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監修者

松本 恭
「健康の秘訣はぐっすり眠ること」がモットーで、これまでウォーターベッド、ウッドスプリングベッド、西式健康枕、ハンモックなどさまざまな寝具の寝心地を追求してきた睡眠マニア。偶然出会ったコアラマットレス®︎の快適さに感銘を受け、メンバーとして参加。上級睡眠健康指導士としての知識を通して、より多くの人に快眠を届けたいと願っている。
布団とベッドでどちらを選ぶべきなのか悩まれる方は、それぞれの違いについて頭を整理していきましょう。そもそも布団とベッドの違いが明確に分からなければ、自分の健康面や生活において何がメリットなのか気づくことができません。
本記事では、上級睡眠健康指導士でコアラマットレス社員の松本が「布団とベッドの違い」を多様な視点でまとめました。布団とベッドのどちらかを選んでいるけどなかなか決められない方はぜひ参考にしてみてください。
布団とベッドの基礎知識
長い歴史を持つ布団は、古来から日本の暮らしに深く根付いた寝具です。畳のある和室と相性がいいのは、軽くて持ち運びがしやすいためです。畳んで押し入れにしまえるため、日中は和室を広く使えます。また、通気性が良いため、和室と布団の組み合わせが衛生的です。
一方でベッドは、欧米をはじめ洋間を中心に普及し、生活スタイルが変化したことで馴染みのあるものになりました。高さを活かした快適性が評価され、おしゃれで近代的というイメージが付きました。布団とベッドの違いは作り方や寝心地だけでなく、歴史や背景が物語っています。
寝具としての歴史と背景
布団とベッドの違いを歴史と背景から見てみましょう。洋室が増えてきた現代の日本では、ベッドを置くことが一般的になりつつあります。しかし、高齢者や和の空間を好む人は布団を選ぶ傾向が続いています。
地域文化や時代の変化が、寝具の選択にも大きく関わっています。夜は布団を敷き、朝には畳んで収納するという生活リズムが根付いている伝統的な家庭もあります。習慣を乱さないように、そして日中は部屋を広く使いたいと思う家庭は今も布団を使う傾向にあるでしょう。
ベッドは西洋文化が少しづつ入ってきた明治時代、ごく限られた上流階級や外交官の間で使われていました。やがて人々のモダンな生活への憧れが広まり、ベッド文化が注目されるようになりました。現代では、ライフスタイルに合わせて(子ども用、シングル・セミダブル・収納付きなど)さまざまなベッドを選べるようにもなり、寝具の多様化によりベッドと布団の住み分けが進みました。
布団とベッド、それぞれの構造と素材
今度は、布団とベッドの違いを構造と素材の視点からみてみましょう。布団には、綿やポリエステル、中には羽毛などの素材を使い、軽さや保温性に優れたものが多くあります。体にフィットしやすいだけでなく、畳などの床面に直接敷く形になるため、通気性の確保が重要なポイントとなります。畳んで押し入れにしまうことができる環境なら寝具を布団にすると良いでしょう。
ベッドの場合、フレームとマットレスから構成されるため、腰や肩への負担を支えるクッション性に特徴があります。最近では、通気性を高めるためにメッシュ構造を取り入れたり、マットレスの素材を組み合わせたりすることで、体圧分散をより期待できる設計のモデルも登場しています。たとえば、コアラマットレスPLUSは表と裏で硬さを切り替えられるリバーシブル。身体の状態に合わせて腰をサポートしながら、通気性も保てます。
布団のメリットとデメリット
布団は部屋を広く使いたい方にとって魅力的な選択と言えます。使わない時は畳んで収納するだけで、スペースを有効活用できます。また、定期的に干せば清潔に保ちやすいのも大きな利点です。
ただし敷きっぱなしにしていると、湿気がこもりダニやカビが発生しやすいといったデメリットがあります。
布団のメリット:収納性・部屋を広く使える・清潔保ちやすい
