寝具コラム by Koala Sleep Japan2025年5月21日読了目安時間: 12

上級睡眠健康指導士監修|すのこベッドのデメリットまとめ:失敗しない選び方・メンテナンス方法を徹底解説

目次

監修者

松本 恭
コピーライター / 上級睡眠健康指導士

「健康の秘訣はぐっすり眠ること」がモットーで、これまでウォーターベッド、ウッドスプリングベッド、西式健康枕、ハンモックなどさまざまな寝具の寝心地を追求してきた睡眠マニア。偶然出会ったコアラマットレス®︎の快適さに感銘を受け、メンバーとして参加。上級睡眠健康指導士としての知識を通して、より多くの人に快眠を届けたいと願っている。

「すのこベッドだと、涼しく快適に過ごせる」と耳にしたことはありませんか?ここ数年、猛暑の夏が続き、寝苦しい熱帯夜を過ごすことが増えてきました。少しでも涼しく過ごせるなら、すのこベッドの導入も考えたい……でも、「すのこベッド」で検索してみると価格帯、素材、製品形状もいろいろで、何がどう違うのか、どう選べばいいのか、本当に涼しく過ごせるのか、わからないですよね。

そこで、上級睡眠健康指導士でコアラマットレス社員の松本が、すのこベッドについて解説。すのこベッドの基本的な特徴、そのメリットとともに、普通のベッドとは違う形状ゆえのデメリットについても徹底的に洗い出します。

1. すのこベッドとは?基本的な特徴をおさらい

よく混同されがちですが、「すのこベッド」とは、市販のすのこを敷いてその上にマットレスなどを敷いて寝ることを指すのではなく、ベッドの床面がすのこ状になった通気性の高いベッドのことを指します。つまり、「すのこベッド」という製品群があるのです。

すのこベッドは、木材や樹脂の板をすきまを空けて組み合わせている形状となっているため、主に次のようなメリットとデメリットがあります。

メリット デメリット
湿気対策ができる
布団やマットレスを直接置いても通気が保たれる
など
冬は冷気を拾いやすい
など

「すのこベッド」で検索すると、「これはマット?」という見た目の脚のない形状のものや、樹脂・竹・木材などさまざまな素材や形状のベッドがあります。これは選択肢が多いということでもあり、インテリアや用途に合わせて選びやすいとも言えます。

これらの点を詳しく説明していきます。

1-1. すのこ構造がもたらす通気性のポイント

ベッドの床面がすのこ構造だと、板と板の間にすきまがあるため空気が流れやすく、湿気を溜めにくくなります。この構造は高温多湿な日本の気候に適しています。湿気がたまりにくい、ということは、カビやダニの繁殖を抑制しやすいからです。ただしベッドの床面が部屋の床に近い、脚のないタイプのすのこベッドは、埃や冷気対策が必要となります。

1-2. 布団もマットレスも使える柔軟性

すのこベッドの名前の由来である「すのこ」は、日本の伝統的な木の板構造。したがって、和布団もマットレスも違和感なく使用できます。ただし薄いマットレスや布団を直接敷くと硬さを感じやすいため、ある程度厚みのある寝具を用意するとよいでしょう。和布団を使用する場合は、定期的に干すことで湿気がたまるのを予防できます。

2. すのこベッドの代表的なデメリット

ここからは、もっと詳しくすのこベッドのデメリットを洗い出していきましょう。すのこベッドは、すのこ状になったその構造ゆえのデメリットが存在します。まず、すのこ状のすきまをくぐって床からの冷気が影響すること、また、一枚の板よりも構造的に弱いので、きしみ音や、荷重集中による耐久性の懸念も挙げられます。

構造とは直接的な関係はないのですが、すのこベッドの最大の魅力である「湿気を逃がす」という点との兼ね合いで、ベッド下を収納スペースとして使うことがためらわれる、ということも挙げられます。また、湿気をしっかりベッド下に逃がしてくれる分、定期的なメンテナンスを怠るとホコリが溜まりやすく、メンテナンスを怠るとダニが発生しやすくなる、というデメリットもあります。各項目について見ていきましょう。

