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監修者
石川 恭子
コアラマットレス®︎のショールームで、お客様が「運命のマットレス」に巡り合えるようお手伝いしているカリスマコンシェルジュ。お客様の眠りの悩みに耳を傾ける中で、今すぐ活用できる睡眠の知識を届けたいと上級睡眠健康指導士の資格を取得。コアラ®︎のマットレスを通じて、毎日眠ることが待ち遠しくなるワクワク感を提供したい。
もう使わない枕をいざ処分しようとした時、そのままごみ袋に入れてよいのか、それとも粗大ごみになるのかと迷ったことはないでしょうか。ごみ袋に入りきらない場合に切って小さくしてもよいのか、中身の素材によって注意点が変わるのかといった疑問を持つ方も少なくないでしょう。
自治体によってごみの分類は異なっており、大きめの枕や低反発・パイプ入りの枕は不燃ごみや粗大ごみとして扱うケースもあります。実は、私もお気に入りの低反発枕を買い替えた際、普通の燃えるごみとして出せると思い込んでごみ袋に詰めたものの、自治体の規定サイズを数センチ超えていたために収集されず、そのまま残されてしまった苦い経験があります。このような失敗を避けるためにも、間違った分別で出してしまわぬよう、事前に正しい捨て方を確認しておくことが大切です。
本記事では、上級睡眠健康指導士の資格を持つコアラマットレス社員の石川が、専門的な知見と日々の寝具開発のノウハウを交えながら、環境にも配慮した正しい枕の処分方法と、気持ちよく眠るための寝具選びのポイントを詳しく解説します。
枕の捨て方は自治体ルールによる
そのため、枕を捨てる前には、まずお住まいの自治体のごみ分別検索やホームページを確認することが最初のステップです。
実際の例を見てみると、その違いがよくわかります。神奈川県相模原市では、枕は基本的に一般ごみに分類されますが、50cm未満にたためないものは粗大ごみとされ、戸別収集の手数料は400円です。※1
東京都江東区では、枕は燃やすごみに分類される一方、30cm以上のものは粗大ごみ扱いとなります。※2
同じ都内である東京都杉並区では、最大辺が30cmを超えるまくらは粗大ごみとされ、1回の収集で5個まで400円という料金が設定されています。※3
大阪市では、最大の辺または径が30cm以内であれば普通ごみ、30cmを超えるものは粗大ごみという基準が採用されています。※4
このように、自治体によって捨て方は異なるのです。
| 自治体 | 基本の分類 | 粗大ごみになる基準 | 粗大ごみの料金目安 |
| 相模原市 | 一般ごみ | 50cm未満にたためないもの | 400円 |
| 江東区 | 燃やすごみ | 30cm以上 | 自治体の規定による |
| 杉並区 | 可燃ごみ(30cm以内) | 最大辺30cm超 | 5個まで400円 |
| 大阪市 | 普通ごみ(30cm以内) | 30cmを超えるもの | 200円〜1,000円(区分により) |
枕は何ごみに?分別方法の基本
自治体ごとに細かな違いはあるものの、枕の分別には共通して押さえておきたい考え方があります。
素材、サイズ、ごみ袋に入るかどうか、自治体指定のルールという4つの軸から、枕がどのごみに分類されやすいかを整理します。一般的には燃えるごみとして扱われることが多いものの、低反発素材やパイプ・ビーズ入りの枕は注意が必要です。
1. 燃えるごみ
綿や羽毛、そば殻など、比較的軽くて可燃性の高い中身の枕は、燃えるごみや一般ごみとして分類されやすい傾向があります。東京都江東区では、枕は基本的に「燃やすごみ」扱いです。※2
ただし、同じ綿や羽毛の枕であっても、自治体によっては粗大ごみやその他の区分に分類される場合があります。素材だけで判断せず、必ずお住まいの自治体のルールと照らし合わせましょう。
2. 不燃ごみ・プラスチックごみ
パイプやビーズ、一部の低反発素材が使われた枕は、燃えるごみ以外の区分に分類される自治体もあります。千葉県柏市では、枕は不燃ごみに分類され、中身が羽毛や綿、そば殻などであっても材質を問わない扱いです。※6
一方で、パイプやビーズが中心の枕はプラスチックごみとして収集する自治体もあります。中身を取り出して分別できる場合と、そのまま丸ごと出すべき場合とで対応が分かれるため、自治体の案内に沿って出しましょう。
