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監修者

森田 麻里子
医師・小児スリープコンサルタント・睡眠専門家
2012年東京大学医学部医学科卒。
亀田総合病院にて初期研修後、2014年仙台厚生病院、2016
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に呼吸が停止または低下する状態で、健康リスクが高まる深刻な病気です。本記事では、セルフチェックの方法や放置することの危険性、医療機関を受診するタイミング、そして予防と治療に関する情報を解説します。自身や家族の状態を把握し、早期に適切な対応をするための参考にしてください。
SASは放置すると日常生活の質が大きく低下し、重篤な合併症や心血管系への負担を招く可能性があります。いびきや起床時の強い倦怠感に心当たりがある場合は、まずセルフチェックを行うことが効果的です。早期に疑いを持ち行動を起こすことで、健康を守る大きな一歩となるでしょう。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは
まず、SASがどのような疾患であり、どのような危険性をはらんでいるのかを理解することが重要です。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、夜間の睡眠時に繰り返し呼吸が止まる、または極端に呼吸が浅くなる状態を指し、それに臨床症状(日中の強い眠気や倦怠感など)を伴う場合に診断されます。睡眠時に呼吸が止まることは何度も睡眠が中断され覚醒を引き起こすため、十分な休息が得られずに日中の眠気や集中力の低下が起こりやすくなります。さらに、長期的には心血管疾患や高血圧などの合併症を引き起こすリスクも高まるため、早期発見と対策が欠かせません。
SASの基本的な定義
睡眠時に10秒以上の呼吸停止や顕著な呼吸量の低下が一定回数以上認められると、SASと診断される可能性があります。医学的には、1時間の睡眠あたりの呼吸障害の回数(無呼吸や低呼吸)をAHI(無呼吸低呼吸指数)という指標で測定し、 AHIが5以上で、日中の強い眠気などの臨床症状がある場合にSASと判断します。AHIは5〜15が軽症、15〜30が中等症、30以上が重症といったように分類されます。
特徴的な症状とリスク
SASの特徴的な症状としては、慢性的ないびきや朝目覚めたときの喉の乾燥、起床時の頭痛、日中の強い眠気などが代表的です。これらの症状は体が十分に休めていないことや夜に低酸素状態になることから来る不調であり、放置するとストレスの増大や生活の質の低下につながります。さらに、高血圧や心臓疾患のリスクを高める可能性が指摘されており、特に肥満傾向の方は注意が必要です。
なかなか気が付きにくいのがSAS
SASを含む睡眠時の疾患のポイントは、自ら気づきにくいということもあります。睡眠中は基本的に意識がなく、その中で問題があっても自覚していない状態で生活していることが非常に多いため、日中の意識のある状態での変化やSASにが起因する症状の前兆を捉えることが重要です。
放置することが引き起こす危険性
SASを放置すると、夜間だけでなくは日中の活動にも支障を来すようになりします。睡眠不足が続くことで思考力や判断力が落ち、安全運転や作業効率にも大きく影響します。長期的には高血圧や糖尿病など生活習慣病のリスクが高まり、心臓や脳へのも大きな負担がかかりますにつながる恐れがあります。
リスクを高める要因
SASの発症や悪化につながる要因にはさまざまなものがありますが、生活習慣や体質、遺伝的要素などが大きく関与しているケースが多いです。特に、肥満や喫煙習慣、過度な飲酒などは気道を圧迫しやすく、睡眠時の呼吸を阻害する要因となります。家族内にいびきやSASの患者がいる場合、遺伝的な要素による発症リスクも高まります。
肥満や生活習慣
