松本 恭
「健康の秘訣はぐっすり眠ること」がモットーで、これまでウォーターベッド、ウッドスプリングベッド、西式健康枕、ハンモックなどさまざまな寝具の寝心地を追求してきた睡眠マニア。偶然出会ったコアラマットレス®︎の快適さに感銘を受け、メンバーとして参加。上級睡眠健康指導士としての知識を通して、より多くの人に快眠を届けたいと願っている。
布団に入っても、頭の中がざわざわして眠れない。そのような夜を経験された方も多いのではないでしょうか。日中のストレスが尾を引いたり、眠る準備が整わなかったりすると、自然な入眠が難しくなることもあるようです。
気持ちを落ち着けるために香りの力を借りたいと思っても、「どんな香りを選べばいいのか分からない」「寝香水の使い方がよく分からず不安」「翌朝まで香りが残ってしまうかもしれない」といった理由から、なかなか一歩を踏み出せないこともあるかもしれません。
近年注目されている寝香水(ねこうすい)は、ラベンダーやベルガモットなど、リラックスを促す香調を中心に設計された“眠りのための香水”として知られています。海外では「Sleep Perfume」とも呼ばれ、就寝前のリズムを整えるアイテムとして少しずつ広がりを見せているようです。
国内でも4,000人を対象とした調査では、「眠る前に香りを取り入れたい」と答えた人が多数を占めるなど、その関心の高さがうかがえます。※1 また、ラベンダー精油による睡眠の質改善に関するメタ解析も報告されており、香りと睡眠の関係性に注目が集まりつつあります。※2
本記事では、寝香水の選び方や使い方、香りが心地よく感じられるタイミングや部位、さらには寝具との相性までを幅広くご紹介します。香りの力を味方に、ストレスをやさしくほどきながら、より快適な夜時間を過ごすヒントを見つけてみてはいかがでしょうか。
寝香水とは?科学的にわかる効果

寝る前に好きな香りをまとい、自然と気持ちがゆるむような感覚を覚えたことはないでしょうか。寝香水とは、就寝前のリラックスを目的として使われるフレグランスのことで、一般的な日中用の香水とは香料の構成や濃度が異なることが多いようです。
とくにラベンダーやネロリといった、落ち着きをもたらす精油を中心に調合された製品が多く、ベッドタイムを心地よく演出してくれるアイテムとして注目されています。欧米では「Sleep Perfume」や「Bedtime Fragrance」として親しまれており、日本でもSNSを中心に関心が広まりつつあるようです。
香りによって気分が変わるという実感に加え、香りが脳の働きや睡眠ホルモンに作用する可能性も示唆されており、科学的な観点からもその効果に関心が寄せられています。
香りが脳に与えるメカニズム
香りの情報は、私たちの嗅神経を通って大脳辺縁系へとダイレクトに伝わると言われています。この大脳辺縁系は、記憶や感情、自律神経の調整にも深く関わる領域とされており、香りが心身に与える影響の鍵を握っていると考えられています。
たとえば、ラベンダーやベルガモットの香りは副交感神経を優位に導き、心拍や血圧をやわらげるような働きを持つとされます。そうした影響を受けてセロトニンが分泌され、それがメラトニン(睡眠ホルモン)の生成へとつながる、という仮説が提唱されています。
香りが自律神経に働きかけることで、リラックス状態が生まれやすくなるとする研究も報告されています。
このような脳内の反応を通じて、寝香水が心身を睡眠モードへと誘導してくれる可能性があるのです。
ラベンダー精油の睡眠改善エビデンス
香りが睡眠の質に影響を与えるかどうかについては、複数の研究が行われています。なかでも注目されているのが、2024年に発表されたラベンダー精油に関する臨床メタ解析です。※2
この研究では、ラベンダーの香りを吸入したグループとそうでないグループを比較し、睡眠の質に関する指標「PSQI(Pittsburgh Sleep Quality Index)」において、SMD(標準化平均差)-1.02(p < .001)という効果量が示されました。一般的に、SMDが-1.0を超えると中〜大程度の変化とされることがあります。
この結果から、ラベンダーの香りが一定のリラクゼーション効果をもたらし、睡眠をサポートする可能性があることがうかがえます。