3. 粗大ごみ
ごみ袋に入りきらないサイズの枕や、最大辺が30cmを超える枕、あるいは50cm未満にたためない枕は、粗大ごみとして扱われる傾向が見られます。神奈川県相模原市では50cm未満にたためないもの、江東区や大阪市では30cm以上のものが粗大ごみの基準です。※1※2※4
抱き枕のような大きめの寝具も同様に、サイズを測ったうえで判断する必要があります。ごみ袋の口が閉まらない、持ち上げたときに大きくはみ出すといった場合は、粗大ごみの手続きを検討したほうがよいでしょう。
枕を切って捨てるときの注意点
枕を小さく切って燃えるごみとして出せる自治体もありますが、素材によっては安全に切ることが難しい場合もあり、一概に燃えるごみとすることはできません。枕を切って捨てる時の注意点を整理します。
1. 燃えるごみにできるかは自治体による
枕を切って小さくすれば、サイズの基準を下回り燃えるごみとして出せる可能性があります。たとえば大阪市では最大の辺または径が30cm以内であれば普通ごみとして扱われるため、30cmを超える枕を切って基準内に収めれば普通ごみとして出せる場合があります。※4
東京都江東区でも、30cm以上が粗大ごみの基準とされているため、切ることでサイズを抑えられれば燃えるごみとして出せる可能性があります。※2
ただし、切断そのものを認めていない自治体や、切ってもなお粗大ごみ扱いとする自治体もあるため、切る前に必ず自治体のホームページで確認しましょう。
2. 中身が飛び散らないように袋詰めする
枕を切ると、そば殻やパイプ、ビーズ、綿などの中身が一気に飛び散ることがあります。作業をする際は、大きめのごみ袋の中に枕を入れた状態で切る、あるいは新聞紙やレジャーシートを敷いた上で作業するなど、中身が周囲に散らばらない工夫が必要です。切り終えたあとは袋の口をしっかり縛り、二重に袋をかけておくと安心です。自治体指定のごみ袋を使うルールがある地域では、その指定にも従ってください。
3. 低反発枕やウレタン枕は切断しにくい
厚みと弾力がある低反発枕やウレタン枕は、カッターやハサミで切ろうとしても刃が通りにくく、作業に時間がかかります。無理に切ろうとすると手を傷つける危険もあり、慎重な作業が求められます。自治体によって分類も異なるため、無理に小さくしようとするよりも、粗大ごみとして申し込む、あるいは自治体が案内する専用の出し方に従うほうが安全かもしれません。
関連記事:枕の種類を徹底比較!素材・サイズ・高さで失敗しない選び方と快眠への近道
素材別に見る枕の処分方法
併せて、素材ごとの傾向を知っておくと、自分の枕がどの区分になりやすいかを判断しやすいです。枕の代表的な素材別に、処分時の注意点を紹介します。
1. 綿・羽毛
綿や羽毛が中身の枕は、燃えるごみや一般ごみに分類されるケースが多く見られます。神奈川県相模原市のように、中身の素材を問わず一般ごみとして扱う自治体もありますが、サイズが大きい場合は粗大ごみになることがあるため注意しましょう。また、濡れている枕や、湿気を含んで袋が破れそうな枕は、しっかり乾かしてから、あるいは二重袋にしてから出すと安心です。
2. そば殻・天然素材
そば殻をはじめとする天然素材の枕も、燃えるごみとして扱われやすい傾向にあります。ただし、そば殻は非常に細かく、袋の口が緩んでいるとこぼれやすいため、封をしっかり閉じて出しましょう。中身の素材がわからない場合は、枕についている洗濯表示や商品タグを確認すると、判断の手がかりになります。
3. パイプ・ビーズ入り
パイプやビーズが使われた枕は、プラスチック系の素材を含んでいるため、不燃ごみやプラスチックごみ、あるいは粗大ごみなど、自治体によって判断が分かれやすい品目です。千葉県柏市のように、中身の材質を問わず不燃ごみとして扱う自治体もあります。※6
中身を取り出して別々に分別する場合は、パイプやビーズが飛び散らないよう、袋の中で作業するなどの対策を忘れずに行いましょう。
4. 低反発・ウレタン
