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監修者

松岡 雄治
地方国立大学医学部卒業後、横浜市内で初期臨床研修を経て、関東の基幹病院で勤務中。
資格:医師国家試験合格、睡眠コンサルタント、睡眠検定1級
「布団や枕まで本当に入るのか」「毎日の寝心地は悪くないのか」と、収納付きソファベッドの購入前に迷う人もいるでしょう。収納付きソファベッドは、ソファ・ベッド・収納家具の役割を1台でこなせるため、家具を増やさずに部屋を使いたい人に向いています。総務省の調査によると共同住宅の1住宅当たり延べ面積は2023年時点で約50㎡、1住宅当たり居住室数は約2.7室と報告されています。限られた床面積のなかで、ソファ・ベッド・収納の3役を1台でこなせるソファベッドは、現代の住環境に非常に理にかなった家具と言えます。
ただし、収納量やサイズ、開閉のしやすさは商品ごとに差があり、条件を確かめずに選ぶと後悔につながることもあるため、注意が必要です。
この記事では、収納タイプごとの特徴から、部屋の広さに合わせた選び方、購入前に確認したい注意点を解説します。自分の部屋と使い方に合う1台を選びたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
収納付きソファベッドが向いている人
収納付きソファベッドは、ソファ・ベッド・収納をまとめられる分、限られた住まいでこそ役立ちます。ここでは、収納付きソファベッドがどのような人に向いているかを紹介します。
1. 一人暮らしやワンルームの人
ワンルームや1Kには、収納付きソファベッドがとくに向いています。ソファ、ベッド、収納棚をすべて置くと、通り道が狭くなり、部屋に圧迫感が出がちです。
しかし、収納付きソファベッドなら、日中はソファ、夜はベッド、座面下は収納として使えます。1台で3つの役割を兼ねられるので、家具の数を抑えながら生活スペースを確保しやすくなります。
なお、一人暮らしの寝具選びについては以下の記事も参考にしてください。
関連記事:一人暮らしでベッドはいらない?省スペース × 快眠を叶える寝具チェックリスト
2. 来客用ベッドと収納を兼ねたい人
たまの来客のためにベッドを用意したい人にも、収納付きソファベッドは便利です。普段はソファとして使い、家族や友人が泊まるときだけベッドに広げれば、来客用の寝具を置く場所に困りません。
来客用の布団や枕は、使う頻度が低いわりに置き場所を取られます。座面下やオットマン部分に寝具をしまえるタイプなら、押し入れや布団袋に頼らず、必要なときにすぐ取り出せます。
3. 収納家具を増やしたくない人
部屋をすっきり見せたい人にも、収納付きソファベッドは合っています。チェストや収納棚を追加すると床面積を使い、部屋の印象も重くなりやすいためです。
収納付きソファベッドは、座面下やオットマン部分といった、ふだんは使われないスペースを収納に活用できます。家具を増やさずに収納量を確保できるため、物を減らしきれない一方で、部屋は広く見せたい人に向いています。
収納付きソファベッドの主な収納タイプ
ここでは、代表的な4つの収納タイプを、それぞれのメリットと注意点とあわせて紹介します。
ひとくちに収納付きといっても、収納の位置や開け方はさまざまです。収納タイプによって、入れやすい物や必要なスペースが変わるため、しまいたい物に合わせて選ぶと使い勝手がよくなります。
1. 引き出し収納|日用品を出し入れしやすい
引き出し収納は、座ったままでも開けやすく、毎日使う物の収納に向いています。たとえば、以下のような頻繁に出し入れする物をしまうと便利です。
- ブランケット
- リモコン
- 雑誌
- 子どものおもちゃ
ただし、引き出しを開けるには前方にスペースが必要です。テーブルやラグとの距離が近いと引き出しきれないことがあるため、購入前にスペースの確認をしておきましょう。
