや頭痛、吐き気、倦怠感などが現れ、下痢を伴うこともあります。ただし、下痢の回数や便の状態だけで、熱中症が原因かどうかを判断することはできません。
原因を考える際は、暑い環境にいたかどうかに加えて、発熱や腹痛などの症状がないかを確認しましょう。また、水分を自力でとれるか、意識がはっきりしているかなど、全身の状態を見ることも大切です。
1. 水のような便と続く期間
水分の多い便(水様便)が続くと、便とともに水分や電解質が失われます。暑い環境で汗も多くかいている場合は、さらに脱水が進みやすいため注意が必要です。
下痢があるときは、次の点を確認してください。
- 下痢の回数が増えていないか
- 水分を自力でとれているか
- 尿の量が減っていないか
- 尿の色が濃くなっていないか
- 口の渇きや、立ち上がったときのふらつきがないか
下痢が続く期間は原因によって異なり、「熱中症による下痢は1〜3日で治る」といった一律の基準はありません。休養や水分補給で症状が軽くなる場合もありますが、便の状態だけで回復したかどうかを判断しないようにしましょう。
たとえ下痢の回数が少なくても、尿量の減少やふらつきがある場合は、気づかないうちに脱水が進んでいる可能性があります。下痢が改善しない場合や、全身の状態が悪化している場合は医療機関へ相談しましょう。
2. 食中毒・胃腸炎との見分け
熱中症と食中毒・感染性胃腸炎は、下痢や吐き気など共通する症状があるため、症状だけで完全に見分けることはできません。体調を崩す前にいた環境や、食べたもの、周囲に同じ症状の人がいないかも確認しましょう。
暑い場所で活動したあとに、大量の発汗やめまい、頭痛、倦怠感などが現れた場合は、熱中症が疑われます。一方、次のような症状や状況がある場合は、食中毒や感染性胃腸炎も考えられます。
- 下痢や嘔吐を繰り返している
- 強い腹痛や発熱がある
- 血便が出ている
- 同じものを食べた人にも似た症状がある
ただし、熱中症と食中毒・胃腸炎が同時に起こる可能性もあります。「夏場の下痢だから熱中症」と決めつけず、暑い環境にいた時間や食事の内容、周囲の発症状況を整理し、受診時に医師へ伝えてください。
食中毒や感染性胃腸炎が疑われる場合は、周囲へ広げないための対策も必要です。排便後や食事前、便・嘔吐物を処理したあとは、せっけんと流水で手を洗いましょう。家族とのタオルの共用も避けてください。
熱中症で下痢になったときのセルフケア
熱中症が疑われる場合は、まず涼しい場所へ移動して体を冷やします。そのうえで、意識がはっきりしていて自力で飲める場合は、水分と塩分を少しずつ補給しましょう。
下痢があると、汗だけでなく便からも水分や電解質が失われます。食事や薬について考える前に、自力で水分を飲める状態かどうかを確認することが大切です。
1. 涼しい場所へ移動して体を冷やす
熱中症が疑われたら、風通しのよい日陰や冷房の効いた室内へ移動してください。衣服をゆるめ、首の周りや脇の下、脚の付け根などを冷やします。
体調が少し戻っても、すぐに暑い場所で活動を再開してはいけません。下痢と脱水によって体力を消耗している可能性があるため、涼しい場所で休み、できれば家族や周囲の人に様子を見てもらいましょう。
休んでいる間も、呼びかけに普段どおり反応するか確認してください。眠っているように見えても、反応がおかしい場合は意識障害の可能性があります。経過を見ずに救急車を要請しましょう。
夜間も冷房を適切に使い、暑さで再び体調を崩さない環境を整えてください。
2. 経口補水液で水分と塩分を補う
意識がはっきりしていて自力で飲める場合は、経口補水液などで水分と電解質を補います。一度に多く飲むと吐き気が強くなることがあるため、ひと口ずつ、数分おきに飲みましょう。
経口補水液は、脱水時の水分・電解質補給に用いるものであり、日常的な水分補給のための飲料ではありません。また、水だけを一度に大量に飲んだり、塩分だけを多くとったりすることも避けてください。
塩分やカリウムの摂取を制限されている人は、持病の治療方針に従い、医師へ相談しましょう。
意識がもうろうとしている場合や、自力で飲み込めない場合は、誤嚥のおそれがあるため無理に飲ませず、救急車を要請してください。嘔吐を繰り返して水分をとれない場合も、速やかに医療機関へ相談しましょう。
