寝具コラム by Koala Sleep Japan2025年4月28日読了目安時間: 7

4.5畳の寝室でもラクラク!ベッド選びとレイアウト術

石川 恭子
リテールスペシャリスト / 上級睡眠健康指導士

コアラマットレス®︎のショールームで、お客様が「運命のマットレス」に巡り合えるようお手伝いしているカリスマコンシェルジュ。お客様の眠りの悩みに耳を傾ける中で、今すぐ活用できる睡眠の知識を届けたいと上級睡眠健康指導士の資格を取得。コアラ®︎のマットレスを通じて、毎日眠ることが待ち遠しくなるワクワク感を提供したい。

4畳半のスペースを2人以上で寝室として使うのは、よくあること。通勤時間、駅からの距離、家賃、安全性など、いろいろ考えて選んだらどうしても広さで妥協せざるをえないのが日本の住宅事情ですから。

4.5畳の狭い間取り、なんとかそこに寝室に必要なベッドなどの家具をカッコよく配置し、季節の寝具などの収納スペース問題も解決して、スペースを最大限に有効に使いたいもの。

そこで上級睡眠健康指導士でコアラマットレス社員の石川が4.5畳の寝室について考察。4.5畳に最適なベッドサイズ、選び方、おすすめのレイアウト、チェックポイントなどを解説します。

まずは把握しよう:4.5畳の広さと快適な寝室づくりのポイント

4.5畳って具体的にどんな広さかイメージできますか?不動産物件広告での4.5畳は約2.7m×2.7m=7.29平方メートルです。

畳を並べる形状からか、4.5畳の部屋は正方形の形状のことが多いのですが、床から天井までの高さは2.4~2.6mであり、ほぼキューブに近い形状となります。狭く感じやすい空間かもしれませんが、適切な家具配置と工夫で快適な寝室を作れます。

スペースを有効活用するには、動線と収納を意識し、むやみに大きな家具を置かないことが重要です。

4.5畳ってどれくらい?寸法と生活動線の基本

4畳半の面積は、「不動産物件広告では約2.7m×2.7m=7.29平方メートル」と先ほど言いましたが、実は広さは地域によって違います。それは、単位の元となっている畳1畳のサイズが、地域によって異なるからです。畳には、京間・中京間・江戸間・団地間というサイズがあり、どの畳を基準にしているかによって、4.5畳の広さが違ってくるのです。使われている畳の種類を不動産業者に確認するとよいでしょう。

名称 畳のサイズ 4.5畳の広さ 4.5畳のサイズ
京間(西日本) 191cm×95.5㎝ 8.2平方メートル 2.86m×2.86m
中京間(東海) 182cm×91㎝ 7.45平方メートル 2.73m×2.73m
江戸間(東日本) 176cm×88㎝ 6.95平方メートル 2.61m×2.61m
団地間(全国) 170cm×85㎝ 6.5平方メートル 2.55m×2.55m

とはいえ、不動産業界では、4.5畳は「4.5畳×1.62=7.29平方メートル」で約2.7m×2.7mを基本としています。実際の4.5畳でベッドを使用する際には、50cm程度の通路幅が必要です。窓やエアコンの位置、家具の配置を考慮し、全体のバランスを意識することが大切となります。

よくある悩み:圧迫感と収納不足への対処

4.5畳の寝室にベッドを置くと圧迫感を感じる、かといって和ふとんにするにも収納が足りない、という声をよく耳にします。確かに、シングルベッドでも約1畳強の面積を占めるため、4.5畳の部屋に大型家具であるベッドを置くと、残りは3畳強しかありません。

しかし、同じ面積でも狭さを感じる部屋と、あまり圧迫感を感じない部屋がある、と思いませんか?たとえば、茶室のことを考えてみましょう。茶室は4畳半以下の広さのものが多いのですが、畳に正座するスタイルで部屋を使い、目線が低いため、たとえ3畳だったとしても、圧迫感を感じませんよね。

このように、部屋の狭さを感じさせないためには、3つのポイントがあります。

  • 低めの家具
  • 明るい色使い
  • 多機能収納の活用

これらのインテリアのポイントについては、後ほど詳しく解説していきます。

人数別に考えるベッドサイズの選び方

4.5畳の寝室にベッドを入れる場合、部屋の狭さからベッドのサイズを選びがちですが、何人で使うかを基準にベッドサイズを選びましょう。使う人数でベッドサイズは大きく変わります。一人暮らしならシングルやセミダブル、二人暮らしならセミダブルやダブル、家族利用ならクイーンを検討しましょう。

使用人数 おすすめベッドサイズ
マットレスの寸法
1人 シングル、セミダブル
シングル:幅97cm×長さ195cm
セミダブル:幅120cm×長さ195cm
2人 ダブル、セミダブル
ダブル:幅140cm×長さ195cm
セミダブル:幅120cm×長さ195cm
2人+子ども1人 クイーン
クイーン:幅160cm×長さ195cm

