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監修者
松本 恭
「健康の秘訣はぐっすり眠ること」がモットーで、これまでウォーターベッド、ウッドスプリングベッド、西式健康枕、ハンモックなどさまざまな寝具の寝心地を追求してきた睡眠マニア。偶然出会ったコアラマットレス®︎の快適さに感銘を受け、メンバーとして参加。上級睡眠健康指導士としての知識を通して、より多くの人に快眠を届けたいと願っている。
「朝起きると腰が痛い。今の敷布団が合っていないのだろうか」
「腰痛には硬い敷布団がいいと聞くけれど、本当?」
「買い替えるなら、敷布団とマットレスのどちらにすべき?」
敷布団とマットレスのどちらが腰痛に適しているかは、一律には決まりません。寝具の名称ではなく、体に負担の少ない寝姿勢を保てるかが判断のポイントです。
この記事では、敷布団とマットレスの違いや、腰痛が気になる方の敷布団の選び方を解説します。
今の敷布団を活かす工夫や、医療機関を受診する目安もあわせて解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
腰痛には敷布団とマットレスのどちらがいい?
腰痛が気になる方には、適度な硬さで寝返りしやすい寝具が適しています。敷布団とマットレスのどちらがよいかは、個人によって異なります。
それぞれ、使い方や寝心地が異なるため、まずは次の表で違いを確認してみてください。
| 観点 | 敷布団 | マットレス |
| 厚み | 薄め(数cm〜10cm程度) | 厚め(製品による幅が大きい) |
| 収納 | 折りたためば収納できる | 厚型は敷いたまま。三つ折りなど収納できる製品もある |
| 手入れ | 上げ下ろしと乾燥が必要 | 換気と通気の確保が必要 |
| 寝心地 | 中材の硬さによる | 内部構造と硬さによる |
どちらの形態にも、腰に合う製品と合わない製品があります。判断の基準になるのは、以下の2点です。※1
- 体に負担の少ない寝姿勢を保てる適度な硬さか
- 無理なく寝返りを打てるか
製品との相性や腰痛の原因には個人差があるため、1つに絞らず、さまざまな製品を比較して検討しましょう。
腰痛の人におすすめ|敷布団を選ぶ4つのポイント
腰痛が気になる方が敷布団を選ぶ際は、寝姿勢を安定させて無理なく扱えるかを、次の4つの観点から確認してください。
- 硬すぎず柔らかすぎないものを選ぶ
- 床の硬さを感じない厚みを選ぶ
- 体を支えながら寝返りしやすいものを選ぶ
- 中材と手入れのしやすさを確認する
1. 硬すぎず柔らかすぎないものを選ぶ
敷布団に適した硬さは、腰やお尻が深く沈まず、腰との間に大きな隙間もできない程度です。※1
柔らかすぎると腰が沈み、負担が一部に集中します。一方で、硬すぎると腰が浮いて隙間ができるため、腰に負担がかかります。
体格や寝姿勢によって合う硬さは異なるため、硬さを数値だけで決めないことがポイントです。実際に横になり、腰だけに違和感が集中していないかを確認しましょう。※2
2. 床の硬さを感じない厚みを選ぶ
敷布団に必要な厚さは、仰向けと横向きの両方で、腰や肩に床の硬さを感じない程度です。敷布団が薄いと、十分に体を支えられません。
なお、適した厚みは、次の条件によって変わります。
- 使う方の体重
- 敷布団に使われる中材
- フローリングや畳など敷く場所
横向きでは肩と腰に体重が集中するため、底つきに気づきやすくなります。仰向けと横向きの両方を試し、体を十分に支えられる厚みかを判断しましょう。
3. 体を支えながら寝返りしやすいものを選ぶ
寝返りには、同じ部位が圧迫され続けるのを防ぎ、体への負担をやわらげる役割があります。※1
寝返りのしやすさは、腰への負担に直接関係するわけです。ただし、体圧分散性や高反発の表示だけでは、寝返りがしやすいかは判断できません。実物に横になり、以下の2点を確認する必要があります。
- 腰が沈みすぎていないこと
- 力を入れずに姿勢を変えられること
表示上の性能と、実際に寝たときの感覚は必ずしも一致しません。もし、今使っている敷布団で寝返りに力が必要なら、柔らかすぎないかを確かめましょう。
4. 中材と手入れのしやすさを確認する
敷布団の中材は、寝心地だけでなく、重さや手入れの手軽さを左右します。また、中材によって扱いやすさや、適した干し方も変わります。
敷布団によく使われる中材は、素材別に次のとおりです。※3
| 中材 | 特徴 |
| 綿(コットン) | 保温性と吸湿性に優れ、弾力性があって底つき感が出にくい |
| 羊毛(ウール) | 保温性・吸放湿性・弾力性に優れる |
| ポリエステル | 中芯の固わたに使われ、軽く扱いやすい製品が多い |
| ウレタンフォーム | 反発力を出しやすく、天日干しが推奨されない製品が多い※4 |
持ち上げられない重さでは、毎日の手入れを続けにくくなります。素材で敷布団を選ぶときは、寝心地に加えて、自分で上げ下ろしを続けられる重さかも確かめましょう。
敷布団が腰に合っているか確認する方法
敷布団が腰に合っているかは、実際に寝てみて確認してください。もし、次のような状態がある場合は、敷布団が体に合っていない可能性があります。
- 腰やお尻の部分がへこんでいる
- 腰だけが深く沈む、または浮いている
- 肩や腰に床の硬さを感じる
