収納付きソファベッドの選び方|収納力・寝心地・サイズで失敗しない比較ポイント
寝具コラム by 松本 恭2026年6月28日読了目安時間: 8

収納付きソファベッドの選び方|収納力・寝心地・サイズで失敗しない比較ポイント

目次

監修者

松本 恭
コピーライター / 上級睡眠健康指導士

「健康の秘訣はぐっすり眠ること」がモットーで、これまでウォーターベッド、ウッドスプリングベッド、西式健康枕、ハンモックなどさまざまな寝具の寝心地を追求してきた睡眠マニア。偶然出会ったコアラマットレス®︎の快適さに感銘を受け、メンバーとして参加。上級睡眠健康指導士としての知識を通して、より多くの人に快眠を届けたいと願っている。

収納付きソファベッドは、限られたスペースを有効活用できる便利な家具ですが、実は私自身も過去にワンルームで暮らしていた頃、安易にデザインだけで選んでしまい、ベッドに変形させる手間や収納の湿気対策に追われて苦労した苦い経験があります。

特に一人暮らしの限られた間取りやファミリー世帯のリビングでは、サイズ選びや収納タイプの選択を誤ると、購入後に「部屋が狭くなった」「カビが発生してしまった」という事態になりかねません。

本記事では、上級睡眠健康指導士の資格を持つコアラマットレス社員の松本が、収納付きソファベッドを選ぶ際に確認すべきポイントを、収納力・サイズ・ベッドへの変形方法・座り心地・寝心地・デザイン・価格帯の観点から整理します。

さらに、収納タイプごとの特徴や向いている使い方の解説も含め、目的別の選び方を紹介します。

収納付きソファベッドが向いている人

収納付きソファベッドが本当に便利な家具となるかどうかは、住まいの広さや生活スタイルによって大きく変わります。総務省の令和5年住宅・土地統計調査によると、共同住宅の1住宅当たり延べ面積は50.31㎡、居住室数は平均2.71室となっており、生活スペースとしての床面積は限られていると言えます。※1

こうした住環境では、ソファ・ベッド・収納家具の3役を1台にまとめられる収納付きソファベッドは、生活スペースを確保しやすい家具です。どのような悩みを持つ人に向いているのか、まず整理してみましょう。

1. 一人暮らしやワンルームの人

ワンルームや1Kでは、ソファやベッド、収納棚をすべて置こうとすると、余白がなくなり生活動線が圧迫されやすいです。部屋の大部分を家具が占め、通路が狭くなり掃除もしにくくなってしまいます。

収納付きソファベッドなら、日中はソファとして、夜は展開しベッドとして使えるのに加えて、座面下に布団や枕を収納できるため、家具の点数を減らして生活スペースに余裕が生まれます。省スペース家具の選択肢として真っ先に検討する価値がある家具です。

2. 来客用ベッドと収納を兼ねたい人

普段はソファとして使いつつ、家族や友人が泊まりに来るときだけベッドに切り替えたいと考えている人にも、収納付きソファベッドは向いています。来客用の布団セットは使わないときの置き場所に困りやすく、押し入れやクローゼットがない部屋では特に悩みの種になりがちです。

収納付きソファベッドであれば、来客時に必要な枕やブランケットをソファ本体の収納部分にまとめて収納できるため、布団袋や外付けの収納棚を別途用意する必要がありません。急な来客にも慌てず対応できる点が、大きな魅力です。

3. 収納家具を増やしたくない人

収納棚やチェストは、置く場所によっては部屋全体の印象が重く感じられることもあります。特に賃貸住宅の限られたスペースでは、収納家具を増やすほど部屋が狭く見えてしまうという悩みをよく耳にします。収納付きソファベッドは、座面下のデッドスペースを収納として活用できるため、すっきりした見た目のまま収納量を確保できます。家具の数を減らしてシンプルな部屋を保ちたい人や、引っ越しの際に持ち運ぶ荷物を減らしたい人にとっても、合理的な選択肢といえます。

関連記事: 【上級睡眠健康指導士監修】寝心地重視のソファーベッドってあるの?選び方のポイント4つ

収納付きソファベッドの主な収納タイプ

ひと口に「収納付きソファベッド」といっても、収納の位置や開閉方式はさまざまです。タイプによって収納できる物の種類や量、使いやすさが大きく異なります。

収納量だけでなく、どんな物を収納したいかに合わせてタイプを選ぶと、購入後の満足度を高めます。主な4つのタイプについて見ていきましょう。

1. 引き出し収納|日用品を出し入れしやすい

引き出し収納は、座面を持ち上げる必要がなく、収納部分を引き出して開けられる操作性の高さが魅力です。ブランケット、リモコン、雑誌、子どものおもちゃ、充電ケーブルなど、日常的に出し入れする物の収納に特に向いています

