目次
監修者

五藤 良将
千葉県立東葛飾高校卒、防衛医科大学校医学部卒。その後に自衛隊中央病院、防衛医科大学校病院、千葉中央メディカルセンターなどの勤務を経て2019年9月に継承開業に至る。
- 免許・資格
医師免許、日本抗加齢医学会専門医、日本内科学会認定医、日本旅行医学会認定医、日本医師会産業医、スポーツドクター、日本美容内科学会評議員
寝ているのに朝から体が重く、肩や首がこわばっていることはありませんか。私も一時期、朝起きるたびに背中の筋肉が硬直していて、「しっかり寝たはずなのに疲れが取れない」と感じていました。
実は、睡眠中に無意識のうちに体へ力が入り続けていることが、疲労感や肩こり、睡眠の質の低下を引き起こす原因になることがあります。
厚生労働省『健康づくりのための睡眠ガイド2023』によると、日本人の約4割が1日6時間未満しか眠れておらず、この慢性的な睡眠不足が筋肉の緊張や自律神経の乱れと関連していると指摘されています。※1
本記事では、上級睡眠健康指導士でコアラマットレス社員の松本が、睡眠中に力が入るメカニズムを解説しながら、寝ている間に体をゆるめるための5つの改善法(寝姿勢・呼吸・環境・就寝前ルーティン・メンタルケア)を具体的に紹介します。
睡眠中に力が入ってしまう5つの主な原因

「寝ているのに体がこわばる」「朝起きると肩や首が重い」と感じる人は少なくありません。こうした睡眠中の筋緊張には、さまざまな背景が関係しています。
国立精神・神経医療研究センターの報告によると、体温調節や自律神経のバランスが崩れると、入眠後も筋肉がリラックスできない状態が続くことがあるといいます。つまり、睡眠中の「力み」は単なる癖ではなく、心身のサインである場合も多いのです。
ここでは、睡眠中に力が入る主な原因を5つに分けて解説します。それぞれのメカニズムを理解することで、自分に合った改善策を見つけやすくなります。
1. 日中のストレスや不安による緊張の持ち越し
仕事のプレッシャーや人間関係のストレスが強いと、日中に高まった交感神経の働きが夜になっても鎮まらず、体が「戦闘モード」のまま眠りにつくことがあります。
ストレスホルモンであるコルチゾールが過剰に分泌されると、筋肉の緊張が解けにくくなり、寝ている間も肩やあご、手足に無意識の力が入ってしまうのです。
厚生労働省の「睡眠ガイド2023」では、ストレスが強い人ほど「睡眠休養感」が得られにくいというデータが示されています。寝つけない・夢が多い・浅い眠りが続くなどのサインがある場合は、就寝前に深呼吸やストレッチを取り入れ、交感神経から副交感神経へ切り替える時間をつくることが重要です。※1
2. 不適切な寝姿勢と寝具の問題
枕の高さやマットレスの硬さが体に合っていないと、睡眠中にバランスを取ろうとして筋肉が緊張し続けることがあります。特に、首が反り返るような枕や、腰が沈み込むマットレスを使用している場合は、肩や背中に余計な負担がかかりやすくなります。
国立精神・神経医療研究センターのデータでは、理想的な寝床内気象は「温度33℃・湿度40~60%」とされています。寝具が通気性や体圧分散性に優れていると、自然に寝返りが打てるため、筋肉がリラックスしやすくなるのです。朝起きて体がこわばる場合は、まず枕やマットレスの見直しから始めてみると良いでしょう。※2
3. 寝室環境(温度・湿度・光)の不適切さ
寝室の温度や湿度、光の状態も筋肉の緊張に大きく影響します。室温が高すぎると発汗が増え、体温を下げようとする過程でエネルギーを消耗します。逆に寒すぎる場合は、体温維持のために筋肉が収縮し、肩や背中が硬直しやすくなります。
