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監修者
松本 恭
「健康の秘訣はぐっすり眠ること」がモットーで、これまでウォーターベッド、ウッドスプリングベッド、西式健康枕、ハンモックなどさまざまな寝具の寝心地を追求してきた睡眠マニア。偶然出会ったコアラマットレス®︎の快適さに感銘を受け、メンバーとして参加。上級睡眠健康指導士としての知識を通して、より多くの人に快眠を届けたいと願っている。
梅雨の時期になると、しっかり寝たはずなのに日中ずっと眠い、体が重い、集中できない——そんな不調を感じる人は少なくありません。実はその眠気、気のせいではなく、気圧や湿度の変化による体の反応である可能性が高いのです。
そこで本記事では、上級睡眠健康指導士でコアラマットレス社員の松本が、梅雨と眠気の関係や、自分の体をケアする方法を解説します。天候不順や湿度の高さがもたらす体調への影響を把握するとともに、日常生活で実践できる対策や予防策を活用して、不快な症状の緩和に役立ててください。
梅雨に眠くなる4つの原因
1. 低気圧による自律神経の乱れ
梅雨に眠くなる最大の要因が「低気圧」です。雨や曇りが続くと大気は低気圧の状態になりやすく、これが自律神経のバランスに影響します。
自律神経には、活動モードをつくる交感神経と、休息モードをつくる副交感神経があります。低気圧が続くと副交感神経が優位になりやすく、だるさや眠気、血圧の低下といった症状が出やすくなります。つまり体が「休みモード」に切り替わってしまい、日中でも眠くなるというわけです。
2. 日照不足によるセロトニンの低下
梅雨は日照時間が短くなる季節です。太陽の光は、心身を覚醒させ気分を安定させる神経伝達物質「セロトニン」の分泌を促します。
曇りや雨で日光を浴びる量が減るとセロトニンの分泌が低下し、日中の覚醒度が下がって眠気を感じやすくなります。さらにセロトニンは、夜の睡眠ホルモン「メラトニン」の材料にもなるため、不足すると夜の眠りの質も落ち、昼間の眠気を悪化させる悪循環に陥ります。
3. 高湿度による体温調節の負担
梅雨はジメジメと湿度が高く、汗が蒸発しにくい環境です。汗による体温調節がうまくいかないと、体に熱や余分な水分がこもりやすくなり、だるさやむくみ、重だるい眠気につながります。湿気の影響で体に余分な水分が溜まると、頭が重い・体が重い・むくみといった不調が起こりやすくなります。
4. 寒暖差による疲労
梅雨は晴れた日と雨の日、朝晩と日中で気温差が大きくなりがちです。体は気温差に合わせて体温を一定に保とうとしますが、その調整に自律神経が酷使され、いわゆる「寒暖差疲労」が蓄積。これも倦怠感や眠気の一因になります。
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眠気だけじゃない「梅雨だる」「気象病」
梅雨どきの不調は眠気だけにとどまりません。だるさ・頭痛・むくみ・気分の落ち込みなどを総称して「梅雨だる」と呼ぶこともあります。ある調査では、梅雨の時期に女性の約6割が何らかの体調不良を感じていると報告されています。
また、気圧や天候の変化によって起こる不調は「気象病」とも呼ばれ、頭痛・めまい・関節痛などを伴うこともあります。6月は梅雨による不調や、梅雨時期特有の気分の落ち込みに注意が必要な時期とされています。
「単なる怠け」ではなく体の正常な反応なので、自分を責めず、原因に合った対策を取ることが大切です。
今日からできる梅雨の眠気対策5選
朝に光を浴びてセロトニンを増やす
起床後はカーテンを開けて、曇りの日でも窓際で光を浴びましょう。室内でも屋外でも、明るい光は体内時計をリセットしセロトニンの分泌を促します。可能なら朝の散歩を取り入れると、光とリズム運動の両方でセロトニンが活性化します。
睡眠環境を整えて夜の質を上げる
昼の眠気の根本対策は、夜にしっかり眠ること。寝室の湿度は50〜60%程度を目安に、除湿機やエアコンのドライ機能で調整しましょう。寝具が湿気を含むと寝苦しくなるため、通気性のよい寝具に変えるのも効果的です。就寝1〜2時間前にぬるめのお風呂に浸かると、副交感神経が整い寝つきがよくなります。
軽い運動で自律神経を整える
雨で運動量が減ると血流が滞り、だるさが増します。室内でできるストレッチやスクワット、軽い有酸素運動を取り入れて、交感神経を適度に刺激しましょう。深呼吸や首・肩を回す簡単な体操でも、こわばった自律神経のスイッチを切り替えられます。
体を冷やさず温める食事を意識する
梅雨は冷たい飲食物に偏りがちですが、内臓の冷えはだるさを助長します。温かいスープや味噌汁、生姜などの体を温める食材を取り入れましょう。セロトニンの材料となるトリプトファン(大豆製品・乳製品・バナナなど)やビタミンB群を意識すると、眠気対策にもつながります。
どうしても眠いときは15〜20分の昼寝
我慢して効率を下げるより、短い仮眠で乗り切るのも手です。昼寝は15〜20分程度にとどめ、それ以上眠ると夜の睡眠に響くので注意。仮眠前にコーヒーなどカフェインを摂ると、起きるころに効き始めてすっきり目覚められます。
こんな症状は要注意|受診の目安
梅雨の眠気はほとんどが一時的なものですが、次のような場合は別の原因が隠れていることもあります。
- 十分寝ても日中の強い眠気が毎日続く
- 気分の落ち込みが2週間以上続く
- 激しい頭痛・めまい・動悸を伴う
- 日常生活や仕事に明らかな支障が出ている
これらに当てはまる場合は、自己判断せず内科・心療内科・睡眠外来などへの相談を検討してください。
「六月病」にも注意!梅雨時とメンタルの深い関係
医学的な定義があるわけではありませんが、一般的に「六月病」とは、新生活が始まって2ヶ月ほど経過した梅雨の時期に気分の落ち込みやモチベーションの低下を感じる状態を指します。天候不順との関連も深く、放置するとさらなる不調を引き起こす可能性があります。
気分が沈みやすいと、より一層眠気やだるさを感じ、やる気も失われやすくなります。こうしたメンタル面の不調は、外出の機会を減らし、運動不足や孤独感を強める原因にもつながります。少しでも気分をリフレッシュできる環境づくりや趣味の時間を持ち、心身のバランスを意識的に整えることが大切です。
よくある質問(FAQ)
Q. 梅雨に眠いのは病気ですか?
A. 多くは低気圧や日照不足による一時的な反応です。ただし眠気が長く続く・生活に支障が出る場合は、別の不調が隠れていることもあるため受診を検討しましょう。
Q. なぜ低気圧だと眠くなるの?
A. 低気圧では休息モードをつくる副交感神経が優位になりやすく、体がリラックス状態に傾いて眠気やだるさを感じやすくなるためです。
Q. すぐにできる眠気対策はありますか?
A. 朝に光を浴びる、15〜20分の短い仮眠、軽いストレッチや深呼吸が即効性のある対策です。根本的には夜の睡眠の質を高めることが重要です。
まとめ
梅雨の眠気は、低気圧・日照不足・高湿度・寒暖差といった環境変化に体が反応して起こる自然な現象です。原因を理解したうえで、
- 朝に光を浴びる
- 睡眠環境(特に湿度)を整える
- 軽い運動で自律神経を刺激する
- 体を温める食事をとる
といった対策を組み合わせれば、つらい眠気をぐっと軽くできます。無理をせず、自分に合った方法で梅雨を快適に乗り切りましょう。
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