睡眠コラム by Koala Sleep Japan2024年11月27日読了目安時間: 7

大人のバンザイ寝は危険!? 腕を上げて寝る心理とやめたい時の解決策

石川 恭子
リテールスペシャリスト / 上級睡眠健康指導士

コアラマットレス®︎のショールームで、お客様が「運命のマットレス」に巡り合えるようお手伝いしているカリスマコンシェルジュ。お客様の眠りの悩みに耳を傾ける中で、今すぐ活用できる睡眠の知識を届けたいと上級睡眠健康指導士の資格を取得。コアラ®︎のマットレスを通じて、毎日眠ることが待ち遠しくなるワクワク感を提供したい。

快適な朝

無意識のうちに両腕を上げて眠る「バンザイ寝」。気がつくとバンザイをしたまま寝ている人、朝起きると腕が上がっている人もいるのではないでしょうか。実は、バンザイ寝には体からの何らかのサインが隠れている可能性があります。

本記事では、上級睡眠健康指導士でコアラマットレス社員の石川が、バンザイ寝の原因をはじめ、体への影響などを解説するとともに、バンザイ寝の具体的な対策を紹介します。

 

大人のバンザイ寝は体からの危険信号

危険信号

「バンザイ寝」は両腕をバンザイしているように上げて寝る姿勢です。

一見すると、何も問題ないように思えるかもしれませんが、この寝相には体からのメッセージが隠れている可能性があります。

 もしも長期的にバンザイ寝が続いている場合、呼吸が浅い、慢性的に背中や肩が凝っている、心理的なストレスがあるなど、さまざまな原因が影響しているかもしれません。 

バンザイ寝が理想的な寝姿勢であれば問題ありませんが、体に負担がかかる寝姿勢とされるため、見直す必要があります。

理想的な寝姿勢については「【上級睡眠健康指導士監修】理想的な寝姿勢・仰向けとは?メリットとデメリットを徹底解説」の記事で詳しく解説しています。また、寝相については「寝相が悪いのはなぜ?その原因と寝相を良くするためのポイント」の記事も参考にしてください。

 

赤ちゃんのバンザイ寝は大丈夫!

バンザイ寝

赤ちゃんのバンザイ寝は成長過程で自然に現れるものなので、心配する必要はないとされています。大人のバンザイ寝と違って、赤ちゃんのバンザイ寝は機能的な理由によるものだからです。

赤ちゃんのバンザイ寝には、体温調節の役割があるといわれています。赤ちゃんは、手を上げて布団から出すことで手の平から体内の熱を放出し、体が熱くなりすぎないようにしています。赤ちゃんの体温調節機能はまだ未熟なため、このポーズが体温を調節するのに役立っているのです。

また、バンザイ寝の姿勢は、呼吸がしやすいという特徴もあります。胸が広がる姿勢をとることで、肺の空気の流れがスムーズになり、深い呼吸がしやすくなります。こうしたことから、バンザイ寝は赤ちゃんがリラックスして眠っている状態ともいえます。

 

バンザイ寝の心理と要因

肩こりに悩む若い女性

大人が無意識にバンザイ寝をしてしまうのには、さまざまな心理的・身体的な要因が影響している可能性があるといわれています。

日々の姿勢や生活習慣などの面から、バンザイ寝をしやすい人の特徴を挙げてみましょう。

バンザイ寝をしやすい人の特徴
  • 姿勢や体のクセ:猫背や巻き肩が習慣化している、肩や背中が凝りやすい
  • 職業や生活習慣:長時間のデスクワーク、車の運転、腕や肩を酷使している
  • 体のコンディション:肥満、鼻詰まり、呼吸が浅い
  • 精神状態:ストレスや精神的な疲れがある

これらの条件が重なると、体の負担を軽減しようとバンザイ寝をしやすくなるといわれています。以下で、バンザイ寝を引き起こす具体的な要因を解説していきます。

 

寝ている時の呼吸が浅い

猫背や巻き肩の人は、背中や肩が前に丸り胸が縮こまっているため、肺が十分に広がらず呼吸が浅くなりがちです。そのため、呼吸しやすいよう無意識のうちに胸を開こうとして、バンザイ寝の姿勢になりやすいといわれています。

また、猫背や巻き肩の人が横たわった時には、マットレスに触れる背中の面積が少ないことから寝姿勢が不安定となり、手を上げることでバランスを取ろうとすることがあります。

その他、鼻詰まりや肥満の場合も、息苦しさを解消するためにバンザイ寝になりやすい傾向があるといわれています。

 

背中や肩などの筋肉が凝っている

肩や背中などの筋肉が凝っていると、両腕を上げる姿勢が楽に感じられるため、無意識に手を上げてバンザイ寝をする場合があります。

デスクワークやスマートフォンの操作、車の運転などで、肩や背中の筋肉を酷使する姿勢を長時間続けると、筋肉が緊張して血流が悪くなります。そのため肩や背中が凝り、それを解消しようとして、無意識のまま腕を上げる寝姿勢を取っている場合があります。