2-1. 冬の冷気やすきま風が気になる

すのこベッドは通気性が高いため、冬は部屋の床からの冷気がダイレクトに伝わりやすい、というデメリットがあります。特にモダンなマンションのコンクリート打ちっぱなしの床、あるいはフローリングの上では冷えを感じやすい、という意見もあります。

冷え対策としては、ベッド下にラグやカーペットを敷く、冬は厚手の寝具を使用する、というのが効果的です。ただし、すのこベッドの最大の魅力である通気性を損なわないよう、通気性とのバランスを考えましょう。

2-2. きしみ音が発生しやすい場合もある

木製フレームや、板と板を組み合わる構造のため、寝返りの際にきしみ音が発生することがあります。特に、安価な製品は組みあがった時の精密性に欠けるため、音鳴りのリスクが高くなります。

音が気になる方は、まず、購入時に耐荷重やフレーム構造の確認が必須です。定期的にネジの増し締めを行うのが効果的です。また、ふすまや引き出しの滑りを改善する際に使うシリコンスプレーを音鳴りの原因となっている部分に吹きかけるなどして、メンテナンスするのがおすすめです。ただし、鉱物油を含む潤滑油はパーツが変形・破損する原因になるので使わないでください。

2-3. 寝心地が硬く感じる懸念

すのこベッドは、すき間の空いたすのこ構造で一枚板と同様の強度を保つ必要があるため、板状のベッド板床よりしなりがなく、寝心地を硬いと感じる場合があります。薄い寝具だと板の硬さが直接伝わり、寝返りしづらくなる場合も。対策としては、適度な厚みのあるマットレスや敷布団を選ぶことです。特に腰痛持ちの方には、体圧分散性の高いマットレスをおすすめします。

2-4. ベッド下収納に向かない可能性

すのこベッドの最大の魅力である「通気性」は、構造上、ベッドから逃がした湿気をベッド下に逃がすことで機能します。したがって大量の荷物を収納すると空気の流れが滞り、湿気がこもってカビやダニが発生しやすくなるというデメリットがあります。もし収納のほうを重視するなら、収納機能付きベッドや引き出し付きベッドの方が、よりライフスタイルに適していると言えます。すのこベッドで収納する場合は、ベッド下のスペースを埋め尽くさず、ある程度すきまを確保するよう、注意しましょう。

2-5. 定期的なメンテナンスが不可欠

上で述べた通り、すのこベッドは通気性重視の構造のため、すのこ周辺やベッド下にホコリやダニが溜まりやすくなります。月に一度程度、すのこや床との接触部分を掃除し、ネジの締まり具合やフレームの状態を点検する必要があります。めんどくさく思えても、こういったメンテナンスを怠ると、快適さや安全性が損なわれることがあり、ベッドフレームやマットレスの製品寿命に影響しかねません。

3. すのこベッドはやめたほうがいい?失敗・後悔の理由

湿気が多い日本の気候に適しているすのこベッドですが、「すのこベッドを買って失敗した……」という声もよく聞きます。

先ほど述べたように、すのこベッドは通常のベッドよりも複雑な構造をしているため、メンテナンスが必須ですが、購入前にそのことを理解していないと、早々に不具合が生じることもあります。木製フレームの耐久性やきしみ問題にも注意が必要です。また、冬の冷え対策を十分に行わず、身体が冷えてしまうと「失敗した」と後悔する原因に。

また、市場に出回っているすのこベッドの価格帯が幅広いため、「安くていいわ」と安価な製品を選んでしまうと「安物買いの銭失い」になりかねません。

選び方や使い方を誤らなければ、すのこベッドは長期的に快適に使用できるベッドです。後悔や失敗から、「どういったすのこベッドを選べばいいか」ということを学んでみましょう。

3-1. 折りたたみタイプの破損や耐久性の問題

すのこベッドには、「折りたたみすのこベッド」というタイプがあります。通常の折りたたみベッドと同じく、折りたたみタイプのすのこベッドも、収納性が高い一方、可動部が多く壊れやすい、というデメリットがあります。毎日折りたたみするなど、頻繁に折り畳んでいると、蝶番や連結部分に負荷がかかってしまいます。安価な製品ほど耐荷重が軽い傾向があり、長期間使用していると身体の重さに耐えられず、割れたり変形したりする危険性があります。素材がパイプだと、その可能性が高くなります。