肥満やメタボリックシンドロームの方は首回りに脂肪がつきやすく、気道が狭くなることでSASを起こしやすくなります。さらに、夕食が遅い時間帯に偏っていたり、運動習慣がなかったりすると肥満傾向が進み、SASリスクが一層高まります。生活リズムの見直しや適切なダイエットはSAS予防にとって極めて重要です。
骨格や顎の大きさ
顎や顎まわりの構造もSASと関連があります。顎が小さい、下顎が後方に引っ込んでいる、小顔である、二重顎、舌や舌の付け根が大きい、扁桃腺肥大があるといった特徴がある人は、気道が狭くなりやすく、SASのリスクが高まります。日本人はSASを発症しやすい骨格を持つと言われています。
遺伝的要因
SASは確かに生活習慣によっても左右されますが、遺伝的な形態や体質が大きく影響する場合もあります。両親や兄弟にSASの既往歴がある場合は、本人も同様に気道の構造上狭くなりやすい性質を持っている可能性があります。こうした背景がある場合には、より早い段階でセルフチェックを行い、必要に応じて専門医による検査を受けることが推奨されます。
気道が塞がってしまう姿勢
SASがある方については、物理的に気道が狭くなったり塞がってしまう姿勢をとりながら眠ることもは、SASの症状を悪化させる要因の一つです。具体的には仰向けになって大きく口を開け口呼吸になった状態や、アルコールなどの飲酒習慣により筋肉が緩んでしまい、気道を塞いでしまうことがあると、呼吸が浅くなる、もしくは無呼吸の状態になりやすくなるリスクがあります。
SASは大きな事故にも繋がる
SASは日中の眠気を強く引き起こしてしまうため、SASが起因する大きな事故の例も多数あります。2003年のJR山陽新幹線居眠り運転事故や2012年には高速ツアーバスが関越自動車道の防音壁に衝突し多数の死傷者が出た事故は、運転手にSASの症状が確認された他、従業員に対する安全管理体制も問題となりました。SASの症状はこのように運転が仕事ではなくても、普段車を運転する際に事故のリスクが高まることが考えられます。
セルフチェックの重要性
自分自身や家族がSASを疑ったときに、早期発見のために行うセルフチェックの意義を解説します。
セルフチェックは、身近にある小さな違和感や症状を見逃さずに捉え、医療機関へつなげる大切なステップ です。特に睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、本人が気づきにくい特徴があるため、周囲の協力や自分自身での客観的な観察が不可欠となります。自宅で簡単に行える方法も多数存在し、早期発見につながれば重症化を防ぐ上でも大きな意味を持ちます。
セルフチェックの目的
セルフチェックは、SASの可能性をいち早く見つけるための重要な手段です。疑わしい症状があるときに自己観察やチェックシート、アプリやデバイスの活用を行うことで、早期に危険を察知し、専門医に相談するきっかけを作ります。早期に対処すれば、合併症のリスクを減らせるだけでなく、日常生活の質を維持しやすくなります。
自覚症状やサイン
SASにはいびき以外にも、朝起きたときののどの渇きや頭痛、熟眠感の欠如などさまざまなサインがあります。十分な睡眠時間を確保できているにも関わらず日中に強い眠気を感じる場合は、夜間に十分休めていない可能性を示唆しているかもしれません。普段とは違う疲労感など、些細な変化を見逃さずに把握することがセルフチェックの上でも重要です。
いびきや呼吸停止
夜中のいびきが連日激しい場合や、寝ている最中に呼吸が止まっていると指摘されたときはSASを強く疑うサインといえます。いびきは気道が部分的に塞がることで起こる音なので、長期間続き音量が大きいほどリスクが高まる傾向にあります。家族や同居者からの情報も、セルフチェックの一環として非常に有用です。
熟眠感の欠如と日中の強い眠気
