目次
監修者

松本 恭
「健康の秘訣はぐっすり眠ること」がモットーで、これまでウォーターベッド、ウッドスプリングベッド、西式健康枕、ハンモックなどさまざまな寝具の寝心地を追求してきた睡眠マニア。偶然出会ったコアラマットレス®︎の快適さに感銘を受け、メンバーとして参加。上級睡眠健康指導士としての知識を通して、より多くの人に快眠を届けたいと願っている。
マットレスにシーツは必ず使わないとダメなんでしょうか?「冷感マットレスカバー」とか「高機能マットレスパッド」など、シーツの役割を果たせそうなものをセットして、シーツの代わりにすることはできないのでしょうか?
上級睡眠健康指導士でコアラマットレス社員の松本が、知っていそうで実はあまり知られていないシーツについて、おすすめも交えて解説します。
シーツの役割と必要性
結論からいうと、マットレスにシーツは必要です。その理由は「シーツは体とマットレス両方の保護バリアになる」からです。
人は寝ている間にコップ一杯もの汗をかきます。けっこう大量ですよね。でも、汗だけではなく、はがれた皮膚細胞や皮脂なども、人が寝ている場所に付着します。
しかし、シーツがあれば、マットレスにそういった汚れが直接付着するのを防げます。マットレスそのものを丸洗いすることは難しいのですが、シーツを定期的に洗濯すれば、いつでも清潔な睡眠環境を容易に維持できます。
シーツを敷くことで得られるメリットは次のとおりです。
衛生状態の維持 | ・汗、はがれた皮膚細胞、皮脂などを吸収 ・取り換えも洗濯も簡単 |
マットレスの保護 | ・マットレスの保護バリアとして機能 ・シーツはマットレスへの汚れや損傷を防ぐ |
寝心地の向上 | ・シーツの滑らかな表面は、快適な睡眠体験を提供 ・温度調節機能。素材によっては湿気を吸い取って体温を調節するのに役立つ |
シーツの種類と特徴
さて、マットレスにシーツは必要…なんですが、いざネット通販などでシーツを選ぼうとすると、どのタイプが何なのか、わからなかったりしませんか。よく聞く間違いは「ベッドメイクがめんどくさいのにフラットシーツを買ってしまった」「写真を見てボックスシーツだと思っていたのに、実は敷布団用のワンタッチシーツだった」などです。
わかりやすいよう表組みにしてみました。
種類 | 特徴 | メリット/デメリット | 対象 |
フラットシーツ | 一枚の布状 | ・洗濯しやすい ・ずれやすい |
マットレス、敷布団両用 |
ボックスシーツ | 入り口周辺にゴム、マチがある | ・ベッドメイクしやすい ・畳みにくい |
マットレス用と敷布団用がある |
ワンタッチシーツ | マチがない、入り口周辺にゴム | ・セットしやすい ・畳みにくい |
敷布団用 |
ファスナーシーツ | シーツにファスナー | ・敷ふとんにしっかり固定 ・洗濯しづらい |
敷布団用 |
ポケットシーツ | 端のポケットに敷布団を入れ込む | ・洗濯しやすい ・ずれることがある |
敷布団用 |
ボックスシーツとワンタッチシーツは形状が似ているため購入する際はきちんと確認しましょう。
それでは、それぞれのシーツの特徴をもう少し詳しく解説していきます。
①フラットシーツ
フラットシーツは布一枚、シンプルな形状のシーツであり、元来のシーツの形です。一枚の布状なので、折り方次第でマットレスにも敷布団にも使用できます。また、ホテルのベッドメイクで見かける「トップシーツ」(掛布団の下にセットし、身体と掛布団の間に入るシーツ)としても使用されています。フラットシーツをマットレスに沿うようきっちり仕上げるには熟練の技が必要で、そのテクニック(「ホスピタル・コーナー」などと呼ばれる)は今でも重用されています。
畳んで収納しやすくアイロンがけもしやすいなどメンテナンス管理が楽な半面、マットレスや敷布団に挟み込むだけなので、ベッドメイクの腕がないとずれやすいのがデメリットです。
②ボックスシーツ
ボックスシーツは入り口周辺にゴムがあるシーツであり、マットレスや敷布団の厚みに合わせてマチがあります。したがって、使用している寝具の厚みに合ったものを購入するのが重要です。
伸縮素材でシーツがぴったりマットレスに沿うようになっているため、ベッドメイクしやすく、ずれにくいのが特徴です。ボックスシーツの歴史は意外に浅く、1959年にアメリカ人のバーサ・バーマンが発明したものをカナダ人のジゼル・ジュビンヴィルが使いやすい形にすることで、世界的に広まりました。
③ワンタッチシーツ