快眠環境の理想値として、夏は室温26℃前後、湿度50〜60%が推奨されています。※2
また、明るい照明やブルーライトは脳を覚醒状態にするため、眠る前はできるだけ光を抑えた落ち着いた空間づくりを意識しましょう。寝室環境を整えることは、筋肉の弛緩だけでなく、深い睡眠の維持にもつながります。
4. 生活習慣(食事・運動・カフェイン)の影響
就寝直前の食事は、体の緊張を引き起こす要因となります。特に脂質や糖質の多い食事は消化に時間がかかり、胃腸が活動を続けることで体が休まらない状態に陥ります。夕食は就寝の3時間前までを目安に、消化の良い内容を心がけることが推奨されます。※1
また、運動不足は血流を滞らせ、筋肉をこわばらせる原因にもなります。軽いストレッチやウォーキングを日常に取り入れ、就寝時の筋緊張を和らげることが大切です。カフェインやアルコールは一時的にリラックスした気分を与えるものの、深い睡眠を妨げる作用があるため、摂取量やタイミングに注意が必要です。
5. 潜在的な睡眠障害(歯ぎしり・睡眠時無呼吸症候群など)
睡眠中に歯ぎしりや食いしばりをする人は、顎や首周りの筋肉が過剰に緊張しやすい傾向があります。これらの症状はストレスや噛み合わせの問題だけでなく、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害に関連している場合もあります。
厚生労働省の調査では、睡眠時無呼吸症候群の患者は眠っていても酸素不足に陥るため、体が何度も覚醒反応を起こし、筋肉が休まりにくい状態になると指摘されています。いびきが大きい、朝起きてもだるい、日中に強い眠気があるといったサインが続くときは、早めに専門医の受診を検討することが勧められます。※1
これら5つの要因はそれぞれ独立しているように見えて、実際には相互に影響し合っています。ストレスや生活習慣の乱れが寝室環境の悪化を招き、結果的に筋肉の緊張が続くこともあるため、自分の体の反応を観察しながら一つずつ整えていくことが、睡眠中の「力み」から抜け出す第一歩です。
今夜から実践できる筋弛緩法の具体的なやり方
一日の終わりに心身をゆるめる時間をつくることは、眠りの準備を整えるうえでとても大切です。
「布団に入っても体の力が抜けない」「寝る前から肩がこわばっている」と感じるとき、効果的なのが筋弛緩法(きんしかんほう)です。
中でも心理療法として確立されている漸進的筋弛緩法(Progressive Muscle Relaxation)は、誰でも簡単に実践でき、睡眠の質を高める方法として多くの研究で有効性が示されています。
ここでは、科学的根拠にもとづく筋弛緩法の仕組みと、今夜から取り入れられる実践手順を紹介します。
筋弛緩法の科学的効果とメカニズム
筋弛緩法は、意識的に筋肉を緊張させてからゆっくり脱力することで、副交感神経の働きを高めるリラックス反応を引き出す技法です。体の力を抜くと心も穏やかになるのは、神経系の生理的なつながりによるものです。※3
臨床研究では、実践後に心臓のリズムが安定し副交感神経が優位になった状態を意味するRR間隔の延長が確認されています。また、脳波の測定では、α波やθ波といった「安静時の脳波」が増加し、心理的ストレスが和らぐ傾向も報告されています。
このように筋弛緩法は、ストレス緩和だけでなく、眠りに向かう身体反応を自然に導く働きがあります。継続的に行うことで、入眠時間の短縮や中途覚醒の減少にもつながるとされています。
基本の筋弛緩法:10秒緊張→20秒脱力の実践手順
漸進的筋弛緩法の基本は「10秒間筋肉を意識的に緊張させ、20秒間ゆるめる」流れを、体の各部位に順番に行うことです。