しっかりと睡眠をとったつもりでも目覚めたときに疲労感が残っている場合や、午後になると激しい眠気が襲ってくるような場合は要注意です。SASの方は夜間に頻繁に呼吸が止まるため、深い睡眠を十分に得られずに脳と身体が回復しきっていない可能性があります。こうした日中の強い眠気は日常生活の質を下げるだけでなく、運転や作業などにも危険を伴います。
家族が確認できるポイント
本人には自覚しにくいSASの症状も、家族や同居人であれば気づきやすいケースが多くあります。家族が夜間の呼吸停止を目撃したり、日中の体調不良を聞き取ったりすることで、セルフチェックの精度が大幅に上がります。早期に変化を捉えて声をかけ、医療機関の受診を促すことが大切です。
睡眠時の異常な呼吸や動き
家族がSASを疑うきっかけとして多いのが、睡眠中の呼吸が途切れている姿を目撃する瞬間です。規則的な呼吸音が途切れ、寝苦しそうに体を動かしたり、突然大きいいびきをかいたりする場合は注意が必要です。録音や動画を残すことで、後で専門医に伝える際の客観的な資料にもなります。
日中の疲労感や不調の訴え
本人は睡眠不足に気づいていなくても、周囲から見ると日中の疲労度が顕著にわかることがあります。集中力が低下している、居眠りが増えた、感情が不安定になりやすいなどの変化が見られたら、家族が気づいて助言を行うことが大切です。こうした小さなサインを見逃さないことで、SASによる悪影響を最小限に抑えるきっかけにもなります。
具体的なセルフチェック方法
実際にどのようにセルフチェックを行い、SASの可能性を見極めるかを紹介します。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)のセルフチェックは、質問形式の簡易診断だけでなく、家族やアプリの協力を得るなど多岐にわたる方法で行うことができます 。日中の眠気やいびきの程度を観察するのはもちろん、実際に記録を残すことでより客観的な把握が可能です。以下の方法を上手に組み合わせれば、SASのリスクを早期に発見しやすくなります。
質問形式に基づく簡易診断
SASの疑いがあるときは、簡単な質問リストを用いてセルフチェックを行うのが効果的です。よく利用されるのはエプワース眠気尺度(ESS)という質問票です。合計8問からなる日中の眠気の強さを状況ごとに回答する質問票で、11点以上だと日中の眠気が強いとされています。インターネットからも簡単に閲覧することができるので、活用するのも有効です。
毎晩のいびきの有無
睡眠時のいびきが連日続くようであれば、気道の一部が狭くなっている可能性があります。いびきが続く場合はSASのリスクがより高いといえます。家族やパートナーに確認してもらうことで、いびきの頻度や音量を客観的に把握しやすくなります。
睡眠中の呼吸停止の有無
いびきの中断や一時的に完全な無音状態が続く場合は、呼吸が停止している可能性があります。こうした瞬間を家族が見つけたり、スマートフォンの録音機能などで記録が残ったりした場合は、早めに医療機関を受診することを検討しましょう。たとえ短時間でも呼吸停止が頻発すると酸欠状態が続き、身体への負担が大きくなります。
昼間の過度な眠気や集中力の低下
SASの方は夜間のたび重なる呼吸障害で深い睡眠を妨げられ、昼間に急激な眠気や集中力の低下を感じることがあります。仕事中の居眠りや運転中のうとうとが多くなることは、事故やトラブルのリスクを高める深刻な問題です。睡眠の質の低下は日常生活にも重大な影響を及ぼすため、疑いがあるときは早急にチェックを行う必要があります。
肥満や口の乾燥が伴う場合
睡眠時に口呼吸の状態が続くと、起床時に口や喉の乾燥を感じることが多くなります。肥満は気道周辺の脂肪組織が増えることで呼吸をしづらくし、血中酸素の供給にも影響を与えます。このような状況が多く見られるときは、SASのセルフチェックを優先的に行い、必要に応じて専門医に相談することが推奨されます。
夜間頻尿の増加