布団は収納性に優れています。押し入れやクローゼットにしまえて、部屋を広く使えるというメリットがあります。軽量で持ち運びやすく、引っ越しが多い方に適しています。
また、清潔に保ちやすいのも嬉しいポイント。布団を丸ごと洗ったり、そのまま天日干しすることができるため、いつでも清潔な状態にできます。
布団のデメリット:敷きっぱなしでカビやダニのリスク
一方でデメリットは、布団を敷きっぱなしにするとカビやダニが発生するリスクがあるという点です。汗や皮脂がついたまま放置すると、カビや臭いがついて汚れが落ちにくくなる場合もあります。布団を畳んだり洗ったりするのが面倒な方は、通気性を考え作られたベッドにしたほうがいいかもしれません。
ベッドのメリットとデメリット
ベッドには高さがあるため、寝起きや立ち上がりが楽なのが特徴です。特に腰や膝に不安がある方にとっては、布団よりも負担が少なく感じることが多いでしょう。一方で、初期費用がかさむほか、部屋のスペースをとりやすいことが難点です。
ベッドのメリット:立ち上がりが楽・ほこりの吸い込み対策
フローリングから離れた位置で寝られるため、寝起きの際に身体を大きく曲げずに済むのが大きな利点です。腰と膝にもやさしいベッドなら、起き上がりも布団より楽になります。また、自分の身体に合ったマットレスを選ぶことで腰や肩の負担を減らし、快適な寝姿勢で寝ることができます。
ベッドは高さがあるため、ほこりを吸い込むことなく衛生的な面でも安心です。ベッドフレーム下も掃除機をかけることができるため、毎日ほこりを気にすることなく快適な寝室にすることができます。
ベッドのデメリット:初期費用・部屋のスペース・処分の手間
初期費用・部屋のスペース・処分の手間
ベッドにはどうしても初期費用がかかります。ベッドマットレスの費用に加えて、ベッドフレームの購入も必要です。ベッドフレームで通気性を保つため、ベッドと2点セットで購入したいところです。
部屋のスペースが必要という点もデメリットです。ベッドのサイズによって広いスペースを確保しなければいけない場合もあります。部屋の家具サイズも考慮して、ベッドを置いても圧迫感がないように調整が必要です。
さらにベッドは処分に手間もかかります。大きくて移動がしにくいことから業者に頼んだりして処分することも。古くなったベッドを捨てるときは、布団よりもベッドの方が粗大ごみの費用が高くなります。
健康面でみる布団とベッドの違い
寝具は身体に直接触れるため、睡眠の質や身体の負担に大きく関わります。腰痛や肩こりの有無、新陳代謝やアレルギー対策など、多方面から寝具を検討すると自分に合った選択肢が見えてきます。
腰痛や肩こりへの影響:身体への負担はどちらが少ない?
一般的に、体圧分散性能の高いマットレスを使うベッドのほうが身体への負担を軽減しやすいと言われています。ただし、硬めの敷布団も腰や背中に適度なサポートを与えてくれるため、必ずしもベッドが万能というわけではありません。
ポイントは実際に寝てみて自分の身体に合うかどうかを確認することです。腰回りや肩甲骨あたりに痛みがある場合は、マットレスの硬さや布団の厚みに注目してみると改善が期待できるかもしれません。低反発と高反発のハイブリッドコアラマットレスPLUSでちょうどいい寝心地を探ってみましょう。
ハウスダストやアレルギー対策:通気性と高さがカギ
アレルギー対策の視点から布団とベッドの違いを考えることも重要なポイント。
ベッドは床から高い位置にあるため、フローリングに溜まるほこりやダニに直接触れにくい利点があります。アレルギー対策としては優れている面が多いでしょう。
一方で、布団はこまめに干したり掃除したりできる点で、アレルギー対策をしやすいという考え方もあります。
睡眠の質との関係:寝心地やフィット感の違い
寝心地の好みは人それぞれ異なるため、布団とベッドどちらが良いかは一概には言えません。体重や寝姿勢、好みの硬さや柔らかさなど、複数の要素が選択に影響します。布団とベッドの違いを頭に入れた上で自分に適切なものを選びましょう。
