寝具コラム by Koala Sleep Japan2024年7月25日読了目安時間: 7

【上級睡眠健康指導士監修】敷き布団の下にマットレスはNG!寝心地に不満がある際の対処法を紹介

石川 恭子
リテールスペシャリスト / 上級睡眠健康指導士

コアラマットレス®︎のショールームで、お客様が「運命のマットレス」に巡り合えるようお手伝いしているカリスマコンシェルジュ。お客様の眠りの悩みに耳を傾ける中で、今すぐ活用できる睡眠の知識を届けたいと上級睡眠健康指導士の資格を取得。コアラ®︎のマットレスを通じて、毎日眠ることが待ち遠しくなるワクワク感を提供したい。

敷き布団のヘタリや底つき感、床冷えの問題を解消するために、敷き布団の下にマットレスを敷こうと考える人もいるのではないでしょうか。しかし、マットレスを敷き布団の下に敷くのはNGです。

そこで本記事では、マットレスを敷き布団の下に敷くのがNGな3つの理由と併せて、寝心地の不満を解消する方法を上級睡眠健康指導士でコアラマットレス社員の石川が解説していきます。

 

敷き布団の下にマットレスを敷くのがNGな理由3つ

マットレスは単体での使用を前提に設計されています。そのため、敷き布団の下にマットレスを敷いてしまうと、次のような問題につながります。

 

【敷き布団の下にマットレスを敷くのがNGな理由】

  • マットレス本来の機能が発揮されないため
  • カビが発生しやすくなるため
  • マットレスが劣化しやすくなるため

マットレス本来の機能が発揮されないため

マットレスは横たわったときに体がリラックスした状態を保てるよう、体圧分散性能や反発力を計算して設計されています。

しかし、マットレスの上に敷き布団を敷いてしまうと、これらの機能が発揮されません。その結果、寝姿勢が崩れて腰痛や背中の痛みなどの不調、睡眠の質の低下などを招くことがあります。

 

カビが発生しやすくなるため

睡眠中、私たちはコップ1杯分ほどの汗をかきます。この汗による湿気がカビを発生させてしまいます。

マットレスメーカーは通気性を高める設計を施し、湿気をしっかりと逃がせるように工夫しています。しかし、敷き布団の下にマットレスを敷くと、マットレスの通気性が妨げられてしまうのです。

カビはアレルギー症状や呼吸器系の疾患といった健康被害の原因となり得るため、敷き布団の下にマットレスを敷くのは避けましょう。

 

マットレスが劣化しやすくなるため

マットレスにたまる湿気はカビの発生だけではなく、素材の劣化も引き起こします。

たとえば、マットレスに使用されるウレタンやラテックス素材は、水に触れると分解される性質があります。また、コイルマットレス(スプリングマットレス)のスプリング部分は金属のため、湿気がある環境では錆びが発生してしまいます。

マットレスを敷き布団の下に敷いていると湿気がたまりやすくなるため、マットレスの劣化を早める可能性があるのです。

 

敷き布団の下には「アンダーマットレス」を敷こう|アンダーマットレスの役割2つ

敷き布団の下に敷くマットレスとして、「アンダーマットレス」があります。

敷き布団を使っているなかで「寝心地を改善したい」「底つき感を解消したい」「床から冷気を感じて寒い」といった不満を感じているのなら、マットレスではなくアンダーマットレスを敷き布団の下に敷くのが適切な方法です。

アンダーマットレスの役割について、詳しく見ていきます。

 

敷き布団の寝心地の改善(底つき感の解消)

長年使った敷き布団にヘタリが生じると、床の硬さが体に伝わるようになります。これを「底つき感」といいます。すると寝心地が悪化し、体の痛みを引き起こすことがあります。

アンダーマットレスの役割の一つは、敷き布団の下に敷くことでクッション性を高め、寝心地を改善することです。

 

床からの冷気の遮断

敷き布団と床の間にアンダーマットレスを挟むことで、床からの冷気を遮断し、寝具内の保温性を高める効果も期待できます。寝室が寒く床の冷たさが気になる場合は、アンダーマットレスの活用も選択肢の一つです。

ただし、アンダーマットレスにはデメリットもあるため、購入は慎重に検討しましょう。アンダーマットレスのメリット・デメリットを紹介します。

 