低反発枕やウレタン枕は、燃えるごみとして出せる自治体もあれば、サイズや素材を理由に粗大ごみとして扱う自治体もあります。前述の通り、こうした素材は切断がしにくいため、無理に小さくしようとするよりも、まずは自治体のホームページやごみ分別アプリで正しい区分を確認してください。
粗大ごみで枕を出す流れと費用の目安
まず自治体のホームページや電話、はがきなどで粗大ごみの収集を申し込み、案内された処理券や手数料を用意したうえで、指定された収集日に決められた場所へ排出するという流れが一般的です。
料金や申し込み方法は自治体によって異なります。東京都杉並区では、最大辺が30cmを超えると粗大ごみとされ、1回の収集で5個まで400円という料金が設定されています。※3
大阪市の場合、粗大ごみの処理手数料は品目や寸法に応じて1点につき200円、400円、700円、1,000円の4つの区分に分かれています。収集の申し込みはインターネット、チャットボット、電話、ファックス、はがきのいずれかで可能です。※5
このように、料金の目安や申し込み方法は地域ごとに差があるため、枕を粗大ごみとして出す前には、金額と手続きの両方を自治体のホームページで確認しておきましょう。申し込みから収集までに数日から数週間かかる自治体もあるため、余裕を持ったスケジュールで手続きを進めることも大切です。
枕を捨てる前に確認すること
環境省が公表した令和6年度の一般廃棄物処理実績によると、全国の家庭系ごみ排出量は2,117万トン、1人1日当たりの家庭系ごみ排出量は466グラムでした。また、排出されたごみ全体のリサイクル率は19.3%です。※7
枕一つの処分は小さな出来事に思えるかもしれません。しかし、国民一人ひとりが素材やサイズを正しく確認し、決められたルールに沿って適正に処理することは、社会全体のごみ問題の抑制につながります。
環境省は、ごみを減らすリデュース、繰り返し使うリユース、資源として再生するリサイクルという3Rの考え方を、廃棄物・リサイクル対策の中で推進していますが、枕を手放す際にも、この視点を少し意識してみるとよいでしょう。※8
1. 状態がよいものはリユースも検討する
未使用のまま保管していた枕や、比較的状態がよく洗濯もできる枕、あるいはカバー類については、自治体や民間サービスの回収・譲渡・リユースの仕組みを利用できる場合があります。ただし、長期間使用した枕は衛生面の観点から、譲渡や売却には向かないことが多いため、使用状況や衛生状態を踏まえたうえで、処分するか手放すかを判断することが大切です。
2. 新しい枕に買い替える前に寝心地を見直す
枕を処分するタイミングは、自分に合った寝具を見直すよい機会でもあります。長年使っている枕は、高さや硬さが体に合わなくなっていたり、へたりによって首や肩への負担が増えていたりすることがあります。処分と合わせて、自分に合った高さや硬さの枕を探してみると、日々の睡眠の質を見直すきっかけになるでしょう。
関連記事:あなたに最適な枕の選び方
枕の捨て方は素材とサイズを確認して自治体ルールに従おう
ここまで、枕の捨て方について、分別の基本から素材別の注意点、粗大ごみの手続きまで解説してきました。枕は燃えるごみ、不燃ごみ、粗大ごみのいずれかに分類され、その判断には素材、サイズ、そして何より自治体ごとのルールを確認することが欠かせません。同じ枕であっても、地域によって基本の分類や粗大ごみになる基準は異なるため、まずはお住まいの自治体のごみ分別検索やホームページを確認するところから始めましょう。
枕を切って小さくする場合も、粗大ごみとして申し込む場合も、自己判断で進めるのではなく、公式の分別情報を確認したうえで処分することが、収集されないといったトラブルを避ける一番の近道です。そして、枕を捨てるのをきっかけに、リユースなど環境に優しい方法の選択や、寝心地を見直す視点も取り入れてみてください。
・参考
※1 相模原市「ごみ分別検索(枕)」
※2 江東区「資源とごみの分け方・出し方(枕)」
※3 杉並区「ごみの分別区分(ま行・まくら)」
※4 大阪市「ごみの分け方・出し方(普通ごみ・粗大ごみの区分)」
※5 大阪市「粗大ごみ処理手数料」
※6 柏市「ごみ分別ガイド(枕)」
※7 環境省「令和6年度における一般廃棄物処理事業の実態調査結果」
※8 環境省「3R・資源循環の推進」











