寝具コラム by 石川 恭子2026年8月27日読了目安時間: 6

夏におすすめの快眠グッズ10選|眠りにくくなる原因やグッズの選び方も解説

石川 恭子
リテールスペシャリスト / 上級睡眠健康指導士

コアラマットレス®︎のショールームで、お客様が「運命のマットレス」に巡り合えるようお手伝いしているカリスマコンシェルジュ。お客様の眠りの悩みに耳を傾ける中で、今すぐ活用できる睡眠の知識を届けたいと上級睡眠健康指導士の資格を取得。コアラ®︎のマットレスを通じて、毎日眠ることが待ち遠しくなるワクワク感を提供したい。

「夏になると夜中に何度も目が覚めてしまう」
「快眠グッズを買ってみたけれど、思ったほど変わらなかった」
「種類が多すぎて、自分に必要なものがわからない」

夏の快眠グッズには、体を直接冷やすものや寝室内の空気の流れを良くするもの、光や音を整えるものまで幅広くあります。大事なのは、自分の眠りにくさがどこから来ているかを見きわめて、そこに合うものを選ぶことです。

この記事では、夏に眠りにくくなる原因と寝具・冷却・環境の3方向から選ぶ快眠グッズ10選を紹介します。選び方の視点と、グッズと合わせたい習慣まで合わせて解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

夏に眠りにくくなる主な原因

夏の夜に寝つけない、途中で目が覚めるといった悩みには、共通の原因があります。

以下のように、原因ごとに対応するグッズも異なるため、覚えておきましょう。

眠りにくさの原因 対応するグッズ
室温と湿度の高さ エアコン・扇風機・サーキュレーター、除湿
寝汗による蒸れ 吸水速乾のシーツ・枕カバー、涼感パジャマ
エアコンによる冷やしすぎ 薄手のかけ寝具

人は眠りに入るとき、体の内側の温度(深部体温)が下がっていきます。しかし室温や湿度が高いと、うまく体は熱を逃がせません。その結果、汗が蒸発しにくく、布団にも熱がこもって眠りにくくなってしまうのです。

一方で、エアコンを効かせすぎると今度は体が冷えすぎます。とくに、明け方に肌寒さで目が覚めるのは、冷やしすぎのサインです。

つまり、暑さと冷えの両方を避けながら、蒸れを抑えることが夏の夜は重要です。

寝具まわりの快眠グッズ

まず見直したいのは、体が長時間触れる寝具です。取り入れやすいグッズを、以下の4種類で紹介します。

  1. 冷感敷きパッド・冷感マット
  2. 通気性のよい枕
  3. 冷感の掛け布団・タオルケット
  4. 吸水速乾のシーツ・枕カバー

1. 冷感敷きパッド・冷感マット

背中や腰は、寝床との間で熱がこもりやすい部分です。そこで、肌が触れる面を冷感タイプに変えると、涼しさを実感しやすくなります。

冷感の敷き寝具は、大きく以下の2タイプに分かれます。

  • 接触冷感タイプ:肌が触れた箇所がひんやり感じ、敷くだけで使える
  • 冷却ジェルマット:冷やして使うタイプもあり、冷たさが強め

体が触れ続けた部分は、少しずつ温度が上がる点に注意しましょう。寝返りの先に冷たい面が残るよう、体より少し大きめのサイズを選ぶと快適です。

なお、敷きパッドやマットの買い替えを検討しているなら、マットレス自体の通気性を見直すのも選択肢に入ります。

コアラマットレス公式サイトでは、通気性の高いマットレスも購入が可能です。対象商品には120日間のトライアル制度があるので、自宅で寝心地を確かめてから判断できます。

2. 通気性のよい枕

頭は熱がこもりやすく、寝返りを打つたびに温まった面が気になりやすい部分です。頭周りの通気性を確保できるよう、以下の要点を踏まえて枕元を構成してみましょう。

  • 中材にパイプやメッシュ構造を使っている
  • 冷感カバーを敷く
  • 冷却枕を使う

あわせて、枕の高さが体に合っているかも確認しておくと、寝姿勢が崩れず寝返りも打ちやすくなります。

3. 冷感の掛け布団・タオルケット

夏は、冷感の掛け布団やタオルケットを使うのもおすすめです。以下に挙げるものを用意して、寝室の環境に応じて使い分けましょう。

  • 汗をよく吸うタオルケット
  • 軽くて蒸れにくいガーゼケット
  • 冷房の冷えを防ぐ肌掛け布団

寝汗で湿った肌に冷房の風が届くと、寝入りにちょうどよかった室温でも肌寒く感じます。エアコンを使う夜ほど、通気性と吸湿性のある薄手のかけ寝具を1枚用意しておくと、風の当たりをやわらげられます。

