目次
監修者

石川 恭子
コアラマットレス®︎のショールームで、お客様が「運命のマットレス」に巡り合えるようお手伝いしているカリスマコンシェルジュ。お客様の眠りの悩みに耳を傾ける中で、今すぐ活用できる睡眠の知識を届けたいと上級睡眠健康指導士の資格を取得。コアラ®︎のマットレスを通じて、毎日眠ることが待ち遠しくなるワクワク感を提供したい。
快適な眠りを得るためには、自分に合ったマットレスサイズの選択が重要です。しかし、「どんなサイズが適しているのだろう?」と迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、上級睡眠健康指導士でコアラマットレス社員の石川が、寝る人数や部屋の広さごとにおすすめのサイズを詳しく解説します。自分の睡眠スタイルや部屋のレイアウトとの調和が取れるマットレス選びに役立ててください。
マットレスサイズの基本と特徴
マットレスサイズを選ぶ際は、単に幅や長さだけではなく、使う人数や身長、寝返りの打ちやすさなどを総合的に考慮することが大切です。また併せて、寝室への搬入経路やベッドフレームとの相性といった実用面もチェックしておきましょう。
一般的に流通しているマットレスには、日本のJIS規格をもとにしたセミシングル、シングル、セミダブル、ダブル、ワイドダブル、クイーン、キングなどがあります。各メーカーによって若干の差異はありますが、幅と長さがある程度決まっているため、部屋の広さやベッドフレームに合わせて検討しやすいことが利点です。
シングルサイズは最も流通量が多く、選択肢が多いため価格帯の幅も広い点が特徴です。一方、ダブルやクイーン、キングなどは2人以上の利用を想定したサイズになっています。大きいサイズを選択すると、家族一緒に寝られるなどの使い方ができます。
しかし複数人で使用する場合は、慎重に検討しましょう。マットレス選びに失敗してしまうと、寝心地に影響が出てしまうからです。マットレス選びの重要性については「マットレスの意味・役割とは?マットレス選びの重要性や選び方を初心者向けに解説!」の記事で詳しく解説しています。
【寝る人数別】マットレスサイズの選び方
マットレスを選ぶ際のひとつの基準は「体の幅+30cm」です。これは、快適な睡眠に必要な目安といわれています。
以下の表で、一般的なマットレスのサイズを確認しながら、自分に合ったマットレスのサイズについて考えていきましょう。
▼マットレスサイズ表
サイズ | 寸法 |
セミシングル:SS |
幅85cm×長さ195cm
|
シングル:S |
幅97cm×長さ195cm
|
セミダブル:SD |
幅120cm×長さ195cm
|
ダブル:D |
幅140cm×長さ195cm
|
クイーン:Q |
幅160cm×長さ195cm
|
キング:K |
幅180cm×長さ195cm
|
ロングサイズ |
幅97~180cm×長さ207cm
|
セミシングル(1人):SS(幅85cm×長さ195cm)
セミシングルサイズは、シングルサイズと比較するとやや狭いサイズで、1人用のベッドとして利用されます。部屋のスペースが限られている場合や、一人暮らしのワンルーム、子ども部屋、ゲストルームなどに最適です。
シングル(1人):S(幅97cm×長さ195cm)
シングルサイズは、1人用のベッドとして最も一般的なサイズです。単身用の6畳部屋に最適で、寝返りを打つゆとりもあります。
セミダブルサイズ(1人):SD(幅120cm×長さ195cm)
セミダブルサイズは、シングルサイズよりもやや広めで、1人でゆったりと寝ることができます。特に寝返りの多い人や、ペットと一緒に寝たい人などにおすすめです。
ダブルサイズ(1人):D(幅140cm×長さ195cm)
ダブルサイズは、1人であれば、かなり余裕を持ってゆったりと寝ることができるサイズです。カップルや夫婦での使用も可能ですが、お互いが寝返りを打つにはやや窮屈に感じるかもしれません。
よくある誤解が「ダブルサイズとは、シングルサイズ2つの幅」というものです。しかしシングルベッドの幅が約100cmであるのに対し、ダブルベッドは140cmしかありません。「ダブル」といっても幅がシングルの2倍ということではないのです。
「ダブルと表記しているから、2人で寝るのに十分だろう」と思って購入したら、案外狭いと感じるかもしれません。必要な幅をしっかり計算して選びましょう。
クイーンサイズ(2人):Q(幅160cm×長さ195cm)
クイーンサイズは、2人用のベッドとして最適なサイズです。ゆったりとした寝心地を求めるカップルにおすすめで、マットレスが2枚にわかれているタイプもあります。パートナーと一緒に寝ていて、相手の寝返りなどによる振動が気になる場合は、2枚にわかれたタイプをおすすめします。
