寝具コラム by Koala Sleep Japan2025年4月26日読了目安時間: 7

上級睡眠健康指導士監修|ベッドメイキングの順番を極めよう!正しい手順とコツを解説

きちんと整えた部屋にいるだけで、自分自身も「整う」感じがします。でも、ベッド周りではもこっと広がる布団など、そもそもふわふわしている布類をたくさん使うため、整った印象に仕上げるにはちょっとしたコツが必要です。

そこで上級睡眠健康指導士でコアラマットレス社員の松本がベッドメイキングの基本知識を解説。事前準備や基本手順、応用法、関連アイテムなど、きちんと整った寝室づくりのアイディアとコツを説明します。

ベッドメイキングとは?基本知識とメリット

ベッドメイキングとは、寝具を正しく整え、睡眠の質と寝室の清潔感を高める作業を指します。確かに、時間がない朝くしゃくしゃのベッドのまま出かけてしまうと、帰宅後げんなりしますよね。単なる整理整頓で終わらず、心の穏やかさにもつながっているのが興味深いところです。そんなベッドメイキングのメリットとしては、次のことが挙げられます。

衛生が保たれる
睡眠エリアを清潔で整頓された状態に保ち、ほこりやアレルゲンへの接触を減らします。
美観が整う
ベッドをきれいに整えることによって、より居心地が良く、整頓された印象にします。
快適性が向上する
快適で整頓された睡眠環境を提供することで、睡眠の質の向上に貢献します。
規律が身に付く
起床後すぐベッドメイキングを行うことを習慣づけることで一日を前向きな気分でスタートし、規律が身に付きます。
スペースを管理できる
寝具の整理整頓、もつれや汚れの防止、寝室のスペースの有効活用に役立ちます。

ベッドメイキングは、心身の健康に貢献する、シンプルで効果的な習慣です。ベッドメイキングが習慣化すると、マットレス保護や寝具の寿命延長、精神的リセット効果も期待できます。また、毎日行うことで生活リズムが整い、リラックス効果やストレス軽減にもつながります。

ベッドメイキング前に準備しておきたいこと

ベッドメイキングは毎日行う習慣としたほうがいいとわかってきましたが、そうするためには、事前に準備が必要です。

まず、ベッド周りのスペースを確保しましょう。ベッドメイキングをするたびごとに家具をずらす必要があるなど、ベッド周りに人が入れる余裕がない部屋のレイアウトでは、そもそも習慣化は難しいと言えます。また、布類はほこりを吸着しやすいため、部屋全体も掃除しておくことでスムーズに作業が進み、美しい仕上がりになります。

次に、マットレスや枕のサイズをきちんと把握し、適切なサイズのシーツやカバー類を用意しておきます。同じシングルサイズのマットレスや枕でも、メーカーによって微妙にサイズが違う場合もあるため注意が必要です。買ったばかりのシーツ類は一度洗濯し、清潔な状態で保存しておきましょう。マットレスパッドや保護シートも事前に洗濯・乾燥しておきます。

では、シーツなどのリネン類はいったい何セット準備しておく必要があるのでしょうか?もっとも納得できる答えは「ベッド1台につき3セット」です。その理由は単純で、1つめはベッドで使用中、2つめは次にベッドメイキングで使用するもの、3つめは洗濯中、というわけです。

なお、揃えておくべき基本の寝具は以下のとおりです。

マットレス用シーツ
ボックスシーツが一般的。ホテルのベッドメイキングではフラットシーツが使われる
ベッドパッド/保護シート
汗の吸収、マットレスの汚れ防止、好みの寝心地の調整用
枕・クッションとそのカバー
頭部を支える、ベッド上で座る際の支えとして
掛布団とそのカバー
掛布団カバーはシーツと同素材・同系統のデザインがおすすめ
(アッパーシーツ用フラットシーツ)
ホテルのベッドメイキングで使用

ベッドメイキングの基本手順

ベッドメイキングの目的は2つあります。

  • 人が寝ている間にかく汗やはがれた皮膚からマットレスを保護する
  • 正しい手順で寝具を整えることで、長持ちと快適な睡眠を実現する

ベッドメイキングには主に次の4つのステップがあります。

1. マットレスへのベッドパッドや保護シートをセットする

マットレスを汗や汚れから守るために吸湿性の高いベッドパッドや保護シートを敷きます。季節に合った素材のものかどうか、厚みは適切かをチェックし、四隅をしっかり固定します。

ベッドパッドの交換頻度は、月に1度程度で大丈夫です。したがって日々のベッドメイキングではマットレスカバーを変える必要はありませんが、暑い季節で汗の量が多い、カバーが濡れている、汚れているなどの場合は交換とセットを行います。

2. シーツやボックスシーツを敷いて固定する

シーツやボックスシーツをしわなく敷き、四隅をマットレスにフィットさせます。マットレスに合ったサイズを選び、しわやたるみを取り除くことで寝心地が良くなります。シーツを敷く段階でしわをなくしておくと、夏の朝など起きた時にシーツのしわのせいで腕などに跡が付くことも避けられます。

