布団の洗い方 自宅でも失敗しない 洗濯機・浴槽・コインランドリーの手順と注意点
寝具コラム by 松本 恭2026年3月25日読了目安時間: 5

布団の洗い方 自宅でも失敗しない 洗濯機・浴槽・コインランドリーの手順と注意点

松本 恭
コピーライター / 上級睡眠健康指導士

「健康の秘訣はぐっすり眠ること」がモットーで、これまでウォーターベッド、ウッドスプリングベッド、西式健康枕、ハンモックなどさまざまな寝具の寝心地を追求してきた睡眠マニア。偶然出会ったコアラマットレス®︎の快適さに感銘を受け、メンバーとして参加。上級睡眠健康指導士としての知識を通して、より多くの人に快眠を届けたいと願っている。

毎日使う布団には、自分でも気づかないうちに寝汗や皮脂汚れが蓄積して、ダニやカビの温床になりがちです。

私自身、以前は「布団を洗うなんて大仕事すぎる」と気後れして、天日干しだけで済ませていた時期がありました。しかし、あるとき意を決して丸洗いに挑戦してみたところ、汚れが落ちて軽くなった布団の心地よさと、新品のようなふっくらとした肌触りに驚き、「洗うケア」の重要性を痛感しました。

本記事では、上級睡眠健康指導士でコアラマットレス社員の松本が、まずはお手持ちの布団が自宅で洗えるかどうかを瞬時に見分ける判別方法について詳しく解説します。

布団が洗えるか最初に確認するチェックリスト

気合を入れて洗う前に、まずはその布団が水に耐えられる素材であるかどうかを必ず確認してください。この判断を誤ってしまうと、布団の中綿がへたるだけでなく、素材が傷んで二度と使えなくなるリスクがあります。

取り扱い表示で水洗い可否を判断する

お手元の布団の端にあるタグを確認することから始めましょう。消費者庁が定めている洗濯表示のルールに基づき、家庭で洗えるかどうかを正しく判断する必要があります。※1

洗濯機マークや手洗いマークがついている場合は、自宅やコインランドリーでの水洗いが可能です。一方で、タライのマークに大きなバツ印がついている「水洗い不可」の表示があるものは、家庭での丸洗いはできません。

ドライクリーニングのみが指定されている場合も、家庭での洗濯は避けてクリーニング専門店へ相談しましょう。表示がない古い布団などの場合は、無理に自宅で洗わずに専門業者へ任せてください。

素材と中身で変わる注意点を先に把握する

家庭用品品質表示法によって、布団には必ず中身の素材が明記されています。※2

例えば、羽毛布団は洗える表示があれば自宅で洗えますが、非常に乾燥しにくいため、中までしっかり乾かしきることが重要になります。羊毛(ウール)素材の場合は、水を通すと急激に縮んだり硬くなったりする性質があるため、基本的には洗えないものが多いです。ウレタン素材は水を吸うと非常に重くなり、洗濯機の中でちぎれる可能性があるため、基本的に丸洗いは避けるべき素材です。

素材ごとの注意点を理解したうえで、洗濯工程に入りましょう。

洗濯機での布団の洗い方 手順とコツ

自宅の洗濯機で洗う最大のメリットは、手軽さとコストの低さですが、手順とコツをしっかり守ることが重要です。併せて洗濯機の容量が足りるかも確認しましょう。一般的には、シングルサイズの掛け布団を洗うには、洗濯機の容量が8kg以上必要です。

事前準備:洗剤・ネット・たたみ方

汚れがひどい場所がある場合は、あらかじめ中性洗剤をつけて軽く叩き洗いをしておく予洗いが効果的です。

布団をそのまま洗濯槽に入れると、生地が摩擦で傷んだり、偏りによって脱水時に洗濯機が止まったりしますので、必ず大物用の洗濯ネットを使用してください。布団を縦に三つ折りにしてから、端からくるくると丸めて空気を抜き、コンパクトな状態でネットへ収めます。洗剤は溶け残りを防ぐために、粉末ではなく液体の洗剤を使用しましょう。

洗いと脱水:コース設定と注意点

布地を傷めないために、通常の洗濯コースではなく「大物洗いコース」や「毛布コース」となど、たっぷりの水で優しく洗う設定を選択してください。

洗剤はあらかじめ水に溶かしてから投入すると、ムラなく全体に行き渡ります。脱水工程においては、長時間回しすぎると中綿が一方に偏ってしまうため、1分から3分程度の短い時間に設定し、様子を見ながら行いましょう。特にドラム式洗濯機を使用する場合は、機種によって布団洗いに対応していないこともあるため、必ず取扱説明書を確認してから作業を行ってください。。