キングサイズ(2~3人):K(幅180cm×長さ195cm)
キングサイズは、ホテルのスイートルームにも使われる大型サイズです。2人で使うのに十分なスペースが確保できるうえ、子どもと3人でもゆったり寝ることができます。
ロングサイズ(1人)(幅97~180cm×長さ207cm)
最適なベッドの長さは、「身長プラス15cm以上」といわれています。身長175cm以上の人には、長さ207cmのロングサイズベッドがおすすめです。また足元のスペースを重視する場合にもおすすめのサイズです。
通常のベッドよりも長さがあるため、足元が窮屈だと感じることもありません。
【部屋の広さ別】マットレスサイズの選び方
ここでは、部屋の広さごとに適したマットレスのサイズを紹介していきます。
4~5畳におすすめのサイズ | セミシングル or シングル
比較的スペースが狭い4畳から5畳の部屋には、セミシングルまたはシングルサイズのマットレスがおすすめです。部屋の中央に配置しても、周りに十分なスペースを確保できるでしょう。また、残ったスペースに小ぶりの家具や小物を配置することもできます。
6~7畳におすすめのサイズ | セミダブル
6畳から7畳の部屋には、セミダブルサイズのマットレスがおすすめです。部屋の中央に配置しても十分なスペースがあるので、サイドテーブルや小物を配置できます。
8~9畳におすすめのサイズ | ダブル
8畳から9畳のスペースの部屋では、ダブルサイズのマットレスを置いてもかなり余裕があります。部屋のレイアウトによっては、ベッドの他にもテーブルや机、本棚なども配置できます。
ちなみに、6畳の部屋でもダブルサイズを置くことはできます。詳しくは、「6畳部屋にダブルベッドは可能?配置アイデアと広く見せるコツ」の記事で解説しています。
10畳以上におすすめのサイズ | キング
10畳以上の広々とした部屋には、キングサイズのマットレスも余裕をもって設置できます。プロジェクタースクリーンやアクアリウムなどを置いて、高級感のあるインテリアを楽しむことも可能です。
体格やライフスタイルとの関係で選ぶマットレス
身長や体格とマットレスの相性は、快適な寝心地を左右します。また、生活スタイルによってサイズ選びが変わる場合もあるため、以下のポイントをチェックしましょう。
マットレスと体の適切な相性は、横になったときに肩や腰の圧迫感が少ないかどうかで見極めることができます。体格が大きい人は、幅だけではなくサポート性能や厚みのあるマットレスを選ぶと、体への負担を減らすことができます。また、高身長の人は足元にゆとりのあるロングサイズを選ぶと、窮屈さを感じにくいメリットがあります。
ライフスタイル面では、ベッドルームをワークスペース兼用にしたり、小さなお子様と添い寝をしたりする場合は、サイズだけではなく耐久性や汚れへの対策も考慮しましょう。自分の生活に合ったマットレスを選ぶことで、長期的な満足度を高めることができます。
身長や体格に合ったサイズ
肩幅や身長を考慮すると、体をきちんと支えてくれるサイズを選択できます。特に肩や腰など、体重がかかる部分がしっかり支持されるかどうかは寝姿勢に大きく影響します。購入前に試しに横になってみるか、実際のサイズを部屋に置くイメージを明確にすると失敗を防ぎやすくなるでしょう。
高身長に適したロングサイズ
標準サイズだと足がベッドからはみ出してしまう高身長の人にとって、ロングサイズは有用です。足を伸ばせることでリラックス状態になりやすいため、睡眠の質にも影響するといわれています。メーカーによって長さや幅が異なる場合もあるため、複数のマットレスを比較して心地よいものを選びましょう。
体重や体型を考慮した選び方
体が大きい人は、マットレスが沈み込みすぎないように適度な反発力をもつタイプを選ぶとよいでしょう。また、ウレタンやスプリングなど素材の違いも寝心地に影響するため、幅だけではなく硬さやサポート力に注目して選ぶのがおすすめです。日々の負担を軽減することで、腰の痛みの予防つながる可能性もあるのでじっくり検討してみてください。
マットレスの硬さについては、「マットレスの硬さのおすすめは?自分にぴったりのマットレスの選び方をじっくり解説」の記事で詳しく解説しています。
ライフスタイルや用途別のおすすめ
それぞれのライフステージや家族構成に応じて最適なマットレスサイズは異なります。自分の使い方に合ったサイズを選びましょう。
ライフスタイルは年齢や家族構成だけではなく、在宅ワークや趣味の空間づくりにも影響を与えます。学生や単身者向けのワンルームなどでは、他の家具との兼ね合いも考慮しながら最適なサイズを見極めましょう。一方で、大型サイズを選んで家族とのコミュニケーションを深めやすい寝室づくりを目指すのも一案です。