SASによって睡眠中に呼吸が止まる、もしくは浅くなると、心臓に大きな負担がかかります。これにより、心臓の働きを保つため心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)というホルモンが分泌されますが、強い利尿作用をもつホルモンであります。本来であれば少ないはずの尿が増加してしまい、夜間頻尿の原因となることがあるといわれています。夜間頻尿が気になる方は一度SASを疑ってみるのも良いかもしれません。
セルフチェックシートの活用
医療機関やオンラインサイトで公開されているセルフチェックシートを利用するのも一つの方法です。該当する項目に対して数値化や点数化がなされている場合が多く、自分の症状を客観的に把握しやすくなります。結果をプリントアウトして受診時に持参すれば、医師とのコミュニケーションにも役立ちます。
テクノロジーを活用した方法
近年では、スマートフォンのアプリやウェアラブルデバイスを用いることでセルフチェックの可能性が広がります。いびきを含めたSASの症状は主観的にもわかりづらく、質問票を含めた主観指標には限界があります。アプリやウェアラブルデバイスを用いれば、いびきや心拍数、呼吸状態などのデータを収集しやすくなっています。こうしたテクノロジーを活用することで、主観的な感覚だけでなく具体的な数値をもとにチェックできる点が魅力です。まずは無料アプリで簡単に始めてみるのもおすすめです。
セルフチェック用アプリ
いびきを録音したり睡眠の深さを記録したりするアプリは多く存在し、スマートフォンを枕元に置いておくだけでデータを取得できます。アプリは波形やいびきの質などをグラフ化してくれる場合もあり、SASの可能性を見極める簡易的な指標として有用です。特に就寝前の設定が簡単であることも、継続しやすいポイントとなっています。
セルフチェック後の対応と医療機関の活用
セルフチェックで異常を疑った場合に行う初期対応と、医療機関での検査・診断の流れを解説します。
セルフチェックで明らかにいびきや呼吸停止が頻発している場合や、日中の眠気が深刻なレベルに達している場合は、早めに医療機関を受診することが望ましいです。まずは生活習慣の改善や睡眠環境の見直しから始めると同時に、専門の医師へ相談して検査を受け、正式な診断を得ることが重要です。
自己診断の結果に基づく初期対応
軽度のセルフチェック結果であれば、すぐに治療を始める必要がないケースもありますが、まずは医療機関を受診しましょう。生活習慣を見直すことで症状が軽減する場合も少なくありません。寝る前のアルコールを控える、適切な枕を使う、禁煙を検討するなど、まずは日常的にできる対策を行ってみましょう。
医療機関を受診するタイミングと流れ
セルフチェックで疑わしい症状が複数当てはまったり、疲労や眠気が続いたりする場合は、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。睡眠外来やSAS専門のクリニックへ行くと、問診や簡易検査、必要に応じて精密検査まで行ってくれます。検査結果に基づいて適切な治療方針が立てられるため、早期発見・対処が症状の悪化を防ぐうえでも効果的です。近くに睡眠外来がない場合は、耳鼻咽喉科や呼吸器内科などにご相談いただくのも良いでしょう。
精密検査や問診の内容
医療機関では、睡眠時無呼吸症候群の簡易検査やポリソムノグラフィー(PSG)と呼ばれる睡眠時ポリグラフ検査が一般的に行われます。脳波や心電図、酸素飽和度などを総合的に測定し、睡眠状態を詳しく分析します。問診では生活習慣や症状の経過、家族の指摘情報などを詳しく確認されるため、事前に記録をまとめておくとスムーズに説明できます。
専門クリニックの探し方
SAS治療を専門的に行うクリニックや睡眠外来は、インターネットや病院の紹介などで探すことができます。雰囲気が合いそうで通いやすい場所にある医療機関を選ぶとよいでしょう。
早期受診と治療の重要性
