寝具コラム by 松本 恭2026年7月31日読了目安時間: 7

布団と毛布がずれるのを防ぐ方法は?原因と対策を解説

松本 恭
コピーライター / 上級睡眠健康指導士

「健康の秘訣はぐっすり眠ること」がモットーで、これまでウォーターベッド、ウッドスプリングベッド、西式健康枕、ハンモックなどさまざまな寝具の寝心地を追求してきた睡眠マニア。偶然出会ったコアラマットレス®︎の快適さに感銘を受け、メンバーとして参加。上級睡眠健康指導士としての知識を通して、より多くの人に快眠を届けたいと願っている。

「寝ている間に布団や毛布がずれて、寒くて目が覚める」
「掛け布団と毛布がバラバラになって、毎朝直すのが面倒」
「ずれ防止クリップや100均グッズを使えば解決できる?」

布団と毛布がずれると、体にうまく掛からず寒いだけでなく、夜中に目が覚める原因にもなります。寝返りのたびに毛布が足元へ寄ったり、掛け布団がベッドから落ちたりすると、眠りが妨げられてしまいます。

布団と毛布がずれる原因は、寝相のせいだけではありません。寝具の素材や重ね方、ベッドや寝具のサイズなど、いくつかの要因が重なっていることもあります。

そこでこの記事では、布団と毛布がずれる主な原因や家で今すぐ試せる対策、ずれ防止アイテムの選び方などを解説します。

布団と毛布がずれる主な原因

布団や毛布のずれを防ぐには、原因を把握することが大切です。原因がわからないままずれ防止クリップやベッドガードを買っても、思うように改善しない可能性があります。

とくに確認したいのは、以下の4つです。

  1. 寝返りや体の動きで寝具が動く
  2. 毛布と掛け布団の素材が滑りやすい
  3. 掛け布団カバーが固定できていない
  4. ベッドや寝具のサイズが合っていない

1. 寝返りや体の動きで寝具が動く

睡眠中は無意識に寝返りを打つため、毛布や掛け布団が少しずつ横や足元へ動くことがあります。寝相が大きい人やベッド幅に余裕がない人は、寝具が片側へ寄りやすいです。

とくに、軽い毛布や薄手の掛け布団は体の動きに引っ張られやすく、朝起きたときに足元で丸まっていることがあります。反対に、寝具が重すぎる場合も、ベッドの外に垂れた部分が下へ引っ張られてずれ落ちてしまう可能性があります。

まずは、布団や毛布がどこへ動いているかを確認してみてください。足元へ寄るのか、左右どちらかへ落ちるのか、カバーの中で片寄るのかによって、選ぶ対策は変わります

2. 毛布と掛け布団の素材が滑りやすい

毛布と掛け布団の素材の相性によっても、ずれやすさは変わります。表面がなめらかなポリエステル系の毛布やつるつるした掛け布団カバー、サテン調のなめらかなシーツなどを組み合わせると、寝返りのたびに生地同士が滑る可能性があります。

たとえば以下のようなケースでは、滑りやすくなるので注意してください。

  • 毛布の表面がつるつるしている
  • 掛け布団カバーがなめらかで摩擦が少ない
  • シーツや敷きパッドがずれて、上の寝具も動く
  • 毛布と掛け布団の重さに差があり、軽い方だけ動く

滑りやすい素材が、必ず悪いわけではありません。肌触りがよく軽いなど、多くのメリットも存在します。

ただし、毛布や掛け布団が毎晩ずれることに困っている人は、素材同士の相性を見直す価値があります

3. 掛け布団カバーが固定できていない

掛け布団と毛布がずれているように見えても、実際には掛け布団カバーの中で布団が片寄っているのかもしれません。

とくに以下の状態では、カバー内のずれが起きやすくなるため注意してください。

  • 四隅だけ留めて、中央の紐やスナップを使っていない
  • 紐の結び方がゆるい
  • 掛け布団側のループに通さず、カバー内で結んでいる
  • カバーと掛け布団のサイズが合っていない

布団そのものがベッドから落ちているのか、カバーの中で布団が片寄っているのかをまず確認しましょう。カバー内部でずれが生じている場合は、ずれ防止クリップよりも、掛け布団カバーの固定を見直す方が効果的です。

