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監修者
石川 恭子
コアラマットレス®︎のショールームで、お客様が「運命のマットレス」に巡り合えるようお手伝いしているカリスマコンシェルジュ。お客様の眠りの悩みに耳を傾ける中で、今すぐ活用できる睡眠の知識を届けたいと上級睡眠健康指導士の資格を取得。コアラ®︎のマットレスを通じて、毎日眠ることが待ち遠しくなるワクワク感を提供したい。
ホテルライクな寝室、憧れますよね。とはいえ、自宅の寝室も同じように仕上げようと洒落たホテルライクな寝室の写真を見つけたものの、何から手をつければよいのかわからない、そんな方は少なくありません。
実は、家具をすべて買い替えなくても、ある順番で手を加えていくと広さにかかわらずホテルライクな雰囲気の寝室ができます。
本記事では、上級睡眠健康指導士の資格を持つコアラマットレス社員の石川が、ホテルライクな寝室の特徴と作り方の6つのポイント、よくある失敗の直し方、そして心地よく眠れる部屋にするための確認点までお伝えします。
ホテルライクな寝室の特徴
普通の寝室との違いは、特別な家具があるかどうかではなく、目に入る情報の数が少なく整えられているかどうかにあります。客室に置かれているものは眠るために必要なものだけに絞られていて、それが落ち着いた印象につながっています。
主な特徴は3つあります。
- 壁や家具、寝具の色や素材にまとまりがある
- ベッドが空間の主役として見え、視線が自然と中央に集まる
- 日用品や衣類が見える場所になく生活感が抑えられている
ホテルの客室は決して広い部屋ばかりではありませんので、配色や家具の置き方、収納の持ち方を工夫すれば自宅の寝室でも似た雰囲気を再現できます。具体的にどこから手をつければよいのかを順に見ていきましょう。
ホテルライクな寝室を作る6つのポイント
配色、照明、寝具、家具の配置、カーテン、収納という6つのポイントについて解説していきますが、すべてを一度に変える必要はありません。今の寝室で気になっているところから読み進めてください。
1. 壁・寝具・家具の色の系統をそろえる
最初に見直したいのは、壁、寝具、家具、床など面積が大きい部分の色です。これらを同系色か近い明るさでそろえると、それだけで空間がすっきりまとまります。白やアイボリー、ベージュ、グレー、ブラウンなどの落ち着いた色がおすすめです。
色数については「3色まで」といった決まりがあるように語られることが多いですが、これはあくまでも基本ルールです。部屋の中に色の数が増えるほど雑然とした印象になりやすいのは事実であるため、コーディネートに失敗しないためのコツと捉えるとよいでしょう。
色の数を増やす場合は、同じ色を空間の複数の箇所に使うとごちゃついた印象になりません。カーテンの色をクッションに、ベッドフレームの木の色をサイドテーブルに重ねると、離れた場所同士がつながって見え、3つ以上の色を使ってもまとまりやすいです。壁や床の色を変えられない賃貸住宅では、比較的面積が大きい寝具とカーテンの色を合わせる方法から試してみてください。
2. 間接照明で光の位置を下げる
色を整えたら、次は光です。天井のシーリングライト1灯で部屋全体を均一に照らしていると、影が生まれず平面的な印象になります。ベッドサイドのランプやフロアランプ、足元灯などに光を分け、光の位置を目線より低いところへ下げると、壁や天井に陰影が生まれ、奥行きが出ます。
光の色も印象を左右します。リラックスできる雰囲気を重視するなら、青白い光より暖かみのある電球色を選んでください。ベッドの左右に照明を置く場合は、高さやデザインをそろえるとまとまります。
低い位置の照明は、見た目だけではなく機能面でも活用できます。厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」でも、高齢者が夜間にトイレへ行く場面について、転倒を防ぎながら眼に入る光の量を減らす工夫として、間接照明や足元灯の活用をあげています。※1
3. 白を基調に寝具の質感をそろえる
ベッドは寝室で最も面積が大きい家具です。シーツや枕カバー、掛け布団カバーを同系色で揃えると統一感が生まれます。おすすめは、これらを白やオフホワイトで揃える方法です。上品で清潔感のある寝室を演出できます。さらに、織り方や光沢の違うファブリックを組み合わせると、立体感が生まれ単調になるのを避けられます。