SASを放っておくと生活の質が低下するだけでなく、命に関わる合併症を引き起こすこともあります。早期受診によって症状が軽度のうちに治療を始めれば、比較的短期間で改善が期待できるケースも多いです。セルフチェックで異常が見られたら、一人で抱え込まずに医療専門家のアドバイスを受けることが大切です。
睡眠時無呼吸症候群の予防と治療
日常生活での予防策から、実際に医療で行われる治療法まで、一連の対策を紹介します。
一度SASを発症した場合でも、生活習慣の改善や適切な治療を受けることで症状を軽減し、合併症のリスクを低減することが可能です。普段から適正体重の維持や睡眠環境を整えることは、SASの予防にも役立ちます。ここでは具体的な予防策に加え、医療機関で行われる代表的な治療法をまとめています。
日常生活での予防策
SASは生活習慣に大きく左右されるため、日常的に行うケアが重要です。まずは自分の体重や食生活を確認し、改善の余地がある場合は毎日の習慣を少しずつ変えていきましょう。喫煙や過度の飲酒を控え、適度な運動を取り入れることで気道の健康を保ちやすくなります。
体重管理と食生活の改善
首周りに脂肪がつきやすい肥満は、気道を圧迫しSASを引き起こす大きな要因となります。適正体重を維持するためには、バランスの良い食事と適度な運動が基本です。特に夕食の時間や食事内容に気を配り、カロリーの取りすぎを防ぐことで質の良い睡眠につながります。
睡眠環境の調整とアルコールの管理
寝室の温度や湿度、寝具の硬さなどを調整し、快適な睡眠環境をつくることが大切です。さらに、就寝前のアルコール摂取は筋肉を弛緩させ気道が狭まりやすくなるため、控えることが推奨されます。アルコールによる入眠効果は一時的であり、その後の睡眠の質を低下させる可能性が高い点にも注意が必要です。
禁煙と口呼吸の改善
喫煙は喉や鼻の粘膜を刺激し炎症を引き起こしやすく、気道の狭窄を助長する原因となります。禁煙は気道の炎症を抑え、SASの症状を軽減するだけでなく、さまざまな生活習慣病の予防にも効果的です。口呼吸の改善には、寝ているときに口が開かないよう意識したり、鼻づまりの原因を取り除いたりする工夫が有効です。
口呼吸の改善にはあいうべ体操なども有効です。あいうべ体操とは、舌筋と呼ばれる舌の筋肉をはじめ口元の筋肉が鍛えられる体操です。舌筋を鍛えることで舌が常に正しいポジションになり、口呼吸の改善が期待できます。
医療による治療法の選択肢
生活習慣の改善では改善が見られない、または重度と判断された場合は、医療機関での専門的な治療が検討されます。個々の症状や体質に合わせてさまざまな治療法があり、医師が最適な方法を提案してくれます。ここでは代表的な治療方法とその特徴を紹介します。
CPAP(持続陽圧呼吸療法)
睡眠時に専用のマスクから空気を送り込むことで気道を開き、無呼吸状態を防止する治療法です。重度のSAS患者に対して広く行われ、いびきや呼吸停止の改善効果が高いとされています。持続的に使用することで日中の眠気の減少や心血管リスクの軽減が期待できます。
マウスピース療法
軽度~中等度のSASでは、就寝時にマウスピースを装着する治療法が適用されます。下顎を前方に固定することで気道を確保し、呼吸をスムーズに行えるよう補助します。装置の作成は歯科医と連携することが一般的で、患者の口腔内の形状に合わせてオーダーメイドで製作されるケースが多いです。
まとめとセルフチェックのすすめ
SASのリスクを自覚し、早期発見と適切な治療・予防が大切です。積極的にセルフチェックを行い、必要に応じて医師の診断を受けましょう。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、小さなサインを見逃すと健康面だけでなく生活全般に大きな影響を及ぼす深刻な疾患です。しかし、セルフチェックを積極的に行えば早期に問題を察知し、医療機関の検査や治療を受けることでリスクを大幅に軽減できます。睡眠の質を高めるためにも、まずは自分の体や生活スタイルを客観的に振り返り、気になる症状があれば迷わず専門家に相談してみてください。