では、それぞれのおすすめ理由について解説していきます。

一人暮らしにおすすめ:シングル・セミダブル

一人暮らしの場合、シングルベッド(幅約97cm)やセミダブルベッド(幅約120cm)が多く選ばれます。セミダブルベッドは2人用と誤解されがちですが、実は「余裕をもって眠れる1人用」のベッドです。一人暮らしのセミダブルベッドの活用法については「一人暮らしに最適なセミダブルベッドの選び方と活用法」の記事も参考にしてみてください。

4畳半の部屋にシングル/セミダブルを置くと、部屋全体に占める割合は以下のとおりです。

ベッドサイズ マットレスの面積
4.5畳に占める割合
シングルベッド 1.89 平方メートル 1/4強
セミダブルベッド 2.28平方メートル 1/3弱

どちらのベッドを置いても余裕がありますね。とはいえ、四畳半の部屋は広くはないので、

  • ベッド下を収納場所として活用できる
  • ベッド自体の高さを低めにして、床に近い目線で生活する

のが狭さを感じさせないポイントとなります。つまり、ベッド選びが大事ということです。たとえば、コアラの「MIRAIKUSTOM ミライカスタムベッドフレーム」はこの2点をクリアしています。ベッド脚を三段階の高さに調節できるので、圧迫感を感じたくない場合はローベッドに。より収納力が欲しい場合は高くしてベッド下収納を設置できるのです。

二人暮らし・同棲なら:セミダブル・ダブル

二人で使用する場合は幅120cmのセミダブルか、幅140cmのダブルベッドのいずれかが主な選択肢となります。それぞれのベッドを四畳半に置いた際に占める面積は表のとおりです。ダブルベッドだと「寝室専用」の部屋として考えたほうがよさそうですね。

ベッドサイズ マットレスの面積
4.5畳に占める割合
セミダブルベッド 2.28平方メートル 1/3弱
ダブルベッド 2.73平方メートル 1/3強

「一人暮らし」のところで説明したとおり、セミダブルベッドの推奨使用人数は1人なのですが、カップルなら眠れないことはありません。大人2人の体重を150㎏くらいと想定すると、耐荷重が200㎏以上あるベッドフレームを選ぶことが重要となります。

先ほど例に挙げたコアラの「MIRAIKUSTOM ミライカスタムベッドフレーム」の各部品は最大240kgの静過重で厳密なテストを行っています。

家族利用も視野に:クイーンベッドの可能性

夫婦と子供一人など家族で一緒に眠りたい場合、クイーンサイズのベッドがおすすめです。他の家具やインテリアはスペース的に置きにくいのですが、広々と寝ることができます。

ベッドサイズ マットレスの面積
4.5畳に占める割合
クイーンベッド 3.12平方メートル 1/2弱

日本の市場ではクイーンサイズのベッドは商品展開が限られていますが、オーストラリアで創業されたコアラマットレスには、もちろん、クイーンサイズのベッドがあります。

たとえば、シンプルなデザインの「MIRAIKUSTOM ミライカスタムベッドフレーム」のクイーンサイズなら、どんなスタイルの部屋にもマッチしますね。

4.5畳にベッドを置く際の基本レイアウトとチェックポイント

四畳半にベッドを置く際に最初に気を付けたいのは、次の3点です。

  • 扉の可動域とクローゼットの開閉域
  • 窓の位置

これらについて、次の点をチェックしてみましょう。

  • 通気性。ベッド周りに余裕があるかどうか。シーツ交換や掃除のために人が入れるか。
  • 採光性。ベッドを置くことで光が遮断されないかどうか。
  • 生活動線。扉がベッドに引っかからないか。

特に、ベッドサイズがクイーンなど大きめのサイズになってくると、窓のすぐそばにベッドを置く場合もあるかと思いますが、窓にぴったりくっつけてベッドを置くのは防犯上の観点からもおすすめしません。また、窓の側ぴったりにベッドがあると、マットレスの通気性が損なわれる上、睡眠中にかいた汗や人から発生する水蒸気が結露となりやすく、マットレスがカビやすくなってしまいます。

その他、注意すべき点を説明します。

扉&窓の位置と家具配置を意識しよう

寝室のドアを開けたときにベッドがすぐ視界に入ると、圧迫感を感じる方もいます。なるべく視線が抜ける位置にベッドを配置することで、部屋全体が広く感じられるでしょう。

インテリアで演出:狭い空間を広く見せるコツ

狭い空間を広く見せるコツは色使いと家具選びにあります。4畳半の広さ自体が広がるわけではありませんが、色彩と家具選びで心理的な広さを演出できます。

たとえば、カーテンやシーツなど、部屋の中で大きな面積を占める布類は白や淡い色のものを選ぶと、部屋が広く見えます。

また、大き目の縦長のミラーを設置し、部屋が鏡の中に映るようにすると、部屋が広く見えます。ミラーはガラスのものではなく、軽量プラスティックミラータイルを自由に組み合わせて壁に張ると、安全性が高まる上、スタイリッシュです。