4. ベッドや寝具のサイズが合っていない

ベッド幅に対して掛け布団や毛布が小さいと、寝返りをした際に反対側がはだけやすくなります。

たとえば、シングルベッドに小さめの毛布を使っている場合や2人で1枚の掛け布団を使っている場合は、片側だけ寒くなってしまいます。

一方で、寝具が大きすぎることもずれの原因です。布団や毛布が床に垂れすぎると、垂れた部分の重みで下へ引っ張られ、ベッドからずれ落ちやすくなるためです。

サイズを見るときは、ベッドの横幅だけでなく、掛け布団・毛布・シーツ・敷きパッドのバランスを確認してください。寝具のサイズが合っていないまま固定グッズを使っても、根本的なずれが解消しにくいです。

布団と毛布がずれるときの対策

布団と毛布がずれるときは、いきなり便利グッズを買う前に、家でできる基本対策から試しましょう。

まず試したいのは、以下の3つです。

  1. 毛布と掛け布団の順番を見直す
  2. カバーの紐やスナップを固定し直す
  3. シーツや敷きパッドのずれも確認する

どれも費用をかけずに試しやすい方法です。毎晩ずれる場合は1つずつ試して、どの対策で改善するか確認してみてください。

1. 毛布と掛け布団の順番を見直す

毛布と掛け布団の順番は暖かさだけでなく、ずれにくさにも関係します。毛布を体に近い側にするか、掛け布団の上に重ねるかは、素材や肌触り、保温性の感じ方によって合う方法が変わります。

たとえば、毛布を体側にすると肌触りのよさを感じやすくなるでしょう。一方で、毛布とカバーの相性によっては、寝返りのたびに毛布だけがずれることがあります。

その場合は、毛布を掛け布団の上に重ねる、または毛布の素材を変える方法を検討しましょう。

順番を見直すときは、以下の順番で試すと判断しやすくなります

  1. 毛布を体側にして寝る
  2. 毛布を掛け布団の上に重ねて寝る
  3. 毛布を使わず、掛け布団だけで寝てみる
  4. 薄手の毛布と厚手の毛布でずれ方を比べる

1日だけでは判断しにくいため、2〜3日ずつ試してみるのがおすすめです。暖かさとずれにくさの両方を見ながら、自分の寝具に合う順番を選ぶとよいでしょう。

2. カバーの紐やスナップを固定し直す

掛け布団カバーの内側には、紐やループ、スナップなどの固定具が付いていることがあります。ここが外れていると、掛け布団がカバー内で動き、寝ている間に片寄りやすいです。

カバーを付け直すときは、以下の流れで確認してください。

  1. 掛け布団とカバーの角を合わせる
  2. 四隅の紐やスナップを固定する
  3. 上下左右の中央にも固定箇所があれば留める
  4. カバーを表に返したあと、布団全体を軽く振ってならす
  5. 角や端に布団がきちんと入っているか確認する

とくに、四隅だけでなく中央にも固定箇所があるカバーは、できるだけすべて留めてください。すべて固定することで、掛け布団が中で大きく動くのを防げます。

3. シーツや敷きパッドのずれも確認する

布団や毛布だけでなく、体の下にあるシーツや敷きパッドがずれていることも少なくありません。下側の寝具が動くと姿勢が安定せず、上に掛けた毛布や掛け布団も乱れやすくなります。

シーツや敷きパッドで確認したいのは、以下の4点です。

  • ボックスシーツがマットレスにしっかり掛かっているか
  • 敷きパッドの四隅のゴムがゆるんでいないか
  • シーツが波打ったり、シワになったりしていないか
  • ベッドシーツ固定クリップや滑り止めが必要か

朝起きたときにシーツまでずれているなら、掛け布団側だけを固定してもなかなか改善されません。敷きパッドやシーツを安定させて、寝返りしたときの寝具全体の乱れを抑えましょう

ずれ防止アイテムを使った対策

基本の対策を試しても布団や毛布がずれる場合は、ずれ防止アイテムを使う方法があります。Amazonや楽天、ニトリなどでも多くの商品が販売されているため、具体的なグッズを探している人も多いでしょう。

