目次
監修者

松本 恭
「健康の秘訣はぐっすり眠ること」がモットーで、これまでウォーターベッド、ウッドスプリングベッド、西式健康枕、ハンモックなどさまざまな寝具の寝心地を追求してきた睡眠マニア。偶然出会ったコアラマットレス®︎の快適さに感銘を受け、メンバーとして参加。上級睡眠健康指導士としての知識を通して、より多くの人に快眠を届けたいと願っている。
日中に眠くなってしまう経験は、多くの人にあるのではないでしょうか。実は、短時間の昼寝を上手に取り入れると午後のパフォーマンスを高めることができます。
しかし、昼寝の時間や方法を誤ると夜の睡眠に悪影響を及ぼしたり、逆に体がだるくなる場合もあります。そこで本記事では、上級睡眠健康指導士でコアラマットレス社員の松本が、疲労回復や集中力アップに効果的な昼寝のコツを紹介します。
昼寝のメリット:なぜ仮眠が必要なのか
昼寝が体と心にどのような好影響をもたらすのか、その理由を解説します。
昼寝には、単に体を休ませるだけではなく、頭の中をリフレッシュさせて集中力を取り戻す効果があります。そのため、日中のどこかで短時間の睡眠を取るだけでも、午前中の疲れやストレスを和らげることができます。また、短い仮眠でも脳内で記憶が整理されやすくなるため、学習効率の向上や仕事のパフォーマンスアップにもつながります。
疲労回復と集中力アップ
昼寝の最大のメリットは、脳と体の疲労を短時間で回復させる点にあります。たとえば、作業中に眠気が襲ってきたときは、たった数分でも目を閉じて仮眠を取るだけで頭がすっきりし、集中力が戻りやすくなります。これにより、午後の業務効率が高まるだけではなく、仕事や勉強のモチベーション低下を防ぐことにも役立ちます。
精神的ストレスの軽減
日常生活で感じるストレスは、自律神経の乱れや精神的な疲労にもつながります。昼寝を習慣的におこなうと、短い間でも意識をオフにしてリラックスできるため、心の落ち着きが得やすくなります。その結果、イライラ感の軽減や気分のリセットに役立ち、再び前向きな気持ちにもっていきやすくなるのです。
昼寝の最適時間は何分?長さによる効果の違い
仮眠の長さによって得られる効果は変わります。ここでは時間別の効果を解説します。
昼寝の長さを上手にコントロールすることで、午後の活動が大きく変わってきます。5分から20分といった短時間の仮眠は頭をすっきりさせ、長引く眠気を抑えるのに効果的です。しかし30分を過ぎると深い睡眠に入りやすく、目覚めたあとのぼんやり感や夜間の睡眠への影響が気になることがあるため、目的に合わせて仮眠時間を見極めましょう。
5分・10分など短時間仮眠のメリット
5分程度の超短時間仮眠でも、脳が一時的にリセットされて眠気が軽減されます。ごく短い仮眠は、会議や授業の合間などにも取りやすく、時間を有効活用できる点が魅力です。意外とリフレッシュ効果が高いので、その後の集中力を回復させるのに役立ちます。
15〜20分のパワーナップが最もおすすめ
15〜20分の昼寝は「パワーナップ」と呼ばれ、午後の眠気を予防しつつ体力を回復させるのに適した長さです。深い睡眠段階には入りにくいため、起きた直後から比較的気分よく動き出せるのが大きな利点です。仕事や勉強の能率を維持しやすく、実践しやすい仮眠時間としておすすめです。
30分以上の仮眠に潜むデメリット
30分以上の昼寝をすると深い睡眠ステージに入りやすく、目が覚めたあとに強い眠気やだるさを感じることがあります。また、長時間寝てしまうと夜の就寝時間が遅れるなど、体内リズムにも影響しやすくなるため、仮眠はなるべく20分程度を心がけるとよいでしょう。
昼過ぎに眠くなる原因を知ろう
なぜ昼過ぎに眠気を感じやすくなるのか、そのメカニズムを理解しておきましょう。
午後に突然襲ってくる強い眠気には、体内時計や食事後の血糖値変動が深く関与しています。これらの生理的要因を把握しておくと、昼寝のタイミングや対策を立てやすくなり、仕事や勉強の効率ダウンを防ぐことにもつながります。
体内時計と睡眠ホルモンの関係
人間の体内には、およそ24時間周期のリズムが働いています。特に午後の早い時間帯には自然と眠気が高まりやすく、睡眠ホルモンといわれるメラトニンの分泌バランスもこのタイミングで変動しやすくなります。このリズムを理解し、無理に我慢せず短時間の仮眠を取ると、午後のパフォーマンスを高めることができます。
昼食後の血糖値変動がもたらす眠気
昼食を食べると血糖値が急上昇し、その後一気に下がることで眠気を感じやすくなります。また、食事の内容によってはこの変化が顕著に現れることもあり、たとえばパスタやパンといった炭水化物中心の食事を大量に取ると、強い眠気を感じる場合があります。こうした生理的反応を見越して、軽めの昼食と短めの昼寝を組み合わせるのも効果的な対策です。