乾燥と干し方でふっくら仕上げる

生乾きの臭いやカビを防ぐために、洗濯機から取り出したらすぐに干す作業へ移ります。布団を干す際は、2本の竿をまたぐようにして「M字型」にかけると、空気の通り道ができて乾燥が早まります

途中で布団の上下を入れ替えたり裏返したりして、中まで均一に乾かすことができます。もし自宅に乾燥機能がある場合は、天日干しの仕上げに20分から30分ほど乾燥機にかけると、中綿が空気を含んでふっくらとした仕上がりになります。完全に乾いた後は、軽く手で叩いて中の綿をほぐし、形を整えてから使用しましょう。

寝具を清潔に保つことは快適な睡眠に直結します。もしマットレスのお手入れも気になる場合は、定期的な立て掛けや湿気対策も併せて行うとより効果的です。

関連記事:ベッドシーツは週1回洗うのが鉄則?シーツを清潔に保つ頻度と時短ケア完全攻略

浴槽での布団の洗い方 手洗い・踏み洗いの手順

「洗濯機には入らないけれど、どうしても自宅で丸洗いしたい」という場合には、浴槽を活用した踏み洗いが非常に有効です。広い浴槽であれば、布団の生地や中綿を傷めずに汚れをしっかり押し出せます。

浴槽洗いの具体手順とつけ置きのコツ

作業を始める前に、まずは浴槽に30度から40度程度のぬるま湯を半分ほど溜め、規定量の中性洗剤をしっかり溶かしてください。洗剤がムラなく混ざったことを確認してから、四つ折りにした布団を静かに沈めます。

次に、布団の上に乗って足で優しく踏む「踏み洗い」を行います。全体を平均的に踏むことで、繊維の奥に入り込んだ汗や皮脂汚れを外に押し出せます。特に汚れが目立つ箇所がある場合は、事前にその部分だけを部分洗いしておきましょう。踏み洗いが終わったら、そのまま30分から1時間ほど放置してつけ置きします。目に見えない汚れが浮き出てきてより効果的な洗濯効果が得られます。

すすぎ・水切り・乾燥を最短化する工夫

浴槽洗いで最大の難所となるのが、水分を吸って驚くほど重くなった布団の水切りです。まずは浴槽の栓を抜き、足で布団を押してしっかりと汚水を絞り出してください。その後、新しい水に入れ替えて、濁りがなくなるまで2回から3回ほどすすぎを繰り返します。

すすぎが終わったら、すぐに持ち上げようとせず、浴槽の縁に布団をかけた状態で1時間以上放置し、自然に水が抜けるのを待ちましょう。水分を含んだ布団は想像以上の重量になるため、無理に持ち上げると腰を痛める危険があります。

ある程度水が切れたら、物干し竿に移動させて風通しの良い場所で乾燥させてください。もし自宅の洗濯機に収まるサイズであれば、仕上げの脱水だけを数分間洗濯機で行うと、乾燥時間を大幅に短縮できます。

関連記事:【上級睡眠健康指導士監修】マットレスの洗い方について解説!洗えない場合の汚れの落とし方についても

コインランドリーで布団を洗う方法と判断基準

自宅での乾燥が難しい季節や、ダニ対策を徹底したい場合には、コインランドリーの使用が最適です。家庭用とは比較にならない強力な洗浄力と、高温の熱風乾燥を利用できるのが大きなメリットです。

当日の流れと時間の目安を把握する

コインランドリーを利用する際は、事前に布団のサイズに合った「大物専用機」が空いているかを確認しておきましょう。洗濯の工程は約30分です。除菌や消臭効果が高いコースを選べる店舗も増えているようです

洗濯が終わったら、すぐに布団を余裕で回せる大型乾燥機を選び、40分から60分程度を目安に乾燥させましょう。乾燥が終わった直後は表面が乾いているように感じても、中の綿に湿気が残っている場合があります。指で触れてみて少しでも湿り気を感じたら、生乾き臭が出ないようさらに10分から20分ほど追加で乾燥をかけてください。