折りたたみベッドの人気の価格帯である2万円台のベッドの耐荷重をチェックしてみると、「90kg」というものが多いようです。一般的なベッドフレームの耐荷重はシングルで100kg~150㎏と言われています。90kgの耐荷重しかないと、少し体格の大きい人は使用できない、ということです。購入時は必ずベッドの耐荷重を確認し、フレーム素材が何かということもチェックしましょう。折りたたみベッドのデメリットについては「折りたたみベッドが『やめとけ!』と言われる理由」の記事も参照してみてください。

3-2. 木製フレーム特有の傷や汚れリスク

木材は使用していくうちに傷や汚れが目立つようになります。模様替えなどでベッドを移動する時に床に傷をつけるリスクもあります。木材は水分を吸収し変色する場合もあるため、定期的な保護オイルやワックスの塗布が必要です。傷自体は修復可能ですが、美観重視の方には悩みの種になることも。

3-3. 安価商品と高価格帯商品の性能差

何度か触れている、すのこベッドの価格帯が広すぎる問題。すのこベッドは本当に価格差が大きい製品です。お財布に優しい値段であることは大事ですが、その時支払う金額を使用年数で割るといったい一年あたりいくらとなるのか……という、コストパフォーマンスの視点を持つことをおすすめします。

なぜなら、安価な商品は耐荷重や防カビ加工などの性能が十分でなく、購入後早期に不具合が出ることもあるからです。高価格帯の商品は素材の質や加工技術に優れており、耐久性や快適性が高いものがほとんどです。長期的なコストパフォーマンスを考えると、ある程度品質の高い商品を選ぶのが経済的です。

4. デメリットだけじゃない!すのこベッドのメリット

すのこベッドは通気性の良さによる防湿・カビ対策が最大の魅力です。夏は蒸れを軽減、冬は湿気がこもりにくい、というメリットがあります。木製フレームを選ぶと、木製ならではの温もりや風合いがインテリア性を高めてくれます。適切なメンテナンスやベッドに合った寝具の選択は必要ですが、そういった工夫さえ行えば、心地よい睡眠環境を手に入れることができます。

4-1. 通気性の高さが湿気やカビを抑制

すのこベッドは、すのこ構造のすきまから湿気を逃がすため、寝具の下に空気が循環し、マットレスの大敵=カビの発生を抑制できます。この空気の循環は、湿度の高い地域や梅雨時期に効果を実感することでしょう。湿気をこもらせないため、布団やマットレスの劣化も遅らせる、寝具にとってのアンチエイジングなベッドと言えます。湿気に弱い方やアレルギー体質の方に特におすすめです。

4-2. 夏の蒸れを軽減し、快適な睡眠環境

高温多湿な日本の夏場は、寝具に湿気がこもり蒸れやすいのですが、すのこベッドなら下部からの通気で熱がこもりにくいのです。これが「すのこベッドは涼しい」と言われる理由であり、寝汗をかきやすい方に特に効果的です。エアコンで室温を快適にし、扇風機でその快適な温度の風を循環させると、通気性の高いすのこベッドは冷えた空気を通過してくれるため、相乗効果で睡眠の質が向上します。ただし、通気量が多いと乾燥を感じる場合もあるため、寝具で調整しましょう。

4-3. 掃除のしやすさやスペースの有効活用

すのこベッドは、その構造上軽量設計が多く移動しやすいため、ベッドごと動かして掃除がしやすい、という気が付きにくいメリットもあります。また、すのこベッドというカテゴリーには商品の種類も豊富で、ロータイプや折りたたみ式を選ぶと、部屋のスペースを有効活用できます。ただし頻繁な移動を行うと、フレームや床に傷がつくリスクがあるため、注意が必要です。

