朝起きれない・目覚ましが聞こえない原因と対策|睡眠の専門家が解説する改善方法
睡眠コラム by 松本 恭2025年8月28日読了目安時間: 6

朝起きれない・目覚ましが聞こえない原因と対策|睡眠の専門家が解説する改善方法

松本 恭
コピーライター / 上級睡眠健康指導士

「健康の秘訣はぐっすり眠ること」がモットーで、これまでウォーターベッド、ウッドスプリングベッド、西式健康枕、ハンモックなどさまざまな寝具の寝心地を追求してきた睡眠マニア。偶然出会ったコアラマットレス®︎の快適さに感銘を受け、メンバーとして参加。上級睡眠健康指導士としての知識を通して、より多くの人に快眠を届けたいと願っている。

朝起きられず、目覚ましが鳴っていることすら気づかないといった日々が続くと、遅刻や信頼低下だけでなく、健康面にも深刻な影響が及びかねません。

実は、この現象は単なる寝坊ではなく、睡眠不足や生活リズムの乱れ、さらには睡眠障害が隠れている場合があります。

厚生労働省の最新ガイドラインや国内外の調査データによると、日本人の多くは推奨される睡眠時間を満たしておらず、満足度も低いという現状が浮き彫りになっています。※1

本記事では、上級睡眠健康指導士でコアラマットレス社員の松本が、目覚ましが聞こえない原因を科学的根拠と最新統計に基づいて解き明かし、睡眠環境の改善から医療的アプローチまで幅広い解決策をご提案します。

目覚ましが聞こえない主な原因

目覚ましが聞こえない主な原因

朝、目覚まし時計の音に気づかず寝過ごしてしまうのは、単なる不注意ではなく、体の状態や生活習慣に深く関わっていることがあります。

中でも特に多いのが、睡眠不足(睡眠負債)、低血圧、そしてストレスや疲労の蓄積です。※1

これらはそれぞれ異なるメカニズムで朝の覚醒を妨げており、適切な対策を取るためには原因を見極めることが重要です。

睡眠不足による深い眠りと朝の覚醒困難

慢性的な睡眠不足は、脳と体が強く休養を求めるため、深いノンレム睡眠の割合を増加させます。その結果、朝のアラームが鳴っても脳が覚醒しづらくなります。

厚生労働省の調査によると、日本の労働世代で平日の睡眠時間が6時間未満の人は約35〜50%にのぼり、多くの人が慢性的な睡眠負債を抱えている現状が示されています。※1

この状態が続くと、目覚ましの音が届いても深い眠りから抜け出せず、二度寝や寝過ごしにつながります。日中の集中力低下や免疫力の低下など、健康面への影響も無視できません。

低血圧が引き起こす朝の不調

低血圧は、特に朝の覚醒を遅らせる要因の一つです。血圧が低いと、起床時に脳へ十分な血液が行き渡らず、覚醒が遅れることがあります。

日本起立性調節障害研究会によれば、こうした症状は特に若い女性に多く見られ、倦怠感や立ちくらみを伴うことも少なくありません。※2

朝起きられない原因が低血圧にある場合、生活習慣の改善や食事内容の工夫、必要に応じた医療機関での血圧測定が大切です。塩分や水分の適度な補給、朝の軽い運動なども血流改善に有効とされています。

ストレスと疲労が睡眠の質を低下させる

日常的なストレスや心身の疲労は、自律神経のバランスを乱し、深い眠りを得にくくします。これにより中途覚醒が増え、睡眠の連続性が損なわれます。その結果、睡眠休養感が低下し、翌朝の覚醒が困難になります。

フィリップス社の「睡眠意識調査2023」によると、日本人の64%が睡眠の質に不満を持ち、その理由として最も多かったのは「眠りが浅い」ことでした。浅い眠りが続くと、夜間の休息が不十分となり、朝の目覚めも鈍くなります。※3

