睡眠コラム by Koala Sleep Japan2026年4月10日読了目安時間: 3

【医師監修】寝すぎると腰が痛い理由|その原因と今日からできる予防・対処法

五藤 良将
竹内内科小児科医院 院長

千葉県立東葛飾高校卒、防衛医科大学校医学部卒。その後に自衛隊中央病院、防衛医科大学校病院、千葉中央メディカルセンターなどの勤務を経て2019年9月に継承開業に至る。

  • 免許・資格

医師免許、日本抗加齢医学会専門医、日本内科学会認定医、日本旅行医学会認定医、日本医師会産業医、スポーツドクター、日本美容内科学会評議員

「疲れたからたっぷり寝たのに、起きたら腰が痛い……」そんな経験はありませんか?長く寝るほど体が回復しそうなイメージがありますが、実は寝すぎは腰痛の原因になることがあります。この記事では、そのメカニズムと対処法をわかりやすく解説します。

なぜ寝すぎると腰が痛くなるの?

① 血行不良と発痛物質の蓄積

寝すぎで腰が痛くなる主な原因は「血行不良」です。長時間同じ姿勢が続くと筋肉が硬くこわばり、血の巡りが悪くなります。血流が滞ることで腰まわりに発痛物質が放出され、痛みを引き起こします。

② 寝返りの減少

睡眠中、人は一晩で平均20〜30回ほど寝返りを打ち、血液やリンパの流れを促しています。しかし寝返りが減ると同じ姿勢が長く続くため、腰部や背中まわりの筋肉が硬くこわばり、血行不良を招いてしまいます。寝返りを妨げる要因としては、柔らかすぎる・硬すぎる寝具や滑りの悪いパジャマなどが挙げられます。

③ 筋肉の過度な弛緩

睡眠中は筋肉がゆるんでいる状態です。長時間ベッドで横になることで腰の筋肉が必要以上にゆるみすぎると、起き上がる際に腰が痛くなってしまうことがあります。

④ 明け方の体温低下

体温は夜から明け方にかけて徐々に下がり、午前4〜6時が最も冷えやすい時間帯です。体温が低下すると身体は熱を逃がさないように血管を収縮させるため、血流が滞りがちになります。その結果、疲労物質が体内にとどまり、筋肉が硬直して起床時の腰のこわばりや痛みにつながります。

⑤ 寝具が体に合っていない

マットレスや布団が硬すぎると背骨や骨盤などの突出した部分への圧力が大きくなり、逆に柔らかすぎると体が沈み込んで寝返りが打ちにくくなります。どちらの場合も寝起きの腰痛につながりやすくなります。

寝すぎ腰痛の対処法

起床後の軽いストレッチ・ウォーキング

寝すぎによる腰痛は筋肉の硬直や血行不良が原因となっていることが多いため、起床後は軽いウォーキングで体全体の血行を良くすることが効果的です。ただし激しい運動は逆効果になる可能性があるので、軽めの運動から始めることが重要です。

入浴で体を温める

38〜40度程度のぬるま湯に15〜20分ほど浸かると、筋肉の緊張がほぐれて血行が促進され、腰の痛みが和らぎます。熱すぎるお湯や長時間の入浴は逆効果になる可能性があるので注意が必要です。

寝具を見直す

背骨の自然なS字カーブが保てる硬さのマットレスを選ぶことが大切です。柔らかすぎると寝返りが打ちにくく、硬すぎると腰が圧迫されます。枕選びも重要で、首と頭が適切にサポートされるものを選びましょう。

五藤良将 医師
五藤良将 医師
「たっぷり寝たのに腰が痛い」——そんな経験をお持ちの方は多いと思います。睡眠は体の回復に大切ですが、長時間同じ姿勢でいること自体が腰の負担になることがあります。「よく寝た=体に良い」とは言い切れないところが、睡眠の難しさです。
起き上がって動けば楽になる腰痛であれば、まずはこの記事の対処法をお試しください。ただし、安静にしていても痛みが続く、しびれや発熱を伴うといった場合は、別の疾患が隠れている可能性もありますので、早めにかかりつけ医へご相談ください。
毎朝すっきりと目覚められる日々のために、まず寝具と朝の軽い運動習慣を見直すことから始めてみましょう。

要注意:こんな腰痛は医療機関へ

寝すぎによる腰痛は通常、起き上がって体を動かすことで改善されることが多いです。しかし以下のような場合は別の原因が疑われるため、早めに医療機関を受診してください。

  • 強い痛みやしびれがある
  • 安静にしていても痛みが続く
  • 痛みが日に日に強くなっている
  • 発熱や体重減少を伴う

まとめ

寝すぎによる腰痛の主な原因は、長時間同じ姿勢による血行不良と筋肉の硬直です。起床後の軽いストレッチや入浴、そして体に合った寝具を選ぶことで予防・改善が期待できます。Koalaのマットレスは体圧分散に優れた設計で、寝返りのしやすさを考慮しているため、寝すぎによる腰痛が気になる方はぜひ一度お試しください。

参考文献

  1. 株式会社リハサク「寝すぎて腰が痛いのはなぜ?痛みの原因と簡単にできるストレッチや対処法を紹介」https://rehasaku.net/magazine/lower/backhurts-fromsleepingtoomuch/
  2. くまのみ整骨院グループ「寝過ぎで腰が痛い原因は?痛みを和らげるためにできる5つのこと」https://kumanomi-seikotu.com/blog/4139/
  3. 小林整骨院「寝過ぎて腰が痛いときの対処法は?ストレッチや痛みにくい寝方などを解説」https://www.seikotsuin-kobayashi.com/column/%E8%85%B0%E7%97%9B%E3%81%8E%E3%81%A3%E3%81%8F%E3%82%8A%E8%85%B0/sleep_lower_back_pain/
  4. MEDIAID Online「朝起きると腰が痛くなるのはなぜ?腰に負担をかけない寝方を解説」https://www.mediaid-online.jp/clinic_notes/information/344/

※本記事は医療情報の提供を目的としており、診断・治療を行うものではありません。気になる症状がある場合は、必ず医師にご相談ください。

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