一方で、引き出しを手前に引くための前方スペースが必要になる点に注意が必要です。ソファの前にローテーブルやラグを置いている場合は、引き出しを全開にできる十分な距離が確保できるか事前に確認しておきましょう。

2. 座面下収納|布団や枕をしまいやすい

座面を持ち上げるタイプの収納は、収納口が大きく開くため、ブランケットや来客用の布団・枕など大きなものを収納しやすいのが特徴です。大容量収納を重視する人に向いており、季節物の寝具もしっかり収めることができます。

ただし、座面を持ち上げる動作が都度必要なため、毎日取り出すアイテムの収納には向いていません。また、蓋の重さや開閉方向によっては使いづらさを感じる場合があるため、購入前に仕様を確認しておきましょう。

3. オットマン収納|レイアウト変更にも使いやすい

オットマン収納は、足置きやカウチの一部として使いながら、内部に小物や布類を収納できるタイプです。ソファ本体と分離できるため、レイアウトの自由度が高く、部屋の形や生活動線に合わせて柔軟に配置できるという強みがあります。来客時にオットマン内の布団を取り出して使うこともでき、収納と実用性が両立しやすいタイプです。ただし、収納量は本体サイズに影響を受けるため、収納したいものが入るか内寸を確認しておくことが重要です。

「コアラソファーベッド CUSHY」は、オットマンとして使いながら内部に収納スペースを備えているタイプです。足を伸ばせるカウチスタイルとしても使える設計になっています。

オットマン(コアラソファーベッド CUSHY)>

ソファとしての使い心地と収納機能を自然な形で両立させたい人には、オットマン収納付きのソファベッドをセットで検討してみる価値があるでしょう。

4. 肘掛け・棚付きタイプ|小物収納に便利

肘掛け部分に棚や収納スペースが設けられているタイプは、スマートフォン、リモコン、本、眼鏡など、手元に置きたい小物を整理するのに便利です。サイドテーブルなどの家具を増やす必要がありません。

飲み物を置けるカップホルダー付きや、USBポートが内蔵されているタイプもあり、日常の使い勝手を高める機能として注目されています。収納というよりは利便性を高めるオプション機能として選ぶのが現実的で、収納量は他のタイプと比べると少ない点に注意しましょう。

収納付きソファベッドを選ぶポイント

国土交通省の令和5年度住生活総合調査では、今後の住み替えで住宅の質として重視する点の一つに「収納の多さ、使い勝手」が挙げられています。※2

収納付きソファベッドを選ぶ際も、多くの人が「収納容量だけで比較する」という状況に陥りやすいですが、併せて取り出しやすさや開閉のしやすさも重視することが大切です。購入前に必ず確認すべき4つのポイントを整理します。

1. 用途から収納量を逆算する

収納付きといっても、実際に収納できる物の量や種類は商品によって大きく異なります。まず「何を収納したいか」を具体的に決めてから、必要な収納量を逆算するアプローチが有効です。たとえば来客用の布団セット(掛け布団・敷き布団・枕)を収納したいなら、座面下収納の内寸が横幅100cm以上・奥行き40〜50cm程度は必要でしょう。

収納したい物のサイズを事前に測り、商品の内寸と照らし合わせる一手間が、購入後の「入らなかった」という後悔を防ぎます。カバーや衣類、日用品も一緒にしまいたい場合は、収納量に余裕のある商品を選ぶか、複数箇所に収納が分散しているタイプを選ぶとよいでしょう。

2. 部屋の広さと動線を考慮する

幅・奥行き・高さという基本的なサイズ確認に加えて、ベッドに展開したときの長さや、引き出し式の場合は引き出しを開けるための前方スペースも考慮することが大切です。ソファの状態ではコンパクトに見えても、ベッドに展開すると予想以上に広さが必要なことも少なくありません。

購入前に、マスキングテープで床に実際のサイズを貼り、部屋の中での圧迫感をイメージしてみてください。テレビや窓、収納扉などの操作に支障が出ない位置に置くことも想定しておきましょう。セミダブルサイズや3人掛けサイズは特に奥行きが必要なため、2人掛けや省スペースタイプと比べてみることをおすすめします。

3. 寝心地と座り心地を確かめる

ベッドとして毎日使うのか、来客用としてたまに使うのかによって、重視すべき寝心地は変わってきます。毎日使う場合は、ベッド展開時に段差がないか、マットレスの厚みが十分かどうかを重点的に確認してください。

来客用であれば多少の段差や薄さは許容できても、背もたれの角度や座面の沈み込み加減が普段の座り心地に影響します。リクライニング式のソファベッドはシチュエーションに合わせて角度を変えられる点が便利ですが、完全にフラットにはならないタイプもあるため、ベッドとしての使用を想定する場合は仕様を事前に確認しておくことが重要です。

