寝具コラム by Koala Sleep Japan2025年2月10日読了目安時間: 8

セミダブルサイズの徹底ガイド|幅120cm×縦195cmの活用術!

石川 恭子
リテールスペシャリスト / 上級睡眠健康指導士

コアラマットレス®︎のショールームで、お客様が「運命のマットレス」に巡り合えるようお手伝いしているカリスマコンシェルジュ。お客様の眠りの悩みに耳を傾ける中で、今すぐ活用できる睡眠の知識を届けたいと上級睡眠健康指導士の資格を取得。コアラ®︎のマットレスを通じて、毎日眠ることが待ち遠しくなるワクワク感を提供したい。

セミダブルって「一人暮らしなんだけど、恋人のお泊りがあっても大丈夫なように……」みたいに、ふたり寝用のベッドだと思っていませんか?でも実は、セミダブルは大人ふたりで寝るのに適してないんです。

 

上級睡眠健康指導士でコアラマットレス社員の石川が、「セミダブルサイズ」のマットレスについて徹底解説します。

 

セミダブルのサイズと使用人数

一般的なセミダブルベッドのサイズは「幅約120cm×縦約195cm」です。普通のシングルの幅が97㎝ほどなので、セミダブルの幅120cmって大きく感じるかもしれません。しかし、実は大人が両手を伸ばすと、両手共にはみ出してしまうくらいのサイズ感です。セミダブルは「ゆったりとした一人用」のサイズなのです。

ヘアスタイルの「セミロング」、準決勝を表す「セミファイナル」のように、「セミダブル」という名前を「ダブルに近い」という意味にとらえ、2人で使うイメージを持つ人もいますが、セミダブルベッドは大人ふたりでの使用はおすすめしません。その理由は次の2つです。

 

・ふたりで寝るには幅が狭い

・マットレスの耐荷重が1人分となっていることが多い

 

マットレスの適正サイズは「体の幅+30cm」と言われています。それより狭いと寝返りを自由に打てず、睡眠の質が下がってしまうからです。一緒に寝る人数別のおすすめのマットレスのサイズは、こちらの記事を参考にしてみてください。

 

セミダブルとシングル・ダブルとの違い

ここで改めて、セミダブルとシングル、ダブルのサイズの違いを確認してみましょう。次の表をご覧ください。

シングル 幅:95cm
縦:195cm
セミダブル 幅:120cm
縦:195cm
ダブル 幅:140cm
縦:195cm

 

ダブルサイズの幅はシングルサイズの幅95cmより45㎝大きい一方、セミダブルサイズの幅はシングルサイズに比べて25cmしか大きくありません。

日本人の標準的な身体の幅は約50cmと言われていますので、この比較だけでも、セミダブルサイズがふたりで寝るには幅が足りないことがわかりますね。

シングルベッドとの違い

両方とも縦の長さは約195cmですが、幅については、セミダブルのほうがゆとりがあります。

ダブルベッドとの違い

セミダブルは一人用としてはゆとりがありますが、ふたりで寝るには幅が少し足りない可能性があります。ダブルベッドだと、ふたりが十分一緒に寝られる幅があるでしょう。

部屋に置いた場合のベッドのサイズ感

冒頭で述べたように、セミダブルベッドを検討している方は、「一人暮らしなんだけれど、恋人が来た時に一緒に寝られるようにしたい」というような条件を抱えている場合が多いようです。つまり

 

・部屋のスペースが限られているので、最適なサイズのベッドが置けないかもしれない

 

という問題です。

 

シングル

一人暮らしの6畳ワンルームでも、幅95cmのシングルベッドを角に置けば、生活スペースを確保できます。

もう少し広めの8畳や12畳の部屋なら、対角線のコーナーに小さめのテーブルを置いて、ダイニングテーブル兼ワークスペース兼おもてなしスペースにするなど、アイディア次第でインテリアの幅も広がります。

セミダブル

セミダブルベッドの幅は、シングルよりも25㎝大きくなるため、6畳の部屋だとシングルを置いたときよりも少し圧迫感を感じるかもしれません。

でも、「目線を下に下げる」ことと「家具の数を減らす」スタイルなら、十分に生活スペースを確保できます。そう、床に座る生活を中心とした和風のスタイルです。背の高い家具を使用しない、日本の伝統的なスタイルは、部屋を広々と見せてくれます。下の写真は8畳間にセミダブルサイズのマットレスを置いたスタイルですが、マットレスを中央に置いているにもかかわらず、部屋が広く見えませんか?

