赤ちゃんを抱いて見守る母親
睡眠コラム by 松本 恭•2026年10月26日•読了目安時間: 5 分

新生児が寝ない時はどうする?考えられる理由と対応

松本 恭
コピーライター / 上級睡眠健康指導士

「健康の秘訣はぐっすり眠ること」がモットーで、これまでウォーターベッド、ウッドスプリングベッド、西式健康枕、ハンモックなどさまざまな寝具の寝心地を追求してきた睡眠マニア。偶然出会ったコアラマットレス®︎の快適さに感銘を受け、メンバーとして参加。上級睡眠健康指導士としての知識を通して、より多くの人に快眠を届けたいと願っている。

新生児が泣き続ける、授乳が終わっても眠らない、静かに目を開けている。寝ない姿を前にすると、何をすればよいのか迷いますね。夜中から朝まで対応が続き、ご自身も疲れているかもしれません。

まず赤ちゃんの呼吸や顔色、飲み方を確かめ、今の様子に合わせて対応を選びましょう。短い眠りを繰り返す時期ですが、体調の異変まで「新生児だから」と見過ごさないことが大切です。

本記事では、上級睡眠健康指導士の資格を持つコアラマットレス社員の松本が、場面ごとの対応、そばで見守る考え方、受診や相談の目安を解説します。

新生児が寝ない時の対応

寝ないときの対応は、泣いているか、授乳後か、機嫌よく起きているかで変わります。最初に呼吸や顔色に普段との違いがないかを確かめてから、空腹や不快感などを見ていきましょう。無理に寝かせ続けることだけが対応ではありません。

泣いて寝ないとき

空腹、おむつの汚れ、げっぷ、暑さ・寒さなどを順に確かめます。空腹のサインがあれば授乳し、おむつが汚れていれば替え、飲んだ後に不快そうなら、首と体を支えてげっぷを出す手助けをします。衣服や室内の暑さも確認してください。

そのうえで穏やかに声を掛け、首と体を支えて抱きます。ゆっくり歩くなど、赤ちゃんが落ち着きやすい関わりを試せますが、必ず泣きやむわけではありません。泣き続けるのは親の対応が下手だからと考えるのはやめましょう。

泣きやませようとして、激しく揺さぶったり、口をふさいだりしてはいけません。こども家庭庁も、泣きへの理解とともに、この点を強く呼び掛けています。※1

泣き方がいつもと違う、飲めない、顔色が悪いなどの変化がある場合は、あやし方だけの問題として続けず、医療機関へ相談します。

落ち着いた方法があれば、家族にも伝えておくと交代しやすくなります。ただし、昨日うまくいった方法でも今日は泣き続けることがあります。毎回同じ結果を求めず、赤ちゃんの必要なケアと、対応する人の休息を優先してください。

授乳後に寝ないとき

授乳やミルクの後、すぐに眠らず目を開けていることはあります。そのことだけで、飲む量が足りないとは判断できません。飲めているかは、授乳中の吸い方や飲み込む様子、体重の増え方、おむつの濡れ方などを合わせて確認します。※2

口を動かす、手を口へ運ぶなど空腹が疑われる様子があれば応じます。一方で、寝ないからと眠らせる目的で量だけを増やす前に、げっぷやおむつ、暑さなども見てください。

授乳・離乳の支援ガイドでは、赤ちゃんの発育や授乳の状態を踏まえた支援が重視されています。

飲み方が弱い、授乳がうまくいかない、体重が気になるときは、助産師や小児科に相談しましょう。睡眠だけを手掛かりに、授乳が足りているかを自己判断しないことが大切です。

相談するときは、授乳の回数や時間、最近のおむつの状態など、わかる範囲で伝えればかまいません。完璧な記録がないからと相談をためらう必要はありません。

泣かずに起きているとき

目を開けて静かに周囲を見ている時間も、赤ちゃんの通常の状態の1つです。NHSも、睡眠だけでなく、穏やかに起きている状態などがあることを説明しています。※9

呼吸、顔色、飲み方に普段との違いがなく、落ち着いているなら、そばで見守りながら過ごせます。目が開いているからと、すぐに寝かしつけを続ける必要はありません。穏やかに声を掛けるなどし、空腹や眠気のサインが出たら応じます。

ただし、「泣いていないこと」と「元気なこと」は同じではありません。ぐったりして反応が乏しい、飲まない、呼吸が苦しそうな場合は、静かな状態として待たずに医療機関へ連絡してください。※3

寝ない新生児をほっといてもいい?

機嫌よく起きているときは、そばで様子を確かめながら過ごしてかまいません。眠らないからと抱き続ける必要はなく、赤ちゃんが安全な専用の寝床にいて、呼吸や顔色を確認できる状態を保ちます。

泣きやまず、ご自身がつらくなったときは、赤ちゃんの安全を確かめて少し離れ、気持ちを落ち着かせる方法があります。硬めで平坦な赤ちゃん用の寝床にあおむけで寝かせ、枕やぬいぐるみなどを周囲に置かないようにしてください。※4

落ち着いたら戻り、赤ちゃんの様子を確認します。家族と交代できる場合は、早めに頼みましょう。泣きへの対応がつらいときに休むことは、長時間放置することや、空腹・体調の異変を見過ごすこととは違います。

寝ない赤ちゃんを1人で何時間も寝かせようと頑張り続ける必要はありません。疲れが強くなる前に、助産師、保健師、小児科などへ相談し、今夜の対応と休息の取り方を一緒に考えてください。

保護者ご自身が寝不足でつらいときは、ご自身の休息についての解説も参考にしてください。

関連記事:【医師監修】寝不足でイライラするのはなぜ?原因を解消して笑顔を取り戻す方法【医科学+快眠マットレス】

新生児が寝ないのはなぜ?