関連記事:「ずっと寝ていたい」を抜け出す方法と快眠環境の整え方

目覚ましが聞こえない時に疑うべき睡眠障害

目覚ましが聞こえない時に疑うべき睡眠障害

朝の目覚ましが聞こえない、あるいは何度鳴っても起きられない場合、その背景には単なる寝不足だけでなく、医学的な治療を要する睡眠障害が隠れている可能性があります。

特に、起立性調節障害、睡眠時無呼吸症候群、そして概日リズム睡眠障害は、本人の努力だけでは改善が難しく、専門的な診断と対応が必要です。

それぞれの特徴や受診の目安を知ることは、早期改善への第一歩になります。

起立性調節障害|中高生に多い朝起きられない病気

起立性調節障害は、自律神経の働きが乱れ、立ち上がった際に血圧や脈拍が適切に調整できなくなる病気です。朝起きたときに強い倦怠感やめまいを感じ、目覚ましが鳴っても体が動かない状態が続くのが特徴です。

日本心身医学会によると、中学生の約10%が罹患しており、不登校の生徒のうち3〜4割がこの病気を併発していると報告されています。※4

診断には問診や起立試験が用いられ、生活指導や薬物療法で改善を図ります。中高生で朝起きられない状態が長く続く場合、早期の医療相談が重要です。※5

睡眠時無呼吸症候群による睡眠の質の低下

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に呼吸が繰り返し止まり、そのたびに脳が覚醒してしまう疾患です。閉塞型の場合、気道が塞がることが原因で、大きないびきや中途覚醒、日中の強い眠気を伴います。

肥満が主要なリスク要因として知られていますが、顎の形状や扁桃肥大など、体型に関係なく発症するケースもあります。※6 深い眠りが妨げられることで、目覚ましの音にも反応しづらくなり、朝の覚醒が難しくなります。疑わしい症状がある場合は、医療機関での簡易検査や終夜睡眠ポリグラフ検査が推奨されます。

夜型体質による概日リズムのズレ

概日リズム睡眠障害は、体内時計のリズムが社会生活のスケジュールと合わず、起床や入眠の時間が大きくずれる状態を指します。遺伝的な要因で夜型のクロノタイプを持つ人は、夜遅くまで眠れず、朝の覚醒が困難になりやすい傾向があります。

日本人のクロノタイプ分布では、朝型が45%、夜型が30%、中間型が25%とされており、夜型の割合は決して少なくありません。※7 夜型の人が早朝に起きなければならない場合、慢性的な睡眠不足や日中のパフォーマンス低下につながります。症状が続く場合は、光療法や就寝時刻の段階的前倒しなど、専門的な治療が有効です。

関連記事:医師監修 | 見過ごされがちな睡眠障害:ナルコレプシーの早期発見と対処法

今すぐ実践できる!朝確実に起きるための対策

今すぐ実践できる!朝確実に起きるための対策

朝の目覚めをスムーズにするためには、ただ目覚ましを増やすだけではなく、睡眠の質と体内時計のリズムを整えることが不可欠です。

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド」でも、光の活用や睡眠環境の改善、生活習慣の見直しを組み合わせた総合的な対策が推奨されています。※1

ここでは科学的根拠に基づいた、すぐに始められる具体的な方法をご紹介します。

光目覚まし時計で自然な覚醒を促す

光目覚まし時計は、音ではなく光で起こすため、自然な目覚めをサポートします。朝の光を浴びると体内時計がリセットされ、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が抑制されて覚醒が促されます。※2

特に冬場や曇りの日、出勤時間が早い人は、十分な日光を浴びられないため光目覚まし時計の効果が高まります。製品を選ぶ際は、明るさが2,500ルクス以上あり、徐々に光量が増えるタイプを選ぶとより自然に目覚められます。

睡眠環境の改善|特にマットレスの重要性

睡眠環境は朝の目覚めだけでなく、眠りの深さにも直結します。厚労省は、寝具の選び方として体圧分散性・寝返りのしやすさ・温度調節機能を備えていることを推奨しています。※1