4. 吸水速乾のシーツ・枕カバー

吸水速乾や接触冷感の素材のシーツ・枕カバーに変えると、肌に触れる面全体がさらっとして眠りにつきやすくなります。

シーツは汗を吸う面積が広いぶん、寝心地への影響が大きい部分です。とくに、麻やガーゼ生地は通気性が高く、蒸れを感じにくくなりますから、素材を重視しましょう

また、夏は汗や皮脂がつきやすいため、こまめに洗える素材だと清潔に保てます。洗い替え用に2~3枚用意しておくと、洗濯のハードルも下がるでしょう。

体を涼しく保つ冷却・空調グッズ

寝具を整えたら、体そのものを冷やすグッズと空調グッズを足してみましょう。主に3種類に分けられますので、自分に合ったものを選んでみてください。

  1. 冷却ジェル・冷却シート
  2. 涼感パジャマ・寝間着
  3. 扇風機・サーキュレーター

1. 冷却ジェル・冷却シート

首や脇の下、足の付け根など太い血管が通っている部分を冷やすと、冷えた血液が全身を巡って体感温度を下げやすくなります。とくに冷却アイテムとして使いやすいのは、次の2つのタイプです。

  • 冷却ジェルシート:おでこに貼って寝入りのほてりをやわらげる
  • 保冷剤・氷枕:タオルで包んで首元や脇に当てる

貼ったまま、当てたまま眠るときは冷やしすぎに注意しましょう。効果は寝入りのクールダウン向けで、朝まで続くわけではありません。

2. 涼感パジャマ・寝間着

夏の寝汗やべたつきが気になる場合は、通気性や吸水速乾性に優れたパジャマへ替えましょう。接触冷感加工のある生地なら、着た瞬間のひんやり感も得られます。

とくにおすすめの生地・素材は、以下の3種類です。

  • ガーゼ(綿):肌触りがやわらかく、薄手のものは通気性に優れている
  • 麻:さらりとした清涼感があり、汗をかいても肌にまとわりつきにくい
  • 吸水速乾素材:汗を吸って乾きやすく、べたつきを抑えやすい

ただし、パジャマの快適性は素材名だけで決まりません。

50〜70歳の健康な男女36人を対象に、室温30℃・湿度50%の環境で綿・ポリエステル・メリノウールを比較した研究では、綿とポリエステルの間に全体として明確な差は確認されませんでした。一方で、メリノウールは綿・ポリエステルより寝つきがよく、65歳以上では入眠までの時間が短いという結果が示されています。※1

そのため、自分に合ったパジャマを選ぶ際は、生地の厚みや肌触り、実際の寝室環境に合わせてください

3. 扇風機・サーキュレーター

扇風機やサーキュレーターで空気を動かすと、汗が蒸発しやすくなり、体感温度が下がります。

使うときのポイントは、次の3点です。

  • 体に直接当て続けず、壁や天井に向けて空気を循環させる
  • 体へ向けるときは、足元を通す向きで弱めに使う
  • エアコンと併用し、冷気を部屋全体に回す

強い風を当て続けると体温が奪われすぎて、寝冷えにつながります。首振り機能やリズム風を使い、当たり続けない工夫をしてください。

睡眠環境を支えるグッズ

暑さ対策だけでなく、光や音を整えるグッズも夏の快眠に影響します。以下の3種類のグッズも、購入を検討してみてください。

  1. アロマ・ピローミスト
  2. アイマスク・耳栓
  3. 環境音・ホワイトノイズ

1. アロマ・ピローミスト

好みの香りは、寝る前の気分を落ち着けるのに役立ちます。枕元に吹きかけるピローミストなら、火や電源を使わず安全に取り入れられます。

アロマセラピーと睡眠の質に関する研究のレビューでは、睡眠の質の改善に役立つ可能性が報告されています。※2

ただし香りの感じ方には個人差があり、万人に同じ効果があるわけではありません。

実際には、自分が心地よいと感じる香りを選ぶのが大切です。ラベンダーやカモミールなど、リラックス目的で使われる香りから試してみてください。

2. アイマスク・耳栓

夏は日の出が早く、朝の光や生活音で目が覚めやすくなります。アイマスクで光を、耳栓で音をさえぎると、環境からの刺激を減らせます。入院中の患者を対象にした研究でも、アイマスクと耳栓が睡眠の質の改善に役立つ可能性が示されています。※3

夏は冷感タイプのアイマスクを選ぶと、目元のほてりも同時に抑えられます。耳栓は圧迫感が強いと逆に眠れなくなるため、やわらかい素材から試すと使いやすいでしょう。

3. 環境音・ホワイトノイズ

無音だと落ち着かない方は、川のせせらぎや雨音などの環境音やホワイトノイズを小さめの音量で流す方法があります。気になる物音がまぎれ、静けさが気にならなくなります。

ただし、環境音やホワイトノイズが睡眠を改善するという根拠は、現時点では十分とはいえません。※4

効果を期待しすぎず、自分が落ち着くかどうかで判断することが重要です。会話より小さい音量にとどめ、タイマーで短時間だけ流す使い方がおすすめです。

夏の快眠グッズの選び方

快眠グッズを選ぶときは、以下3つの視点で見ると失敗しにくくなります。

  1. 接触冷感の性能で選ぶ
  2. 通気性と吸水速乾で選ぶ
  3. 素材の特性で選ぶ

1. 接触冷感の性能で選ぶ

肌が触れたときのひんやり感は、接触冷感の性能で決まります。指標として使われるのが、触れた瞬間に移る熱量を数値化した「Q-max値」です。

この数値が高いほど冷たく感じやすい一方、その冷たさがずっと続くわけではありません。体温で生地が温まってしまえば、ひんやり感は失われます。

寝入りの快適さを重視するならQ-max値、朝までの快適さを重視するなら通気性を優先しましょう。

測定条件によって数値の見方が変わる点は「寝苦しい夜対策グッズの選び方|涼しく眠る寝具と冷感アイテム」でも詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