4-4. 木の香りによるリラックス効果

天然木を使用したすのこベッドなら、就寝時に木の独特の香りを楽しむことができます。特に檜や杉などの国産材はリラックス効果があるとされています。素材となる木材もさまざまであり、インテリアに合ったものを選ぶことで見た目と香りの相乗効果が得られます。ただし、匂いに敏感な方には香りが強く感じられる場合もあります。

5. 脚なし・脚付き・折りたたみ…すのこベッドの種類とは

すのこベッドには脚なしロータイプ、脚付きハイタイプ、折りたたみ式など多様な形状があります。ライフスタイルや部屋の広さ、インテリアの好みによって最適なタイプは異なります。それぞれの特徴を簡潔にまとめてみました。

脚なし 脚付き 折りたたみ
部屋を広く見せる効果がある 掃除しやすい
収納や移動が簡単だが耐久性に注意

では、それぞれについて詳しく説明していきましょう。

5-1. 脚なしすのこベッドの特徴とデメリット

同じ6畳でも、家具の背が低い和室と椅子生活の洋室では和室のほうが部屋が広く見えるように、脚なしのロータイプは視覚的に部屋を広く見せる効果があります。脚なしすのこベッドはデザインが豊富でモダンから和室向けまであります。

ただし、眠る場所が床に近いため、ホコリや冷気を拾いやすい、というデメリットもあります。マメに床掃除を行わないと、ホコリの影響を受けてしまうことも。また、高さがあまりに低いと、すのこベッドの最大の魅力である「湿気を逃がす」ができない場合もあります。高さが低く立ち上がりにくいため、年配の方には不向きかもしれません。

5-2. 脚付きすのこベッドのメリットと注意点

脚付きタイプのすのこベッドは、ベッド床の下の空間が確保できるため、通気性が高まり掃除もしやすいのがメリットです。ベッド下にスペースができるため、一部分なら収納ケースを置いてもかまいませんが、詰め込みすぎると通気を妨げてしまいます。ベッドから立ち上がりやすく、ベッドメイクもしやすい反面、掃除でベッド本体を移動する時に床を傷つけるリスクがあります。

脚の太さや取り付け方法でベッド自体の安定性が変わるため、この点をよく確認しましょう。たとえば、「MIRAIKUSTOM ミライカスタムベッドフレーム」は3段階の高さにカスタマイズすることができるベッドフレームですが、主要な部品について最大240kgの静荷重で厳密な試験を実施しています。

5-3. 折りたたみタイプの良し悪し

折りたたみタイプは狭い部屋や収納スペースが限られた環境で便利です。必要時だけ展開できるのが最大のメリットと言えます。一方で毎日使うベッドとしては、耐久性や安定感に不安が残る場合も。可動部品が多いほど破損リスクが高まるため、品質確認が重要となります。寝心地やきしみ音も、できれば購入前に寝そべってチェックすることをおすすめします。

6. 迷ったら比較!すのこベッド vs. パイプベッド

 すのこベッドとパイプベッドは軽量で取り扱いやすい、という点が似ているため、よく比較されます。双方とも、素材や構造で通気性・耐久性・価格に違いがあるのも共通と言えます。すのこベッドは木材主体で自然な風合いと通気性が魅力です。パイプベッドは金属素材で強度と耐久性に優れています。それぞれのメリット、デメリットを知り、自分の生活スタイルとの相性を踏まえて選択しましょう。

6-1. 通気性や強度、価格面での違い

すのこベッドは通気性が高く、素材が木材のものを選べば、ベッドフレームに肌が触れても冷たく感じませんが、通気性が高い構造のため、冬の冷えやホコリ対策に注意が必要です。すのこベッドは、脚なしの安価なものは1万円以下からありますが、素材の品質により価格帯にはかなり幅があります。パイプベッドは重い荷重に耐えられ、リーズナブルな価格の製品も多いため、病院のベッドとしてもよく使用されています。両者とも価格帯や品質の幅が大きいタイプのベッドであるため、商品を選ぶ際、気を付けたい点は以下の4つです。

  • 通気性。ベッド床の素材、部屋の床面からベッド床までの高さは十分にあるか?
  • 組み立て品質でのきしみ音。組み立てはシンプルで増し締めができるか?
  • 使用感。寝そべった感じは好みの硬さか?
  • メンテナンス。メンテナンスの頻度と方法は自分の生活スタイルに合っているか?