2. 座面下収納|布団や枕をしまいやすい
座面を持ち上げて開ける座面下収納は、大きめの物をまとめて入れたい人に向いています。来客用の布団や枕、厚手のブランケットなど、かさばる寝具を収納しやすいのが特長です。
一方で、蓋が重いと開け閉めがおっくうになり、使う頻度が下がることもあります。頻繁に出し入れする物ではなく、季節物や来客用の寝具など、しまいっぱなしにしやすい物を収納しておきたいときに便利なタイプです。
3. オットマン収納|レイアウト変更にも使いやすい
オットマン収納は、部屋の形に合わせて自由にレイアウトできることが最大の魅力です。足置きやカウチの一部として使いながら、中に小物や布類をしまうことができるほか分離できるタイプなら置く位置を変えられるため、部屋の形や生活動線に合わせることもできます。
収納量は商品ごとに差があり、深さや広さもさまざまです。寝返りのしやすさや通気性といった寝心地の面も確認しておくと、ソファとベッドの両方で使いやすくなります。
オットマンは邪魔になるのではないかと心配になるかもしれませんが、サイズのトラブルさえなければ、とても柔軟に使用することができます。例えば、コアラマットレスのオットマンは、ソファの一部としてはもちろん、収納力もあり、ブランケットとソファベッド使用時用の枕まで余裕で入ります。天井部分を裏返すと簡易的なテーブルとしての役目も果たすマルチな家具です。オットマンをお探しの方は、レビューから実際の使用シーンをイメージしながら検討してみてください。
4. 肘掛け・棚付きタイプ|小物収納に便利
肘掛け部分に棚や収納スペースがあるタイプは、手元に物を置きたい人に向いています。スマートフォンやリモコン、本、眼鏡などをそばに置けるため、サイドテーブル代わりにもなります。
大容量の収納ではありませんが、その分、余分な家具を増やさずに済みます。狭い部屋でテーブルを置く余裕がない人や、手元をすっきりさせたい方におすすめです。
収納付きソファベッドを選ぶポイント
ここでは、収納付きソファベッドを購入する前に知っておきたい4つのポイントについて解説します。収納付きソファベッドを選ぶ際、収納の容量だけで判断すると、使い勝手の面で後悔することが多いため、注意しましょう。
1. 用途から収納量を逆算する
先にしまいたい物を決めてから必要な収納量を考えると、選びやすくなります。収納付きといっても商品によって入れられる物が大きく異なります。
たとえば、以下のように収納したい物を書き出してみましょう。
- 布団や枕
- カバーやブランケット
- 衣類
- 日用品
そのうえで、必要な容量があるか、収納口の広さが足りるかを確認すると、買ってから「入らなかった」という失敗を防げます。
2. 部屋の広さと動線を考慮する
サイズは、ソファとして使うときと、ベッドに広げたときの両方で確認しましょう。幅・奥行き・高さだけで判断すると、ベッド展開時に通路や扉をふさいでしまうことがあります。
また、引き出しを開けるためのスペースや、人が通る通路まで考えておくとより安心です。購入前には床にメジャーを当てて、実際の大きさをイメージしておくと、置いた後の圧迫感を減らしやすくなります。
3. 寝心地と座り心地を確かめる
寝心地は、ベッドとして使う頻度によって重視する度合いが変わります。毎日ベッドとして使うなら、ソファのときの座面の硬さだけでなく、ベッド展開時の段差やクッション性も確認しておきましょう。
一方で、来客用としてたまに使う程度であれば、座り心地を優先するのもおすすめです。背もたれの角度や寝たときの自然な姿勢も、実際に体をあずけたときの快適さに大きく影響します。用途に合わせて、何を重視するかを決めておくとよいでしょう。
なお、ソファベッドのサイズと寝心地の関係については以下の記事も参考にしてください。
関連記事:ソファーベッドのサイズはどれくらいが良い?寝心地にも関係ある?