Q. 給水のときに一緒に電解質を補う意味は?
大量に発汗しているとき、実は失っているのは水分だけではありません。そのことが落とし穴になって水だけを補給すると脱水が進むのです。次の流れを知っておいてください。
- 大量の発汗(水と電解質を失う)
→水もナトリウムも捨てるので、血中のナトリウム「濃度」はあまり下がらない - 水だけを飲む
→血中のナトリウム「濃度」が低下する
→血液が薄まっていると考えて、「自らすすんで」(尿として)水を捨ててしまう - (水を捨てて脱水状態なのに)ナトリウム「濃度」がちょうどいいと誤解して喉が渇いたと感じない
→実際には水が足りていない「脱水状態」
このため、下痢で電解質も失うような場合には、ぜひ経口補水液を少しずつ飲むことが大切なのです。
※出典:厚生労働省「第2回 職場における熱中症防止対策に係る検討会 議事録」
3. 食べられる場合は消化のよいものを選ぶ
水分をとれており、食欲もある場合は、消化のよい食事を少量から再開します。おかゆややわらかいうどん、スープなど、脂肪や刺激の少ないものを選びましょう。
食べると吐き気が強くなる場合は、無理に固形物をとる必要はありません。まずは水分補給を優先し、症状が落ち着いてから少しずつ普段の食事へ戻します。ゼリー飲料やおかゆなどから徐々に食事を通常のものに戻していくと良いです。
下痢が続いている間は、脂っこい料理や香辛料の多い食品、アルコールなど、胃腸への負担になりやすいものを控えてください。食事を再開して腹痛や吐き気が強くなった場合は量を減らし、食べられない状態が続く場合は医療機関へ相談しましょう。
4. 下痢止めを自己判断で使用しない
下痢の原因がわからない段階で、市販の下痢止めを自己判断で使うのは避けましょう。感染症による下痢の場合、腸の動きを抑える薬が適さないことがあります。
市販薬には、腸の動きを抑えるものや腸内環境を整えるものなど、さまざまな種類があります。家庭にある薬を使い回さず、症状を医師や薬剤師に伝えたうえで使用してください。
特に、次のような症状がある場合は、市販薬で様子を見ず、医療機関を受診しましょう。
- 血便が出ている
- 高熱がある
- 強い腹痛がある
- 下痢や嘔吐を繰り返している
- 水分を十分にとれない
子どもや高齢者、持病のある人は、年齢や体調によって使用できない薬があります。以前に本人へ処方された薬であっても、今回の症状に自己判断で使用しないでください。すでに薬を服用した場合は、商品名と服用した時刻を受診時に伝えましょう。
寝ている間の熱中症や夜間の冷房については、以下の記事も参考にしてください。
「感染症かな?と思ったら、下痢止めは自己判断で使用しない」
下痢止めを使わない方が良い代表的なケースとして、感染症があげられます。特に細菌性の腸炎の場合には、原因菌を体外に排出することが重要です。
ウイルス性腸炎で、下痢による脱水が高度な場合などには、下痢止めの使用を検討することもありますが、これはあくまでも医師が認めた場合です。
基本的に、発熱など感染症らしさがある場合には下痢止めの自己判断での使用は控えた方が無難です。熱中症でも体温が上昇して判断が難しくなりがちなため、迷ったらお気軽に受診してください。
【関連記事】
夜間熱中症とは?寝ている間の危険サインと今日からできる対策
寝る時のエアコン設定はどうする?|適正温度と電気代を抑える使い方
※出典:米国感染症学会(IDSA)「2017 Clinical Practice Guidelines for the Diagnosis and Management of Infectious Diarrhea」
※出典:厚生労働省「熱中症予防のために」
注意したい危険なサインと受診の目安
熱中症や下痢によって脱水が進むと、自宅での水分補給だけでは対応できないことがあります。次のような症状がある場合は、すぐに救急車を呼んでください。
- 呼びかけへの反応がおかしい、意識がもうろうとしている
