寝具コラム by Koala Sleep Japan2024年4月17日読了目安時間: 7

【上級睡眠健康指導士監修】マットレスのローテーションは最大4パターン!必要性・頻度など詳しく解説

マットレスのローテーションとは、マットレスを長持ちさせるために行うお手入れ方法です。マットレスの前後や表裏を入れ替えることで、一部に体圧が集中しないようにします。

マットレスをローテーションすることなく使い続けると、たとえば寿命が10年とされるマットレスでも、思ったより早く劣化してしまうこともあるので要注意です。

この記事では、上級睡眠健康指導士でコアラマットレス社員の松本が「一人で動かせない場合は?」「へこんでしまったマットレスの対処法として効果がある?」といった疑問点も答えつつ、ローテーションによるマットレスのお手入れ方法を説明します。

 

マットレスのローテーションは「長持ちさせる」ために大切

マットレスを同じ向きで使い続けると、一定の場所に体圧が集中してかかるため、へこみが生じやすくなります。

特に、腰やお尻のあたりは体重による圧力が集中しやすく、マットレスがへこみやすい場所です。

へこみが生じたマットレスを使い続けていると、寝心地が悪いため、熟睡できなくなることがあります。さらに腰痛を引き起こしかねないため、一度へこんでしまったマットレスは買い替えを検討しなければなりません。

マットレスのローテーションは、へこみや劣化の発生を防ぎ、大切なマットレスを長持ちさせるための大切なお手入れです。

 

マットレスのローテーション方法について

ここからはマットレスのローテーション方法を説明します。

ポイントは、現在使用中のマットレスが「片面づかい」なのか「両面づかい」なのか確認することです。片面づかいとは、裏表をひっくり返して使用することができるタイプです。

ちなみにコアラマットレスは、サポート力と快適性を高める3層構造を採用しており、裏表をひっくり返して使うことはできません。

マットレスが「片面づかい」なのか「両面づかい」なのか分からない場合は、マットレスの取扱説明書や、購入元のメーカーや販売店の公式サイト・商品ページなどで確認してください。

なお、メーカーによって推奨されているローテション方法が異なる場合もあるため、各メーカーの公式サイトもあわせてご確認ください。

 

マットレスのローテーションの手順は最大4ステップ

マットレスをローテーションするための一般的な手順は以下のとおりです。1〜3か月ごとに各ステップを行うのがおすすめです。

 

【ローテーションの順番(手順)】

片面づかいのマットレス/脚付きマットレス
  1. 前後を入れ替える(頭と足の部分を180°回転させる)
  2. 再度、前後を入れ替える(元の位置に戻る)
両面づかい
  1. 前後を入れ替える(頭と足の部分を180°回転させる)
  2. 表と裏をひっくり返す
  3. 再度、前後を入れ替える
  4. 再度、裏と表をひっくり返す

 

マットレスが片面づかいの場合、表裏を入れ替えて使うことはできません。

またマットレスが重く一人では持ち上げられない場合は、前後を入れ替えるだけでも問題ありません。

 

マットレスのローテーションの頻度は1~3か月に1回

マットレスのローテーションの頻度は、下記のようにマットレスの素材によって異なります。

 

【マットレスのローテーションの頻度】

素材 頻度
コイルマットレス 3か月に1回
ウレタン・ラテックス・ファイバー 1か月に1回

 

コイルマットレスのローテションの頻度が少ない理由は、耐久性が高い素材を使用しているためです。

ウレタンやラテックスなどの素材は、コイルに比べると耐久性が低い傾向があるため、1か月に1回の頻度で行うのが理想的です。

コアラマットレスでは、1か月に1度ローテーションすることを推奨しています。

 

ローテーション以外のマットレスを長持ちさせるお手入れ法

ここからはローテーション以外のマットレスのおすすめのお手入れ方法を5つご紹介します。

 

【マットレスのお手入れ法5つ】

  • 掛け布団をめくる(毎日)
  • シーツやカバーを洗濯する(週に1回)
  • マットレス陰干しして湿気を逃がす(月にに1回)
  • マットレス本体の表面に溜まった汚れを除去する(月に1回)
  • ベッドパッドを洗濯する(2〜3か月に1回)