中でもマットレスは、体全体をバランスよく支え、血流や呼吸を妨げないことが重要です。例えばコアラマットレスは独自のクラウドセル™技術により、体圧を均等に分散し、寝返りをスムーズにするほか、季節を問わず快適な温度を保つ設計がされています。こうしたマットレスは深い眠りを促し、結果として朝の覚醒も改善します。

生活習慣の見直しで体内時計を整える

規則正しい起床・就寝時間を守ることは、体内時計を整えるための基本です。

厚労省の推奨事項では、毎日同じ時間に起きることと、朝食をしっかり摂ることが重要とされています。※1 朝食は体温を上げ、体内時計を一日のリズムに合わせる役割を果たします。

また、カフェインは就寝の6時間前までに、アルコールは寝付きは良くても深い眠りを妨げるため過剰摂取を控えることが望ましいです。休日も大きく生活リズムを崩さないようにすることで、平日の朝の目覚めが安定します。

関連記事:一日中眠い・だるい原因と対策|睡眠環境から生活習慣まで徹底解説

睡眠の質を根本から改善するコアラマットレスの特徴

朝起きられない問題を根本から解決するためには、単にアラームを増やすだけでは不十分で、睡眠の質そのものを改善することが欠かせません。

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド」でも、適切な寝具選びが深い睡眠の維持と快適な覚醒に直結することが示されています。

コアラマットレスは、この睡眠環境の改善に特化した設計を持っています。独自のクラウドセル™技術は体圧分散性に優れ、肩・腰・脚への負担を軽減。寝返りがスムーズになることで血流が妨げられにくく、深い眠りをサポートします。

また、温度調節性能にも配慮されており、夏は蒸れにくく冬は暖かさをキープ。これにより、一晩を通して快適な寝床環境を保つことができます。

さらに、120日間トライアル制度が用意されているため、自宅でじっくり試しながら自分に合うかどうかを確認できます。リスクなく導入できる点は、睡眠環境の改善をためらっている方にとって大きな安心材料です。

<おうちでしっかり納得するまで120日間お試し!>
https://jp.koala.com/pages/120-night-trial?utm_source=blog

朝起きられない悩みを解決するために

 

本記事では、朝起きられない原因として、睡眠不足や生活習慣、さらには睡眠障害など医学的対応が必要なケースまで解説しました。

そのうえで、改善のためには次の3ステップが効果的です。

  1. 原因の特定
    自分の状態が単なる睡眠不足なのか、それとも起立性調節障害や睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害によるものなのかを見極めます。
  2. 適切な対策の実施
    光目覚まし時計の活用、生活リズムの見直し、ストレス管理など、科学的根拠のある方法を組み合わせます。
  3. 睡眠環境の改善
    特にマットレスの選び方は睡眠の深さと朝の目覚めに直結します。コアラマットレスのような体圧分散性と温度調整性能を備えた寝具は、睡眠の質向上に有効です。

症状が長引く場合は、迷わず医療機関での相談が必要です。その上で、120日間トライアルを利用して、コアラマットレスによる睡眠改善を試すことで、より確実な環境改善が期待できます。

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快適な眠りは、朝の目覚めを変え、日中のパフォーマンスを大きく向上させます。今日からできることを一歩ずつ始めましょう。

参考

※1 健康づくりのための睡眠指針 2023 | 厚生労働省

※2 朝目覚ましが聞こえないのはなぜ?考えられる病気や対策を解説 | 起立性調節障害改善協会

※3 「睡眠に関する調査2023」から見えてきた眠たい国、ニッポンの実態  | フィリップス

※4 起立性調節障害 | 日本小児心身医学会

※5 起立性調節障害とは?原因、症状、治療法について解説 | MYメディカルクリニック

※6 睡眠時無呼吸症候群になりやすい人とは | SAS対策支援センター

※7 朝型?夜型?それとも中間型? | スイミンネット

 

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