とはいえ、香りの感じ方には個人差があるため、自分に合う香調や使い方を見つけることが大切です。
国内在宅勤務者での睡眠向上実験
日本国内でも、寝香水の成分にあたる精油が睡眠にどう影響するかを探る実験が行われています。2025年、公益社団法人日本アロマ環境協会が発表した研究では、在宅勤務中の日本人30名を対象に、ラベンダーまたはベルガモット精油を就寝前に吸入してもらう4週間の介入を実施しました。※3
その結果、香りを取り入れたグループでは、主観的な「熟眠度」が約12%高まったとされています。
とくに在宅勤務でストレスや生活リズムが不安定になりがちな状況下において、香りによるリラックスが眠りにプラスに働く可能性があると考えられます。
寝香水は、そうした実験で使われた精油と近い香調を含むことが多く、日常的に取り入れやすいセルフケア手段として注目されつつあります。気分の切り替えが難しい夜に、香りの力をそっと借りてみるのもよいかもしれません。
寝香水の選び方

寝香水を選ぶときには、「好きな香り」だけでなく、濃度や香調、持続時間、ライフスタイルとの相性といった複数の視点から検討することがポイントになりそうです。とくに睡眠前に使うアイテムだからこそ、香りの強さや持続時間が眠りに与える影響も無視できません。
自分にとって無理なく続けられる寝香水を選ぶことが、快適なベッドタイムにつながる一歩になるかもしれません。
濃度別の持続時間と特徴
香水は「香料の濃度」によって、香りの持続時間や感じ方が異なります。濃度が高いほど香りが強く長持ちする傾向がありますが、夜用としては控えめな濃度の方が使いやすいと感じる方も多いようです。
以下の表は、香水の種類ごとの一般的な濃度と持続時間をまとめたものです。
| タイプ | 香料濃度の目安(※4) | 持続時間の目安(※5) | 特徴と使い方のヒント |
| パルファン | 約15〜30% | 約5〜7時間 | 重厚で深い香りが長く残るため、就寝前の使用には注意が必要かもしれません。 |
| オードパルファン | 約10〜15% | 約4〜6時間 | 上品な余韻が続く香り。量や部位によっては寝香水にも使える場合があります。 |
| オードトワレ | 約5〜10% | 約2〜4時間 | 軽やかで扱いやすく、寝香水として人気の高いタイプです。 |
| オーデコロン | 約3〜5% | 約1〜2時間 | 香りが控えめで、香害リスクを気にせず使えることが多いです。 |
| ボディミスト | 1〜3%未満 | 約30分〜1時間 | 肌にやさしく、香りがほんのり残る程度なので初心者にも取り入れやすい印象です。 |
香りが残りやすい高濃度のタイプは、つける部位やタイミングを調整することで快適に使える可能性もあります。
安眠を誘う香調の比較
眠る前に使う香りとしては、スパイシーやフルーティといった刺激的なタイプよりも、リラックスを促す香調が好まれることが多いようです。とくにラベンダー・ネロリ・ウッディ系などは、安らぎを感じやすいとする声も多く聞かれます。
それぞれの香調には以下のような特長があります。※2
- ラベンダー:フローラル調のやさしい香り。いくつかの研究で睡眠の質向上への寄与が示唆されています。※3
- ネロリ:ビターオレンジの花から抽出される香りで、甘さと清涼感が共存。神経の緊張をやわらげる働きがあるとされます。
- ウッディ系:サンダルウッドやヒノキなど、森の中にいるような感覚を呼び起こす香りで、安心感を得られるケースもあるようです。
「安眠香り」としてどの香調が合うかは、体調や気分によっても変わるため、複数を試してみるのもひとつの方法かもしれません。
アロマ vs 香水:香害を避けるポイント
寝香水は基本的に就寝時の自分自身のリラックスを目的としたものですが、翌朝に香りが強く残っていると、職場や通勤時に気をつかう場面も出てくるかもしれません。とくに香害(こうがい)は、公共の場でトラブルになりやすい要素でもあるため、使い方には配慮が求められます。
その対策として、ボディ用の香水ではなく、空間用のスプレーや低濃度のボディミストを使う方法もあります。
- ボディミスト:香りがふわりと広がりつつも強く残りにくいため、肌への使用に向いています。