6-2. インテリアとしての見た目と設置性

すのこベッドは木製フレームが多く、ナチュラルな雰囲気で暖かみのある空間づくりに適しています。パイプベッドはメタルフレームのスタイリッシュな印象でシンプルでクールな感じが欲しい方に人気です。どちらも設置前に十分な採寸とレイアウト検討が必要です。

7. 素材別すのこベッドの選び方

すのこベッドには、檜・桐・杉などの木材から樹脂製まで様々な素材があり、それぞれ特性や価格帯が異なります。ベッドの素材を選ぶ際、ついつい見た目だけで「部屋に合うもの」を選びがちですが、加えて、素材の持つ香り、耐久性も考慮しましょう。また、自分のベッドの使い方や今使っている寝具との相性も考慮すると、「失敗した」という後悔が少なくなります。購入の際、何を一番大事にしたいかを検討してみて―たとえば、値段なのか、耐用年数を考慮したコスパなのか、インテリアとしての完成度なのか、など―自分の目的にあった素材選びを行いましょう。

7-1. 檜(ひのき)・桐・杉など国産材の特徴

古民具には栗や松も使われていることがありますが、現在、家具に使用される国産材には主に檜、桐、杉です。それぞれの特徴を表にしてみました。いずれの素材も木目や香りを楽しめますが、メンテナンス次第で反りやヒビ割れの可能性も。

檜(ひのき) 杉(パイン)
耐久性や防腐・防虫効果に優れ、香りも爽やか。値段も高価ですが、長期使用に向いている。 軽量で湿気に強いが傷つきやすい。和箪笥によく使われる。
手頃な価格で適度な硬さと香りがある。加工しやすいため、家具によく使用される。

7-2. 樹脂製フレームのメリット・デメリット

樹脂製は軽量で手入れが簡単です。水拭き可能で、ベッドを清潔に保ちやすいというのが魅力です。一方でつるっとした見た目のものが多く、木材素材が持つ風合いや香りは期待できません。つまり、インテリア性にはやや欠ける、と言えます。樹脂製のベッドで懸念される、長期使用時の耐久性や劣化の度合いは、商品差が大きい、というのが本当のところです。機能性を重視する方、アレルギーが気になる方に向いているベッドと言えます。

8. すのこベッドに合わせる寝具の選択肢

すのこベッドの特徴を活かすには、寝具の質や種類が重要となります。せっかく通気性に優れたベッド床だったとしても、上に載せるマットレスの通気性が悪ければ、やはり通気性は確保できないからです。マットレスは硬さや通気性、布団は湿気対策を考慮する必要があります。

一方、寝具との相性が悪いと、すのこベッドのデメリット面だけが目立つ残念な寝心地となってしまいます。特に薄い寝具だと、構造由来のベッド床の硬さや冷えを感じやすいためです。マットレスも寝具も、使う人の体型や寝姿勢に合わせた選択を行うことで、快適な睡眠環境を整えることができます。

8-1. マットレスの場合:硬さと厚みに注意

すのこのベッド床はすきまがあるのに通常のベッド床と同じ耐荷重を支えなくてはならないため、しなりがなく硬い構造となっています。この硬さを和らげるには、ある程度の厚みと弾力のあるマットレスを選ぶのをおすすめします。腰など身体の一点に荷重が集まらず、身体を包み込んで支えてくれる、体圧分散性の高い素材が理想的です。

マットレスが薄いと、すのこの形状を感じて不快になる場合もあります。通気層がしっかり確保されたモデルなら、カビ対策にもなります。たとえば、マットレスの厚みが23cmとしっかり厚めの「コアラマットレスプラスPLUS」は、すのこベッドと相性ぴったりです。3層5ゾーン設計であり、身体を適度にサポートしてくれます。独自開発竹炭クラウドセル™は天然の抗菌作用を持つ竹炭を使用しており、マットレスにたまる不快なにおいや湿気を取り除きます。

8-2. 布団の場合:湿気対策やこまめな手入れが重要

すのこベッドに直接布団を敷くと湿気対策に効果的だが、こまめに干す習慣が必要です。定期的に布団を上げてベッド下を換気し、布団乾燥機も活用するとダニやカビ予防になります。布団の厚みや素材でも寝心地が変わるためシーズンごとの見直しも大切となります。

9. 一人暮らしにすのこベッドはおすすめ?

