目次
監修者
松本 恭
「健康の秘訣はぐっすり眠ること」がモットーで、これまでウォーターベッド、ウッドスプリングベッド、西式健康枕、ハンモックなどさまざまな寝具の寝心地を追求してきた睡眠マニア。偶然出会ったコアラマットレス®︎の快適さに感銘を受け、メンバーとして参加。上級睡眠健康指導士としての知識を通して、より多くの人に快眠を届けたいと願っている。
「一人暮らしを始めるけれど、ベッドと布団のどちらにすべきか決められない」
「腰が痛いのは、寝ている寝具のせい?なんとかしたい…」
「布団は毎日上げ下ろしが必要だと聞くけれど、実際どうなの?」
ベッドと布団は「どちらか一方が優れている」とは言い切れません。部屋の広さや体の状態、手入れにかけられる手間によって、向いているものが異なります。
そこでこの記事では、ベッドと布団の違いを観点別に比較し、それぞれのメリット・デメリットと選び方を解説します。一人暮らし・子育て中・高齢者といったタイプ別の向き不向きも解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
ベッドと布団の違い
ベッドと布団は、寝心地や費用による製品の差が大きく、どちらかが一律に優れているとはいえません。
ここでは、7つの観点で比較表にまとめたので、ぜひ参考にしてください。
| 観点 | ベッド | 布団 |
| 設置スペース | 常時場所を使う | 収納すれば日中は使える |
| 片付け | 上げ下ろし不要 | 基本的に毎日必要 |
| 立ち座り | 高さがあり立ち上がりやすい | 床からの立ち座りになる |
| 湿気対策 | フレームの構造による | 敷きっぱなしは避ける |
| 寝心地 | マットレスによる | 敷布団による |
| 転落 | 高さがあるぶん注意が必要 | 床に近く心配が少ない |
| 費用 | 製品による幅が大きい | 製品による幅が大きい |
判断のポイントは「自分が何を重視するか」です。日中の部屋の使い方を優先するなら布団、毎日の手間を減らしたいならベッドが候補になります。
肝心の寝心地は、ベッドか布団かという形態だけでは決まりません。マットレスや敷布団の支持性と硬さ、枕、寝床内や寝室の環境などに左右されます。※1
ベッドと布団のメリット・デメリット
比較表で示した違いのうち、日常生活に影響しやすい点をメリット・デメリットとしてそれぞれ解説します。
ベッドのメリット・デメリット
ベッドの最大のメリットは「毎日の上げ下ろしが不要」な点です。高さが体に合っていれば、立ち座りの負担も減らせます。
一方で、次のようなデメリットには注意しましょう。
- 部屋のスペースを常時取る
- マットレスを簡単に干せない製品もある
- 子どもが大人用ベッドを使う場合、転落や隙間への挟まりに注意が必要 ※2
また、ベッド下部の収納力や通気性は、フレームの構造によって大きく変わります。引き出し付きは収納できるぶん通気性が落ちやすい、すのこタイプは通気性を確保しやすいなどの特徴があるため、ベッドを購入する際はフレームの構造から比較してください。
布団のメリット・デメリット
布団最大のメリットは、収納すれば日中の生活スペースを確保できる点です。床に近いため、転落の心配もありません。
一方で、次の手間がかかる点に注意してください。
- 床からの立ち座りが必要
- 毎日の上げ下ろしが必要
とくに注意したいのが「湿気」です。床や畳に敷きっぱなしにすると、布団の下に湿気がこもり、カビやダニの原因になります。※3
そのため、定期的な乾燥と毎日の上げ下ろしが必要です。毎日のことなので、面倒に思わないかどうかが布団を選ぶ際の分かれ目となるでしょう。
タイプ別|ベッドと布団のどちらが向いている?