また、睡眠の質は寝具だけでなく、換気や室温など部屋の環境によっても左右されます。自分の快適だと思える寝姿勢と寝具の素材を見つけるために、いくつかの寝具を比較検討してみるとよいでしょう。睡眠の質を向上させるための方法8選を参考に、快適な寝室の作り方や寝具の選び方にも注目してみてください。
生活スタイル別の選び方
布団とベッドの違いを生活スタイル別で見てみましょう。
家族構成や部屋の広さなどの条件によって、布団とベッドどちらを選ぶかは大きく変わります。予算や引っ越しの頻度、メンテナンスの手間など、優先順位を整理することで失敗の少ない選択ができるでしょう。
例えば、小さなお子さんがいる場合は、寝具の高さによる転落リスクや掃除のしやすさも重要になります。高齢者の場合は、立ち上がりのしやすさや安全性を優先することが多くなります。
一人暮らし・狭い部屋を有効活用するには
一人暮らしやワンルームでの暮らしにおいては、布団を選択して日中は部屋を広く使う人が多いです。収納のしやすさや手入れのコストが低い点も魅力となります。
一方で、ベッドを選ぶ場合は収納付きのベッドフレームやコンパクトサイズを検討することで、スペースを有効に活用できます。スライド式の収納や折りたたみベッドなど、狭い部屋向けにも選択肢は多彩です。
寝心地を優先したい方は、ある程度のクオリティを確保したマットレス付きベッドがおすすめです。起き上がりが楽で、布団よりも安定した寝姿勢を得られるケースも少なくありません。たとえば、高さの調整しやすいMIRAIKUSTOM ミライカスタムベッドフレームとリバーシブルで硬さを調節できるコアラマットレスPLUSを組み合わせると、カスタマイズ可能なベッドが使えるようになります。
子どもや高齢者のいる家庭の場合
子どもがいる家庭では、布団を使うと転落の心配が少ない点で安心感があります。部屋のレイアウトを変更しやすく、子どもと添い寝がしやすいのもメリットです。
一方、高齢者の場合はベッドの高さがある手助けによって立ち上がりが楽になるため、怪我を防ぎやすいでしょう。バリアフリーの観点からも、ベッドが選ばれることもしばしば見受けられます。身体に合ったマットレスのベッドで寝ると腰や膝を軽く使えるので、ぎっくり腰の予防にもなります。
来客時にフレキシブルに対応したいケース
普段は一人暮らしだけど、たまに親戚や友人が泊まりに来るという方は、布団を予備に用意しておく方法が便利です。折りたたんでクローゼットなどにしまっておけば、必要なときにすぐ準備できます。
逆に、ベッド2台や大きめのベッドを置く余裕があるならば、来客用にもベッドを整備しておく手段もあります。ただし、その分のスペースやコストを考慮する必要があるでしょう。
布団からベッドに変えた理由とは
布団からベッドへ移行した人の具体的な理由やきっかけについて、よくあるパターンを挙げながら解説します。
布団からベッドに変えた理由として多いのは、腰痛や膝の負担を軽減したいという健康面の問題です。毎日の上げ下ろし作業を省きたい、という生活習慣の変化も理由として挙げられます。
このような方には、高密度のコイルを通常の2倍も使用したNELLのような、厚みのあるマットレスをベッドとして使用すると良いかもしれません。
健康面に加えて、部屋のインテリアを洋風に統一したい方や、ライフステージの変化(結婚や出産など)に伴い寝室を刷新する流れの中でベッドに切り替える方も多いです。
ベッドから布団に変えた理由とは
ベッド派だった人が布団に乗り換える理由として多いポイントや、転換を後押しするきっかけをまとめます。
部屋のスペースを有効活用したいという動機でベッドから布団に変えるケースは珍しくありません。簡単に畳める布団は、日中の生活空間を広く使いたい方に向いています。肌触りの良い三つ折りタイプのOASISフトンは、しまいやすいので来客用にすぐ取り出しやすいです。
敷布団とベッドの相性は?すのこベッドや畳ベッドの活用