日本の部屋に合う新しいマットレス

ダブル

ダブルサイズのベッドの幅は約140cm。室内のドアの幅が通常80cmほど、和室のふすまの幅が90cmほど、というのと比較すると、かなり場所を取ることになります。ダブルベッドを設置することで、クローゼットや押し入れなどの開閉に問題がないかどうか、よく確認する必要があります。

 

6畳間に設置する場合、ホテルの部屋のように、睡眠が主目的の部屋と考えてしまうのが良いかもしれません。

8~12畳あれば、たとえば、ラグジュアリーリゾートホテルの部屋のようにもできます。ベッド中心のインテリアにして、ベッド下を収納場所として活用する、テレビは対面に壁掛けタイプを置く、などです。

ベッドのサイズ一覧

さて、ベッドにどんなサイズがあるのかをおさらいしてみましょう。また複数のベッドを組み合わせたサイズも解説します。サイズごとに寝る推奨人数も挙げていきますね。

セミシングル〜ワイドキング

下の表はマットレスのサイズ表です。

サイズ 寸法 寝る人数
セミシングル:SS 幅85cm×長さ195cm 1人
シングル:S 幅97cm×長さ195cm 1人
セミダブル:SD 幅120cm×長さ195cm 1人(ゆったり)
ダブル:D 幅140cm×長さ195cm 2人(やや狭い)
クイーン:Q 幅160cm×長さ195cm 2人
キング:K 幅180cm×長さ195cm 大人2人+子ども1人
ワイドキング:WK 幅200cm×長さ195cm 大人2人+子ども2人

 

それぞれ何人寝られるかを具体的に表したイラストがこちらです。

この他にも、マットレスを複数組み合わせて使う方法もあります。マットレスを連結するのは、3人以上が寝る場合に特におすすめです。

シングルとセミダブルを合わせたサイズ

サイズ 寸法 寝る人数
シングル+セミダブル 幅220cm×長さ195cm 大人2人+

 

シングルサイズとセミダブルサイズを組み合わせると幅は220cm、両手を広げても届かないくらい広くなります。これだけの幅があると、大人ふたりがゆったりと眠れます。

 

マットレス同士を連結するのはシーツやカバーで行うことがほとんどです。マットレスをくっつけた状態で、シーツやマットレスカバーをかければ、連結した部分がわかりにくくなります。

 

隙間が気になる場合は、「マットレス用スペーサー」「マットレスすきまパッド」などの名称で販売されているアイテムを使用するのも選択肢に入れましょう。

セミダブル2つを合わせたサイズ

サイズ 寸法 寝る人数
セミダブル+セミダブル 幅240cm×長さ195cm 大人2人+

 

裏技ともいえる最大スペース確保方法、それはセミダブルを2つ並べるという方法です。幅はなんと240cm!!! 

 

お部屋のスペース、予算に余裕があり、ゆったり眠りたい人、将来的にセミダブル2つに分けてそれぞれ使う予定がある人にはおすすめです。

セミダブルのメリット

ここまでベッドの幅を中心にセミダブルベッドについて解説してきました。セミダブルが2人用のベッドではないと知って驚いた方もいるかもしれません。では、セミダブルのメリットはどんなところにあるのでしょうか。

 

セミダブルのメリットは2つあります。

  1. シングルベッドよりもゆったりと眠ることができる
  2. 体格の大きな人や寝相の悪い人でも快適に使用できる

 

シングルサイズのベッドの幅は、平均的な身幅(約50cm)の人が寝返りを問題なく打てる幅です。「寝返りを打てる」というのは、睡眠の質にとってとても重要。寝返りが自由に打てないベッドだと、朝起きた時に疲れが取れなかったり、身体が固まった感じがしたりします。

 

ゆったりサイズのセミダブルだと、のびのび一人寝を満喫できる、というわけです。

 