最初は椅子に腰かけるか、ベッドの上で仰向けになり、深呼吸を数回してから始めます。
まず両手を軽く握り、10秒ほど力を込めた後、ゆっくりと指を開いて脱力します。次に両腕を伸ばし、肩から二の腕にかけての緊張を感じたら、再び20秒かけて力を抜いていきます。
肩・首・顔・お腹・太もも・ふくらはぎ・足先という順に進めると、全身をくまなく緩めることができます。
最初のうちは「どこに力が入っているのか」がわかりにくいかもしれませんが、脱力の感覚を丁寧に味わうことがポイントです。
中部大学による実践ガイドでは、緊張と弛緩のコントラストを意識することで、脳が「リラックス状態」を学習しやすくなると解説されています。無理に強く力を入れすぎず、痛みを感じたらすぐに中止してください。※5
効果を高めるタイミングと環境設定
筋弛緩法の効果を最大限に引き出すには、「いつ・どこで・どんな状態で」行うかが重要です。研究によると、就寝30分前の静かな環境で行うと、副交感神経が優位になりやすく、入眠までの時間が短くなる傾向が見られます。※5
部屋の照明を落とし、テレビやスマートフォンの画面を消した状態で、呼吸に意識を向けながら行うとより効果的です。締め付けのないパジャマに着替え、室温は25〜27℃程度、湿度50%前後を保つと、体が自然に休息モードに入ります。
習慣化することで、筋弛緩法は“寝る前のスイッチ”として機能し、短時間でも深く質の高い眠りへと導いてくれます。心と体の両方を整えるセルフケアとして、今日から無理なく取り入れてみましょう。
——それは、あなたの意思の問題ではありません。
睡眠中の筋緊張は、ストレス、自律神経の乱れ、睡眠環境、生活習慣などが複雑に絡み合って起こる、生理学的に説明できる現象です。厚生労働省の『睡眠ガイド2023』でも示されているように、慢性的な睡眠不足や休養感の欠如は、筋肉が本来あるべき「オフの状態」に切り替わらない一因となります。
筋弛緩法、寝室環境(温度・湿度・光)の調整、食事・運動・入浴といった生活リズムの見直し、これらはどれも、今日から無理なく始められる「医学的に理にかなった対策」です。重要なのは、完璧を目指すことではなく、「少しずつ整える」ことです。
一晩の睡眠が変わるだけで、翌朝の体の軽さ、集中力、気分は大きく変わります。
もしセルフケアを続けても改善しない場合は、睡眠外来や医療機関に相談することも、立派な選択肢です。
あなたの眠りは、もっと楽になっていい。今夜から、体の力をそっと手放す習慣を始めてみてください。
睡眠環境を整える3つの重要ポイント

どれだけ眠ろうとしても、寝室の環境が合っていないと深い眠りは得られません。人の体は、温度・湿度・光といった外部の刺激に敏感に反応します。特に、体温が自然に下がる夜間のタイミングで、快適な寝室環境を保つことは睡眠の質を左右する大きな要因となります。
日本人の住環境は四季によって大きく変化するため、季節に応じた調整も欠かせません。ここでは、温度・湿度・光の3つの要素を中心に、科学的な根拠とともに理想的な睡眠環境の整え方を詳しく解説します。
1. 理想的な寝室の温度管理(夏26℃・冬16〜19℃)
寝室の温度は、体の深部体温(中心体温)のリズムに影響します。人は眠るとき、体の中心の温度を下げることで眠気を誘発します。そのため、部屋が暑すぎても寒すぎても、体温調整がうまく働かず、浅い眠りや中途覚醒を招きやすくなります。
旭化成の睡眠環境研究によると、夏は室温26℃前後、冬は16〜19℃前後が最も快適な入眠温度とされています。エアコンを一晩中つけっぱなしにする場合は、冷暖房が直接体に当たらないよう風向きを調整し、サーキュレーターで空気を循環させると温度のムラが減ります。※6