ベッドと布団のどちらかを選ぶ際に、年齢や世帯だけで一律に決めるのはおすすめできません。部屋の使い方や体の状態、手入れにかけられる手間など、多角的に考えましょう。
以下の3タイプ別に、向き不向きを解説します。
- 一人暮らしの場合
- 小さな子どもがいる場合
- 高齢者の場合
1. 一人暮らしの場合
一人暮らしのワンルームなどで日中の生活スペースを確保したい方には、押入に収納できる布団が向きやすいでしょう。
一方、毎日の上げ下ろしを避けたい方や、ベッドを置いても生活動線を確保できる部屋なら、ベッドも選択肢になります。
布団を選ぶ際は、収納場所を確保しましょう。押し入れやクローゼットがなければ、布団の置き場所に困ってしまいます。
2. 小さな子どもがいる場合
小さな子どもが使う寝床は、安全性を最優先に考えます。転落だけでなく、窒息や隙間への挟まりも含めて慎重な確認が必要です。
消費者庁は、2歳になるまではできるだけ大人用ベッドを使用しないよう注意を呼びかけています。※4
とくに1歳までの赤ちゃんが使う寝床は、作り方そのものに注意しましょう。こども家庭庁は、次のように案内しています。※5
- 掛け布団は使用せず、スリーパーや空調で温度を調整する
- 平坦で硬めの寝具を使う
- 寝床にはぬいぐるみやクッションなどの物を置かない
1歳以降は、寝返りや立ち上がりといった発達段階に応じて寝床を見直します。柔らかすぎる寝具を避け、掛け布団が顔にかからないようにしてください。
3. 高齢者の場合
高齢者の場合、床からの立ち上がりや布団の上げ下ろしが難しい場合は、ベッドが選択肢になります。
ただし、「高齢者にはベッド」と年齢だけで決めないでください。本人の立ち上がる力や移動方法に合わせて判断することが大切です。
ベッドを選ぶ場合は、腰掛けたときに足裏が床につく高さを目安にしましょう。※6
転落やベッド柵への挟まりにも注意が必要です。※7
介護が必要な場合は、福祉用具の専門職などへ相談してください。要介護認定や身体状態などの給付条件を満たせば、特殊寝台などを介護保険で借りられる場合があります。※8
ベッドと布団の選び方
ベッドと布団の実際の選び方を、以下3つのポイントに絞って解説します。
- 部屋の広さと収納スペースを確認する
- 体に負担の少ない寝心地を確かめる
- 無理なく続けられる手入れ方法で選ぶ
1. 部屋の広さと収納スペースを確認する
まずベッドと布団のどちらを選ぶかで確認しておきたいのは、以下の2点です。
- ベッドを常設しても、生活動線を確保できるか
- 布団を使わない時間に、収納できる場所があるか
部屋に収納がなければ、布団の置き場所に困ります。くれぐれも、単純な部屋の広さだけで決めないようにしましょう。
ベッドを選ぶ場合は、搬入経路とフレームの外寸も測っておきます。せっかくベッドを買っても、部屋まで搬入できずに返品処理となるケースがあるためです。
2. 体に負担の少ない寝心地を確かめる
寝心地は、ベッドか布団かでは決まりません。体に負担の少ない寝姿勢を保てる硬さと厚みがあることで、寝心地が安定します。※1
以下に当てはまるものを選んでしまうと腰に負担がかかりやすいため、できれば避けましょう。
- 柔らかすぎて腰が沈む
- 硬すぎて腰や肩に負担が集中する
- 寝返りに力がいる
上記を確かめるには、実際に寝てみるしかありません。店頭でのお試しやオンライン通販のトライアル期間を活用して、実際の寝心地を必ず調べてください。
コアラマットレス公式サイトにも、対象商品には120日間のトライアル制度が設けられています。自分に合った寝具を実際に寝て確かめられるので、ぜひ活用してみてください。
3. 無理なく続けられる手入れ方法で選ぶ
無理なく手入れやメンテナンスができる点も、寝具選びには重要です。畳や床に直接敷く布団は、基本的に毎日の上げ下ろしと定期的な乾燥が必要です。※3
ただし、ベッドも手入れが不要なわけではありません。ベッドの場合、マットレスを敷いたまま放置せず、以下のようなメンテナンスが必要です。
- 寝室の換気
- マットレス下の通気確保
- 製品表示に沿った手入れ
布団やマットレスは重量があるため、持ち上げられる重さかどうかもポイントです。持ち上げられない重さのものを選んでしまうと、日々の手入れに支障をきたします。
無理なく清潔に保てるほうを選べば、結果的に長く快適に使えるでしょう。
ベッドと布団は暮らし方と体に合わせて選ぼう
ベッドと布団に、明確な優劣はありません。大事なのは、自分の体や寝室の環境に合った製品を選ぶことです。解説した判断の軸を整理したので、ぜひ参考にしてください。
- 日中の生活スペースを確保したいなら布団、毎日の手間を減らしたいならベッド
- 布団を選ぶなら、収納場所と上げ下ろしを続けられるかを確認する
- ベッドを選ぶなら、搬入経路とフレームの構造を確認する
小さな子どもがいる家庭は安全性を最優先に、高齢者は年齢ではなく自分の立ち上がる力に合わせて選んでください。また、腰の痛みが気になる場合は、以下の記事も参考にするとよいでしょう。
関連記事:腰痛には敷布団とマットレスのどっちがいい?違いと敷布団の選び方
なお、コアラマットレス公式サイトでは、人間工学に基づいた、それぞれの方の体に合ったマットレスを提供しています。対象商品には120日間のトライアル制度もあるので、実際の寝心地を確かめるのにはぴったりです。
興味がある方は、ぜひ詳細を確認してみてください。
・参考
※1 厚生労働省 e-ヘルスネット「快眠のためのテクニック」
※2 消費者庁「就寝時の転落事故に注意しましょう」
※3 一般財団法人日本ふとん協会「ふとんのお手入れ方法」
※4 消費者庁「0〜1歳児のベッドからの転落事故に御注意ください」
※5 こども家庭庁「乳幼児突然死症候群(SIDS)について」
※6 厚生労働省「身体拘束ゼロに役立つ福祉用具・居住環境の工夫」
※7 消費者庁「介護ベッドと柵や手すりとの間に首などが挟まれる事故に注意」
※8 厚生労働省「福祉用具・住宅改修」