一人暮らしの場合、部屋のスペースは限られていることが多く、効率的なスペースの活用と使い勝手が良いことが重要となります。すのこベッドは折りたたみ式やロータイプが豊富で、レイアウトに柔軟性が持てます。ただし、ベッド下のスペースを最大限に活用して収納に当てたい場合や、冬の冷えが気になる家の造りの場合は、すのこベッドのデメリットを強く感じてしまうかもしれません。すのこベッドは、通気性や掃除のしやすさを重視するなら、一人暮らしの人にも有力な選択肢です。暮らし方に合わせて選べば快適に使えるはずです。

9-1. 狭い部屋でのレイアウトとコスパを考える

一人暮らしの狭い部屋ではロータイプや折りたたみタイプが空間を有効活用できます。特に折りたたみ式はコスパ重視の方に人気で湿気対策も兼ねられます。ただし作りが甘い商品の場合、壊れやすく結果的に買い替えコストがかかるため、価格だけでなく品質も確認しましょう。

9-2. 女性・男性別に見る使い勝手の違い

住宅検索サイト「CHINTAI」の2024年の調査によると、女性は「自分のお部屋に合いそう」「実用的」という観点から家具を選ぶ傾向が強いという結果が出ています。つまりベッドで言うと、インテリア性や重さの扱いやすさを重視する傾向がある、ということです。この結果に照らし合わせて考えてみると、すのこベッドはインテリアとして木の風合いが魅力と感じるでしょうが、掃除などで移動する際、傷をつけやすいというデメリットが気になるかもしれません。一方、男性で寝相が悪い、体格が大きい、という場合は、耐荷重が高いモデルを選ぶべきです。このように、自分の生活パターンや好みをよく検討し、それに合わせたタイプを選ぶことで、購入の失敗を減らせます。

10. 快適に使うためのメンテナンス&お手入れ方法

すのこベッドは、その構造上、定期的なメンテナンスが欠かせません。すきまにゴミが落ちやすいため掃除と湿気対策を心がけましょう。布団やマットレスを取り外して換気することで、カビの予防にもなります。定期的なネジの増し締めやフレームの傷チェックも重要です。毎日使用するベッドの場合、月に1度程度の頻度で緩みをチェックすることをおすすめします。早めのメンテナンスできしみの原因を取り除けます。

10-1. カビやダニを防ぐための換気と掃除のコツ

週に一度は寝具をベッドから下ろして通気を促進する習慣づけが大切です。掃除機やモップですのこ板のすきまを丁寧に掃除し、湿度の高い季節には除湿器も活用するとよいでしょう。ダニ対策スプレーや除菌シートも有効ですが、木材にシミができる場合もあるので、事前に相性をチェックしておきましょう。

10-2. 定期的なネジの増し締めやフレーム検査

すのこベッドは継ぎ目が多いため、ネジが緩んだり部品が劣化することもあります。きしみ音やガタつき防止のため、定期的なネジの増し締め―月1回の確認―が必要です。特に、別の家具をぶつけるなど、衝撃を受けた後や引っ越し後は注意深くチェックを。板に深い傷や亀裂がある場合は安全面を考慮し、購入店に修理可能かどうか問い合わせる、あるいは廃棄するなど、早めの対処を必ず行ってください。

11. おすすめのすのこベッドを選ぶ際のチェックポイント

すのこベッド選びは、自分のライフスタイルや目的を明確にすることが大切です。手持ちの寝具やベッドを置く部屋の広さ、季節ごとの環境を考慮しましょう。耐荷重や組み立てのしやすさなどの実用面も要チェックです。値段を見る際、一緒に商品保証期間も確認してその年数で割ってみると、実際のコストパフォーマンスのおおよそのところがわかります。たとえば、保証期間を明記していない1万円のベッドと、5年の保証がついた5万円のベッドのコストパフォーマンスでは、後者に軍配が上がります。高品質な製品には長期のトライアル期間が付いている場合が多く、長い目で見るとコスト面でも労力面でも削減になると言えます(ちなみに、コアラマットレスの製品には120日間のトライアル期間があります)。購入後の返品や補償制度も確認しておくと安心です。