3. 掛け布団やアッパーシーツをきれいにかける

アッパーシーツとは「掛布団の下に敷くシーツ」のことです。外資系ホテルに宿泊した時など、本格的なベッドメイクを行っているベッドで、シーツとシーツの間に入って眠った経験はありませんか?アッパーシーツは汗や汚れを軽減する効果があります。ただし、近年、アッパーシーツは省略される傾向にあります。

アッパーシーツを使う場合は、シーツと掛け布団の向きを確認して位置を調整します。シワや折り目をチェックし、端のラインを真っ直ぐに整えます。ホテルスタイルのベッドメイキングをしない場合は、アッパーシーツはスキップします。

4. 枕やクッションを配置して見栄えを整える

枕やクッションをバランスよく配置し、全体の見栄えを整えます。枕の高さや大きさ、カラーを考慮して組み合わせ、寝る姿勢に合わせた枕の高さを選ぶことで、見た目の良さと機能を両立させましょう。

ホテルのように見せるベッドメイキングのコツ

ホテルのベッドメイキングには、上質で洗練された印象を与えるテクニックがあります。ホテルのベッドは客室の中心にあるため、細部までシワがなく左右対称に仕上げられ、素材や小物にもこだわりがあります。その分手がかかっている、とも言えますが、コツを少しだけ取り入れてみましょう。

シワを残さず、美しく仕上げるポイント

最近はアイロンがけの必要がないシーツやカバーが出ていますが、ホテルライクなベッドメイキングで大事なのは、シーツや掛け布団カバーのシワをしっかり伸ばすことです。したがって、アイロンがけも効果的。掛布団も四隅をピッと引っ張って周囲の余計な布のたるみを軽く折り込み、凹凸のないゆったりとした雰囲気に仕上げます。

シーツや毛布の左右のバランスを整える

キーワードは「左右対称」。シーツや毛布の左右の余白を均等にし、必要に応じて角を直角に折り込んですっきりと仕上げます。バランス調整を行うことで、ホテルのような上質感を生みだせます。

ベッドスローやクッションでアクセントを作る

「ベッドスロー」とは、ベッドランナー、フットスローとも呼ばれ、ベッドの足元部分に横にかけられている細長い布のことを指します。ベッドカバー(ベッドスプレッド)やブランケットよりも小さく、温かさを保つ機能があります。欧米では靴のままベッドに寝そべる習慣があるため、外資系ホテルなどでは寝具を保護する意味で使用していることが多いのですが、同時に、寝室のインテリアの重要なアクセントとなるアイテムでもあります。

ベッドスローは掛け布団の足元に渡し、色や柄の異なるクッションを組み合わせることで視覚的変化と安らぎを演出できます。全体のバランスを考慮しながら選ぶと、ホテルライクな空間の決め手となります。

季節に合わせた寝具の組み合わせ方

夏は通気性、冬は保温性を重視して季節に応じた寝具を選びましょう。夏は麻やコットンなどの通気性の高い素材、冬は羽毛布団や保温性の高い毛布が適しています。オールシーズン対応の寝具を基本に、必要に応じて調整するのも有効です。

たとえばコアラの「ウルトラライト掛け布団」は夏仕様の掛け布団。布団の中の素材はClusterLoft®ファイバーボールというポリエステル素材でもちろん丸洗い可能。空気のように軽くてふわふわな布団の中を涼しく保ち、寝苦しさをやわらげてくれます。それだけではなく、「コアラ掛布団」と重ね、固定して使えば、極寒の季節に暖かく過ごせます。

おすすめのベッド関連アイテム

シーツやベッドパッドなど、ベッドメイキングに必ず使用するアイテムは、選択次第で睡眠がより快適になったり、ベッドメイキングをより容易にできたりします。どういったものを選べばいいのかを紹介します。たとえば、マットレスの保護に役立つマットレスプロテクターなどは、湿度対策に役立つという観点でおすすめです。また、ベッドは畳一畳強の面積を占める大型家具なので、部屋の印象はベッドのシーツやカバー類で左右されます。したがって、見た目の統一感についても考慮しましょう。

ボックスシーツ・フラットシーツの選び方

昔はベッドシーツと言えばフラットシーツのことでしたが、近年では装着しやすいボックスシーツが主流となっています。ボックスシーツはフィットしやすいのが特徴であり、フラットシーツはホテルライクな見た目に適していますが、フィットさせるにはテクニックが必要となります。

通気性や吸湿性という観点で考えると天然素材がおすすめで、自分好みのスタイルに合わせて選ぶことが重要です。

たとえば、コアラの「ボックスシーツ」はユーカリなどの木材パルプを原料とした再生繊維、テンセル™リヨセル繊維をツイル織りで丁寧に織り上げたシーツ、シルクのような滑らかさと光沢感のある仕上がりに。耐久性もあるので、長く使えるのも魅力です。自分スタイルの部屋に合わせ、6色の中から選べます。「掛け布団カバーセット」は掛け布団カバーとピローカバーのセットであり、同じ色調の6色展開なのでコーディネートが楽しめます。