4. 使用感を確認する

収納部分の開閉やベッド展開が面倒だと、使う頻度が下がり、せっかくの機能を活かせません。引き出し式は出し入れが手軽な反面、収納容量に限りがある場合があります。跳ね上げ式は大容量を確保しやすいですが、蓋を持ち上げる動作が日常的に苦にならないかどうかを確認しましょう。

座面スライド式やリクライニング式は、一人でも無理なく操作できるかどうかが使い心地に直結します。できれば実店舗で実際に操作を体験するか、動画レビューで操作の様子を確認してから購入することをおすすめします。

関連記事:ソファベッドで2人が快適に眠る方法と選び方──コアラCUSHY・BOXY徹底比較

【部屋の広さ別】収納付きソファベッドの選び方

国土交通省の住生活基本計画では、健康で文化的な住生活を営むうえで必要不可欠な最低居住面積水準として、単身者は25㎡、2人以上の世帯は「10㎡×世帯人数+10㎡」が基準とされています。※3

この水準を踏まえると、限られた床面積の中で家具を置けるスペースは想定以上に狭いことが多く、住まいの広さに合った収納付きソファベッドのサイズ選びが特に重要です。

1. ワンルームや1Kはコンパクトさを優先する

ワンルームや1Kでは、ベッドに展開したときに通路や収納扉をふさがないかチェックしてください。幅120〜130cm程度のセミダブルサイズのソファベッドは、1人が寝るには十分な幅ですが、展開後に部屋の中でどの程度を占めるのか必ず確認しましょう。

引き出し収納の場合は、基本として前方に50〜60cm程度のスペースが必要です。2人掛けまたはコンパクトタイプを中心に検討し、カウチタイプの場合は横幅の圧迫感にも注意することが、ワンルームでの配置ミスを防ぐポイントです。

2. リビング兼寝室では見た目と寝心地を両立する

リビングと寝室を兼ねる部屋では、日中のソファとしての見た目と夜のベッドとしての快適さを両立させることが求められます。ソファの状態でも来客の目を気にしないおしゃれなデザインと、ベッド展開時の段差のない寝心地の両方を確認しましょう。

張地の素材は日常の掃除のしやすさにも影響するため、小さなお子さんやペットがいる家庭では汚れに強い素材を選ぶと、掃除がしやすく長持ちしやすいです。デザインと機能の両面から検討するとよいでしょう。

3. ファミリー世帯は収納量と安全性を重視する

ファミリー世帯では、ブランケットや子ども用品などをまとめてしまえる収納量の多いタイプがおすすめです。しかし同時に、可動部の安全性を確認することも欠かせません。

小さな子どもが近くにいる場合は、跳ね上げ式の蓋が急に落下しないか、引き出し部分で指をはさまないか、フレームの角が鋭くないかなどをチェックしてください。後述する安全性に関する注意点も合わせて確認しながら、収納力と安全性を両立させる商品を選びましょう。

収納付きソファベッドで後悔しないための注意点

収納付きソファベッドには、重量による搬入の難しさ、湿気によるカビ、収納部の安全性など、購入前に見落とされやすいリスクが存在します。

デザインや価格の比較と並行して、これらのリスクも事前に確認しておくことが重要です。購入後の後悔につながらないためのポイントを3つ紹介します。

1. 湿気やカビ対策を行う

布団や衣類を使った直後に収納すると、湿気がこもってカビや嫌なにおいの原因になりやすいです。収納前にしっかり乾かすことが基本中の基本で、布団であれば30分〜1時間程度広げて湿気を飛ばしてから収納してください。

また、詰め込みすぎると空気の通り道がなくなりますので、収納量はスペースの8割程度に抑え、に余裕を持たせることも重要です。定期的に収納部分を開けて換気する、除湿剤を入れて適時交換するといった方法も、カビ対策として効果的です。特に梅雨の時期や湿度が高い季節は、より丁寧に管理する意識を持ちましょう。

2. 蓋や引き出しの安全性を確認する

跳ね上げ式の蓋や引き出し収納は便利である反面、小さな子どもや赤ちゃんのいる家庭では特に注意が必要です。消費者庁によると、平成22年12月から平成29年8月の間に医療機関ネットワークを通じて家具・テレビ等の転倒・落下に関連する事故情報が41件寄せられており、そのうち約8割が6歳以下の子どもに関係する事例だったと報告されています。※4

さらに日本小児科学会のInjury Alertでは、収納付き3人掛けソファの収納部分の蓋と収納の間に1歳8か月の子どもの頸部が挟まり、窒息・呼吸不全などに至った事例が報告されています。※5