さらに、寝具内の温度(寝床内気象)は33℃前後が理想とされており、季節によって掛け布団の厚みや素材を変えることが重要です。夏は通気性の良いリネンやガーゼ素材、冬は保温性の高い羽毛やウール素材を選ぶと、体の自然な放熱と保温のバランスがとれます。※6
2. 快適な湿度の維持方法(50〜60%)
睡眠中に快適さを感じるためには、湿度も大きな役割を果たします。空気が乾燥しすぎると喉や鼻の粘膜が刺激され、呼吸が浅くなりやすくなります。逆に湿度が高すぎるとカビやダニの発生につながり、アレルギー症状や寝苦しさの原因になります。
国立精神・神経医療研究センターの報告では、理想的な寝室の湿度は50〜60%とされています。この範囲を保つためには、季節ごとの工夫が必要です。夏場は除湿機やエアコンのドライ機能を使い、冬は加湿器や濡れタオルを活用して湿度を補います。湿度計を寝室に常備し、数値を目で確認しながら調整することで、感覚に頼らない安定した環境を維持できます。※2
また、植物を置くことで自然に湿度を整える方法もあります。観葉植物は水分の蒸散によって適度な潤いを保ち、空気をきれいにする効果も期待できます。ただし、結露やカビの原因にならないよう、部屋の換気は欠かさず行うことが大切です。
3. 光環境の調整(遮光カーテン・間接照明の活用)
光の強さや色味も、睡眠の質に大きく影響します。特に夜間の明るい光やブルーライトは、体内時計を乱し、眠りを誘うホルモン「メラトニン」の分泌を抑えてしまいます。厚生労働省の睡眠ガイドによると、就寝1時間前から明るい照明を避けることで入眠がスムーズになると示されています。
理想的なのは、寝室をほの暗く保ちながら、間接照明で穏やかな光を取り入れる環境です。スマートフォンやパソコンは就寝前に見ないようにし、どうしても使う場合はブルーライトカット機能を利用しましょう。
また、朝日が入る方向に寝室がある場合は、遮光カーテンを取り入れることで、朝の光による早朝覚醒を防ぐことができます。反対に、朝の目覚めを促したい人は、タイマー式のカーテン開閉機能や照明を組み合わせて、自然な覚醒リズムをサポートする方法がおすすめです。
睡眠環境を整えることは、単なる快適さの追求ではなく、体のリズムを整える「環境療法」ともいえます。温度・湿度・光を意識的にコントロールすることで、睡眠の質が大きく改善し、翌朝の目覚めが軽やかになります。まずは今夜、寝室の温度計と照明を見直すところから始めてみましょう。
生活習慣の見直しで睡眠中の緊張を改善する方法
日中の過ごし方や夜の行動習慣は、睡眠の質と深く関わっています。特に夕方以降の食事・運動・入浴のタイミングは、体のリズムや筋肉の緊張度に直接影響します。厚生労働省の「睡眠ガイド2023」でも、生活習慣の見直しが“睡眠休養感”の改善につながると報告されています。
ここでは、今日から取り入れやすい3つのポイントを時系列で整理しながら、睡眠中の筋緊張をやわらげる方法を紹介します。※1
夕食は就寝3時間前までに済ませる理由
夜遅くに食事をとると、消化活動が活発なまま布団に入ることになり、内臓の働きが続いてしまいます。体が「休息モード」に切り替わりにくく、寝つきの悪さや睡眠中の筋緊張を引き起こす要因になると考えられています。
理想的なのは、就寝の3時間前までに夕食を終えることです。この時間を空けることで、胃腸の消化が一段落し、深部体温が自然に下がり始めます。その体温下降こそが入眠のスイッチとなり、体の力みを解きやすくしてくれます。
