目次
監修者

松岡 雄治
地方国立大学医学部卒業後、横浜市内で初期臨床研修を経て、関東の基幹病院で勤務中。
資格:医師国家試験合格、睡眠コンサルタント、睡眠検定1級
羽毛布団を干したいけれど、どのくらいの間隔で干せばよいのか迷うこともあるでしょう。羽毛布団は綿の布団ほど頻繁に干す必要はなく、月1〜2回が目安です。また、寝汗をかきやすい季節や梅雨の時期は、湿気がこもりやすくなります。
この記事では、羽毛布団を干す頻度と時間の目安、傷めにくい干し方を解説します。外に干せない日の対処や季節の変わり目のお手入れを知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
羽毛布団を干す頻度はどのくらい?
羽毛布団を干す頻度は、月1〜2回が目安です。ただし、取扱表示やメーカーの案内に日干し・乾燥機の指定があれば、そちらを優先してください。
日本ふとん協会の案内をもとにした、詰めもの別の目安は次のとおりです。
| 布団の詰めもの | 干す頻度の目安 | 片面を干す時間の目安 |
| 綿(コットン) | 週1〜2回 | 2時間程度 |
| 合繊(ポリエステル) | 週1〜2回 | 2時間程度 |
| 羊毛(ウール) | 週1回 | 2時間程度 |
| 羽毛・羽根 | 月1〜2回 | 1〜2時間程度 |
羽毛は湿気を吸い、外へ逃がす性質に優れているため、頻繁に干す必要はありません。一方、綿は吸った湿気が抜けにくく、こまめな乾燥が必要です。
ただし、羽毛でも湿気がこもったままでは、ふくらみが損なわれることがあります。寝汗の多い時期や梅雨は、干す回数を増やしましょう。
羽毛布団を干す時間帯と時間の目安
羽毛布団は、天気のよい乾燥した日の午前10時から午後3時ごろに、片面1〜2時間を目安に両面を干しましょう。日差しの強さだけでなく、空気の湿り具合も乾きやすさに関わります。
1. 天気のよい乾燥した日を選ぶ
外干しには、天気がよく空気の乾燥した日を選びましょう。晴れていても、大雨の翌日は空気に湿気が残っていることがあります。
また、雨が降るかどうかだけでなく、湿度も確認してください。梅雨の晴れ間のように空気が湿っている日は、布団乾燥機など室内で乾かす方法が向いています。
花粉や黄砂が多い日も、布団に付いて室内に持ち込まれることがあるため、外干しは控えましょう。
2. 午前10時から午後3時に干す
羽毛布団を干す時間帯は、比較的湿度が低い時間帯の午前10時から午後3時ごろが目安です。この時間帯のなかで、必要な時間だけ干して取り込みましょう。
外に干している間は、周りの空気から湿気も吸ってしまいます。早朝や夕方以降は、湿気を多く含むことがあるため、朝から夜まで干すのはなるべく避けましょう。夕方しか時間が取れない日は、室内での乾燥に切り替えるのがおすすめです。
3. 片面1〜2時間を目安に両面を干す
羽毛布団は片面1〜2時間を目安に、途中で裏返して両面を干しましょう。片面だけを干し続けると、裏側に十分に風が通りません。
広げるときは、布団が重なっている部分を減らし、形を整えておくと、中の羽毛が偏りにくくなります。
両面を干すと2〜4時間かかるため、午後3時ごろまでに取り込めるよう、干し始める時刻を決めておきましょう。両面を干す時間が取れない日は、布団乾燥機を使う方法もあります。
羽毛布団は干してはいけないって本当?
羽毛布団は、干してはいけないわけではありません。避けたいのは、直射日光に長く当て続けることです。長時間の直射日光により、布団を包む生地や中の羽毛が傷むことがあります。
布団を干す目的は、日に当てることではなく、布団にこもった湿気を外へ逃がすことです。日干しをする場合は、カバーを掛けたまま短時間にとどめましょう。
取扱表示で陰干しが指定されている場合や、強い日差しを避けたいときは、風通しのよい日陰で干します。日が直接当たらなくても、風が通れば湿気は逃がせます。
陰干しのときも片面ずつ干し、取り込む前に湿り気が残っていないか確かめてください。
羽毛布団を干すときの注意点
羽毛布団は、カバーをつけたまま干し、取り込むときも布団たたきで強く叩かないようにしましょう。生地をむき出しにしたり、力を入れて叩いたりすると、生地や中の羽毛が傷むことがあります。
1. カバーをつけたまま干す
羽毛布団を日干しするときは、カバーやシーツで覆い、表面の生地に直射日光が当たり続けないようにしましょう。カバーをかけておくと、日光による色あせや生地の傷みを抑えられます。布団の一部がはみ出している場合は、全体を覆うように整えてください。
カバーをつけたままでも湿気は逃がせるため、外す必要はありません。ただし、カバーがあっても長時間干すのは避け、取扱表示に合った時間で取り込みましょう。
2. 布団たたきで強く叩かない
羽毛布団を取り込むときは、強く叩かず、表面のホコリを手で軽く払いましょう。強く叩くと、布団の生地や中の羽毛が傷むことがあります。
ホコリが気になるときは、ふとん用の吸い込み口などを使って、表面に掃除機をかけましょう。
また、布団たたきだけでダニを十分に取り除くのは難しく、叩いた衝撃でダニの死骸やフンが舞い上がることもあります。ダニが気になる場合は、布団を乾燥させたあとに掃除機をかけて、表面の死骸やフンを取り除きましょう。