セミダブルのデメリット

一方、セミダブルベッドのデメリットは3つあります。

  1. シングルベッドよりも部屋のスペースを取る
  2. 寝具のコストがシングルよりも高くなる
  3. シングルよりも搬入の手間がかかる

特に見逃しがちなのは「2」でしょうか。セミダブルベッドに買い替えた場合、それまで使っていたシングルサイズのシーツやベッドパッドではサイズが合いません。すべて買い替えとなると、その分のコストもかかります。

 

セミダブルが向いている人

カップル向きのベッドかと思われがちですが、実はそうではないセミダブルベッド。では、セミダブルベッドはどんな人に向いているのでしょう。

セミダブルベッドが向いているのはこんな方です。

 

・1人でゆったりと眠りたい人

・乳児〜幼児の小さな子どもと添い寝したい人

・体格の大きな人

・部屋のスペースにゆとりがある人

 

セミダブルが向かない人

逆に、セミダブルベッドが向かない人、というのももちろんあります。

 

・部屋のスペースが少ない人

・寝返りが少ない人

・大人2人で使いたい人

 

特に最後の「大人2人で使いたい」場合は、ダブルベッド以上のサイズをおすすめします。

 

セミダブルサイズを選ぶポイント

それでは、セミダブルサイズのベッドを選ぶ際、気を付けたいポイントについて説明しましょう。

部屋のサイズ

先ほどセミダブルベッドを置いた場合のサイズ感について、6畳以上の場合を想定してビジュアルで説明しました。部屋の広さが4.5畳でも設置はもちろん可能ですが、他の家具などを置くゆとりが少なくなります。ホテルライクな寝室、という感じになるでしょう。

 

セミダブルサイズのベッドを置く場合、最低6畳以上の広さが必要です。部屋のサイズ感との対比でのおすすめは8畳の広さです。

搬入の経路

ベッドを搬入する部屋へアクセスするドア、階段などの幅を確認しましょう。特に、セミダブルサイズのベッドを二階に設置する際、一戸建てで階段が折り返しているタイプだと、搬入が難しい場合があります。設置場所に窓がある場合は、窓からの搬入も可能ですが、追加の費用が掛かる場合があるため、この点も要確認です。

 

マンションの場合はエレベーターの扉のサイズも確認しましょう。

寝る人の体格

大柄な人には、シングルよりもセミダブルサイズがおすすめです。寝ている間に寝返りを自由に打てるので睡眠の質が向上し、生活の質全体が上向きになる、という声もあります。

睡眠スタイル

寝相が悪いという自覚のある人、夜ベッドに入った時と朝起きた時とではまったく姿勢が違う人は、ゆとりがあるセミダブルサイズのベッドがおすすめです。

ベッド上での過ごし方

実際に睡眠に入る前に、ベッドの上で読書をしたり、テレビを見たりしてリラックスタイムを楽しむ人にも、セミダブルがおすすめです。ゆとりのあるベッドサイズなので、クッションを並べてゆったり時間を過ごせます。

ベッドの高さ

セミダブルはシングルよりも大きいため、ベッドの高さが高いと圧迫感が生じます。圧迫感を抑えたい場合は高さの低いローベッドがおすすめです。また、ベッドによっては、インテリアやライフスタイルの変化に合わせて、高さを調整できる商品もあります。

たとえばコアラのミライカスタムベッドフレームは、3段階の高さに調節できるベッドフレームです。お子様が小さいうちは低くして使い、成長してからはベッドの高さを高くする、という使い方ができます。

ライフステージの変化に寄り添うセミダブルのベッドフレーム

 

セミダブルに適した掛け布団サイズ

ベッドをセミダブルにしたら、シーツやベッドパッドはサイズが変わるため、買い替えが必要となるのはわかります。が、掛け布団もすべて買い替えなくてはならないのでしょうか。答えは「使用状況による」です。

一人で使用する場合

セミダブルを一人で使用する場合は、シングルサイズ(幅150cm)の掛け布団でOKです。布団のサイズが大きくなるとその分重量も増えるので、実は通常のシングルサイズがベストの選択なのです。