ただし、商品を選ぶときは人気や価格だけで決めないことが大切です。固定したい寝具の厚み、ベッドの形、寝返りのしやすさに合うものを選びましょう。

以下に、ずれ防止アイテムを簡単に表でまとめたので、参考にしてください。

アイテム 向いている悩み 商品の主な特徴(探すときの目印) 確認ポイント
ずれ防止クリップ 毛布と掛け布団をまとめて留めたい人 ・「布団クリップ」や「ずれ防止クリップ」で多数の商品あり
・針なし・挟むだけのワンタッチ式が主流
・6個以上のセット売りが中心
・対応する厚み
・布地を傷めにくい構造
・体への当たりにくさ
布団固定器 掛け布団カバーや毛布をしっかり固定したい人 ・「布団固定器」や「無針アンチシフト」など挟む力が強めのタイプ
・羽毛布団対応やネジ式もある
・針あり、針なし
・取り付けやすさ
・外しやすさ
ベッドガード 布団や毛布がベッドから落ちる人 ・ベッド端で寝具を受け止める柵
・「落下防止クリップ」「ずり落ちガード」など落下を防ぐクリップ状の商品もある
・ベッドとの相性
・設置スペース
・乗り降りのしやすさ
シーツ固定クリップ シーツや敷きパッドがずれる人 ・「シーツクリップ」「コーナー止め」などの名称で販売されている
・四隅をゴムで引っぱるサスペンダー型が定番で、敷きパッド用に最長145cm前後の長尺タイプもある
・ゴムの長さ
・固定力
・マットレスの厚み
収納ケース ベッド横への落下を一時的に防ぎたい人 ベッド横に置くだけで、専用品でなくても代用しやすい ・高さ
・つまずきにくさ
・掃除のしやすさ

ここからは、代表的なアイテムの使い方と注意点を紹介します。

1. ずれ防止クリップで布団と毛布を留める

ずれ防止クリップは、掛け布団と毛布、2枚重ねの毛布同士、敷きパッドなどを挟んで固定するアイテムです。取り付けが簡単な商品が多く、布団や毛布のずれ防止グッズを初めて試す人にも向いています。

形状には、挟むだけのクリップ型や布団に挿して留めるピン型、伸縮するゴムストラップ付きなどがあります。しっかり固定したいならピン型、寝返りの窮屈さを避けたいならゴムストラップ付きが選びやすいでしょう。

自分に合った商品を選ぶためには、必ず以下の点を確認してください。

  • 固定したい寝具の厚みに対応しているか
  • 針を使うタイプか、針なしタイプか
  • 寝ているときに体へ当たりにくい形か
  • 洗濯やカバー交換のときに外しやすいか
  • 毛布や掛け布団の生地を傷めにくいか

固定力が強いほど、よい商品とは限りません。強く留めすぎると寝返りがしにくくなったり、生地に負担がかかったりすることがあります。

まずは足元や両サイドなど、ずれやすい箇所から使ってみてください。

2. ベッドガードで寝具の落下を防ぐ

布団や毛布がベッドの横へ落ちる場合は、ベッドガードを使う方法があります。とくに、壁際ではない位置にベッドを置いている人や、寝返りで片側へ寝具が落ちる人は向いているでしょう。

ベッドガードを選ぶときは、以下の5点に注意してください。

  • 使っているベッドに取り付けられるか
  • マットレスの厚みに合うか
  • 布団の出し入れやベッドメイクの邪魔にならないか
  • 乗り降りするときに引っかからないか
  • 子どもやペットがいる家庭でも安全に使える形か

ベッドガードは落下防止には役立ちますが、毛布と掛け布団そのものを固定するアイテムではありません。寝具同士がずれる場合は、クリップの購入や重ね方の見直しも考えるとよいでしょう。

また、費用をかけずに試したいなら、ベッドの片側を壁に寄せて置くのも有効です。ベッド横に低めの収納ケースを置き、寝具の落下を防ぐ方法もあります。

100均やニトリで探すときの注意点

布団や毛布のずれ防止グッズは、ダイソーなどの100均やニトリ、通販サイトなどで探す人も多いでしょう。安く試しやすいアイテムは便利ですが、価格だけで選ぶと、固定力やサイズが合わない可能性があります。

ずれ防止グッズを購入する際は、以下の5点に着目しつつ商品を選んでください。

  • 掛け布団・毛布・シーツ・敷きパッドのどれに使えるか
  • 固定したい寝具の厚みに対応しているか
  • 何個入りで、何箇所固定できるか
  • 取り付けが簡単で、毎回の付け外しが負担にならないか
  • 寝返りしたときに違和感が出ない形か