どうしても遅くなる日は、汁物に少量のたんぱく質と消化しやすい炭水化物を組み合わせた軽めの食事に調整すると、胃の負担を減らしつつ栄養バランスも保てます。厚生労働省のガイドでも、食事内容を軽くするだけで睡眠の質が改善する例が紹介されています。
適度な運動習慣が筋緊張をやわらげる仕組み
体を動かすことは、筋肉の柔軟性を保つだけでなく、自律神経のバランスを整えるうえでも重要です。日中に軽い有酸素運動を取り入れると、深部体温のリズムが安定し、夜には自然にリラックスモードへ移行しやすくなります。
ウォーキングやヨガ、ストレッチなど、呼吸を乱さず続けられる運動が睡眠との相性が良いとされています。特に「日中に動く→夜はゆるめる」という流れを意識することで、筋肉が硬直するのを防ぎ、就寝中の緊張を減らせます。
一方で、就寝直前の激しい運動は交感神経を刺激し、かえって眠りにくくなることがあります。寝る前は反動を使わず、呼吸に合わせてじっくり伸ばすストレッチが効果的です。肩や首の緊張をほぐしながら、ゆっくりとした呼吸を意識することで、全身が穏やかに休息モードへと移行していきます。
入浴で体温調節を促し自然な入眠を導く
夜の入浴は、体温リズムを整える強力な味方です。研究では、就寝90分前の入浴(約40℃で10〜15分程度)が、入眠を助ける効果をもたらすと報告されています。これは、一度上昇した深部体温が入浴後にゆるやかに下がることで、体が「眠る準備が整った」と感じるためです。
湯上がりの“ぽかぽか”から“すーっと冷めていく”感覚が、筋肉の弛緩を促すサインでもあります。血流がよくなることで老廃物の排出も進み、翌朝のこわばりを軽減しやすくなります。
もし湯船に浸かる時間がない場合は、シャワーで首すじ・脇・足を中心にぬるめの温度で長めに温める方法も有効です。熱すぎる湯温や短時間のシャワーでは体の表面しか温まらず、リラックス効果が得にくい点に注意しましょう。就寝1〜2時間前に体温を一度上げておくことが、自然な眠気を引き出す鍵です。
食事・運動・入浴という日常の行動を少し意識するだけで、睡眠中の筋肉のこわばりは徐々にやわらいでいきます。無理に「完璧な生活」を目指す必要はありません。まずはできる範囲で1つずつ整えていけば、心と体のリズムが噛み合い始めて、眠りの質は確実に変わっていきます。
特別な配慮が必要な人への対策(交代勤務者・更年期女性)

仕事や体の変化によっては、一般的な睡眠改善法での効果が十分に得られない場合があります。とくに、夜勤を含む交代勤務に従事する人や、更年期を迎えた女性は、睡眠リズムや体温調節のバランスが崩れやすく、筋肉の緊張やこわばりを感じやすい傾向が指摘されています。
厚生労働省の統計によると、深夜業に従事する労働者は労働者全体の20.7%を占めており、働く人のおよそ5人に1人が夜間に活動する生活を送っています。このような働き方では、光や体温のリズムをうまく調整することが、質の高い睡眠を保つための鍵となります。※7
また、更年期女性に見られるホルモンバランスの変化も、眠りの質や体の緊張に影響を与えます。ここでは、それぞれの特性に合わせた実践的な対策を紹介します。
交代勤務者のための睡眠リズム調整法
夜勤・早朝勤務・日勤が周期的に入れ替わる交代勤務者は、特に体内時計が乱れやすくなります。昼夜逆転のリズムが続くと、眠気と覚醒のサイクルがずれ、慢性的な睡眠不足や筋緊張が蓄積していきます。
夜勤の前には、1〜2時間の短い仮眠をとることで、夜間の集中力と安全性を保ちやすいです。勤務中は、明るい照明や強い光を利用して覚醒状態を維持し、体内時計が夜型に傾きすぎないようにします。特に、午前2〜4時は眠気が最も強まる時間帯とされるため、この時間に照度を上げて意識を保つ工夫が効果的です。