昼寝を効果的にするためのコツ
ここでは、昼寝をより効果的に活用するために押さえておきたいポイントを紹介します。
ただ昼寝を取るだけではなく、時間や方法にちょっとした工夫を加えることで、目覚めたあとのすっきり感や午後のパフォーマンスを向上させることができます。下記のコツを実践すると、忙しい日常のなかでも効率的にエネルギーチャージができるでしょう。
昼寝前にカフェインを摂る
昼寝の直前にコーヒーやお茶などカフェインを含む飲み物を摂取すると、目覚める頃にちょうどカフェインの覚醒効果が作用し始めます。これにより、寝起きのスッキリ感が向上し、再び活動に戻るまでの時間を短縮できます。ただし、カフェインに敏感な人は摂取量に注意するか、夕方以降の摂取を避けるなどの工夫が必要です。
仮眠後は日光を浴びてリセット
昼寝から目覚めたら、なるべく明るい場所に移動して光を浴びると、体内時計をリセットしやすくなります。特に朝から昼にかけての太陽光は覚醒を促しやすく、脳に「活動時間である」と再認識させる効果があります。通勤の合間や休憩時間でも、窓際や屋外の光を活用するとスムーズな切り替えができるでしょう。
昼寝と夜の睡眠のバランス
昼寝が夜間の睡眠に与える影響についても理解し、最適なバランスを保ちましょう。
昼寝が長すぎると夜の入眠時間が遅れ、質の高い睡眠を妨げる恐れがあります。一方で、短時間の仮眠は夜間の睡眠に悪影響を与えにくく、寝不足時の応急処置として役立ちます。夜の睡眠をしっかり保ちつつ、昼寝を有効活用するには、適正な時間とタイミングを意識しましょう。
昼寝が長すぎる場合の夜間睡眠への影響
30分以上の長い昼寝は深い眠りに入りやすくなるため、夜になっても眠気を感じにくい状態をつくり出してしまうことがあります。結果として就寝時間が遅くなったり、夜中に何度も目が覚めたりといった睡眠トラブルにつながる場合もあるため、昼寝はできる限り短めに取るようにしましょう。
昼寝で夜の睡眠不足を補えるのか
夜に十分に寝られなかったときに昼寝を活用すると、一時的にパフォーマンスの低下を防ぐことができます。ただし、根本的な疲労回復には夜間の質の高い睡眠が欠かせません。昼寝はあくまでも補助的な役割と考え、夜間に安定した睡眠を確保できる生活リズムを整えることが大切です。
会社や学校での昼寝:短時間仮眠の取り入れ方
忙しい職場や学校生活のなかでも、上手に仮眠を取り入れられる工夫を紹介します。
仕事や学業などの合間にも、短い時間で効率よく仮眠を取る方法があります。周囲の目が気になる場合でも、ほんの5分から10分休むだけで、疲れがかなりリセットされます。社内や教室での仮眠スペースを工夫し、限られた時間を最大限に活用するのがポイントです。
デスク仮眠とうつ伏せ仮眠の使い分け
デスクに座ったまま仮眠を取る場合は、手や肘を机に置いて軽く頭をのせる姿勢も手軽です。一方、うつ伏せで眠るのは、集中力が切れたときや、それほど周囲の目を気にしなくてもいい環境におすすめで、効果的にリラックスできます。それぞれの状況に応じた姿勢を選ぶことで、体に負担をかけず、短時間でも効率よく回復することができます。
仮眠スペースを確保する工夫
オフィスであれば休憩室や会議室の空き時間を活用し、学校であれば空き教室や図書館の静かな机を見つけるのも良い方法です。周囲の雑音や視線を最小限にできるスペースを確保することで、より深いリラクゼーションが得られます。また、アイマスクや耳栓を用意しておくと、限られた時間内でも質の高い仮眠を実現できます。
自宅や車など場所別にみるおすすめの昼寝姿勢
日常生活のいろいろなシーンに合わせて、快適な昼寝姿勢を知っておきましょう。
自宅や車内など、環境によっては昼寝に適した姿勢を自由にアレンジできるケースもあります。寝具の上で横になるのも良い方法ですが、やり方を間違えると寝過ぎてしまうことがあるため、状況に合わせてコントロールすることが大切です。
自宅ソファでのリクライニング仮眠
ソファで少し背もたれを倒して仮眠を取ると、無理のない姿勢で心地よい休憩が取れます。しっかり横になってしまうよりも、リクライニング程度の軽い傾斜に留めることがポイントです。これにより深い眠りに入りにくく、目覚めたあとも頭がぼんやりせずにすぐ活動に戻ることができます。
車内で目を休めるときの注意点
車内で昼寝をする場合は、まず安全で静かな場所に駐車し、エンジンやエアコンの換気に気を配ることが大切です。シートを適度に倒して体を休ませると、首や背中への負担を減らせます。ただし、エンジンをかけっぱなしにすると排気ガスなどのリスクが伴うため、周囲の環境を十分に確認して休憩を取るようにしましょう。
昼寝のデメリットと注意すべきポイント
昼寝には良い面が多い一方で、いくつかデメリットも存在します。