まずは少ない個数で試し、効果があれば必要な分だけ買い足すのがおすすめです。最初から多く付けすぎると、寝返りや洗濯の際に不便が生じる可能性があります。

寝具の組み合わせを見直してずれにくくする方法

ずれ防止アイテムを使っても、寝具の組み合わせが合っていないと、布団や毛布はずれやすいままです。

ずれ防止のために寝具を見直す際は、以下3つのポイントを押さえておいてください。

  1. 滑りにくい素材のカバーを選ぶ
  2. 毛布や掛け布団の重さを見直す
  3. マットレスやベッド環境を整える

1. 滑りにくい素材のカバーを選ぶ

掛け布団カバーやシーツの素材が滑りやすいと、毛布や掛け布団のずれが起こりやすいです。ずれにくさを意識するなら、以下の点を確認しながらカバーを選びましょう。

  • カバーの表面が滑りすぎないか
  • 毛布や掛け布団との摩擦が少なすぎないか
  • シーツや敷きパッドがマットレスにしっかり固定されるか
  • 洗濯後も生地が伸びたり、ゆるんだりしにくいか

掛け布団カバーを選ぶときは、表面が滑りにくい素材を選ぶのも1つの方法です。マイクロファイバーやフランネルなどの起毛素材はつるつるした生地よりも摩擦が生まれやすく、毛布や掛け布団のずれを抑えやすくなります

また、毛布と掛け布団を別々に重ねるとずれやすい場合は、毛布にもなる掛け布団カバーを使う方法もあります。掛け布団と毛布の役割を一体化できるため、寝返りを打っても寝具同士がばらけにくくなるでしょう。

なお、消費者庁では布団カバー類について、繊維の組成や家庭洗濯等取扱方法などの表示項目を示しています。購入時は、素材表示や洗濯表示も確認しておきましょう。※1

2. 毛布や掛け布団の重さを見直す

毛布や掛け布団の重さは、ずれやすさに関係します。軽すぎる毛布は体の動きに合わせて動きやすく、足元や横にずれやすくなります。

一方で、重すぎる寝具にも注意が必要です。ベッドから外へ垂れた部分が重くなると、寝具全体が下へ引っ張られやすいのです。

毛布や掛け布団の重さは、以下のバランスで考えましょう。

  • 暖かさを確保できるか
  • 寝返りしやすいか
  • 体に沿って掛かるか
  • ベッドから大きく垂れすぎないか
  • 洗濯や収納が負担にならないか

「重い方がずれにくい」と単純に判断せず、寝返りのしやすさとフィット感も含めて選ぶことが大事です。

3. マットレスやベッド環境を整える

布団や毛布が毎晩大きく乱れる場合は、マットレスやベッド環境も見直してみましょう。寝返りが打ちにくいマットレスや狭いベッドでは、体の動きが大きくなり寝具が乱れやすくなります。

布団や毛布のずれは、カバーやずれ防止アイテムによる対策のみで解決するとは限りません。寝返りしやすいマットレスや体に合う寝具を選ぶことも、寝具の乱れを減らすうえで大切です。

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なお、掛け布団そのものを、ずれ対策がされた設計のものに替える方法もあります。コアラ掛け布団には、カバーと固定できるズレ防止ループが付いており、独自の波型ステッチで中綿の偏りも起きにくい構造です。向きがひと目で分かる「頭」「足」のラベル付きで、カバーの掛け直しもスムーズです。

布団と毛布がずれる原因を知って自分に合う対策を選ぼう

布団や毛布がずれる原因は、寝返りや素材の相性、カバーの固定不足などさまざまです。まずは自分の寝具がどのようにずれているのかを見きわめることが、解決への糸口です。

毎晩ずれてしまっていても、いきなり商品を買う必要はありません。毛布と掛け布団の順番やカバーの固定、シーツのずれを見直すだけで改善することもあります

身近にできる対策で解決しなかった際に、ずれ防止クリップやベッドガードの購入を考えましょう。

自分の寝具と寝方に合った方法で、夜中に寒さで目が覚めない心地よい眠りを手に入れてください。

寝具の買い替えまで視野に入れる場合は、コアラマットレス公式サイトをチェックしてみてください。掛け布団を含む多くの寝具が120日間トライアルの対象なので、実際の使い心地を確かめてから決められます。

・参考

※1 消費者庁「布団(ふとん)カバー