勤務明けには、外光を浴びることで体が「朝」と認識してしまわないよう、サングラスで光を遮りながら帰宅するとリズムの乱れを防げます。帰宅後はできるだけ早めに就寝し、日中に起きた後は遮光カーテンやアイマスクを活用して静かな環境をつくることが大切です。
このように、「光の浴び方」を勤務サイクルに合わせて調整することで、体内時計の混乱を最小限に抑え、眠りの質を保ちやすくなります。
更年期女性の睡眠改善ポイント
更年期に入ると、エストロゲンの減少によって自律神経や体温調節の機能が変化します。その結果、寝入りばなにのぼせを感じたり、明け方に冷えで目が覚めたりといった症状が現れやすいです。また、ホルモンの揺らぎは情緒にも影響を与え、緊張しやすさやイライラ感が睡眠の妨げとなることもあります。
この時期に有効なのは、日中の軽い運動と夜のリラックス習慣の両立です。日中に軽く体を動かすことで血流が改善し、夜には自然な疲労感とともに眠気が訪れます。就寝前には、深呼吸やストレッチ、筋弛緩法などを取り入れると、交感神経の働きを鎮めて入眠をスムーズにします。
また、寝室環境をこまめに整えることも重要です。冷えを感じる人は湯たんぽや電気毛布で足元を温め、逆にのぼせやすい人は通気性のよい寝具を選びましょう。寝具の素材や衣類の調整だけでも、夜間の体温変動をやわらげることができます。
症状が強い場合や睡眠不調が長引く場合は、婦人科や睡眠外来への相談も検討してください。ホルモン補充療法(HRT)や漢方療法、睡眠専門医によるアドバイスなど、医学的な支援を受けることで改善につながるケースも少なくありません。
睡眠中の力みを改善して質の高い睡眠を手に入れよう

睡眠中に体がこわばる原因は、ストレス・生活習慣・寝具・環境など、複数の要因が重なり合って起こります。大切なのは、どれか一つを完璧に整えることではなく、少しずつ整えていく継続の姿勢です。
今夜から実践できるポイントとして、
① 就寝前の筋弛緩法で体をゆるめる
② 室温26℃・湿度50〜60%の快適な睡眠環境を保つ
③ 食事や入浴のタイミングなど生活習慣を整える
この3つを意識するだけでも、眠りの質は確実に変わっていきます。
それでも改善が見られない場合は、睡眠外来や内科などの専門機関に相談し、医師の診断を受けると安心です。特に、強い歯ぎしりや無呼吸、長期間続く疲労感がある場合は早めに受診しましょう。
最後に、質の高い睡眠を支えるうえで寝具選びも欠かせません。体圧分散性に優れたマットレスを使用すると、体への負担が減り、自然な寝返りが促されます。「コアラマットレス」は、体の形に合わせて沈み込みを調整し、深い眠りをサポートする設計が特長です。
一晩の眠りが変われば、翌日のコンディションも変わります。今夜からできる小さな工夫で、体の力みを手放し、心から休める睡眠を手に入れましょう。
<おうちでしっかり納得するまで120日間お試し!>
https://jp.koala.com/pages/120-night-trial?utm_source=blog
・参考
※1 健康づくりのための睡眠ガイド2023|厚生労働省
※2 あつい夏。よく眠れていますか? | かみむら耳鼻咽喉科
※3 リラクゼーション(漸進的筋弛緩法)の基礎|こころみメンタルクリニック
※4 筋弛緩法の生理・心理指標の変化(研究報告)|科研費データベース(KAKEN)
※5 漸進的筋弛緩法のやり方(PDF)|中部大学
※6 季節別の寝室温度目安(冬16〜19℃ など)|旭化成ホームズ株式会社
※7 交代勤務・深夜業の状況(21.4% 等)|厚生労働省