毎日ベッドとして使う場合には、腰や背中と言った圧力がかかりやすい部分に注目して評価してみましょう。寝具のトラブルは、慢性的な腰痛や睡眠の質の低下に直結することがあります。来客の一泊に用いるのと、毎日の睡眠に用いるのとでは、身体に与える影響も全く異なってくることに注意してください。
4. 使用感を確認する
日々の開閉や変形が面倒でないかも、選ぶうえで大切な視点です。操作に手間がかかると、収納やベッドとして使う頻度が下がりやすくなります。
ソファベッドの形を変える方法には、以下のようなタイプがあります。
- 引き出し式
- 跳ね上げ式
- 座面スライド式
- リクライニング式など
それぞれ動かし方や必要な力が異なるため、毎日の動作としてストレスがないかを想像しながら選びましょう。
【部屋の広さ別】収納付きソファベッドの選び方
ここでは、住まいのタイプごとに選び方を整理します。同じ収納付きソファベッドでも、部屋の広さに合っていないと圧迫感を感じる場合があります。
そのため、自分の住環境に合ったタイプを選ぶことで、居住空間をより快適に保ちやすくなります。
1. ワンルームや1Kはコンパクトさを優先する
ワンルームや1Kでは、コンパクトなサイズのものを選ぶと失敗しにくくなります。部屋が狭い場合は、ベッドに広げたときに、通路や収納扉をふさがないかが重要です。
2人掛けやコンパクトタイプが主な選択肢になります。引き出し収納なら手前のスペース、カウチタイプなら横幅の圧迫感に注意しましょう。
また、ソファを展開したときのサイズも考慮し、部屋のどの位置に置くかを事前に決めておくと安心です。
2. リビング兼寝室では見た目と寝心地を両立する
リビングと寝室を兼ねる部屋の場合、見た目と寝心地の両方に気を配って選ぶことが大切です。日中はソファとして自然に見え、夜はベッドとして快適に使えるかどうかが、日々の生活の満足度に直結します。
たとえば、デザインや色、張地はもちろん、ベッドにしたときに段差が少ないか、寝具をどこにしまえるかもチェックしましょう。来客の目にも触れる場所なので、部屋の雰囲気になじむ見た目と、毎日心地よく使える寝心地の両方を重視して選ぶとよいでしょう。
3. ファミリー世帯は収納量と安全性を重視する
ファミリー世帯では、収納量だけでなく安全性も確認しておくことが大切です。ブランケットや子ども用品をしまえる収納力は便利ですが、蓋や引き出し、動く部分には十分な注意が必要です。
消費者庁によると、家具やテレビが倒れる事故のうち、およそ8割は6歳以下の子どもが関係しています。子どもが手に届く場所に置く場合は、開け閉めする部分の使い方や転倒のリスクについてもあらかじめしっかり確認しましょう。
※出典:消費者庁「家具やテレビの転倒に気を付けましょう!―下敷きになった子どもが死亡する事故も―」
収納付きソファベッドで後悔しないための注意点
収納付きソファベッドの購入で後悔しないためのポイントは、以下の3つです。
- 湿気やカビ対策を行う
- 蓋や引き出しの安全性を確認する
- 搬入経路と設置後の移動しやすさを確認する
多機能な収納付きソファベッドには、購入後に気づきやすい弱点もあります。重さや湿気、開閉時の安全性などを事前に知っておくと、買ったあとのギャップを減らせます。
1. 湿気やカビ対策を行う
座面下収納に寝具をしまう際は、湿気対策をしっかり行いましょう。密閉された収納の中に湿気がたまると、カビやにおいが発生しやすくなります。
布団や衣類は、しまう前によく乾かすことが大切です。さらに、収納には物を詰め込みすぎず、ときどき蓋を開けて換気する習慣をつけるとよいでしょう。
2. 蓋や引き出しの安全性を確認する
小さな子どもやペットがいる家庭では、蓋や引き出しの安全性を確認しておきましょう。たとえば、跳ね上げ式の蓋や引き出しは便利な反面、指や首の挟み込み、急な落下には注意が必要です。
日本小児科学会は、収納付きソファの蓋と収納の間に1歳8か月の子どもの首が挟まる事故が起きたと報告しています。ストッパーが付いているかや蓋の重さを確認し、蓋を開けっぱなしにしないことや子どもだけで触らせないことなど、使い方のルールを決めておくとよいでしょう。