跳ね上げ式の蓋を選ぶ場合は、蓋が急に落下しないストッパー機能があるか、小さな子どもが一人で収納部を開けられない開閉機構になっているかを確認し、安全に使えるタイプを選びましょう

3. 搬入経路と設置後の移動しやすさを確認する

収納付きソファベッドは通常のソファと比べて重く、サイズによっては100kgを超える商品もあります。さらに、玄関や廊下、エレベーター、階段を通過できるサイズかどうかの確認も不可欠です。また、完成品か組み立て品かも重要な確認事項です。

完成品は設置後すぐ使えますが搬入時のサイズが大きくなりやすく、組み立て品は搬入はしやすいものの組み立て作業が必要になります。模様替えや引っ越しの際に動かせるかどうか、部屋の掃除をする際に移動させやすいかどうかも、購入前に考えておきましょう。

ショップで比較する前に確認したいこと

収納付きソファベッドを比較する際、価格やレビュー評価だけを見て決めてしまうと、前述のようなサイズ・収納タイプ・安全性の観点を見落とすリスクがあります。

ECモールや家具ブランドのページを確認する前に、自分が優先したい条件をあらかじめ整理しておいてから商品選びに入ると、選択肢を絞りやすいです。

1. レビューで使用感を確かめる

レビューを読む際は、星の数だけでなく、実際の使用感に関するコメントを重点的に確認することが大切です。「引き出しが重くて開けにくい」「ベッドに展開するのに2人必要だった」「布団を入れたらカバーが閉まらなかった」「思ったより収納スペースが小さかった」といった具体的なレビューは、日常の使い方をイメージするうえで非常に参考になります。

写真付きのレビューは、実際のサイズ感や質感を確認できる貴重な情報源です。ランキング上位の商品でも、実際の使い勝手については個別のレビューで確認することをおすすめします。

2. 耐久性と保証の有無も確認しておく

価格が安い収納付きソファベッドは選択肢として魅力的ですが、毎日座る、寝る、収納を開閉するという動作が繰り返される家具だからこそ、耐久性も重要な比較軸です。

フレームの素材や脚部の強度、張地の耐摩耗性、収納部の蝶番・引き出しレールの品質などは、長期間使い続ける際の満足度に直結します。また、保証期間の有無、配送・設置条件(部屋への搬入が含まれるか)、組み立てサービスの有無など、商品本体の価格以外にかかるコストも含めて比較しましょう。

価格が安くても、配送料や組み立てオプション費を含めると割高になるケースもあるため、総額で比較する視点が大切です。

収納付きソファベッドを長く快適に使うコツ

収納付きソファベッドは購入後の使い方によって、満足度が大きく変わります。購入後に快適な状態を長く保つための2つのポイントを解説します。

1. よく使う物と季節物を分けて収納する

収納付きソファベッドを使いやすく保つには、毎日使うブランケットやリモコン類と、季節の変わり目に出し入れする寝具やカバー類を、収納場所を分けて管理することが重要です。たとえば引き出し収納には毎日使う小物類を、座面下やオットマン内部には季節物の布団・枕をしまうというルールを決めておくと、取り出す際のストレスが減ります。

取り出す頻度に合わせて収納場所を決める習慣をつけると、収納量だけでなく日常の使い勝手も格段に向上します。収納スペースを整理し、ソファとしての見た目を美しく保ちましょう。

2. 寝具は収納前の湿気対策を行う

布団や枕を使った直後にソファ内に収納するのは避けてください。就寝後の布団は汗などの水分を含んでいるため、すぐに密閉空間に入れるとカビや湿気の原因になりやすいです。30分〜1時間広げて風を通してから収納することを習慣にして、カビのリスクを下げましょう。

収納内部には除湿剤を設置し、定期的に交換すると、ソファベッドとしての快適な寝心地を長く保つことにもつながります。

まとめ|収納力だけでなく部屋との相性で選ぼう

収納付きソファベッドは、ソファ・ベッド・収納を1台にまとめられる便利な家具です。しかし、収納量だけで選んでしまうと、部屋に対して大きすぎる、開閉が面倒で使わなくなる、寝心地が想定より劣るといった後悔につながりやすいです。

ご紹介した4つのタイプそれぞれの特徴を把握したうえで、収納したい物・部屋の広さ・使用頻度・安全性を合わせて確認することが、失敗しない選び方の基本です。

この記事で整理したポイントを参考に、自分の部屋と使い方にぴったり合う収納付きソファベッドを見つけてください。

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・参考

※1 令和5年住宅・土地統計調査 結果の概要 | 総務省
※2 令和5年度住生活総合調査(速報集計)結果 | 国土交通省
※3 住生活基本計画(全国計画)| 国土交通省
※4 家具・テレビ等の転倒・落下事故の防止について | 消費者庁
※5 Injury Alert 第135号 | 日本小児科学会