- 寝返りに力が必要
確認するときは、仰向けと横向きの両方で横になることがポイントです。寝た姿勢で腰部のS字カーブに2〜3cm程度のすき間がある状態なら、体への負担が少ないとされています。※1
ただし、自宅ではメジャーで測るより、腰だけが沈む・浮くといった感覚で確かめるほうが現実的です。
また、朝の腰痛だけで敷布団が原因とは断定できません。腰痛には寝具以外の原因もあるため、見直しても改善しない場合は、医療機関への受診も検討しましょう。※5
今の敷布団を使い続けるときの注意点
今の敷布団を使い続ける方は、以下3つの注意点を参考に、腰痛対策を行いましょう。
- トッパーは土台の状態を確認してから使う
- 敷布団を何枚も重ねない
- フローリングや畳への敷きっぱなしを避ける
1. トッパーは土台の状態を確認してから使う
トッパーとは、今の敷布団の上に重ねて敷くグッズです。主に、寝床のクッション性を高める目的で使われます。
トッパーを重ねると、表面の感触や体の支えられ方を微調整できます。敷布団の表面が硬く感じる場合には、有効な手段です。
ただし、敷布団が大きくへたっている場合は、沈み込みを十分に補えません。まずは、組み合わせて使える寝具か取扱説明で確認してください。さらに、重ねたあと実際に横になり、腰の沈み込みや寝返りのしにくさがないかを確かめましょう。
2. 敷布団を何枚も重ねない
複数の敷布団を重ねても、厚みが増すだけで、寝姿勢が安定するとは限りません。
下の敷布団が柔らかい場合やへたってずれやすい場合は、寝姿勢がかえって不安定になります。また、重ねた面の間に湿気がたまりやすくなることにも注意が必要です。
底つき感が直らない際は安易に何枚も重ねず、必要な厚みを備えた敷布団への交換を検討してください。
3. フローリングや畳への敷きっぱなしを避ける
床や畳に敷く敷布団は、基本的に毎日上げ下ろしをして湿気を逃がす必要があります。敷布団の敷きっぱなし、いわゆる「万年床」は避けましょう。
すのこや除湿シートは湿気対策の補助になりますが、完全な湿気対策にはなりません。また、すのこや除湿シートは敷布団の厚みや硬さを補うものではなく、根本的な腰痛対策にはならないので注意してください。
敷布団を清潔に保つ干し方・お手入れ方法
敷布団は、毎日の上げ下ろしと製品に合った乾燥方法によって湿気を逃がし、清潔に保ちます。
干す頻度は、中材によって異なります。日本ふとん協会が公表している、以下の目安を参考にしてください。※6
| 中材 | 干す頻度の目安 |
| 綿 | 週1〜2回 |
| 合繊 | 週1回 |
| 羊毛 | 週1回 |
| 羽毛 | 月1〜2回 |
また、日干しするときは次のポイントを押さえましょう。
- 天気のよい乾燥した日を選ぶ
- 午前10時〜午後3時ごろに干す
- 片面だけでなく両面を干す
- 中材を傷めるため強く叩かない
強く叩くと中材の繊維が傷み、へたりを早める原因になります。表面のほこりは、軽くはらうか掃除機で吸い取ります。製品に適した方法で手入れを続け、へたりを遅らせながら清潔さを保ちましょう。
腰の痛みで医療機関を受診する目安
敷布団を見直しても腰痛が続く場合や特定の症状がある場合は、寝具の買い替えより先に、整形外科などの医療機関を受診してください。
とくに、次のような症状がある場合は、速やかな受診をおすすめします。※5
- 安静にしていても痛みが軽くならない
- 痛みが徐々に悪化している
- 発熱をともなっている
- 脚がしびれる、力が入らない
- 尿漏れなど排尿の異常がある
寝具を変えただけでは、根本的な腰痛の治療にはなりません。腰痛が続く際は寝具だけで様子を見続けず、症状に応じて受診しましょう。
なお、腰痛対策としてマットレスも候補に入れて比べたい方は、硬さやタイプ別の選び方をまとめた以下の記事も参考にしてください。
関連記事:腰痛にはどんなマットレスがおすすめ?硬さ・タイプ別の選び方を解説
腰痛の人は敷布団とマットレスの違いを知り、体に合う寝具を選ぼう
腰痛が気になる方は、寝具の名称ではなく体への負担と寝返りのしやすさを基準に選びたいですね。とくに重視したい、選ぶ際のポイントをまとめました。
- 腰やお尻が深く沈まず、大きな隙間もできない硬さがある
- 仰向けと横向きの両方で底つきしない厚みがある
- 力を入れずに寝返りを打てる
- 自分で上げ下ろしと手入れができる重さである
まずは実物に仰向けと横向きの両方で横になり、腰の沈み込みと寝返りのしやすさを確認することから始めましょう。
長期間にわたって使う寝具は、実際に寝てみてから自分に合ったものを選択するのがおすすめです。店頭で実際に試すか、トライアル期間があるオンライン通販を活用しましょう。
コアラマットレス公式サイトでは、マットレスなど対象商品には120日間のトライアル制度が設けられています。自宅で腰の沈み込みや寝返りのしやすさを確かめてから判断できるので、ぜひ活用してみてください。
・参考
※1 厚生労働省 e-ヘルスネット「快眠のためのテクニック」
※2 一般財団法人日本ふとん協会「ふとんの選び方」
※3 一般財団法人日本ふとん協会「ふとんの用途・素材ごとの特性」
※4 ウレタンフォーム工業会「軟質ポリウレタンフォームの耐久性について」
※5 公益社団法人日本整形外科学会「腰痛」
※6 一般財団法人日本ふとん協会「ふとんのお手入れ方法」