新生児は、まだ昼と夜の違いがはっきりせず、短い眠りと目覚めを繰り返します。夜中に起きるのは、空腹や排泄など必要な対応のためでもあります。大人と同じように夜から朝まで続けて眠ることを、最初から求める時期ではありません。※5

空腹、おむつの不快感、暑さや寒さ、抱っこを求める気持ちなど、泣く背景はさまざまです。原因を1つに決めても、毎回その方法で落ち着くとは限りません。

午前0時、2時、3時など、夜に起きる時刻だけを見て異常とは判断できません。一方で、時刻だけで「普通だから大丈夫」とも決めないでください。

日中も含めてどのくらい眠れたか、授乳の様子や機嫌が普段どおりかを確認します。眠りと飲み方を大まかに記録すると、相談の際に状況を説明しやすくなります。

関連記事:【医師監修】子どもが寝ない・・!困った時に知っておきたい原因と対策一覧

新生児が寝ない時によくある質問

夜に寝ないことが続くと、何時間まで見守れるのか、発達に問題がないかも気になりますね。数字や眠り方だけで決めつけず、赤ちゃん全体の様子を見るための考え方を確認しましょう。

Q1. 夜中の2時や3時から朝まで寝ないのは普通?

新生児は昼夜のリズムが未熟なため、夜中から朝にかけて起きていることがあります。必要な授乳などで目が覚め、また眠ることもあれば、静かに起きている時間が続くこともあります。

午前2時や3時から寝ないという時刻だけで判断せず、日中の眠りと合わせて考えます。呼吸、顔色、飲み方、尿、機嫌に変化がないかを確かめましょう。

夜は声や明かりを控え、必要な授乳やおむつ替えが済んだら静かに過ごします。昼に眠る時間を削って夜に寝かせようとせず、必要な休息を取らせてください。

ほとんど眠れない状態が続く場合は、記録を持って小児科や助産師に相談できます。

Q2. 何時間寝なかったら心配?

何時間起きていたら異常かを、すべての新生児に共通する数字で決めることはできません。起きている時間とともに、授乳、尿、顔色、反応を見てください。

ほとんど眠れない、飲めない状態が続く場合は、睡眠や授乳の記録を伝え、小児科に相談します。ご家族の疲れが強く、対応を続けるのが難しいことも相談してかまいません。

呼吸が苦しそう、ぐったりして反応が弱いなどの異変があるときは、何時間になるかを待たずに受診してください。

「目安の時間以内だから大丈夫」と考えず、いつもの赤ちゃんとの違いを伝えることが大切です。心配な状態が続くときは、睡眠の数字を確かめることだけに時間を使わないでください。

Q3. 全然寝ないのは発達障害のサイン?

新生児が寝ないということだけで、発達障害かどうかは判断できません。日本睡眠学会も、不眠と神経発達症を短絡的に結びつける情報が、養育者の不安につながることを指摘しています。※6

眠り以外にも気になる様子がある場合は、健診や小児科で相談できます。「いつ」「どんな場面で」「以前とどう違うか」を伝えると、状況を共有しやすくなります。

心配を抱えたまま情報を探し続けるより、赤ちゃんの実際の様子を医療者と確認しましょう。寝かしつけが難しいことを、ご自身の育児の評価に結びつける必要はありません。

新生児が寝ない時に注意したいサイン

ぐったりして起きにくい、呼吸が苦しそう、顔色や唇が青い・灰色に見える、飲まない、尿が減るなどの変化があれば、速やかに医療機関へ相談してください。寝ないことだけでなく、泣き方や反応に普段との違いがないかも確認します。

呼吸がない、反応がない場合は、直ちに119番に救急要請し、指示に従います。

新生児を含む生後3か月未満の赤ちゃんで38℃以上の発熱がある場合も、すぐに医療機関へ連絡する目安です。解熱や寝かしつけの工夫だけで様子を見続けないでください。※7

休日や夜間に受診を迷う場合は、子ども医療電話相談の#8000が使えます。相談できる時間帯は地域によって異なります。ただし、呼吸や反応に緊急の異変があるときは、電話相談を待たずに救急対応につなげます。※8

睡眠や授乳を記録している場合は役立ちますが、緊急時は記録をそろえることより、連絡と対応を優先してください。

まとめ:新生児が寝ない時は、まず赤ちゃんの様子を確認しよう

新生児が寝ない時は、まず呼吸と顔色を確認し、泣く、授乳後、静かに起きているといった場面に合わせて対応します。空腹や不快感に応じ、機嫌よく起きているならそばで見守ってかまいません。

つらくなったら、安全な寝床を確保して少し休み、交代や相談を頼みましょう。体調の異変は、眠りの特徴として待たずに医療機関へ伝えてください。

ご家族の大人用の寝床を見直す際は、コアラマットレスも参考になります。赤ちゃんは安全な専用の寝床で眠り、ご家族も休める環境を整えていきましょう。

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参考文献

※1 赤ちゃんが泣きやまない | こども家庭庁

※2 授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版) | 厚生労働省

※3 小児科Q&A | 兵庫医科大学 小児科学教室

※4 赤ちゃんが安全に眠れるように ~1歳未満の赤ちゃんを育てるみなさまへ~ | こども家庭庁

※5 睡眠の発達 | 日本睡眠学会

※6 小児の睡眠障害 | 日本睡眠学会

※7 発熱について | 阪神北広域こども急病センター

※8 子ども医療電話相談事業(#8000) | 厚生労働省

※9 Understanding your baby – Best Start in Life | NHS

 

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