布団とベッドを組み合わせる選択肢として、すのこベッドや畳ベッドを活用する方法を紹介します。
近年、布団を敷くために設計されたすのこベッドや畳ベッドが注目されています。すのこベッドは通気性が良く、ダニやカビの対策としても効果が期待できます。畳ベッドは和の風合いを残しながら、ごく軽い高さを確保できることが魅力です。
すのこの上に直接布団を敷くことで、従来の布団のメリットはそのままに、床に直接敷いたときより通気性が高まるのが利点です。腰痛の人や、フローリングに布団を敷くのに抵抗がある方にもおすすめできます。コアラアーバンベッドフレームも低い高さなので布団を敷いて使用できます。洋室、和室問わずどんなインテリアにも合いやすく、温もりのある空間を与えてくれます。
畳ベッドは、木のフレームに畳がはめ込まれている構造のため、和室の雰囲気が好きな方に人気です。畳の柔らかさとも相性が良く、ほどよいクッション性を感じられる点が魅力と言えます。
部屋の広さや家族構成を考慮した失敗しない寝具選び
布団とベッドの違いをしっかりと確認し、住環境やライフステージに合った寝具を選ぶために考慮すべきポイントを整理しましょう。
寝具は一度購入すると長く使い続けることがほとんどなので、ライフステージの変化や家族構成の推移を見越して選ぶと失敗が少なくなります。特に、将来的に家族が増えるかどうかや、部屋の広さをどのように使いたいかを考えておきましょう。
予算とメンテナンス性をチェックしよう
ベッドならマットレスの耐用年数を意識することがポイント。布団の場合は、天日干しやクリーニング料金などといったランニングコストを確認し、無理なく続けられる範囲で選択すると良いでしょう。
数年後に買い替える前提ならば、あまり高級品を選ぶ必要はない場合もありますし、より良いマットレスや布団を選んで腰痛を軽減する方が結果的には安上がりになる場合もあります。
お手入れ・メンテナンスのポイント
布団のケアの場合は、天日干しや布団乾燥機の利用が一般的です。湿気が多い地域や梅雨の時期には特にダニ対策を意識してこまめに乾燥させると安心。
ベッドの場合はマットレスを定期的に裏返したり、ベッドパッドを交換したりして清潔を保つのがおすすめです。湿気がこもりやすい環境では、すのこ仕様のベッドや除湿グッズを活用することで、快適な床下環境を維持しやすくなります。
まとめ:自分に合った寝具で快適な睡眠を手に入れよう
布団とベッドの違いを振り返り、費用、健康面、寝室の環境、生活スタイル、お掃除などのポイントから自分にぴったりな寝具を選択することが重要です。
色々試したいのであれば、季節や気候に応じてベッドフレームやすのこベッドに敷く寝具を選ぶこともできます。たとえば、夏は通気性の良い敷布団を、冬は保温性の高い薄型マットレスなど、季節に合わせた選択ができるでしょう。
最終的には実際に使い心地を試してみたり、専門店に相談してみたりするのがおすすめです。後悔のないように自分に適した寝具を選ぶことで、毎日の睡眠が格段に快適になり、健康的な生活をサポートしてくれます。コアラの寝具と製品を取り扱う店舗では、実際のベッドサイズやマットレスの寝心地を試せますのでぜひお越しください。
お客様の声
★★★★★
1ヶ月前
体に合っていました(^^)
毎朝起きるとどことなく体が痛む所があり、ポキポキ鳴らしていましたがコアラマットレスに変えてからそれらが一切無くなり体に負担が無いんだな!と実感出来てます!!買い足しを検討しています。
★★★★★
5ヶ月前
コアラにしてよかった!
硬いマットを使っていたので、柔らかすぎないか心配していましたが、気持ちよく寝れています。ほぼ沈まないマットを使っていたので、それと比べたら随分柔らかいですが、包まれる感じで寝心地はいいです!これにしてよかったです!
★★★★★
7ヶ月前
夏でも寝心地よく寝れます
寝心地最高です!
以前は布団で寝ていて背中やお尻が痛くなることもありましたが、コアラマットレスにしてから痛くなくなり寝つきも良くなりました!購入してよかったです。