 

このお手入れを習慣化することで、大切なマットレスをいつまでも清潔な状態に保ち、長持ちさせることができます。おすすめの方法なのでぜひ実践してみてください。

 

掛け布団をめくった状態にしておく|毎日

私たちは眠っている時、コップ約一杯の汗をかきます。このため、一晩眠ったマットレスは湿気が溜まっています。

朝起きてから、掛け布団をかけたままの状態にしていると、マットレスに溜まった湿気が放出されません。溜まった湿気をそのままにしておくと、カビやダニの原因となる可能性があるので要注意です。

マットレスに空気を通し、しっかり湿気を除去するために、朝起きたら掛け布団をめくったり、椅子などにかけておきましょう。

 

シーツやカバーを洗濯する|週に1回

シーツや布団カバーは直接肌にふれるため寝汗や皮脂が付いています。これらの汚れはマットレスのカビ・ダニの原因となりかねません。

すっきり清潔で心地よく眠るために、シーツやカバーは最低でも週に1回洗濯しましょう。

 

マットレスを陰干しして湿気を逃がす|月に1回

睡眠中の汗がマットレスの中に湿気となって溜まるため、お手入れせずに放置するとカビやダニの発生につながりかねません。

マットレスの湿気を取り除くためには、風通しのよい場所の壁に立てかけたり、マットレスの底面に扇風機やサーキュレーターなどで送風したりするのがおすすめです。

なお、ほとんどすべてのマットレス素材は熱に弱いため、直射日光を避け陰干ししてください。

 

マットレス本体の表面に溜まった汚れを除去する|月に1回

清潔なシーツを使って頻繁に洗濯しても、ダニは避けられません。使い続けるうちに、マットレスとシーツの間にダニの死骸や汚れが溜まってきてしまいます。

シーツを外したタイミングで、掃除機や布団クリーナーでマットレス表面の汚れもしっかり取り除いておきましょう。

掃除機を使う場合は、布団専用のアタッチメントやノズルに換えることをおすすめします。掃除機のモデルによっては専用のアタッチメントが付属している場合もあります。ない場合でも通販などで手頃な価格で手に入れることができます。

 

ベッドパッドを洗濯する|2〜3か月に1回

コイルマットレスを使用している場合、マットレスの上にベッドパッドを重ねて使っている人もいることでしょう。

ベッドパッドの上にシーツを重ねていても、パッドに寝汗が浸透しているため、お手入れしなければカビやダニの原因になります。

ベッドパッドの洗濯の目安は2〜3か月に1回です。季節の移り変わりのタイミングなどで、ベッドパッドも清潔にお手入れして、心地よい睡眠環境を整えるのがおすすめです。

 

マットレスを長持ちさせるのに役立つ寝具アイテム2つ

つづいて、マットレスを長持ちさせるのに役立つ寝具アイテムを2つご紹介します。

 

【マットレスを長持ちさせるのに役立つ寝具アイテム】

  • 保護カバーやマットレスプロテクター:万が一の汚れトラブル対策
  • 通気性のよいベッドフレーム:カビ・ダニ対策

いずれも、マットレスを長持ちさせ、快適な睡眠環境のために役立つおすすめのアイテムです。

 

保護カバーやマットレスプロテクター|万が一の汚れトラブル対策

お子様やペットと一緒に眠るのは幸せなひとときです。でも、おねしょや粗相などがあっては台無しです。万一のトラブルを避けるためにも、大切なマットレスには「保護カバー」や「マットレスプロテクター」を使ってしっかり対応しておきましょう。

これらの寝具には耐水加工が施されている製品も多く、万が一のトイレトラブルにも安心です。

バクテリアやカビの増殖を防ぎ、水濡れにも安心!コアラマットレス保護カバー
ベッドパッドと一体になった便利なプロテクター。お手入れも簡単!