- ルームスプレー:寝具や枕周りに吹きかけて香らせるタイプで、肌に直接つけない分、刺激や香害の心配が少なくてすみます。
「自分にはちょうど良い」と感じる香りも、環境や人によっては強すぎると受け取られることがあるため、使う量やタイミングを意識することが大切かもしれません。
関連記事:今夜から変わる!科学的根拠に基づくすぐに眠れる方法10選
寝香水の正しい使い方

どんなに好みの香りでも、使い方によっては「思ったより強く香って眠りにくい」「寝具に残りすぎて困った」といった気になるポイントが出てくるかもしれません。だからこそ、寝香水は“いつ・どこに・どれくらい”使うかが心地よさを左右する鍵になるとも言えそうです。
ここでは、タイミング、つける場所、そして量の3点から、より快適に寝香水を取り入れるためのヒントをご紹介します。
ベッドルームでのベストタイミング
寝香水をつけるなら、「眠る直前」よりもお風呂上がり〜就寝1時間前のタイミングが合いやすいとされます。これは、香水の香りが変化する「ノート」の構成を踏まえると、より自然な流れで香りがなじみやすくなるからです。
- トップノート(つけてすぐ〜30分):柑橘系など軽やかな香りが立ち上がる時間帯。目が覚めてしまうと感じることもあるため、就寝直前の使用には注意が必要な場合もあります。
- ミドルノート(30分〜2時間):ラベンダーやネロリなど、リラックス系の香りが中心になるタイミング。入眠前に最も適しているとされています。
- ラストノート(2時間〜翌朝):ウッディやムスク系の香りが残り、朝の余韻につながることもあります。
香水のノート構成を意識して“寝る準備時間”に香りを添えることで、より自然なリラックス状態が生まれやすくなるかもしれません。※6
部位・量別のつけ方
香りの広がり方は、つける部位や体温、動きによって微妙に変わります。寝香水では、「自分だけがふんわり感じられる」程度を目指すのがポイントになりそうです。以下のような部位が、夜に使いやすいとされます。
- 耳の裏:体温が高く、少量でも香りがやさしく立ち上がりやすい部位。枕に直接触れにくい点も安心材料のひとつ。
- うなじ:首筋のやや下。就寝時も寝具との接触が少なく、香りが自然に感じられる位置です。
- 足首・足の甲:下半身につけると、香りが上へと立ちのぼるように感じられる場合もあり、香害リスクを抑えたいときに◎。
- デコルテ:仰向けで寝る方にはおすすめ。ラベンダーやネロリのやさしい香調がほどよく届く可能性があります。
つける量の目安は、1〜2プッシュを1〜2箇所に分けて使用する程度。香水の濃度や体質にもよりますが、温かい部位ほど香りが立ち上がりやすいため、調整しながら取り入れるのが安心です。
“少なめに、でも好きな場所に”を意識すると、香りとの距離感が心地よいものになっていくかもしれません。
寝具やルームスプレー活用法
肌に直接つけるのが不安なときや、より広がりのある香り方を求めるときは、寝具用のリネンミストやルームスプレーの活用も一案です。とくに市販の「ピロー用フレグランス」や「シーツスプレー」などは、香りの強さや成分が寝室向けに設計されていることが多く、初めての方でも使いやすいかもしれません。
使用時のポイントは以下の通りです。
- 枕カバーから10〜20cmほど離して1〜2回スプレーし、完全に乾かしてから使用する。
- 香料濃度の高い製品は、シーツの隅やブランケットの内側など、肌に直接触れにくい場所への使用が無難です。
- ウッディ系やパウダリー系など残香の強い香りは、換気や洗濯がしやすい日に使用するのが安心です。
肌が敏感な方や、小さなお子さまと同じ空間で使う場合は、「エタノールフリー」「天然精油使用」などの表示にも注目すると安心感が高まります。
関連記事:良質な睡眠をサポートする定番アロマオイル3選と効果的な使い方
快眠環境を整える—寝香水+マットレス相乗効果

寝香水のやさしい香りが心をほどいてくれるように、マットレスの質が体の緊張をやわらげてくれることもあるかもしれません。とくに就寝時は、香りだけでなく「体を支える寝具」も、深い眠りにつながる重要な要素と考えられています。