また、肩や背中の筋肉が凝っていると肺が広がりにくくなるため、呼吸が浅くなってバンザイ寝につながることもあります。

 

心理的な疲れやストレスを抱えている

仕事や人間関係、家庭での問題など、日々の生活で抱える心理的な疲れやストレスも、バンザイ寝の原因につながる可能性があるといわれています。

強い緊張感やプレッシャーがかかると、交感神経が優位になって血行が悪化し、肩凝りにつながることがあります。肩凝りが原因で呼吸が浅くなると、楽な姿勢をとるためにバンザイ寝をしてしまうのです。

また、無意識に体が「開放感」を求め、体が自然にリラックスできる姿勢を探しながら寝ようとするため、バンザイ寝の姿勢になるともいわれています。

 

寝具が合っていない

柔らかすぎるマットレスや、フィットしない枕など、体に合わない寝具を使っていると、体が安定せず無意識にバランスを取ろうとして、バンザイ寝の姿勢を取ることがあります。

たとえばマットレスが柔らかすぎると腰が沈み込んでしまうため、腰への負担を軽減しようとして無理な姿勢を取ったり、バランスを取るためにバンザイ寝をしたりすることもあります。

また枕が自分の体に合っていないと、首や背骨のカーブが不自然になってしまいます。そのため体が楽なポジションを探して、腕を上げる姿勢になってしまう場合もあるのです。

 

バンザイ寝を続けるとどうなる?

目覚めが良くない

バンザイ寝が習慣化すると、以下のような体の不調につながる可能性があります。

 

バンザイ寝が引き起こす体の不調
  • 疲れが取れない
  • 血行不良となり肩凝りが悪化する
  • いびきや呼吸障害のリスクが高まる
  • 睡眠の質が低下する

バンザイ寝の姿勢は、腕や肩に余計な負担がかかるため、体がリラックスしずらいといわれています。深い眠りに入りにくいため、疲れが十分に取れないからです。そのため、日中の集中力の低下やイライラといった精神的な不調につながる場合があります。

また、腕を上げた状態で眠ると、肩や首周りの筋肉に負担がかかりがちです。そのため筋肉が硬くなって血行が悪くなり、慢性的な肩や首の痛みにつながる可能性もあります。

さらに、バンザイ寝は顎を引いた姿勢になりやすいため、気道が圧迫され、いびきをかきやすくなるリスクもあります。悪化すると、睡眠時無呼吸症候群につながるケースもあるので注意が必要です。

 

バンザイ寝をやめたい時の解決策を6つ紹介

ポイント紹介

バンザイ寝をやめるには、日常の習慣や環境を見直し、原因に合わせた対策が必要です。以下に6つの解決策を紹介します。

 

寝具を見直す

1つは寝具の見直しです。体を安定させ自然な寝姿勢を保つためには、自分に合った寝具で寝ることが大切です。選ぶ際は、下記のポイントを確かめましょう。

  • マットレス:硬すぎず、柔らかすぎない硬さと、体圧分散性
  • 枕:仰向けで寝て、首が自然なS字カーブを描くような高さ・硬さ

寝具は定期的に体に合っているかを見直し、心地良い寝姿勢を保てるものを選ぶようにしましょう。

マットレスや枕の選び方については、下記の記事で詳しく解説しています。

参考マットレス:寝心地がよい快適なマットレスの選び方とは?タイプやサイズ別に徹底解説!

参考枕:枕の選び方 上級睡眠健康指導士がおすすめ!

 

ストレスを取り除く

ストレスは肩凝りにつながる可能性があり、バンザイ寝の原因になる場合があるため、心身をリラックスさせるように心がけることが大切です。下記のような対策から、自分に合ったものを取り入れてみましょう。

  • 趣味の時間を設け、ストレス解消の機会を増やす
  • アロマを楽しんだり、穏やかな音楽を聴いたりして心を落ち着ける
  • 寝る前に深呼吸を行い、体の緊張を和らげる
  • 就寝前にのんびりできる時間をつくり、心をリラックスさせる
  • 必要に応じて専門家(カウンセラーなど)に相談する

 

適度な運動をする

適度な運動は血行を良くし、筋肉の凝りを和らげる場合があります。体を動かして緊張が緩むと、無意識のうちにしているバンザイ寝を防げる可能性があります。生活スタイルに合わせて、無理なく継続できる運動を取り入れましょう。

  • ウォーキング:軽いウォーキングを毎日行い、全身の血流を促進する
  • 姿勢改善エクササイズ:猫背や巻き肩を防ぐために、肩甲骨などを動かすストレッチを行う
  • 筋力トレーニング:肩や背中の筋肉を強化し、体の凝りを軽減する
  • ストレッチ:デスクワークで同じ姿勢が続く時は、定期的に立ち上がり軽いストレッチをする