11-1. 耐荷重・組み立てやすさ・折りたたみ機能

ベッドを使う人の体格や寝具の重量を計算し、それに見合った耐荷重の製品を選択することをおすすめします。組み立てが複雑だと設置時に苦労し、ネジの締め具合などに不安が残ります。折りたたみ機能は便利ですが、可動部が多いため耐久性に影響する場合も。自分が求める機能の優先度を整理し、自分にとってベストバランスの製品を選びましょう。

11-2. 購入後の返品・補償制度の確認

ベッドは購入前にちょっと試しに寝そべったくらいでは、自分に合っているかどうか、本当のところはわかりません。実際に使ってみると、想定と異なる場合があるため返品や交換ができるかどうかを事前確認しておくことをおすすめします。メーカー保証やショップのサポート内容もチェックポイントです。初期不良や配送中の破損への補償があると安心です。ベッドのような大型家具はそうそう買い替えないもの。長期的な使用を考える上で保証制度の充実は重要な決め手になります。

コアラは全商品120日間もトライアルができるってホント?

12. まとめ:すのこベッドのデメリットを理解して快適な睡眠環境を手に入れよう

どんなものでも良い面悪い面があるように、すのこベッドにも、メリットとデメリットがあります。すのこベッドは、適切な寝具選びやメンテナンスを行うことで、快適にできます。

すのこベッドのデメリット 対策
冬は冷える?
ベッド下にラグを敷く、厚めのマットレスを使う、寝具を工夫する
きしみ音がする?
月1回点検・増し締め。シリコンスプレーでメンテ
ベッド下に収納できない?
ある程度すきまを確保すれば、収納可能

すのこベッドには、「通気性が高い」という湿気の多い日本の気候にぴったりの魅力があり、ベッドフレームの素材、耐荷重、補償制度などのポイントを押さえて購入する製品を選べば、長期的に満足度の高いベッドライフを送れます。自分のライフスタイルを考慮してベッドを選ぶ際、この記事が参考になれば幸いです。

今後すのこベッドを導入して快適な睡眠環境を実現したい、という方におすすめなのが、「MIRAIKUSTOM ミライカスタムベッドフレーム」。ベッドフレームの脚を3通りに調節できるため、お子さまと添い寝をする時期は低く、お子さまが1人で寝られるようになったら高くすることができます。高さは簡単に調節でき、高くすることでロボット掃除機や引き出し収納などを収納できる十分なスペースも確保できます。また、フレームを2台並べてもマットレスに余分なすきまができないシンプルなデザインです。

お客様の声

★★★★★

最高

今までコアラマットレスを床置きで使用してましたが、湿気が気になりフレームを購入しました。

早く購入しておけばよかったです。組み立ても簡単で、高さも3段階に変えられるので長く使用できそうです。すでに3回高さを変えて楽しんでます。

 

★★★★★

組み立て簡単!

引っ越しを機にマットレスを新調し、セットでフレームも購入しました。工具やネジが必要無く、シンプルな組み立て方法でした。2人がかりで20分くらいで組み立て完了しました。

 

★★★★★

ミライカスタムベッドフレーム

ずっと布団で寝ていましたが、ここ数年睡眠が浅くベッドを検討していた所、koalaマットレスに出会い、折角なのでベッドフレームも合わせて購入。ミライカスタムベッドフレームは、作りはシンプルながら240kgの静的重量テストを行っているとの事で、安心感があります。

組み立ても外枠を重ねて、脚部分のネジを外枠に固定するだけで、工具無しで簡単に組み立て可能になっています。脚部分の調整で3段階の高さ調整も出来るので、作りはシンプルでも部屋に合わせて使い易いです。

3段階に高さが調節できる、すのこベッドフレーム