昼寝はエネルギーの補充や気分転換に役立ちますが、実践の仕方を誤ると夜間の睡眠リズムを乱す原因にもなります。デメリットをあらかじめ知っておきましょう。
睡眠慣性がもたらすぼんやり感
深い睡眠状態から急に起きたときに感じるぼんやり感は、「睡眠慣性」と呼ばれます。これは脳が急激には覚醒できず、しばらく間パフォーマンスが低下した状態をいいます。短時間の昼寝ではこの睡眠慣性を最小限に抑えられますが、一定の時間を超えると、目覚めたときに頭がうまく回らないという問題が起きることがあります。
夜の睡眠リズムへの影響を抑える方法
夜に深い睡眠を確保できないと、疲労回復やホルモン分泌が十分におこなわれません。昼寝が長くなりすぎると、夜の入眠時間や睡眠の質に悪影響を及ぼすため、タイマーを使うなどして20分前後で目覚める工夫をしましょう。規則正しい昼寝の習慣を身につけることで、夜間の睡眠リズムも守りやすくなります。
昼寝を習慣化するためのアドバイス
毎日の生活リズムに昼寝を組み込み、日中にパフォーマンスを発揮できる習慣を目指しましょう。
無理のない範囲で毎日同じ時間帯に昼寝を取ることで、体が習慣として覚えやすくなります。また、短時間で素早く眠りに落ち、起きたあとのスッキリ感を得るには、あらかじめリラックスできる環境を整えておくことも大切です。
毎日同じ時間帯に仮眠を取る
昼寝を始める時間帯を一定にすることで、体はそのサイクルを記憶しやすくなります。たとえば、昼食後の13時前後など決まった時刻に仮眠を取り入れると、自然とそのタイミングで眠気が訪れ、短時間で効率よく休憩できるようになります。
短時間で目覚めるためのリラックス法
仮眠を効率的におこなうには、寝つきを早くするために呼吸法や軽いストレッチを活用する方法があります。深呼吸を数回おこない、体の力を抜いてから横になると入眠しやすくなります。起きるタイミングをタイマーで管理すれば、ちょうどよい長さで昼寝を終えられるでしょう。
昼寝に関するQ&A
昼寝によくある疑問点をQ&A形式でまとめました。
昼寝に関する疑問は人によってさまざまですが、ここでは代表的な疑問に対して、ポイントを押さえた回答を用意しました。
昼寝と夜の睡眠、優先すべきなのはどっち?
メインとなるのは夜間の質の高い睡眠のため、昼寝はあくまでも補助的な休息と考えましょう。昼寝を取り入れると午後の疲れや眠気を軽減できますが、夜に十分に眠れない状況が続くと、根本的な疲労の回復はできません。まずは夜の睡眠をしっかり取り、必要に応じて昼寝を使うというスタンスが望ましいでしょう。
昼寝ができない日にはどうすれば良い?
どうしても仮眠する時間が取れない日には、短時間のストレッチや軽い運動、深呼吸などで体を動かすことで脳をリフレッシュさせる方法がおすすめです。また水分補給をこまめにすると、眠気を緩和しやすくなります。また、自分に合った寝具を使用し、夜にしっかりと眠れる睡眠環境を整えることも重要です。
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まとめ:適切な昼寝を取り入れて快適な午後を過ごそう
自分に合った昼寝の時間と方法を見つけ、日々のパフォーマンスや健康管理に活かしていきましょう。
昼寝は、上手に取り入れることで午後の生産性を高め、ストレスを軽減する有効な手段となります。特に15〜20分のパワーナップは効果的で、夜の睡眠とも両立しやすい時間といえます。また、カフェインを活用したり、起床後に光を浴びたりといったテクニックを併用することで、忙しい合間でも心身をリフレッシュしやすくなります。ぜひ、自分の生活スタイルに合った昼寝方法を試してみてください。
お客様の声
3週間前
眠るのが楽しみで!
身体が沈み込みすぎないので、寝返りもスムーズ、寝起きでストレッチも安定してできる気がします。熱がこもる感じもしなくて、快適に眠れています。今まで夜更かしするのが普通の生活と思っていましたが、早く寝よ!という気持ちにシフトしているのも買ってよかったことのひとつだと思います。
1ヶ月前
もっと早く買えばよかった!
これまで2万円しないくらいのマットレスを数年使ってて、朝起きたとき背中や腰の痛みが頻繁にあったんですが、こちらに替えてから朝起きた時の体の痛みがなくなりました。
横になった時の寝心地がとても気持ちいいです。沈みすぎず反発しすぎず、絶妙です。眠るのが楽しみの一つになりました。
2ヶ月前
ぐっすり眠れます。
仕事が不規則で眠れない時があり、ぐっすり眠れるか半信半疑で購入しました。届いた、その日からぐっすりで1度も起きる事なく眠れました。疲れも残る事がなく本当に買って良かったです。腰痛も改善されそうです。
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