- けいれんしている、まっすぐ歩けない
- 自力で水分を飲めない
- 嘔吐を繰り返し、水分をとれない
救急車を待つ間は、涼しい場所へ移し、衣服をゆるめて体を冷やします。意識がはっきりしない場合は、誤嚥のおそれがあるため、無理に水分を飲ませないでください。
次のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
- 頭痛
- 吐き気、嘔吐
- 下痢
- 倦怠感、虚脱感
- 失神
- 気分の不快
- 判断力や集中力の低下
これらは、熱中症の重症度分類Ⅱに該当する症状です。さらに重症ではけいれんや、おかしな言動をすることもあります。この場合も直ちに救急車を呼んで受診しましょう。
夜間や休日などでもし判断に迷う場合は、地域の救急相談窓口を利用してください。
迷った時の窓口
救急車を呼ぶべきかどうか迷うことがあると思います。また、救急車は呼ばないまでも、受診だけでもするべきか、もう少し休ませていいのか、どうだろう・・と思った時には、次の番号に電話してみてください。全国同一の短縮番号プッシュで、お住まいの都道府県の相談窓口につながるようになっています。医師や看護師につながり、受診の判断や、観察項目を含めた対応を聞くことができます。
- おとなの場合:#7119
- 子どもの場合:#8000
※実施していない地域も一部ありますが、現在、実施エリアの拡大と全国普及を進めています。
※出典:厚生労働省 大阪労働局「職場における熱中症予防対策 別添6」
※出典:厚生労働省「子ども医療電話相談事業(#8000)について」
※出典:厚生労働省 上手な医療のかかり方.jp「大人の症状は#7119」
熱中症で下痢が起こる仕組み
暑い環境では、体温を下げるために皮膚への血流や発汗が増えます。熱中症が重くなると消化管にも影響が及び、下痢などの症状が現れることがあります。ただし、夏場の下痢がすべて熱中症によるものとは限りません。
1. 重い熱中症では消化管への血流が低下することがある
大量に汗をかいて水分補給が追いつかなくなると、体内を循環する血液の量が減少します。すると、心臓や脳などへの血流を保つために、消化管への血流が低下することがあります。
とくに重い熱中症では、腸の粘膜が影響を受け、下痢などの消化器症状につながる可能性があります。ただし、下痢をすべてこの仕組みだけで説明することはできません。
2. 下痢が加わると脱水が進みやすくなる
汗や下痢によって、水分だけでなくナトリウムなどの電解質も失われます。水分と電解質が不足すると、だるさやめまい、筋肉のけいれんなどが現れることがあります。
暑さによる発汗に下痢が加わると、体外へ失われる水分と電解質がさらに増え、脱水が進みやすくなります。また、胃腸炎などによる下痢で脱水しているときに暑い環境で過ごすと、熱中症のリスクも高まります。
下痢などの体調不良がある場合は、暑い場所での運動や作業を中止し、涼しい場所で休みましょう。水分と塩分の補い方は、セルフケアの章で紹介した方法を参考にしてください。
3. 冷たい飲み物が直接の原因とは限らない
冷たい飲み物を短時間に多く飲むと、人によっては腹部の不快感や便意が起こることがあります。ただし、飲み物の温度だけが原因で、熱中症による下痢が起こるとはいえません。
熱中症が疑われる場合も、冷たい飲み物を一律に避ける必要はありません。むせや吐き気がないことを確認し、本人が飲みやすい温度の水分を少しずつ補給しましょう。
冷たいものを飲むたびに腹痛や下痢が起こる場合は、常温に近い飲み物へ替えてもよいでしょう。それでも症状が続く場合は、熱中症以外の原因も考え、医療機関へ相談しましょう。
熱中症による下痢を防ぐ夏の体調管理
熱中症と下痢による脱水を防ぐには、暑さを避けることに加え、水分を失いにくい環境を整えることが大切です。とくに、下痢や発熱などの体調不良がある日は、普段よりも熱中症のリスクが高まります。