ワンタッチシーツは入り口にゴムが入っており、一見ボックスシーツと似ていますが、あくまで敷布団用でマチがない仕様となっています。マチがないのは、敷布団に厚みがないためです。それまで広く使われていたフラットシーツに比べ、ワンタッチで簡単に取り付けられるためこの名称が付きました。
ただし、敷布団の幅や長さなど、サイズが合っていないとフィットしにくいため、サイズ確認は重要です。
④ファスナーシーツ
ファスナーシーツは基本的に敷布団用であり、布団を包んでファスナーで閉じるタイプのシーツです。敷布団カバーとも呼ばれています。
ファスナーシーツは中に敷布団を入れて閉じて使用するため、シーツが布団からずれることはありません。しかし、その分、取り替えに手間がかかるのと、敷布団のサイズにぴったり合ったものを用意する必要があるのがデメリットでしょう。
⑤ポケットシーツ
ポケットシーツはシーツの両端がポケット状に縫い返されているシーツで、このポケットの部分に敷布団の両端を入れ込むようにして使います。
ポケットシーツは両端の部分しか敷布団に固定されていないため、寝相が悪い人の場合、寝ている間にシーツがずれることもあります。また、ポケットの部分が厚いため、畳みにくい、アイロンをかけづらい、というデメリットもあります。
マットレスのシーツの選び方
マットレスには必ず必要なシーツですが、どのように選べばよいのでしょうか。選び方のポイントは3つあります。サイズ、素材、機能性です。
サイズ:マットレスに合わせて
シーツのサイズはマットレスのサイズとピッタリ合わせることが基本です。合わないサイズのシーツを使用すると、寝ている間にずれる、しわが寄る、などで寝心地が悪くなります。
シーツを購入する際、チェックするべきマットレスのサイズは以下のとおりです。
・シングル、ダブル、キングなど、ベッドの幅
・ベッドの長さ。マットレスにはトールサイズもあるため注意
・マットレスの厚さ
マットレスのサイズはメーカーによって違うため、自分のマットレスのサイズをしっかり確認しましょう。また、同じメーカーのマットレスでも、商品によって厚みが違う場合もあります。
たとえば、コアラマットレスは使う人の好みや目的によって、違う厚みのマットレスを展開しているため、深さが違う2種類のボックスシーツを販売しています。
こちらは高さ(深さ)35cmのボックスシーツ。
こちらは「ボックスシーツ(深めタイプ)」。高さ(深さ)は40cmとなっています。
素材:季節や肌触りに合わせて
シーツの素材を選ぶ際、好みの肌触り+季節を考慮しましょう。夏は通気性の良い素材、冬は温かい素材がおすすめです。
シーツでよく使用されている素材について、表にまとめてみました。
素材 | 特徴 | 注意点 |
コットン | ・シーツで最もよく使用される素材の1つ ・綿花が材料 ・最高品質の麺はエジプトコットンとスーピマコットン ・オーガニックコットンなど最高級の場合、コットンの耐久性はそのままに、柔らかく軽い肌触り |
・アップランドコットンなど一般的なコットンで作られたシーツは繊維が短いため、時間経過でざらざらする場合も |
テンセル | ・寝具用の素材として非常い人気 ・ユーカリが素材の再生セルロース繊維 ・オーガニックな素材 ・柔らかく、絹のようになめらかで、涼しい感触 |
・摩擦に弱いため、ゴシゴシこすらないこと ・高級感があり高価 |
ポリエステル | ・合成素材、プラスチック繊維の一種 ・手頃な価格で一般的 |
・あまり柔らかくなく、ちくちくする場合も ・通気性がよくない |
シルク | ・天然のたんぱく質繊維、蚕の繭から作られる ・強くて耐久性がある ・涼しい温度を保つ ・とてもなめらか |
・高価 ・動物性の繊維のためヴィ―ガンには不向き |
リネン | ・亜麻から採れる天然繊維 ・人類史上最古(約3万年前)の生地 ・コットンよりも通気性に優れる ・最高級の場合、さらっとした肌ざわり |
・非常に高価 ・コットンと混紡されることが多いため、100%リネンを探す際は注意する |
この表からわかるのは「この素材はいい/悪い」と必ずしも断言できないことです。同じコットンやリネンでも、その製品に使われている素材の品質次第で、うっとりするような肌触りだったり、逆にとげとげしい気持ちになる感触だったりします。
シーツは肌や髪に直接触れるものなので、おすすめなのは「オーガニック」認証のある素材を使用したシーツを選ぶことです。
機能性:目的に合わせて
シーツには、防ダニ、消臭、抗菌加工、速乾性など、機能を施したものがあります。デザインや色、素材だけではなく、自分の目的に合った機能性を選びましょう。