ベッドスローやクッションはアクセントになりますが、多すぎると就寝のたびに置き場所を探すことになり、手間が増えます。部屋の広さに合わせて2〜3点程度に絞り、どこへ置くかまで決めておきましょう。
ベッドそのものを見直す段階にある方は、コアラマットレスのように、シンプルな見た目と寝心地を両方確かめられる製品から比べてみるのもおすすめです。
4. ベッドを主役にシンメトリーに配置する
寝具が整ったら、家具の配置で見せ方を工夫します。ベッドを中心に、サイドテーブルやランプを左右対称に置くと、視線が中央に集まり高級感のある印象になります。90センチほどの高さのヘッドボードがついたベッドを壁に付けて置く方法も、ヘッドボードが背景のように働くため、ベッドを主役としたインテリアに仕上げやすいです。
6畳など限られた広さでは、完全な左右対称にこだわる必要はありません。片側だけにサイドテーブルを置く場合、ベッドと高さを合わせると視線が通り広さを感じさせます。そのうえで、ベッドの片側には人が通れる幅を残すことを優先してください。シーツを替えるたびにベッドを動かさずに済みます。
5. カーテンの丈と素材をそろえる
窓まわりは、意外と印象を左右する場所です。カーテンの丈を床すれすれの長さまでに仕上げると、縦の線が強調されて天井が高く感じます。丈が足りずに裾が浮いていると、そこだけ目立ってしまいますので、採寸は正しく行いましょう。
生地の色は壁か寝具のどちらかに合わせ、空間の配色から浮かないものを選びます。ドレープのある生地や適度な厚みのある生地は、光をやわらげながら落ち着きを出してくれます。
ブラインドやロールスクリーンを使う場合も、家具や照明と色や素材をそろえると統一感が保てます。カーテンは眠りやすさにも関わる部分ですので、選ぶ基準はのちほど改めてお伝えします。
6. 生活感が出るものをしまう
最後の仕上げは、見えるものを減らす作業です。充電ケーブル、リモコン、洗濯物、衣類、日用品のストックなど、生活に使うものを見える場所に置かないだけで、空間の印象は大きく変わります。しまう場所が決まっていないから出たままになっているだけという物も多いため、物ごとに定位置を決めることから始めてください。
収納するときは、ベッド下の引き出しやふた付きの箱など、中身が見えない入れ物にまとめます。配線はケーブルボックスやサイドテーブルの裏で受け止め、床に這わせないようにすると掃除が楽です。
見せるものはアートや観葉植物などに絞り、ベッドまわりに余白を残してください。
関連記事:ベッドを部屋の真ん中に配置|ホテルライクな寝室を作る実践レイアウト術
ホテルライクな寝室づくりでよくある失敗
どれも買い替えずに修正できる可能性がありますので、当てはまるものがあったらぜひ参考にしてください。
1. 色数と素材がそろっていない
落ち着いた色を選んでいるのにまとまらないときは、色や素材に統一性がないことが多いです。家具の木の色、取っ手や脚の金具の色、ファブリックの質感などがばらばらだと、1つ1つの良さが生かせません。
修正のポイントは、壁や寝具など面積の大きい部分の色を基準にして、家具の木目や金属部分の色を合わせることです。たとえば、木の色を薄い方、または濃い方に揃えるだけで、一体感が出ます。
色数が増える場合は、柄物を小さな面積に絞るとともに、同じ素材や色を同じ空間の中で複数箇所取り入れてください。
2. 照明が明るすぎて陰影が出ない
色と素材を整えても、写真のような雰囲気にならない場合は、光を工夫しましょう。天井のシーリングライトだけで部屋全体を均一に明るくすると、壁や天井に影が生まれず、平坦な印象になりやすいです。
ベッドサイドや足元に照明を加え、光の高さと向きを分けると、陰影ができるため同じ家具のままでも奥行きが出ます。調光できる照明を使っている場合も、全体を明るくしたままにせず、就寝前は明るさを落として必要な場所だけを照らしてください。照明を買い足す前に、今ある照明の使い方を変えるだけでも効果があります。
3. 家具や装飾を置きすぎる
ホテルらしさを出そうとして、大きなベッドやサイドテーブル、チェスト、クッション、アートと増やしすぎると、余白がなくなってしまいます。ホテルの部屋が広く感じるのは物が少ないからです。足すより減らすことを考えましょう。