基本的には羽毛布団のダニ対策は表面の手入れで足ります。羽毛布団は、製造過程では熱処理によってダニが死滅しているため中には基本的に潜んでいません。また、羽毛が出てこないように密な構造になっているため、ダニが外から侵入することも難しい特徴があるのです。
布団全般でダニを増やさないための乾燥や掃除機がけのやり方については、以下の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:布団のダニは見えるのか?見分け方と正しい対策をわかりやすく解説
※出典:日本羽毛製品協同組合「羽毛ふとんの豆知識Q&A」
羽毛布団を外に干せないときの対処法
外に干せない日は、布団乾燥機を使う、室内で立てかけて風を当てるなどの方法で湿気を逃がしましょう。雨が続く時期や花粉の多い季節のほか、ベランダに干す場所がない場合にも有効です。
1. 布団乾燥機は取扱説明書に従って使う
布団乾燥機を使えば、外に干せない日でも布団の内部までしっかり乾燥できます。使う前には、羽毛布団の取扱表示と乾燥機の取扱説明書で、次の点を確かめてください。
- 羽毛布団に使えるか、使える温度やコース
- 乾燥にかける時間
- ホースや送風口の位置、布団の掛け方
機種によって使い方が異なるため、自己判断で高温にしたり、運転時間を長くしたりせず、案内どおりに設定しましょう。
布団乾燥機は、ダニ対策にも役立ちます。ダニの死骸もアレルギーの原因になるといわれているため、使ったあとは布団の表面に掃除機をかけて取り除きましょう。
ただし、乾燥機で湿気を飛ばしても、汗や皮脂などの汚れまでは落ちません。カバーは洗濯し、布団本体の汚れは取扱表示に合う方法で手入れしてください。
関連記事:羽毛布団の洗濯頻度はどれくらい?洗える条件とお手入れの注意点を解説
2. 室内で立てかけて風を当てる
室内では羽毛布団を広げ、扇風機やサーキュレーターの風を当てて湿気を逃がしましょう。畳んだままでは内側に風が届きにくいため、椅子の背などに掛けて、空気が通るすき間をつくります。
壁に立てかける場合は、生地を壁にぴったり押しつけないようにしてください。片面に風を当てたら向きを変え、反対側にも風を通します。
部屋に湿気がこもっているときは、換気もおこないましょう。外の空気が乾いている日は窓を開け、雨で湿度が高い日は除湿機を使いましょう。
羽毛布団をしまう前と使い始めるときの干し方
羽毛布団は、しまう前に湿気を抜き、使い始めには中の空気を入れ換えてから干しましょう。保管の前後にも乾燥させておくと、においや湿気が気になりにくくなります。
1. しまう前は湿気を抜いてから収納する
シーズンの終わりには、羽毛布団をしっかり乾燥させてから収納しましょう。湿気を含んだまましまうと、カビが生えたり、においが出たりすることがあります。外に干すか、布団乾燥機で湿気を抜いてください。
汚れが気になるときは、クリーニング店や購入店に手入れの方法を相談しましょう。乾燥させたらカバーを外し、不織布など通気性のあるケースに入れて、押し入れやクローゼットの中でも湿気の少ない場所にしまいます。
圧縮袋を使う場合は、強く圧縮しすぎず、長い期間入れたままにしないように注意してください。強く圧縮した状態が長く続くと、羽毛が傷み、ふくらみや保温性が損なわれるおそれがあります。また、収納中は掛け布団の上に重い敷き布団を重ねないようにしてください。
収納袋と圧縮袋の使い分けや、押し入れでの湿気対策については、以下の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:布団の収納方法まとめ 収納袋と圧縮袋の使い分けと湿気カビ対策まで
2. 使い始めは空気を入れ換えてから干す
しまっていた羽毛布団は、使う前に広げて、湿り気やにおいが残っていないか確かめましょう。気になるときは、干してから使います。
圧縮袋から出した羽毛布団は、3〜4時間ほど日干しすると、ふくらみがほぼ回復します。
買ったばかりの羽毛布団のにおいが気になる場合は、布団を折り畳んで中の空気を押し出し、新しい空気と入れ換えてから、3〜4時間ほど風通しのよい日陰で干しましょう。干しても強いにおいが残る場合は、購入店に相談してください。
まとめ:取扱表示を確認して月1〜2回を目安に干そう
羽毛布団を干す頻度は、月1〜2回が目安です。取扱表示やメーカーの案内に指定があれば、そちらを優先しましょう。寝汗の多い時期や梅雨の時期は、干す回数を増やしてください。
外に干すときは、乾燥した日の午前10時から午後3時ごろに、片面1〜2時間を目安に両面を干しましょう。日干しする場合はカバーをつけたまま短時間にとどめ、陰干しの指定があれば風通しのよい日陰で干します。取り込むときは強く叩かず、表面のホコリを手で軽く払ってください。
雨や花粉で外に干せない日は、布団乾燥機や扇風機の風で湿気を逃がせます。しまう前は十分に乾燥させ、通気性のあるケースに入れて、湿気の少ない場所で保管しましょう。
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