アンダーマットレスのメリット・デメリット【安価だが、お手入れや収納に手間がかかる】

アンダーマットレスのメリットは安価な点です。3,000円~10,000円程度で買える製品が多く、マットレスや敷き布団を購入するよりもコストを抑えることができます。

一方でデメリットは、お手入れや収納に手間がかかる点です。床に直接敷いた敷き布団とアンダーマットレスには湿気がたまりやすいので、そのまま収納するとカビの原因になります。そのため、カビ対策として毎日敷き布団とアンダーマットレスを立てかけて干す必要があります。

しかし、敷き布団とアンダーマットレスの2つを使うと、2倍の手間がかかります。お手入れや収納の手軽さを考えると、新しく敷き布団やマットレスを購入したほうが得策といえます。

 

アンダーマットレスの選び方のポイント3つ

アンダーマットレスを購入する際は、以下に紹介する3つのポイントを参考にしてください。

 

【アンダーマットレスの選び方のポイント3つ】

  • 「高反発タイプ」を選ぶ
  • 「厚さ5cm」を目安に選ぶ
  • 「折りたたみタイプ」を選ぶ

理想的な寝姿勢を保ちやすい「高反発タイプ」を選ぶ

アンダーマットレスには、大きく分けて低反発と高反発の2種類があります。この低反発と高反発は、以下のように対称的な特徴をもっています。

 

【「低反発」と「高反発」の比較】

フィット感(体圧分散性) 寝姿勢の崩れにくさ
低反発
高反発

 

敷き布団の下に敷いて使うアンダーマットレスの場合、直接体に触れないためフィット感(体圧分散性)は必要としません。しかし、低反発では腰や背中が沈み込んで腰痛を引き起こす可能性があります。

そのため、アンダーマットレスを選ぶ際は体が沈み込みすぎず、理想的な寝姿勢を保ちやすい、高反発タイプを選ぶのがおすすめです。

 

底つき感を防ぐため「厚さ5cm」を目安に選ぶ

アンダーマットレスの厚さは、5cmを目安に選びましょう。3cmでは厚みが足りず、底つき感が出やすくなります。反対に7cmを超えると、厚みがある分お手入れや収納の際に不便になるためです。

ただし、敷き布団の厚みや体格の大きさによっては、5cmの厚さでも底つき感が出てしまうことがあります。敷き布団の厚みや体格に合わせて、最適な厚さのものを選びましょう。

 

収納・お手入れに便利な「折りたたみタイプ」を選ぶ

アンダーマットレスは収納方法によって、「ロールタイプ」と「折りたたみタイプ」の2種類に分けられます。

ロールタイプは、収納時にマットレスを巻く手間がかかります。一方で折りたたみ式は、折り目に合わせて畳むだけでコンパクトになります。さらに自立させて干すこともできるので、お手入れも簡単です。

収納やお手入れのしやすさを考えると、折りたたみタイプのアンダーマットレスを選ぶとよいでしょう。

 

敷き布団の寝心地に不満があるのなら、買い替えも検討しよう

敷き布団にヘタリや底つき感があって寝心地の悪さを感じたら、それは買い替えのサインといえます。そうした問題は、寝具を替えることで改善される可能性が高いため、新しい寝具の購入を考えましょう。

また、敷き布団とアンダーマットレスを併用すると、お手入れや収納にかかる手間が2倍になります。この点も、新しい寝具の購入を推奨する理由の一つです。

今まで敷き布団を使っていた人には「折りたたみタイプ」のマットレスがおすすめです。ベッドフレームを置く必要がなく、さらに敷き布団と同じようにコンパクトに収納することもできます。

折りたたみマットレスについては、「折りたたみマットレスの3つのデメリットを徹底解説|簡単にできる対策をすれば問題なし!」の記事で詳しく解説しています。

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マットレスの劣化・汚れ防止には、「保護カバー/マットレスプロテクター」を活用しよう

マットレスの汚れ防止のために、マットレスの上に敷き布団を重ねようと考える人もいるかもしれません。しかし、マットレス本来の機能性が失われるため避けましょう。

汚れを防ぎたい場合は、「保護カバー」や「マットレスプロテクター」を使用しましょう。それらは汚れ防止に特化した寝具で、シーツや敷きパッドよりも汚れ防止効果が高いアイテムです。