2. 通気性と吸水速乾で選ぶ

寝汗による蒸れを抑えるには「通気性」と「吸水速乾性」を見ます。汗を吸って乾きやすい素材や、メッシュ構造のものは蒸れにくくなります。

夏の夜通しの快適さを左右するのは、触れた瞬間の冷たさよりも蒸れにくさです。エアコンをあまり使わない方ほど、この軸を優先しましょう。

丸洗いできるかどうかも、清潔さを保つうえで確認しておきたいポイントです。

3. 素材の特性で選ぶ

素材によって、肌触りや涼しさの感じ方が変わります。おすすめの素材は、以下の3つです。

  • 麻:通気性と吸湿性に優れ、さらっとした肌触り
  • 綿:肌当たりがやわらかく、汗をよく吸う
  • ポリエステルなど化学繊維:速乾加工や接触冷感加工を施した製品が多い

化学繊維の場合、ポリエステルとレーヨンでは湿気の吸いやすさが大きく異なります。汗を多くかく方は吸湿性、べたつきが気になる方は速乾性を重視すると、自分に合ったものを選びやすいでしょう。

グッズと合わせたい夏の快眠習慣

グッズはあくまで手段です。寝る前の過ごし方を整えると、効果を感じやすくなります。

  1. 入浴のタイミングを整える
  2. エアコンと寝具を組み合わせる
  3. 寝る前のスマホと強い光を控える

1. 入浴のタイミングを整える

就寝の1〜2時間前にぬるめの湯につかると、いったん上がった体温が下がる流れで眠気が起きやすくなります。直前に入ると体温が下がりきらず、かえって寝つきにくくなるので注意してください。

暑い日もなるべくシャワーだけで済ませず、湯船で一度体を温めるのがポイントです。湯温は40℃前後、入浴時間は10〜15分ほどが目安です。※5

2. エアコンと寝具を組み合わせる

エアコンは我慢するより、設定温度をやや高めにして冷感寝具や薄手のタオルケットなどと組み合わせるほうが、冷やしすぎず快適に過ごせます。

厚生労働省は、屋内ではエアコンで温度を調節し、室温をこまめに確認するよう呼びかけています。※6

エアコンは、タイマー機能で就寝中に止まる設定は避け、朝まで運転を続けるのがおすすめです。途中で運転が止まると室温が変化し、寝苦しさにつながる可能性があるため注意してください。

ただし、快適に感じる温度には個人差があります。温度計で実際の室温を確認しながら、暑すぎたり寒すぎたりしないよう設定温度を調整しましょう。

3. 寝る前のスマホと強い光を控える

寝る前のスマホやテレビの強い光は、脳を覚醒させて寝つきを妨げます。睡眠ガイド2023でも、就寝前にブルーライトを浴びないよう勧めています。※7

いきなり毎日の習慣を変えるのは難しいため、以下のようにできる範囲から始めましょう

  • 画面を見る時間を短くする
  • ベッドにスマホを持ち込まない
  • 照明を暖色系に切り替える など

暑さ対策を整えても寝つけないときは、光の刺激が残っていないか振り返ってみてください。

夏の快眠グッズは選ぶ視点を決めて自分に合うものから

夏に眠りにくくなるのは、室温と湿度の高さ、寝汗による蒸れ、エアコンの冷やしすぎが重なるためです。

グッズを選ぶときは、次の3点を目安にしてください。

  • 寝入りの冷たさを重視するなら、接触冷感の性能
  • 朝までの快適さを重視するなら、通気性と吸水速乾
  • 肌触りや寝汗の量に合わせて、素材の特性

すべてを最初にそろえる必要はありません。まずは体が長く触れる敷きパッドとシーツから変えると、改善を感じやすいでしょう。

そのうえで、入浴のタイミングや寝る前の光を整えると、グッズの効果も生きてきます。

寝具そのものから見直したい方は、コアラマットレス公式サイトも参考にしてみてください。マットレスなど対象商品には120日間のトライアル制度があるので、自宅で寝心地を確かめてから判断できます。

・参考

※1 Chow CM, et al.「The impact of sleepwear fiber type on sleep quality under warm ambient conditions
※2 Lin PC, et al.「
Effects of aromatherapy on sleep quality: A systematic review and meta-analysis
※3 Locihová H, et al.「
Effect of the use of earplugs and eye mask on the quality of sleep in intensive care patients: a systematic review
※4 Riedy SM, et al.「
Noise as a sleep aid: A systematic review
※5 厚生労働省 e-ヘルスネット「
快眠と生活習慣
※6 厚生労働省「
熱中症を防ぎましょう

※7 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023