また、筋肉が凝らないようにするのも大切です。猫背や巻き肩の場合は、普段の姿勢を意識して正しい姿勢を心がけましょう。日中の姿勢の良さは、寝る時の姿勢の良さにつながります。

 

湯船につかり全身を温める

湯船につかって体を温めることは、筋肉の緊張を和らげ、バンザイ寝の予防につながることがあります。リラックスした状態で寝るために、湯船につかって体を温めましょう。

  • お湯の温度:38~40度のぬるめのお湯に15〜20分程度つかる
  • 肩や首の温め:肩や首を意識して温め、血流を促して筋肉をほぐす
  • 入浴後の体温管理:急激な温度変化を避けて、ゆっくりと体を冷ます
  • 入浴後のリラックスタイム:入浴後は、穏やかな気持ちで就寝準備を行う

 

ストレッチをする

ストレッチは筋肉をほぐすのに役立つため、バンザイ寝の予防につながることがあります。特に肩や背中、胸周りをほぐすストレッチがおすすめです。

  • 肩甲骨ストレッチ:両手を組んで前に伸ばし、肩甲骨を引き離すようにゆっくり伸ばす
  • 胸のストレッチ:両手を後ろで組み、胸を張るように肩甲骨を寄せる
  • 上半身のひねり:座った状態で背筋を伸ばし、体を左右にゆっくりひねる

 

スマートフォンの使用を控える

スマートフォンを長時間使っていると姿勢が悪くなり、首や肩に負担がかかりやすくなります。バンザイ寝を防ぐためには、スマートフォンは適度に使用しましょう。

また、就寝前の光や情報の刺激は、脳を覚醒させてしまうため、入眠しにくくなります。リラックスした状態で眠るためにも、寝る前のスマートフォンを控えましょう。

  • 悪い姿勢でのスマートフォンやパソコンの使用は控える
  • 就寝前1〜2時間はできるだけ画面を見ない
  • どうしても使用が必要な場合は、画面を暗くしブルーライトカットフィルターなどを使用する
  • 就寝前はスマートフォンを使う代わりに、本を読んだり、穏やかな音楽を聴いたりして心を落ち着かせる

 

バンザイ寝をやめるには生活習慣と睡眠環境の改善を!

快適な寝室

バンザイ寝は、体が無意識にリラックスしようとして取っている姿勢です。その原因には、普段の姿勢や生活習慣などさまざまな要素が関係しているといわれています。

そのためバンザイ寝の対策には、体の緊張を和らげ、ストレスをため込まない工夫が必要です。就寝前の習慣改善、ストレッチ・運動を取り入れることから始めてみましょう。

併せて、寝具のチェックもポイントです。たとえばコアラ®の「コアラマットレスシュプリーム SUPREMEは、7つのゾーニングサポート&多層構造によって、体を各部位ごとに支えます。また、リバーシブル仕様の表面レイヤーをひっくり返すだけで、「ふつう」と「かため」の寝心地を選ぶことができます。

さらに、コアラ®の寝具には「120日間の無料トライアル」がついています。自宅で試して、体に合わない場合は返品・返金が可能です。

まずは、できることから。日常の習慣や睡眠環境を見直してみましょう。

心地よい目覚めをサポートする「コアラマットレスシュプリーム SUPREME」

 

お客様の声

2024年10月8日
★★★★★
雲のような寝心地
まず、一日使用しただけで寝心地にとても感動しました。初めてコアラマットレスを購入させていただき、体験してわかったことは、こんな寝心地があるんだ!!という驚きと感動。睡眠の質も上がった気がします。カスタマーセンターの方に問い合わせた際にも、迅速に対応していただき、高い買い物で購入するか迷いましたが、すごく得した気分になれました。

2024年10月2日
★★★★★
コアラマットレスシュプリームの感想
今までマットレスというものを使ったことがなく、敷布団で生活していたが、マットレスに変えた途端寝起きがかなり変わった。夜中に目覚めることが多かったがこのマットレスと出会ってから毎日の寝つき・目覚めが大きく改善。コアラマットレス内の最高グレードとのことで、価格は少し高いかもしれないがこの先10年が快眠となるとアドバンテージは高い。

2024年10月1日
★★★★★
ホテルの高級ベッドのような包み込まれる感覚に感動
コアラマットレスを使用して、毎晩の睡眠が格段に快適になりました。まず、厚みがしっかりとしており、まるでホテルの高級ベッドのような包み込まれる感覚に感動!程よい硬さが体をしっかり支えながらも、同時に包まれるような柔らかなフィット感が気に入りました。また、寝返りしたときにバウンド感がないというのが心地よく。どんな体制でも受け止めてくれる感じ。お陰で夜中目覚めることがなく朝までぐっすりと寝られています。

 

心地よい目覚めをサポートする「コアラマットレスシュプリーム SUPREME」