どのサイズを選ぶにしても、日常の動線を邪魔しないか、家具の配置に支障がないかをチェックしましょう。特に小さなお子様がいる場合は怪我のリスクにも配慮し、マットレスの高さや配置が適切かどうかを慎重に検討する必要があります。
学生や単身者のライフスタイルに合うサイズ
部屋の広さが限られる場合は、シングルやセミシングルが設置しやすいサイズです。寝返りを打つ際に窮屈さを感じるかもしれませんが、その分ワークデスクや収納のスペースを多く確保できます。快適な勉強・仕事環境を優先するなら、できるだけコンパクトなサイズを選んでスペースを効率よく使いましょう。
カップル向け
2人で使うなら、ダブル以上のサイズが視野に入ってきます。ただし、大きなマットレスを置くと部屋によっては他の家具が置けなくなることがあるため、適度なサイズ選択が肝心です。寝相や温度感覚など2人の睡眠スタイルを考慮しながら、必要十分な広さを確保すると快適な睡眠を共有できます。
夫婦や家族利用向けのライフスタイル別選択肢
夫婦だけではなく、小さなお子様と添い寝をする場合は、キングやクイーンのような大きめサイズが向いています。あるいは、シングルやセミダブルを2台組み合わせる方法もおすすめです。家族の成長や部屋の間取り変更にも対応しやすいため、長期的視点で選ぶと使い勝手がよいでしょう。
子ども部屋に適したマットレス
子どもは成長とともに必要なスペースが変化するため、最初はセミシングルやシングルを選んでおいて、必要に応じてロングサイズやサイズアップを検討する手もあります。特に、成長期には、定期的に睡眠環境を見直すとよいでしょう。部屋の掃除や整理がしやすい高さかどうかも見極めておくと、衛生面のケアがしやすくなります。
ベッド配置のレイアウトとコツ
ベッド以外に部屋に置きたい家具があったり、ドロワー(引き出し)付きのベッドを置いたりする場合、「家具とベッドとの間にどのくらいのスペースが必要?」と考えるかもしれません。そこで、配置する家具の種類ごとに必要なスペースを紹介します。
引き出しのあるベッド | 160cm程度スペース確保
引き出しのあるタイプのベッドは、洋服や日常のアイテムを収納するのに便利です。しかし、引き出しをスムーズに開閉するためには、160cm程度のゆとりをもたせるとよいでしょう。
ベッドサイドテーブルを置きたいとき | 60~80cm程度スペース確保
ベッドサイドテーブルがあれば、スマホを充電したり、本や目覚まし時計を置くことができて便利です。ベッドサイドテーブルを置きたいときは、60~80cm程度のスペースを確保しましょう。
ベッドと他家具を配置 | 90cm程度スペース確保
クローゼットやドレッサーなど、ドアを開閉したり、椅子を使ったりする家具をベッドの近くに置く場合は、90cm程度のスペースを確保しましょう。その程度のスペースがあれば、動線もスムーズです。
ベッドを置くスペースが限られている場合は?
「ベッド以外にも家具を置きたいけれど、スペースが限られている」という場合は、スペースを有効に活用できる折りたたみベッドや大容量収納ベッドという選択肢もあります。
折りたたみベッド | スペース活用可能
スペースが限られている部屋では、折りたたみベッドがおすすめです。そのメリットは、使用しないときにはコンパクトに収納できるため、掃除もしやすく、スペースを有効に活用できるという点です。
デメリットとしては、マットレスが薄いと底付きを感じる可能性があることです。
大容量収納ベッド | ベッドに色々収納する
大容量の収納付きベッドは、押し入れやクローゼットが不足している部屋におすすめです。大容量収納ベッドのメリットは、ベッド下のスペースを有効活用して、洋服や季節のアイテム、布団、本、スポーツ用品などを収納できる点です。
「マットレスを置くと、部屋のスペースがなくなる」という悩みがあるなら、収納力の高いベッドを購入し、さまざまな生活品を収納するという方法も考えられます。
ただし大容量収納ベッドのデメリットは、ベッドフレーム型よりも高価という点です。
まとめ:生活スタイルに合ったサイズのマットレスを選んで、快適な睡眠ライフを!
マットレスサイズは、ライフスタイルや居住環境とも密接に関わっています。まずは部屋の広さや使用シーンを見直して、本当に必要なサイズを見極めることが大切です。サイズが決まったら、次は素材や硬さ、搬入のしやすさなど細かい部分もチェックして購入を進めましょう。
自分の体格や寝方、部屋の広さ、家族構成を総合的に考慮してマットレスのサイズを選べば、心地よい睡眠を取ることができます。この記事を参考に、理想的な睡眠環境を整えてみてください。