ベッドを含め、低い家具を選択すると、より部屋が広く見えます。

おすすめベッドタイプ厳選:収納力・低床・宮付きなど

では、上級睡眠健康指導士としておすすめできる、限られたスペースに置くベッドとは、どんなベッドだと思いますか?決め手は「収納力・低床・宮付き」です。それぞれについて解説します。

ローベッドで圧迫感を軽減

低床、つまりローベッドは高さが低い分、部屋を見渡した際に視界が広く感じやすいのです。これは4.5畳などの限られたスペースでは大きなメリットとなりまる。圧迫感を大幅に減らすことができるからです。先ほどからおすすめしている「MIRAIKUSTOM ミライカスタムベッドフレーム」は3段階の高さに調節できますが、一番低い高さにすると、床からの高さは15.8㎝しかありません。

「低い方がいいなら、マットレスを直接床に置いたり、下にすのこを敷いたりすればいいのでは?」と思うかもしれませんが、通気性が確保できないため、マットレスがカビやすくなり、虫害なども発生しやすくなるため、おすすめしません。詳しくは次の記事を読んでみてください。

>>マットレスの床置きはダメ?デメリットと直置きする場合の対策

>>すのこにマットレスってどうなの?下に敷くお勧めも紹介

収納ベッドで狭い寝室を有効活用

収納ベッドは、ベッド床下に収納できるタイプと、ヘッドボードに収納スペースが設けられているタイプ(これを宮付きと言います)があります。タンスやラックなどを置く余裕がない部屋におすすめです。ベッドに収納が付いていないタイプの場合、ベッド下収納ケースなども多く販売されています。ただその場合気を付けたいのは、ベッド床との間の余裕をキープし、せっかくの通気性を損なわないよう、ぎゅうぎゅうに収納ケースを詰め込まないことです。

レイアウト実例:4.5畳寝室でのベッド配置アイデア

4畳半に置くベッドとして、シングル、セミダブル、クイーンの配置を考えてみます。

シングルベッドやセミダブルの場合、他の家具を置く余裕があるため、動線に配慮しつつも小ぶりな家具を選べば、さまざまな配置を楽しむことができます。たとえば、思い切って斜めにベッドを配置すると、ダイナミックな動きが部屋の中に生まれます。ドアの対角線のコーナーをベッドのヘッドボード側にするのがおすすめです。

下記はセミダブルベッドを4.5畳の寝室に置いた場合のレイアウト実例です。セミダブルベッドを部屋の真ん中に置くことで両脇の動線を確保しています。

また、クイーンベッドは、最低4畳あれば、設置できます。ただし、インテリアはスペース的に余裕がないため工夫が必要です。ベッドは壁につけて配置すると、動線が確保できるのでおすすめです。たとえばテレビを壁掛けタイプのものにしたり、グリーンはサイドテーブルに小ぶりのものを置くなどして、ホテルライクでアーバンな雰囲気づくりをしましょう。

3D家具配置シミュレーションを活用するメリット

アンドロイドでもiPhoneでも、スマホのアプリには3Dで家具を配置し、シミレーションができるものがあります。たとえば「ルームプランナー」などです。無料で使用できるものもあるので、アプリストアで「家具配置」「シミレーション」などのキーワードを入れ、アプリを検索してみてください。

まとめ:限られた4.5畳でもストレスフリーなベッドライフを実現しよう

4畳半という限られたスペースでも、寝る人数に合わせた適切なベッドサイズを選び、レイアウトを工夫することで、快適な寝室を作ることができます。自分のライフスタイルと将来設計を考慮し、最適な空間づくりを目指しましょう。

もし、これから新たに4畳半の部屋用にベッドフレームの購入を検討している場合、記事の中で紹介した「MIRAIKUSTOM ミライカスタムベッドフレーム」は、脚を調整してローベッドにできる優れものです。が、単にローベッドにできる、というだけではなく、ベッド床がすのこ状になっているため通気性にも優れており、日本の蒸し暑い季節にも、快適に過ごせる設計となっています。

何より、「三段階に高さが調節できる」「フレームにふちがないので、2台くっつけて使用できる」ため、引っ越してより広い寝室スペースが確保できたり、家族構成が変わったりしても、ずっと使用できます。お子さまが使用する場合は高さを低くし、成長してからはロボット掃除機が通れる高さに上げたり。人生の各ステージに寄り添うベッドです。

お客様の声

★★★★★

部屋のシーンに合わせられるのが助かります。

ベッドの高さを部屋の雰囲気に合わせて変えられるのが気に入っています。高さを出して下の空間を収納に使えたり、低くして部屋を広く見せたい場合など転勤が多い自分には助かります。

 

★★★★★

組み立ても簡単

組み立ても不安になるくらい簡単でした。使わない脚はベッドに固定できるので収納場所も考えなくていいです。

 

★★★★★

シンプルかつ必要十分な機能と高品質

ダブルサイズのローベッドで通気性の良いシンプルなフレームを探していました。

工具も不要で簡単に組み立てられ、品質も良く高さも3段階で調整できるので、ニーズが変わった時にも対応でき長く使えそうでとても良いなと思いました。

ライフステージの変化に寄り添うベッドフレーム