ダウンにも負けない軽さと柔らかさのふとん

大柄な人や寝返りの多い人が一人で使用する場合

一人で使う場合でも、大柄な人や寝返りが多いという自覚のある方には、セミダブル(幅170cm)やダブルサイズ(幅190cm)をおすすめします。

ふとんは軽い方がいい……とは言うものの、寝返りして背中や脚が出て冷えてしまったら本末転倒。しっかり身体を包み込むサイズの掛布団を使いましょう。

サイズが大きくても軽量タイプの掛布団もあります。たとえばコアラの「ウルトラライト掛け布団」はかけていることを忘れるほどの軽さです。

大人と子どもの2人で使用する場合

セミダブルで大人+子どものふたり寝の場合、それぞれが掛布団を使うのがおすすめです。つまり、大人はシングルの掛布団、お子様は子供用の布団を使う、ということです。

大人が2人で使用する場合

セミダブルは基本的に「一人用」なので、ふたりでの使用はあまりおすすめしませんが、パートナーが泊まりに来た時などは、ダブルサイズ(幅190cm)の掛布団をおすすめします。

いつもはシングルサイズを使いつつ、お泊りの時のためにダブルサイズを備えておくのがよいでしょう。

 

セミダブルはサイズと部屋のスペースを考えて設置しよう

セミダブルサイズの全容が見えてきたでしょうか。

 

・セミダブルサイズは基本「ゆとりのある一人用」のサイズ

・大人ふたり寝用ではない

・セミダブルサイズを設置するなら8畳の部屋がベストマッチ

・購入する際は搬入経路の幅を要確認

・大柄な人や寝返りをよく打つ人に最適

・掛布団はシングルを使うのが基本だが、場合によっては大きいサイズを

 

先入観にとらわれず、寝る人数や、睡眠スタイルをしっかり確認し、自分に最適なサイズを選ぶことが大事、ということです。

 

この記事を読んで「セミダブルサイズは自分にぴったり!」と思った方、コアラにはセミダブルサイズのベッド、布団、マットレスなど、さまざまな商品が揃っています。

 

まず、高さを3段階に変えられる、セミダブルサイズのベッドフレーム「MIRAIKUSTOM ミライカスタムベッドフレーム」。

フレームを2台並べてもマットレスに余分な隙間ができないシンプルなデザイン。小さなお子さまと添い寝するときも安心、通気性の良いすのこ状のベッドフレームです。

 

お客様の声

★★★★★

組立が簡単!

 

レビューに組み立てが簡易であるというのを見て、マットレスとセットで購入しました。

結果、本当に簡単でした!!

小柄(155cm)で非力な私でも、30分もかからずにセミダブルサイズを組み立てられました。

ドライバーも不要だったし、こちらにして本当に大正解でした。おすすめです!

 

ライフステージに合わせて3段階に高さを変えられるベッドフレーム

 

また、セミダブルサイズなのに超軽い「ウルトラライト掛け布団」。

ウルトラライト掛け布団は、布団の中を涼しく快適に保ち、夏の寝苦しさを和らげます。また、クーラーをつける日の寝冷えが心配な方にもおすすめのアイテムです。

 

お客様の声

★★★★★

絶妙な軽さと暖かさに驚き!

 

今年の夏は特に夜中も暑く、エアコンを夜通し利用しても寝苦しくて、睡眠の質が悪い日が続きました。睡眠環境を整える工夫を重ねていた折に、この掛け布団に巡り合い早速使用を始めたところ、軽さと暖かさが丁度よくて大のお気に入りになりました!もっと早く探していたら良かった、と自分を悔やむ程です。まだまだ続きそうな暑い夜ですので、引き続き愛用いたします。

 

かけているのを忘れるほどの軽さ

 

そして、ちょうどいい硬さの「オリジナルコアラマットレス」にもセミダブルサイズはもちろんあります。

これまで多くの5つ星評価を獲得し、世界中で愛されているコアラマットレス®のオリジナルモデル。体圧分散に加え、どんな衝撃でも瞬時に吸収するクラウドセルフォームによる「ゼロ ディスターバンス®」技術により、速やかな入眠を誘い、自分やパートナーの寝返りによる振動の影響を受けず、朝までぐっすり。ゾーニングレイヤーサポートが理想の寝姿勢を整えます。

 

お客様の声

★★★★★

ぐっすり

 

2人で寝ていても、お互いに干渉し合わず、寝返り・起き上がりの振動で目覚めることがない。

 

隣に寝ている人が寝返りを打っても朝までぐっすり、のマットレス