寝具コラム by Koala Sleep Japan2024年2月15日読了目安時間: 6

【上級睡眠健康指導士監修】マットレスの腰痛対策について徹底解説!腰痛につながる4つの原因とは?

松本 恭
コピーライター / 上級睡眠健康指導士

「健康の秘訣はぐっすり眠ること」がモットーで、これまでウォーターベッド、ウッドスプリングベッド、西式健康枕、ハンモックなどさまざまな寝具の寝心地を追求してきた睡眠マニア。偶然出会ったコアラマットレス®︎の快適さに感銘を受け、メンバーとして参加。上級睡眠健康指導士としての知識を通して、より多くの人に快眠を届けたいと願っている。

快適な睡眠は日々の生活のパフォーマンスを高めるために不可欠ですが、マットレス選びを間違えると腰痛の原因となりかねません。朝起きた時に腰に痛みがあったり、新しいマットレスを使い始めてから腰痛を感じたりするなら、マットレスが体に合っていない可能性があります。

この記事では、上級睡眠健康指導士でコアラマットレス社員の松本が、腰への負担を与えないためのマットレス選びのポイントをお伝えします。特に「腰痛につながるマットレスの問題点」や「腰への負担を考慮したマットレスの選び方」について詳しく解説しています。

 

マットレスと腰痛の関連性とは?|腰痛につながる4つの原因

マットレスと腰痛は、どのように関連しているのでしょう?「腰痛の原因」と、「マットレスの問題点」についてまとめました。

【腰痛の原因とマットレスの問題点の関連性】

腰痛の原因 マットレスの問題点
マットレスと腰の間に空間がある 体圧分散性が足りない
腰が沈み込んでいる マットレスの反発力が足りない、もしくはマットレスがヘタっている
寝返りを打ちづらい マットレスの反発力が足りない
底付き感がある マットレスの反発力と厚みが足りない

 

朝起きたときに腰に痛みを覚える場合、上記4つのいずれかが原因となっている可能性があります。

 

①マットレスと腰の間に空間がある|体圧分散性が足りない

腰痛を引き起こす原因の一つは、マットレスと腰の間に空間(隙間)があることです。これは、ボンネルコイルや高反発ファイバー素材のマットレスなど、あまり体圧分散性(フィット感)が高くないマットレスでよく起こります。

背骨はゆるやかなS字を描いているため、体圧分散性が足りないマットレスを使うと、マットレスと腰の間に空間ができ、腰がアーチ状に反ります。この状態は腰に負担がかかっており、腰痛につながることもあります。

 

②腰が沈み込んでいる|マットレスの反発力が足りないorヘタっている

腰痛の原因の2つ目は、腰が沈み込んでいることです。低反発素材のマットレスや使い古してヘタったマットレスなど、体を支える力(反発力)が弱いマットレスを使っていると、沈み込む傾向があります。

以下の図のように、マットレスに横になったとき、最も体圧がかかる場所が腰です。サポート力の弱いマットレスを使っていると、腰が沈み込んだ不自然な寝姿勢になりやすく、これが腰の痛みにつながることがあります。

 

③寝返りを打ちづらい|マットレスの反発力が足りない

反発性が低く、寝返りを打ちづらいマットレスも、場合によっては腰痛の原因となります。

低反発素材は、マットレスにかかる体重をサポートする力が弱いため、寝返りを打ちづらく、無理に腰をねじる姿勢になりかねません。これが続くと、腰に負担がかかり腰の痛みにつながります。

 

④底付き感がある|マットレスの反発力が足りない&薄い

底つき感があるマットレスが、腰痛を引き起こしている可能性もあります。底つき感が出やすいのが、床に敷いて使う「折りたたみタイプ」のマットレスです。

「底つき」とは、マットレスが体の圧力に耐えられず、結果として床の硬さが体に伝わってしまうことです。低反発素材のマットレスを使っていたり、マットレスの厚みが足りない場合(目安としては7cm以下)に起こりやすい問題です。

 

腰に痛みがある人向けのマットレス選び方|3パターンを解説

腰痛の原因に対応したマットレスの選び方を紹介します。

【腰に痛みのある場合のマットレスの選び方】

こんな人は… マットレスの選び方 おすすめの素材
・硬めのマットレスを使っている

・体重が約50kg以下

・腰との間に隙間や空間ができにくいマットレス ・ポケットコイル

・低反発ウレタン

・マットレスに腰が沈み込む

・寝返りを打ちづらいマットレス

・体重が約90kg以上

・腰が沈み込みにくいマットレス

・寝返りしやすいマットレス

・ボンネルコイル

・高反発ウレタン

・ファイバー

・フィット感のあるマットレスが好きだが、使っていると腰に痛みが出てしまう

・どのマットレスを選んだらよいか、よく分からない

・腰との間に隙間や空間ができず、腰が沈み込みにくいマットレス ・ラテックス

・ハイブリッドウレタン(低反発+高反発)

 

以下では、上記3パターンのマットレスの選び方について、さらに詳しく解説していきます。

 

①「腰との間に隙間や空間ができにくいマットレス」を選ぶ

「腰との間に隙間や空間ができにくいマットレス」がおすすめの人と、適したマットレス素材はこちらです。

【「腰との間に隙間や空間ができにくいマットレス」がおすすめ】

おすすめできる人 マットレスの素材
  • 硬めのマットレスを使っており、腰痛がある
  • 体重が約50kg以下
  • ポケットコイル
  • 低反発ウレタン

 