夏場は、水分・塩分補給、暑さ対策、睡眠・休養の3つを意識しましょう。天気予報や暑さ指数を確認し、体調が悪い日は外出や運動の予定を変更することも必要です。家族と暮らしている場合は、室内で過ごしている人の体調にも気を配ってください。
最近では、天気予報で暑さ指数を見ることも増えましたね。この指数は熱中症予防を目的とした指標です。①気温、②湿度、③日射などの熱環境を取り入れた指標です。
| 暑さ指数 | 注意すべき活動内容 | 注意事項 |
| 危険(31以上) | すべて | ・外出を避けて涼しい室内で過ごす ・高齢者)安静でも要注意 |
| 厳重警戒(28以上31未満) | すべて | ・外出時には炎天下を避ける ・室温の上昇に注意する |
| 警戒(25以上28未満) | 中等度以上の活動 | ・運動や激しい作業に注意 |
| 注意(<25) | 強い活動 | ・リスクは低いが、運動や激しい作業では発生する可能性あり |
※環境省 暑さ指数(WBGT)について参照にして改変
※出典:環境省 熱中症予防情報サイト「暑さ指数(WBGT)について」
※出典:厚生労働省「熱中症予防のために」
1. こまめな水分・塩分補給
のどが渇く前に、少量ずつ水分をとりましょう。外出や運動で多く汗をかく場合は、水分だけでなく塩分も補える飲み物や食品を取り入れます。
必要な水分量は、気温や活動量、汗の量、持病の有無などによって異なります。一度に大量の水を飲むのではなく、休憩のたびに少しずつ補給することが大切です。
下痢がある日は、汗に加えて便からも水分や電解質が失われます。普段よりもこまめな補給を心がけ、尿量の減少や口の渇き、ふらつきなどがないか確認してください。
なお、心臓や腎臓の病気などで水分・塩分の摂取を制限されている人は、一般的な補給方法が適さない場合があります。夏を迎える前に、適切な補給方法を主治医へ確認しておきましょう。
2. 暑さ対策で熱をためない
屋外では日陰を選び、帽子や日傘、通気性のよい衣服を活用しましょう。湿度が高い日は汗が蒸発しにくく、体に熱がこもりやすいため、運動や作業の強度を下げ、こまめに休憩してください。
また、熱中症は室内でも起こります。冷房や扇風機を適切に使い、体感だけでなく温湿度計でも室内環境を確認しましょう。
外出する場合は、涼しい休憩場所を事前に確認しておくと安心です。少しでも体調の変化を感じたら、無理をせず涼しい場所へ移動してください。
下痢や発熱などがある日は、すでに脱水が進みやすい状態です。暑い場所での活動を避け、予定よりも体調の回復を優先しましょう。
3. 睡眠・休養で夏に強い体を保つ
寝不足や疲労があると、熱中症のリスクが高まります。夏も必要な睡眠時間を確保し、できるだけ規則正しい生活を心がけましょう。
寝室では冷房を適切に使い、暑さで睡眠が妨げられない環境を整えます。寝具や寝衣の蒸れにも注意し、夜間に汗を多くかく場合は、就寝前や起床後に水分を補給してください。
ただし、十分に眠るだけで熱中症を防げるわけではありません。暑さを避け、こまめに水分をとることが基本です。疲労や下痢、発熱などがある日は無理に活動せず、休養を優先しましょう。
寝不足と胃腸の不調の関係については、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:【医師監修】寝不足で腹痛が起こる原因は?下痢・便秘の違い、対処法と受診の目安
夏の暑さは、体温を一定に保とうとする「自律神経」を激しく消耗させます。この自律神経の乱れもまた、胃腸に関与しています。自律神経を健やかに保つためにも睡眠はとても重要です。夜は冷房を適切に使い、朝までぐっすり眠れる環境を作ることが、胃腸を守り熱中症を防ぐ予防のひとつになります。
熱中症の下痢に関するよくある質問
熱中症が疑われるときは、下痢が続いている日数だけでなく、水分をとれるか、尿が出ているか、意識がはっきりしているかを確認することが大切です。ここでは、下痢の経過や子ども・高齢者への対応について、よくある質問に答えます。
Q1. 熱中症の下痢は何日で治る?