 

通気性のよいベッドフレーム|カビ・ダニ対策

湿気の多い日本では、梅雨の季節などになると、どうしてもカビやダニが発生しがちです。湿気の多い季節は寝室をエアコンのドライモードで乾燥させたり、布団乾燥機を使ったりする場合も多いでしょう。

これらも効果的ですが、おすすめの湿気対策のひとつが、ベッドフレームを見直すことです。

床板が通気性の高いすのこ状のベッドフレームなら、マットレスの下から湿気が放出されません。湿気が溜まりづらく、カビ・ダニ予防に最適です。

3段階に高さ調節できるシンプルかつスタイリッシュなデザインのベッドフレーム

 

【よくある質問】マットレスのヘタリ(へこみ)の対処法としてローテションは効果的?

マットレスが劣化してヘタったり凹んだりしてしまっている場合、前後を反転させたり、表裏をひっくり返すことで、ヘタリによる寝心地の悪さを軽減できることもあります。

※ 表裏をひっくり返すことができるのは両面づかいのマットレスのみです。

ただし、マットレスのヘタリは寿命が来ているサインとも言えます。劣化したマットレスは買い替えのタイミングかもしれません。

詳しくは「マットレスのへこみの原因4つと対処法4つを紹介!へこみは元に戻せない」の記事で解説している内容をご確認ください。

 

まとめ:マットレスを長持ちさせるために、1~3か月ごとにローテーションさせよう

マットレスのローテーション方法について、もう一度まとめておきます。

 

【ローテーションの順番(手順)】

片面づかいのマットレス/脚付きマットレスの場合
  1. 前後を入れ替える(頭と足の部分を180°回転させる)
  2. 再度、前後を入れ替える(元の位置に戻る)
両面づかいの場合
  1. 前後を入れ替える(頭と足の部分を180°回転させる)
  2. 表と裏をひっくり返す
  3. 再度、前後を入れ替える
  4. 再度、裏と表をひっくり返す

 

ローテーションの頻度の目安は、コイルマットレスの場合3か月に1度、ウレタンやラテックス、ファイバー素材のマットレスなら1か月に1度です。

まだマットレスのローテーションを試したことがないという人も、大切なマットレスを長持ちさせるために役立つお手入れ方法なので、ぜひ試してみてください。

お手入れしやすい三つ折りマットレスで快適な眠りを「コアラフトン OASIS」

 

お客様からのメッセージ

 

2024年4月21日
★★★★★
深い睡眠

60歳を過ぎた頃から眠りが浅く、夜中に目覚めて寝られなくなることが多くなりました。コアラ布団とコアラ枕を購入したところ、以前よりよく眠れて睡眠が深くなり、朝起きたときスッキリしています。

2024年3月23日
★★★★★
腰痛改善、朝までグッスリ

買って良かったコアラ布団!
1年前から起き上がれない位の腰痛になり 腰のあたりにバスタオルを敷いて寝ていましたが 段々とまた痛くなり 布団買い換えを検討  以前後輩がコアラマットレス買ったというのを思い出し サイトを観たところ 120日間のお試しが出来るとのことだったので布団購入決めました。 2、3日は余り変化なかったのですが 気がつくと腰痛が無くなり 夜中の寝返りもちゃんと出来ているようで朝までグッスリでした。 こちらの布団にして良かったです。

2024年3月20日
★★★★★
場所を取らないからGood

この春から大学進学で一人暮らしをする息子に購入しました。部活で疲れた体を程よい固さのコアラマットレスが癒してくれているそうです。畳めるし、立てて干せるし…狭いアパートでコンパクトさにも重宝しています。「睡眠」は勉強と運動には大切ですから購入してよかったです。

 

監修者

松本 恭
コピーライター / 上級睡眠健康指導士

「健康の秘訣はぐっすり眠ること」がモットーで、これまでウォーターベッド、ウッドスプリングベッド、西式健康枕、ハンモックなどさまざまな寝具の寝心地を追求してきた睡眠マニア。偶然出会ったコアラマットレス®︎の快適さに感銘を受け、メンバーとして参加。上級睡眠健康指導士としての知識を通して、より多くの人に快眠を届けたいと願っている。