製品の中には耐水加工が施されたものもあり、寝汗やお子様のおねしょ、ペットのトイレトラブルなどの汚れから守ってくれます。

耐水&抗菌加工で汚れや臭いを軽減する「コアラマットレス保護カバー

 

敷き布団やマットレスの床冷え対策4選

敷き布団やマットレスを使っていて寒く感じるのであれば、以下の4つの床冷え対策を取り入れてみてください。

 

【床冷え対策】

  • ベッドフレームを設置する
  • コルクマットを敷く
  • 窓から離れた場所で寝る
  • 湯たんぽや電気毛布を活用する

ベッドフレームを設置する

ベッドフレームを使えば床から高い位置で寝ることができるため、冷えを和らげられます。ベッドフレームのおすすめは「すのこ」のような通気性が確保されたものです。

床板が全面覆われたベッドフレームでは、就寝中にかいた汗が湿気としてマットレスに滞留します。すると寝具内のムレやカビの原因となってしまいます。

冷え対策をしながら、通気性も確保できるベッドフレームを選びましょう。

すのこ板を使用してマットレスの湿気をしっかり逃す「コアラのベッドフレーム

 

コルクマットを敷く

コルクマットは保温性が高いため、床からの冷気を和らげてくれます。さらに調湿機能もあるため、カビ対策としても効果的です。

ただし、コルクマットにマットレスを敷く場合も、敷いたままにしているとカビの原因になります。毎日立てかけて、たまった湿気を取り除きましょう。

 

窓から離れた場所で寝る

窓際は外からの冷気が伝わりやすいため、冬場は特に冷えます。

床冷え対策としては、窓からできるだけ離れた場所で寝るのが効果的です。

 

湯たんぽや電気毛布を活用する

床冷え対策には、湯たんぽや電気毛布の使用もおすすめです。

ただし、マットレスや敷き布団の製品によっては、高温になると傷んでしまうことがあります。使用前に公式サイトや取扱説明書で適切な温度や使用時間を確認しましょう。

 

まとめ:敷き布団の下にマットレスを敷くのはNG|寝心地に不満があるのなら、買い替えがおすすめ

マットレスを敷き布団の下に敷くのがNGな理由について、おさらいしましょう。

 

【マットレスを敷き布団の下に敷くのがNGな理由】

  • マットレス本来の機能が発揮されないため
  • カビが発生しやすくなるため
  • マットレスが劣化しやすくなるため

 

上記のとおり、敷き布団の下にマットレスを敷くのはNGなため、その代わりとして「アンダーマットレス」を敷く方法があります。

アンダーマットレスは安価な点が魅力です。ただし、敷き布団とアンダーマットレスの2つをお手入れ・収納する手間がかかってしまいます。

もし敷き布団にヘタリや底つき感が生じて寝心地が悪くなっているのであれば、新しい敷き布団や折りたたみマットレスへの買い替えを検討してみてください。

折りたたみマットレスについては「折りたたみマットレスの3つのデメリットを徹底解説|簡単にできる対策をすれば問題なし!」の記事で詳しく解説しています。

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お客様からのメッセージ

 

2024年6月30日
★★★★☆
満足

子どもが3歳になり、ベッドからの転落予防のためにコアラフトンoasisを購入しました。
とても満足しています。
子どももよく寝ています。
2日1回程度立てて風を通しています。

2024年6月6日
★★★★★
丁寧なつくりの寝具、対応も安心!

  • お店の対応が早くて丁寧で安心感がある
  • インテリアに左右されないお洒落なデザイン
  • 適度な弾力があって寝心地最高に良い!!!
  • 折り畳みタイプにしたので省スペースでも安心

新居に迎えたくなるような大人の寝具、という印象を受けました。
祖父母にもオススメです★

2024年5月31日
★★★★★
母へのプレゼント

母へ誕生日プレゼントに購入しました!腰が痛いと言っていて寝つくのにも時間がかかっていた母が、ぐっすり寝れたよ!と大喜びしてくれました。使用感としては、沈む感じはなく程よい硬さで体にフィットする感じです。柔らかいフカフカなマットレスが好きな人には向かないかと思います。想像しているより重さも軽く、畳めるのでとても便利です。とても満足できるマットレスでした!

 

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