※出典:日本小児科学会「Injury Alert(傷害速報)」
3. 搬入経路と設置後の移動しやすさを確認する
搬入できるかどうかも、購入前に必ず確認しておきましょう。収納付きソファベッドは通常のソファより重く、サイズも大きめです。
玄関や廊下、エレベーター、階段を通れるかどうかを、あらかじめ測っておくと安心です。また、組み立て式か完成品か、また模様替えや掃除のときに簡単に動かせるかも、チェックしておくと設置後のトラブルを減らせます。
ショップで比較する前に確認したいこと
ここでは、商品を見比べる前に押さえておきたい2つの視点を解説します。収納付きソファベッドはさまざまなショップから数多く並んでいます。
価格やデザインだけで選ぶと後悔しやすいため、レビューやランキングの読み方を知っておくと選びやすくなります。
1. レビューで使用感を確かめる
レビューは、見た目の感想だけでなく「使用感」まで読み取ると参考になります。実際に以下のような声から購入後の使い勝手がわかります。
- 何を収納できたか
- 引き出しや蓋が開けやすいか
- ベッド展開が面倒でないか
星の数や写真の印象だけで判断せずに、自分と近い使い方をしている人の感想を探してみましょう。とくに、収納した物の量やベッドへの変形のしやすさに触れたレビューは、実際の暮らしをイメージする手がかりになるでしょう。
2. 耐久性と保証の有無も確認しておく
ソファベッドを購入する際は、耐久性や保証についても確認しておきましょう。ソファベッドは毎日座ったり寝たりするほか、収納の開け閉めも頻繁に行うため、どうしても大きな負荷がかかります。
フレームの構造や脚部、張地の丈夫さに加えて、保証期間や配送条件なども確認しておくと安心です。本体価格が安くても、配送料や耐久性などを含めた総額で比較すると、印象が大きく変わる場合があります。
なお、ソファベッドの詳しい選び方については、以下の記事あわせてご覧ください。
関連記事:【上級睡眠健康指導士監修】後悔しない!ソファーベッドの選び方|よくある失敗例も紹介
収納付きソファベッドを長く快適に使うコツ
収納付きソファベッドは、収納する物をきちんと分けて入れたり、湿気を防ぐ工夫をすることで、きれいな状態を保てます。ここでは、収納付きソファベッドを長持ちさせる方法を紹介します。
1. よく使う物と季節物を分けて収納する
収納する物は、使う頻度で分けておくと出し入れが楽になります。たとえば、毎日使うブランケットやリモコン類と、季節物の寝具やカバーを一緒にしまうと、奥の物が取り出しにくくなります。
よく使う物は開けやすい位置に、季節物は座面の下など奥の場所に分けて収納してみましょう。取り出す頻度に合わせて置き場所を決めることで、日々のストレス軽減につながります。
2. 寝具は収納前の湿気対策を行う
寝具をしまう前には、しっかりと湿気を逃がしておきましょう。これを怠ると、布団や枕などに湿気がこもりやすくなり、カビが発生したり汚れの原因になったりします。
具体的な湿気対策として、次の方法が効果的です。
- 屋外や風通しの良い場所で干す
- 風が通るような工夫をする
- 除湿剤を収納内に設置する
- 定期的に収納スペースを開けて換気する
こうしたひと手間を続けると、寝具を清潔に保ちながら、来客のときも気持ちよく使えます。
まとめ:収納力だけでなく部屋との相性で選ぼう
収納付きソファベッドは、部屋を広く使いたい人や、来客用ベッドを確保したい人に向いています。ただし、収納量の多さだけで選ぶと、サイズや使い勝手が合わず後悔しやすいため、注意が必要です。
ソファベッドの購入で後悔しないために、以下の点を確認しておきましょう。
- 収納タイプ
- 部屋に合うサイズ
- 寝心地と座り心地
- 開閉のしやすさ
- 蓋や搬入経路の安全性
ベッドとして毎日使うなら、寝返りのしやすさや体圧分散など、寝心地の面も確認しておくと、より満足度の高い選択につながります。また、収納したい物や置き場所から商品の候補を絞っていくとよいでしょう。