熱中症に伴う下痢が何日で治るかを示す、一律の基準はありません。休養や水分補給によって軽くなる場合もありますが、胃腸炎や食中毒などが原因であれば、症状の経過は異なります。
回復しているかを判断する際は、次の点を確認しましょう。
- 下痢の回数が減っているか
- 水分や食事をとれているか
- 尿が普段どおり出ているか
- だるさやふらつきが改善しているか
下痢が続く、回数が増える、発熱・血便・強い腹痛などを伴う場合は、医療機関へ相談してください。
仕事や学校へ戻る時期は、下痢の回数だけでなく、食事や水分をとれるか、体力が回復しているかも含めて判断しましょう。食中毒や感染性胃腸炎が疑われる場合は、医師や勤務先・学校の指示に従ってください。
Q2. 子どもや高齢者で気をつけることは?
子どもや高齢者は、自分で体調の変化を伝えたり、十分な水分をとったりできないことがあります。そのため、周囲の人が脱水のサインを確認することが大切です。
子どもは体重に対して必要な水分量が多く、下痢によって脱水が進みやすい傾向があります。一方、高齢者は、のどの渇きや暑さを感じにくいことがあります。本人から訴えがなくても、次の点を確認しましょう。
- 水分をどのくらい飲めているか
- 尿の量や回数が減っていないか
- 口の中が乾いていないか
- 呼びかけに普段どおり反応するか
- ぐったりしていないか
呼びかけへの反応がおかしい場合や、自力で水分を飲めない場合は、すぐに救急車を呼んでください。乳幼児や持病のある高齢者は症状が悪化しやすいため、判断に迷う段階でも早めに医療機関へ相談しましょう。
※出典:厚生労働省「熱中症予防のために」
まとめ:熱中症の下痢は正しい対処法を理解して暑さ対策で乗り切ろう
暑い環境で下痢が起きた場合は、まず涼しい場所へ移動し、衣服をゆるめて体を冷やします。意識がはっきりしていて自力で飲める場合は、水分と電解質を少しずつ補給しましょう。
ただし、下痢は熱中症に特有の症状ではありません。食中毒や感染性胃腸炎などの可能性もあるため、発熱や強い腹痛、血便などを伴っていないか確認することが大切です。
対処と予防では、次の点を意識してください。
- 原因がわからない下痢に、自己判断で下痢止めを使用しない
- 下痢や発熱がある日は、暑い場所での活動を避ける
- のどが渇く前に、こまめに水分を補給する
- 冷房を適切に使い、十分な睡眠と休養をとる
呼びかけへの反応がおかしい、自力で水分を飲めない、けいれんしているといった場合は、無理に水分を飲ませず、すぐに救急車を呼んでください。