マットレスプロテクターや除湿シートで清潔に

マットレスプロテクターはマットレスの上に敷くカバーで、除湿シートはマットレスの下に敷くシートのことです。マットレスの大敵は人が発する汗や汚れ。上に敷くカバーは汗や汚れからマットレスを守り、下に敷くシートはマットレスを通過した湿気がマットレスに戻らないように吸収します。そうすることで、マットレスを損なう原因となる、カビやダニを防止できます。

こういったアイテムは湿度の高い季節やエアコンを使用している時には特に効果的です。マットレスを保護するカバーは洗濯の頻度も高くなりがちなので、洗濯しやすさも考慮しましょう。たとえば、「コアラマットレス保護カバー」はマットレスの上だけではなく、マットレスを丸ごと包む仕組み。耐水加工で水濡れにも安心の上、マットレス上部に面している上側だけ外して洗うこともできます。

ベッドスローと枕カバーでおしゃれ度UP

寝室のインテリアの決め手となるのが、ベッドスローと枕周り。ベッドスローは足元に掛けるだけで雰囲気が変わり、枕カバーも柄や刺繍のあるデザインで華やかさを加えることができます。交換しやすいので季節や気分に合わせたコーディネートが楽しめます。

ベッドメイキングを彩る寝室づくりのアイデア

ベッドメイキングを考える場合、ベッドだけではなく、寝室全体の雰囲気を向上させる工夫が大切です。寝具、照明、インテリアをトータルでコーディネートし、心からくつろげる空間を作りましょう。

照明にこだわりリラックス空間を演出する

寝室全体を照らす照明は安全のために必要ですが、ベッドサイドに間接照明を使うと心地よい雰囲気になります。たとえば、コーナーに向けて小さなライトをセットし、反射光でベッド周りを照らす、ベッドサイドテーブルの下にライトをセットし、床からの反射光で雰囲気を作る、などです。暖色系である電球色のライトを選ぶと、目の疲れを軽減し、就寝前のリラックスが促進されます。など、光源の高さや方向で変化をつけましょう。

観葉植物や雑貨で雰囲気をプラス

観葉植物は癒し効果があります。小ぶりなものなら手入れも簡単です。また、季節や気分に合わせて小さな雑貨を入れ替えることで飽きない空間になります。たとえば、クリスマスには小さな雪のモチーフを飾ったり、春には桜をイメージしたポストカードを飾ったり。こういったものはアクセントとして全体の中で大きな面積を占めないよう心がけることで落ち着いた印象を維持できます。

子育てや介護にも役立つベッドメイキングのポイント

子どもや高齢者が休む場所では、雰囲気作りよりも、安全に配慮したベッド環境づくりが大切です。まず安全、次に快適性を考え、防水シーツや適切な枕を選ぶことで快適かつ安心な環境を作れます。介助が必要な場合はベッドの周囲に人や機材が入れるようなスペースを確保することが大事です。また、寝返りが打ちやすいよう、沈みすぎないマットレスの硬さなども考慮しましょう。

まとめ|毎日のベッドメイキングで快適な眠りと美しい寝室を手に入れよう

正しいベッドメイキングの習慣を身に付け、それを継続することで質の高い睡眠と清潔な寝室を実現できます。ベッドメイキングの一連の流れを忠実に行い、細部にこだわることでホテルライクな美しさが得られます。季節やライフスタイルに合わせたアレンジを加え、自分らしく、快適で美しい寝室環境を作りましょう。

美しいベッドメイキングができる夏向けの掛け布団をお探しなら、コアラの「ウルトラライト掛け布団」をチェックしてみてください。

掛け布団やタオルケットが重いと暑く感じ、いつの間にか跳ね飛ばしていたりしがちですが、このウルトラライト掛け布団ならその心配はありません。重さはなんと1平方メートルあたりたったの140g。ダウンジャケットなどの性能を表すのに使われる「フィルパワー」の値も640と、まさに高品質なダウンジャケット並みに体温を保ってくれます。

布団の中を涼しく保ち、夏の寝苦しさを和らげるウルトラライト掛け布団

お客様の声

★★★★★

期待以上!

とても満足しています。私は九州出身なのですが、最近は春が短いこともあり、5月には早くも出番を迎えます。なるべく冷房は使いたくないのですが、毛布のような生地だと近年の熱帯夜には耐えられないので、この掛け布団は重宝しています。

 

★★★★★

絶妙な軽さと暖かさに驚き!

去年の夏は特に夜中も暑く、エアコンを夜通し利用しても寝苦しくて、睡眠の質が悪い日が続きました。睡眠環境を整える工夫を重ねていた折に、この掛け布団に巡り合い早速使用を始めたところ、軽さと暖かさが丁度よくて大のお気に入りになりました!もっと早く探していたら良かった、と自分を悔やむ程です。

 

★★★★★

よかった!

ダブルサイズのローベッドで通気性の良いシンプルなフレームを探していました。

薄めの布団でもこの時期は暑いかなぁと思いながら使用しましたが、布団をよけることなく朝まで布団の中がとても心地よかったです。コアラさんの商品はどれも本当に満足しています。