たとえば、ペットと一緒に寝る、アレルギー疾患がある、などの目的です。
シーツのお手入れ方法
一般的にシーツは、週に1〜2回の洗濯が理想です。洗濯ネットに入れて水または低温のお湯で洗い、乾燥機は使用しない方が長持ちします。
シーツは、素材によって洗濯や乾燥の方法が異なります。手間がかかる素材もあるため、購入前に必要なお手入れ方法を調べ、購入するかどうかを判断するのがおすすめです。たとえば、シルクのシーツには特別な洗剤が必要であり、手洗いしなければならない場合もあります。
特に専用洗剤が不必要な場合は、洗濯ネットに入れ、他の洗濯ものと一緒に洗ってもかまいません。
シーツとその他の寝具アイテムとの違い
一見シーツの代わりができそうな他の寝具アイテムをシーツの代わりに使ってはダメな理由を説明します。
シーツとマットレスカバーの違い
マットレスカバーはマットレスを覆う形状が一見シーツに似ているため、シーツの代わりにできそうです。しかし、この2つは役割が違います。
シーツ | マットレスカバー |
肌に直接触れ、汗やはがれた皮膚、皮脂に接することを想定 | マットレス自体を保護する目的 |
マットレスカバーはマットレスを丸ごと覆うことで、微生物やバクテリアの増殖を抑制する働きがあります。また、マットレスカバーは「肌に直接触れた状態で使用」することが想定されていません。
シーツと敷きパッドとの違い
では、敷パッドはどうでしょうか。シーツと敷パッドの役割の違いは次のとおりです。
シーツ | 敷パッド |
肌に直接触れ、汗やはがれた皮膚、皮脂に接することを想定 | 寝心地をよくする目的 |
敷パッドにはクッション性があり、就寝時の快適性を向上させる目的のアイテムです。敷パッドも肌に直接触れた状態で使用することは想定されていないのです。
シーツだけでなくマットレス選びも重要
シーツは、マットレスを睡眠時の汗、はがれた皮膚、皮脂などから保護するとともに、睡眠環境を清潔に保ち、快適性を高めるために重要です。
ただ、シーツだけ最高の肌ざわりのものを選んでベッドメイクしたとしても、寝心地がいいかどうかはベースとなるマットレスに大きく左右されるため、マットレス選びも実は重要です。
マットレス選びをもっと詳しく知りたい方にはこちらの記事もおすすめです。
マットレスの意味・役割とは?マットレス選びの重要性や選び方を初心者向けに解説!
もし、マットレスの買い替えをこれから検討する場合は、硬すぎず、柔らかすぎない「ちょうどいい」硬さの「オリジナルコアラマットレス」をチェックしてみてください。
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お客様の声
2025年1月26日
★★★★★
睡眠の大切さをあらためて実感
長年使用してきたスプリングマットレスがいよいよへたってきたため、以前から気になっていたコアラマットレスを初めて購入。買い替えて本当に良かったと思っています。
長く使っていると愛着もわいて買い替え時が難しくなってきますが、やはり睡眠は毎日のことなので、もっと早くに行動していればと後悔しています。
体感で睡眠の深さの変化がわかるくらい、朝起きた時の身体が痛い・だるいもなくなり、これまでよりスッキリ目覚めることができています。
大切に使っていきたいと思います。
2025年1月25日
★★★★★
全人類にオススメしたい
他社さんのものはコアラマットレスよりも柔らかく、雲の上にいるかのような体感でとても気に入っていたのですが、柔らかすぎるせいか長時間寝ていると腰痛を感じるようになりました。コアラマットレスは、全然柔らかくなくて、むしろ思っていたよりも硬そうで最初はびっくりしましたが、どれだけ寝ていても腰が痛くなることはなく、私の体に合っていると感じます。また振動が全く伝わらないので隣で人が寝ていても寝返りとか全然気にならず隣に人がいるのを忘れるくらいです。何時間でも寝ていられるし起きた時に体がとてもラクで最高です!
2025年1月24日
★★★★★
最高のマットレス!
コアラマットレスを使い始めてから、睡眠の質が劇的に向上しました。これまで使用していたマットレスでは感じられなかった快適さがあり、特に程よい硬さが自分の体に絶妙にフィットしているのを実感しています。低反発の素材が体全体を優しく包み込むような感覚が心地よく、寝返りを打つときもスムーズでストレスを感じません。朝起きたときの体の軽さや疲労感の少なさに驚いており、毎日がより充実したものになりました。コアラマットレスは自分にとって理想的な睡眠環境を提供してくれる存在です。