睡眠コラム by Koala Sleep Japan2026年2月18日読了目安時間: 3

【医師監修】疲労回復に効く食材まとめ|だるさの原因別にわかる栄養と食べ方

五藤 良将
竹内内科小児科医院 院長

千葉県立東葛飾高校卒、防衛医科大学校医学部卒。その後に自衛隊中央病院、防衛医科大学校病院、千葉中央メディカルセンターなどの勤務を経て2019年9月に継承開業に至る。

  • 免許・資格

医師免許、日本抗加齢医学会専門医、日本内科学会認定医、日本旅行医学会認定医、日本医師会産業医、スポーツドクター、日本美容内科学会評議員

こんにちは♪

今回の記事では「疲労 回復 食材」をテーマに、なぜ疲れが抜けないのか、そしてどんな食材を選べば回復しやすくなるのかを、科学的な視点と日常生活に落とし込みやすい形で解説します。
「しっかり寝ているはずなのにだるい」「週末に休んでも疲れが取れない」——そんな感覚が続くと、気持ちまで沈んでしまいますよね。実はその疲労、食材選びのズレが関係しているかもしれません。この記事を読むことで、今日からできる疲労回復のヒントが見つかるはずです。

1. 疲労が回復しない本当の理由

疲労には「種類」がある

一口に疲労といっても、原因はさまざまです。

  • 身体的疲労:筋肉の使いすぎ、立ち仕事、運動後など
  • 脳疲労:集中作業、情報過多、デジタル疲れ
  • 精神的疲労:ストレス、不安、人間関係
  • 慢性的な疲労:栄養不足や生活リズムの乱れが背景にあるケース

この中でも特に見落とされやすいのが、栄養不足が関与する疲労です。睡眠をとっても回復しない場合、体の中で「回復に必要な材料」が足りていない可能性があります。

睡眠だけでは回復できないケース

睡眠は回復の要ですが、睡眠中に行われる修復やエネルギー再生には栄養素が不可欠です。
材料が足りなければ、どれだけ長く寝ても回復しきれません。ここに「疲労回復 食材」が重要になる理由があります。

2. 疲労回復のカギとなる5つの栄養素

① 糖質+ビタミンB群:エネルギー産生の要

糖質は体と脳の主要なエネルギー源ですが、ビタミンB群(特にB1)が不足すると、うまくエネルギーに変換できません。
その結果、「だるい」「やる気が出ない」といった疲労感が出やすくなります(※1)。

② たんぱく質:回復の土台

筋肉や内臓、ホルモンの材料となるたんぱく質は、疲労回復の基礎。
運動後だけでなく、日常的な疲労でも不足すると回復力が落ちやすくなります(※2)。

③ 鉄:だるさ・疲れやすさに直結

鉄は酸素を全身に運ぶ重要なミネラル。不足すると、軽い動作でも疲れやすくなります。
特に女性は月経の影響で不足しやすく、慢性的なだるさの原因になることがあります(※3)。

④ 抗酸化成分:炎症・酸化ストレス対策

疲労の蓄積には、体内の酸化ストレスも関与します。
ビタミンCやポリフェノールなどの抗酸化成分は、体の負担を和らげるサポート役です(※4)。

⑤ マグネシウムなどミネラル:睡眠と回復を下支え

マグネシウムは筋肉の緊張緩和や神経の安定に関与します。
不足すると寝つきが悪くなり、結果として疲労回復が遅れがちになります(※5)。

3. 栄養素別|疲労回復におすすめの食材一覧

ビタミンB1が豊富な食材

  • 豚肉
  • うなぎ
  • 玄米・胚芽米
  • 大豆製品

鉄が多い食材

  • 赤身肉
  • レバー
  • あさり
  • ほうれん草

※植物性鉄は吸収率が低いため、ビタミンCと一緒に摂るのがおすすめです。

良質なたんぱく源

  • 魚(特に青魚)
  • 鶏むね肉
  • 豆腐・納豆

抗酸化作用が期待できる食材

  • ベリー類
  • 柑橘類
  • トマト
  • 緑黄色野菜

マグネシウムが多い食材

  • ナッツ類
  • 海藻
  • 全粒穀物
  • 豆類
五藤良将 医師
五藤良将 医師
「疲れが抜けない」とき、まず疑ってほしいのは“休み方”の問題だけでなく、“回復に必要な材料(栄養)”が足りているかという点です。エネルギー産生に関わるビタミンB群(特にB1)や、筋修復の土台となるたんぱく質、酸素運搬を支える鉄、そして睡眠の質にも関わるマグネシウムなどは、欠けると回復が鈍りやすくなります。

今日からは難しく考えず、「主食(糖質)+主菜(たんぱく質)+副菜(野菜・海藻・果物)」を1食でも増やすところから始めてみてください。特に女性は鉄欠乏(貧血がなくても)で疲労が出ることがあり、該当しそうなら食事+必要に応じて医療機関での評価が近道です。
一方で、強い倦怠感が続く/動悸・めまい・息切れ・体重減少・発熱などがある場合は、栄養だけで片付けず受診を。「今日の一食が、明日の回復力をつくる」??その視点で、無理なく整えていきましょう。

4. 疲労タイプ別|今のあなたに合う食材の組み合わせ

仕事終わりにぐったりする人

糖質+豚肉+野菜
→ エネルギー産生をスムーズにし、翌日に疲れを残しにくくします。

ずっとだるい・疲れやすい人

赤身肉+緑葉野菜+果物
→ 鉄不足を意識した組み合わせで、慢性的な疲労感の改善を狙います。

運動・立ち仕事後の疲労

糖質+たんぱく質
→ エネルギー補充と筋修復を同時に行うのがポイントです。

脳疲労・ストレスが強い人

魚+野菜+ナッツ
→ 脂質・ミネラルを意識し、神経系の回復をサポートします。

5. 疲労回復を高める食べ方・タイミング

  • 糖質+たんぱく質でエネルギー補給
  • 朝食抜きは疲労をためやすい

  • 主食・主菜・副菜をそろえ、午後の集中力低下を防ぐ

  • 脂っこすぎる食事は避け、回復を妨げない構成に
  • 就寝2~3時間前までに食事を済ませる

6. 疲労回復食材で注意したいポイント

  • 食事だけで改善しない疲労もある
  • 強い倦怠感、動悸、めまいが続く場合は医療機関の受診を
  • サプリは補助的に考え、基本は食事から

まとめ

疲労回復は「気合」や「休むだけ」ではなく、原因に合った食材選びが重要です。
まずは自分の疲労タイプを知り、必要な栄養素を意識した食事を心がけてみてください。
今日の一食が、明日の回復力をつくります。

参考文献

  • ※1 厚生労働省「日本人の食事摂取基準」
  • ※2 文部科学省「栄養学基礎資料」
  • ※3 日本鉄バイオサイエンス学会資料
  • ※4 国立健康・栄養研究所 公開情報
  • ※5 医学・栄養学レビュー論文(マグネシウムと睡眠)

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