とくに6畳など限られた寝室では、置きたい家具よりも通路と収納に必要な広さを先に確保してください。家具は背の低いものを選ぶと、視線が抜けて広く見えます。
壁や家具の上に飾るものは2〜3点に絞ってください。寝室に置く必要が本当にあるのかを見直すのも効果的です。
ホテルライクな寝室づくりでは眠りやすさも大切
ホテルの客室が気持ちよく眠れるのは、見た目が整っているからだけではなく、肌ざわり、遮光、温度、音といった条件も整えられているからです。寝具、光と音、温度と湿度という3つの角度から確認していきます。
1. 肌ざわりと吸放湿性を考えて寝具を選ぶ
シーツやカバー、パジャマなど肌に直接触れるものは、見た目だけでなく触感や汗を吸う性質も確認してください。一般財団法人日本ふとん協会も、肌に直接触れるものはその触感も安眠に影響すると説明しています。※2
素材によって性質は異なります。綿は保温性と吸湿性に優れる一方で放湿性はやや劣り、羊毛は保温性と吸放湿性に優れて蒸れ感が少なく、真綿は繊維が細くやわらかで肌沿いが良いとされています。※3
季節や好みに合わせて選びましょう。
敷き寝具については、体が沈みすぎず硬すぎない適度なクッション性のあるものが好ましいとされています。※2
見た目を優先して薄く軽いものを選ぶと寝姿勢を保ちにくくなりますので、横になったときの沈み方で確かめましょう。
2. 光と音が入りにくい環境をつくる
夜間に外から光や音が入ると、眠りが妨げられる場合があります。睡眠ガイド2023は、寝ている間は低い照度の光でも中途覚醒の時間を増やし、睡眠の効率を下げることが報告されていると説明しています。※1
また寝室内で測定した騒音が、睡眠効率の低下や入眠までの時間、中途覚醒時間の延長と関連していたという報告も紹介されています。※4
幹線道路沿いなどで夜間も光や音が入る場合の対処として、カーテンを防音や遮光の機能があるものに取り換え、寝床の位置をできるだけ窓から遠くへ移すと、眠りが改善する可能性があると示されています。※5
カーテンを選ぶときは、色や質感だけでなく、夜間に光と音をどれだけ抑えられるかも考慮してください。
3. 快適な温度と湿度を保つ
寝室が暑すぎたり寒すぎたりすると、寝つきや睡眠の維持に影響する場合があります。睡眠ガイド2023は、夏に寝室の室温が上がると睡眠時間が短くなり睡眠効率が低下すると報告されていることから、夏の寝室はエアコンで涼しく維持することが重要だとしています。
冬は寝具で寝床内が暖かく保たれていれば影響は少ないとしたうえで、WHOの住環境ガイドラインが冬の室温を18℃以上に保つよう推奨していると紹介しています。※4
湿気がこもりやすい部屋では換気や除湿を行い、寝具も定期的に乾燥させましょう。寝室の温度や湿度、照明の強さの調整は、眠りを改善する方法として挙げられています。※5
ただし、快適に感じる温度や湿度には個人差がありますので、数値に固執せず、実際の眠りやすさに合わせて調整していきましょう。
まとめ:ホテルライクな寝室は色・光・寝具から整えよう
ホテルライクな寝室を作る上で、すべての家具を買い替える必要はありません。配色、照明、寝具、家具の配置、カーテン、収納という順番で見直していけば、今の寝室のままでもホテルライクな雰囲気を十分出せます。まとまらないと感じるときは、素材の統一感や照明の明るさ、物の多さという3つを確かめてみてください。
そして忘れたくないのが、眠りやすさです。肌に触れる寝具の触感と吸放湿性、夜間に入る光と音、寝室の温度と湿度まで整えると、見た目が好きな部屋になるだけでなく、朝の気分まで変わってきます。写真を眺めて終わりにせず、今夜できるひとつから手をつけてみてください。
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・参考
※1 健康づくりのための睡眠ガイド2023(良質な睡眠のための環境づくりについて 光・温度) | 厚生労働省
※2 ふとんの選び方 | 一般財団法人日本ふとん協会
※3 用途・素材の特性 | 一般財団法人日本ふとん協会
※4 健康づくりのための睡眠ガイド2023(良質な睡眠のための環境づくりについて 温度・音) | 厚生労働省
※5 健康づくりのための睡眠ガイド2023(良質な睡眠のための環境づくりについて よくある質問と回答) | 厚生労働省