香りによって副交感神経が刺激されることでリラックスが生まれ、同時にマットレスが身体をしっかり支えてくれる環境が整えば、心と体の両面から快眠へとつながる可能性が高まりそうです。
クラウドセル™搭載コアラマットレスの特徴
コアラのマットレスには、独自開発のクラウドセル™フォームが採用されています。やわらかさと反発力のバランスに優れたこの素材は、雲の上に乗っているような感覚を目指して設計されているそうです。
主な特長は以下のとおりです:
- 高反発と低反発のハイブリッド構造で、自然な寝返りをサポート
- 3ゾーン設計により、肩・腰・脚それぞれに適したサポート力を提供
- オープンセル構造によって通気性が高く、蒸れを抑えた快適な寝心地へ
体圧を分散しながらもしっかり支える設計が、心地よい沈み込みと安心感を生み出してくれると感じられるかもしれません。
<コアラマットレスプラス PLUS>
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香りと体圧分散で深睡眠を引き出す方法
香りによって副交感神経が優位になると、心身が「休息モード」に入りやすくなるとされます。その状態で、体を預けるマットレスが快適に支えてくれると、筋肉の緊張がゆるみ、寝返りの回数が減るという報告もあるようです。※7
こうした状態が整えば、ノンレム睡眠──いわゆる「深い眠り」の時間が増える可能性もあり、疲労回復やストレス緩和に役立つとも考えられています。
香りと寝具、それぞれの要素が補い合うことで、五感から整う睡眠環境が生まれるかもしれません。
120日トライアルで自分に合っているかどうかを試す
マットレスとの相性は、レビューや商品説明だけではなかなか分かりにくいもの。実際に「夜の過ごし方」に組み込んでみてはじめて、ぴったりくるかどうかが分かる場合もあるかと思います。
そのような声に応える形で、コアラでは120日間の無料トライアル制度を設けています。
- 万が一合わなかった場合でも、全額返金&送料無料で返品可能
- 香りの習慣や眠りのルーティンが整うまで、無理なく検証できる
じっくり試せる安心感があれば、そのマットレスが本当に自分に合っているか検証する過程も前向きに楽しめそうです。
<トライアル詳細はこちら>
https://jp.koala.com/pages/120-night-trial?utm_source=blog
今夜から始める寝香水ルーティンで翌朝の心地よい目覚めを
一日の終わりに香りをまとい、静かに体を預けられる寝具に身をゆだねる。そのような穏やかな時間が整っていると、眠りにつく瞬間も少し豊かに感じられるかもしれません。
寝香水は、単なる“香りのおしゃれ”ではなく、気持ちのスイッチをやさしくオフにするきっかけになることもあります。
ラベンダーやネロリの香りが副交感神経を刺激することでリラックスをうながし、Koalaのクラウドセル™マットレスのように体圧を分散する寝具が快適な姿勢を支えてくれると、心身のリズムが少しずつ整っていくように感じられるかもしれません。
まずは、自分に合った香りを選んでみることから始めてみてはいかがでしょうか。使うタイミングや量、つける場所を少し工夫してみるだけで、香りの印象も変わってくるはずです。寝室の環境を整えながら、小さな“快眠ルーティン”を試してみることが、明日をもっと軽やかに迎えるための一歩につながるかもしれません。
無理のないペースで、できるところから。今夜から、あなたらしい「寝香水ルーティン」をそっと始めてみてはいかがでしょうか。
参考
※1 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000133.000030978.html
※2 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39654196/
※3 https://www.jstage.jst.go.jp/article/aeaj/26/1/26_260104/_pdf/-char/ja
※4 http://japanfragrance.org/abc-web/
※5 https://www.shiseido.co.jp/sw/beautyinfo/DB008123/