これらのマットレスの特徴は、高い体圧分散性です。体の凹凸に合わせて自然にフィットするので、マットレスと体の間に空間ができません。

ただし低反発ウレタンに限っては、体を支える力(反発力)が弱いため、腰の沈み込みにより腰痛につながることがあります。低反発ウレタンマットレスを購入する際は、腰が沈み込みすぎないことを確認しましょう。

 

②「腰が沈み込みにくいマットレス」を選ぶ

「腰が沈み込みにくいマットレス」がおすすめの人と、適したマットレス素材はこちらです。

【「腰が沈み込みにくいマットレス」がおすすめ】

おすすめできる人 マットレスの素材
  • 腰が沈むような感覚があるマットレスを使っている
  • スムーズな寝返りを打てないマットレスを使っている(手を使わないと寝返りができない)
  • 体重が約90kg以上
  • ボンネルコイル
  • 高反発ウレタン
  • 高反発ファイバー

 

これらの特徴は、体を支える力(反発力)が比較的強いことです。腰が沈み込まないため、スムーズに寝返りできます。ただし、体へのフィット感(体圧分散性)には優れません。

 

③「腰との間に隙間や空間ができにくい & 腰が沈み込みにくいマットレス」を選ぶ

「腰との間に隙間や空間ができにくく、腰が沈み込みにくいマットレス」がおすすめの人と、適したマットレスの素材は以下のとおりです。

【「腰との間に隙間や空間ができにくい & 腰が沈み込みにくいマットレス」が適している人】

おすすめできる人 マットレスの素材
  • フィット感のあるマットレスが好きだが、使っていると腰に痛みが出てしまう
  • どのマットレスを選んだらよいか、よく分からない
  • ラテックス
  • ハイブリッドウレタン(低反発+高反発)

 

これらの素材の大きな特徴は、①と②で紹介した素材の特徴「体圧分散性」と「反発力」を兼ね備えている点です。このため腰との間に空間ができづらく、腰もしっかりサポートされ沈みません。

コアラマットレスが独自開発した「クラウドセル」は、低反発素材と高反発素材をブレンドして作られており、体に心地よくフィットしながら、腰の沈み込みを抑えるのが特徴です。

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腰に痛みのある人が、マットレスを選ぶ際に気を付けたい3つのポイント

腰痛の悩みを抱えている場合、この3つのポイントをチェックして選びましょう。

【マットレス選びで気をつけたいポイント】

  • 耐久性の高いマットレスを選ぶ
  • 厚さが8cm以上のマットレスを選ぶ(折りたたみマットレスの場合)
  • 多層構造のマットレスを選ぶ

 

①耐久性の高いマットレスを選ぶ

耐久性の低いマットレスは、腰痛の原因となるマットレスの劣化(ヘタり)につながりやすいです。

一般的に、マットレスの耐久性(耐久年数)は製品情報などで確認できますが、記載がない場合もあります。その場合、マットレスの「密度」と「復元率」から耐久年数を推定できます。

【マットレスの耐久性を計る指標】

密度 復元率 耐久性(耐久年数)
20D前後 95%未満 1~2年程度
25D前後 95~96% 3~5年程度
30D前後 96~98% 5~8年程度
40D以上 98~99% 8~10年程度

 

密度については30Dが標準的、40D以上あれば耐久性が高く、劣化しづらいマットレスといえます。復元率については、96%以上のマットレスがおすすめです。

 

②厚さが8cm以上のマットレスを選ぶ(折りたたみマットレスの場合)

床に敷いて使う折りたたみマットレスの購入を考えている場合は、最低でも8cm以上の厚みのあるものを選びましょう。厚みが8cm以下のマットレスは、底つきにより腰痛につながるおそれがあります。

折りたたみマットレスを選ぶなら、底つき感が出づらい高反発マットレスなどがおすすめです。

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③多層構造のマットレスを選ぶ

多機能なマットレスには、複数の素材を使って腰への負担を軽減しているものもあります。

「コアラマットレス」は、上層に配した柔らかめの素材が体に柔らかくフィット、下層部には反発性の高い素材を使用することで、腰の沈み込みを抑えて体をしっかりサポートします。

【多層構造のマットレス】

多層構造のマットレスのメリットは、抗菌、消臭効果に優れた素材や通気性の高い素材など、さまざまな機能を持つ素材を複数使用して、マットレスの寝心地を高めることができるという点です。

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【今すぐ何とかしたい人のための腰痛対策】タオルを使った一時的な対処法

腰痛対策のために、医療用など腰への負担に配慮したマットレスの購入を考えることがあるかもしれません。しかし、腰がつらい場合、到着までの待つ時間ももどかしいものです。その場合、暫定的な対応策ではありますが、タオルを活用してみましょう。

タオルを腰のあたりに差し込んだり、腰に巻くことで、腰とマットレスの間の空間にクッションをつくり、腰の沈み込みを抑えたりする効果が期待できます。

長期的な対策ではないので、あくまでも一時的な処置と考えてください(日常生活に支障をきたすほどの痛みがある場合は、専門家に診断してもらうことをおすすめします)。

もちろん、腰痛を防ぐためには、ストレッチや筋トレなど、筋力を鍛えることが重要なのは言うまでもありません。

 

まとめ:マットレスが体に合わない場合は買い替えを検討してみよう

自分の体に合わないマットレスを使い続けていると、腰痛につながりかねません。腰痛の原因としては、以下のいずれかの可能性が考えられます。

【腰痛の原因】

  • マットレスと腰の間に隙間や空間がある
  • 腰が沈み込んでいる
  • 寝返りを打ちづらい
  • 底付き感がある

現在使っているマットレスに違和感があったり、朝起きたときに熟睡できたと思えなかったなら、マットレスの買い替えを検討するのもおすすめです。

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