乾燥機とダニ対策の考え方

コインランドリーの乾燥機は、標準設定で70度前後の高温を維持して回転します。ダニは60度以上の熱にさらされると短時間で死滅すると言われているため、洗濯後の高温乾燥は家庭ではできないダニ対策といえるでしょう。

ただし、熱に弱い化学繊維や、装飾のついた布団などは、高温によって素材が溶けたり傷んだりする恐れがあります。必ず事前に洗濯表示を確認し、必要に応じて「低温乾燥」を選択するなど、素材を保護するための判断を優先してください。

よくある失敗と避けるべきNG例

布団の丸洗いに挑戦する際、良かれと思ってやったことが逆効果になり、大切な寝具を台無しにしてしまうケースは少なくありません。「布団を壊した」「臭くなった」という事態を回避するために、典型的な失敗例とその理由を正しく理解しておきましょう。

洗えない布団を洗うと起きるトラブル

水洗い不可の表示がある布団を無理に洗うと、中綿が中で固まってしまいます。※2

特にウールや一部の高級羽毛は、一度縮んだり脂分が抜けたりすると、二度と元のふっくらした状態には戻りません。

また、洗濯機に無理やり詰め込みすぎるのもNGです。中綿が偏る原因になるだけでなく、洗濯槽の中で布団が動かなくなり、摩擦によって生地が破れてしまう恐れがあります。家庭で洗えるかどうか迷った場合は、自己判断で進めるのではなく、クリーニング専門店のアドバイスを受けるか、前述したコインランドリーでの対応を検討してください。

乾燥不足で臭い・カビが残るパターン

布団洗いは、洗うことより乾かすことの方が難しいです。表面は乾いているように見えても、内部の綿にわずかでも湿気が残っていると、そこから菌が繁殖して不快な臭いやカビが発生します。一度カビが生えてしまうと、家庭で完全に除去するのは非常に困難です。

失敗を避けるためには、徹底的に乾燥時間を設けるか、仕上げに乾燥機を使って湿気を完全に飛ばし切る必要があります。もし、丸1日かけても乾ききらないような天候や環境であれば、確実に乾燥させられる晴天の日を選ぶか、乾燥設備が整った場所を利用しましょう。

洗濯頻度と日常ケアで清潔を保つ

布団を丸洗いするのは大きな作業ですが、単発で終わらせないことが重要です。布団自体の寿命を延ばしつつ、常に心地よい眠りを手に入れるために、適切な頻度でケアを行う意識を持ちましょう。

季節と生活に合わせた洗濯タイミング

布団を丸洗いする頻度は、半年に1回、いわゆる衣替えの時期を目安にするのが理想的です。特に、大量の汗を吸い込んだ夏の終わりや、湿度が高くダニが繁殖しやすい梅雨明けは、リフレッシュに最適なタイミングです。※3

ただし、あまり頻繁に洗いすぎると、中綿や生地の劣化を早めてしまう懸念もありますので、目立つ汚れがない場合は無理に洗う必要はありません。自分のライフスタイルや季節の変わり目、あるいは「最近なんとなく布団が重く感じる」といった体感を大切にして、無理のないスケジュールで計画を立ててみてください。

ダニ・湿気対策と収納のコツ

ダニが好むのは高温多湿な環境ですので、日頃から湿気を逃がす工夫が欠かせません。※3

普段のケアとしては、週に一度程度陰干しをする、起床後にすぐに布団を畳まずにしばらく置いて湿気を飛ばすといった方法が効果的です。

また、季節外の布団を収納する際は、必ずしっかりと乾燥させてから、通気性の良い不織布ケースに入れましょう。ビニール袋での圧縮収納は便利ですが、湿気がこもりやすく、次に使う時に臭いが発生しやすいため避けるのがおすすめです。

まとめ:今日から迷わない布団の洗い方チェック

ここまで解説した内容を簡単にまとめます。

  • 洗濯表示を必ず確認する: 水洗い不可の場合は、無理をせずプロに任せる。
  • 適切な道具を用意する: 生地を守るための洗濯ネットと、中性洗剤を準備する。
  • 「乾かし切る」ことに全力を注ぐ: 生乾きはカビと臭いの元になるため、徹底的に乾燥させる。
  • コインランドリーを活用する: 困った時は、高温乾燥ができる設備を頼る。

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・参考

※1 洗濯表示(令和6年8月20日以降) | 消費者庁
※2 寝具類の品質・表示 | 一般財団法人日本繊維製品品質技術センター
※3 ダニの対策について | 世田谷区